なんでなんでなの？冬はこんなに寒い。夏はあんなに暑い。同じ地球の同じ場所で。こんなにも違う。人はみな流されていく。夏は根明に冬は密かに。なのに気付いてない自覚してないように見える。そう感じてるのは私だけ？不思議だね。

感覚が覚めていく。冷たい空気に。向かい風、歩いてく。優劣つけない道。境界線を歩いてく。それが私の生き方。何時までもふらふらして、止まない雨に傘ささないで。温か過ぎても冷たすぎてもダメ。無機質な冷えた街に。取り戻す温度と自分。前を見据えて、前を見据えて、見失わないで。今は夢が有ること忘れないでいたい。漠然とした不安に潰されないで立ち上がって。自力で駆け上がる坂。一人じゃない。満足とまではいかなくても。歩いて行ける。

まっしぐらに走った道を振り向いた。見落としてきた数の多さに今気付いた。後戻りはできないかもしれない。出来ないような気がする。諦めなんて言う文字が浮かんだり沈んだりチラついて。憂鬱になる明け方頃。希望は捨てない。棄ててしまえば途切れるだろうこの道。夢なんてただの夢だったか。追いつけない焦りと悔しさだけが追ってくる。大丈夫、大丈夫、言葉だけ。言葉だけ‥。見て見ろよ今の自分の姿。どんなだ？どんなだ。なんともみすぼらしい空っぽの掌。そう感じるのは私だけなのか‥

憂鬱な朝だって、死にたくなるような夜だって。生きてきた。もう死のうだなんて思わない。死にたくても死ねないように自分を呪う。苦しいだろう。諦めたくなるだろう。思い切り苦しめばいい。精一杯諦めればいい。生きていればいい。理解されないだろう。それでもかまわない。想像の世界はこんなにも自由だ。なんだって快く受け入れてくれる。何処までも肯定的な世界。終わりのない夢、煌めき。まぶしい空に目を開いて見てみろよ。閉ざしがちなその考えを吐き出してみろよ。誰もかれもが俯く此処で。見いだす美しさを待っている。

何を失って何を手に入れた。何が見えて何が見えなくなった。何を思い何を忘れた。多分多すぎて分からなくなるくらい。たくさんのものが時間と共に通り過ぎて消えてった。迷い道、人影に語りかける。影が消えてまた現れる。昔を取り戻したいとも思うし先に進みたいとも思う。何だかたくさんの何かを知っていくうちにだんだん視界が霞んできた。願うほどに道は閉ざされて、夢見るほどに現実は色あせて。きらめく何かが遠ざかる。遠い記憶のあの感覚はもうやってきてはくれないかもしれない。幼い世界とサヨウナラ。鮮やかな夢の破片かき集めてもとるに足らなくて。過ぎていく日常。変化していく意識。無常過ぎる毎日に気付いた。夢なんか語るなよ。リアルを見ろよ。そんな事ばかり言う。いつまでまもいつまでまも無限の色を感じていたいのに。