小学校の通学路に粗大ゴミが放置されてるところが昔あったんだよね。で、コンクリートでできた台の上で5つくらいのでかい瓶が並んで野晒しになってたんだよ。ウチはそれを6年間毎日観察し続けてたのね。瓶はあの梅干しとか漬けるような大きい瓶だったのだけど、5つ全てに何かが入ってんのよ。一つは梅干しだったと思うんだけど、なんか溶けかけてて形が残ってはいるけど黒いのね、そんで濁ってて底にいろいろ沈澱してるわけ。あとの4つは何か分からないんだけど茶色かったり、緑りかったり、黄色かったり、ドロドロの“何か”が入ってんの。量は5つともバラバラ。ウチは小さかったからすごく不気味に感じてて、内臓とかなんかの死体でも入ってんじゃないのかな〜って感じで毎日観察してたのよ。年をおうごとにだんだん残ってた形らしきモノもドロドロと溶けていって、水分量も減って濃縮して沈澱してくわけ。で。6年目のある日その瓶は忽然と姿を消しました。そして今ではそこには家が建ってます。あの5つの瓶の中の“何か”って、何だったんだろうね.....