暴れまわる跳ね馬のような自分の感情に必死でしがみついていた。手放してしまったら自分が、人生が終わってしまうような気がしてた。今は多少大人しくなった私の飼い馬。足並み揃えて一緒に歩く長い時間の中。私の与えた餌を食べる。元気過ぎたこの馬は今でもやっぱり元気。他の人のよりずっと元気。長生きしそうないい馬。またいつ暴れ出すか分からない爆弾をしょっては居るけれど。それは爆弾とも燃料タンクとも言えるもの。上手く手綱を操れば危険は少ない。ただ私は手綱の扱い方を知らなかっただけなのかも知れないし、そうじゃないかも知れない。はっきり言って私には分からない。どんな過去があっても今は私の手から餌を食べるかわいいお馬。

私は私の持つ感受性に溺れて窒素しそうになっている。鋭い感性とそれに対応仕切れない心が狂気に満ちて、正しい自己表現ができないでいる。溺れて、溺れて、抜け出せなくなって、もがく。アレもコレもインプットされるだけでアウトプットされない色々なものが渦巻いて、私を狂わす。

切なさの成れの果て、桜並木の砂利道。行ってしまったらもう帰れない。私ひとりが歩く道。行くばかりで来るものはいない。たくさんの宝物をポロポロこぼしながら行く。幸せ探してさ迷う。夢を見ているのだろう、偽りの幸福が私を誘う。多くを失って少ないけど大きな一つを手に入れた。夢を見ているのだろう、いつからから広い空を見なくなった。明日の行方が定かじゃないうちはじっとして立ち尽くす。風を掴んでさ迷ううちに脱落した人生のゲーム。私は酷く疲れて泣いた。夢を見ているのだろうか、最高の音を拾った。続く桜並木は終わらない。

私は私に余裕がないと周りのことなんて何も変えられないのだと言うメモ

遠ざかる世界。私は音の波に乗って旅をした。幸せなフクロウがいて、そいつを連れて。音が跳ねてるよ楽しそうだね。私とフクロウも跳ねる。音が消えていくよどうしょう道標を失った。幸せなフクロウさん、道案内を頼むよ。君のいた幸せの場所に連れて行って。いっしょに遊ぼう。そこは夢の中、幸せの場所なんて現実には存在しない。ほら早く、幸せなフクロウさん。現実が追いつく前にさあ早く。夢の中に逃げ込もうよ。朝目が覚めて、絶望しないように。