ココロ「痛いんだ。体がずっと痛いんだ。」
自我「知らないよ。そんなことに構ってる暇はないんだ。」
ココロ「体のあちこちを針でずっと刺されてるようなんだ痛いよ助けてくれよ。」
自我「悪いけどココロ、どうやって君を助ければいいか私には分からないんだ。」
ココロ「なあ自我、お前が生きてる限り私は死にたくとも死ねない、私の命と君の命は一つだからね。私は何時も痛いんだ。君は痛みを感じないから羨ましいね。」
自我「私は、私と君の生死を決められる。でもココロ、君の傷みは私には大して伝わらないんだ。」
ココロ「だからと言って自我、私のこの終わらない傷みをずっと無視するつもりなのかい?」
自我「そうやって今までも生きて来たろう、これからもそれは変わらないと思うんだ。」
ココロ「なあ自我、私はまるで毎日、鳥籠か箱庭の地獄にいるようなんだよ。」
自我「ココロ、私は、君が私のせいでボロボロになって、壊れそうになってるのにだいぶ前から気付いていた。でも私は君に構ってる時間がないんだ。」
ココロ「ならば自我、交渉をしようじゃないか、私は自我、君の命令には従うしかない、私が今まで負ってきた傷を、癒すために配慮して欲しいんだ。」
自我「でもココロ、君がいる世界は孤立してて私が背負ってる現実世界との折り合いとか物理的な貸せられた課題とはほど遠い所に一人いるだろう?」
ココロ「だから何だという?」
自我「だからココロ、君は、私が現実世界で背負った課題を遂行するに当たって現実世界から向けられたトゲを、私の代わりに背負って居るのだろう?」
ココロ「そうだよ。」
自我「そうなると、ココロ、君が休息日を得たいとしたら、私まで活動を止めなければならなくなるんだよ。それは不可能に近いんだ。」
ココロ「私はココロ、自我の為にひたすら耐える。私はいつか消えるような気がするんだよ。壊れて‥」
自我「ココロ、きみが壊れたら私まで壊れてしまう。私はココロの正常な働きで生まれたものだからね。」
ココロ「ならば自我、君は私を救うしか方法は無いんじゃないかと思うんだけど、」
自我「私もずっとそう思ってるんだよ。でも、今の現実世界はそれをする事を許してくれないんだよ...」
ココロ「痛いよ痛いよ痛いよ痛いよ痛いよ君が生きてる限り私は痛みが増すばかり...」