クソうるせぇ。部屋にはいんな。そんなに分からないなら4日間くらい毎晩1時間とか30分に1回アラームかけて10分起きてみろよ。そしたらちょっとぐらい分かるんじゃねぇのかよ。このダルさと心臓の痛みとか頭が働かない感覚フラフラ息苦しさ。それプラス神経伝達物質が足りないんだからどんだけしんどいのか分かんねぇのかよ。この悲しみとか虚無感とか絶望と無力感とか。ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァーーーーーー！

振り返ったときにはそいつは倒れていて。駆け寄ってどうしたものかとあたふたしているうちに。そいつは溶け出して。やっと救急車に電話したけどももう3分の2くらいの小ささになっていて。救急車が到着した頃にはもう地面の染になっていた。

ひたすら泣くんだ。声を殺して。食いしばって。空っぽな胸を引き裂くような痛みに耐えて。これ以上何を失えばいいのだろう。幸せに暮らしている誰かがいる。幸せを願う僕らがいる。今にも千切れてしまいそうな命綱を必死でつなぎ止めるような毎日の中で、もがき苦しみながら何を残していけるだろう。この呼吸すらままならない日々の中でいつ救いは訪れるだろう。なにも分からないままで今を生きている。あの人につけられたこの傷の痛みは生きてるあかしなのか、生きることはこんなにも苦しいことなのか。分からなくなるよ。何故人は生き続けないといけないのか、どうして苦しみ抜かなければいけないのか。嫌になってしまうよ。本当に…

ちょっとぐらい頑張れよ自分。諦めてんじゃねぇよ。こんなんで諦めるくらいなら死んだほうがましじゃないか。生きてる価値ねぇよ。お願いだから元気出してよこの身体。罪悪感…。だれも私に構わないでくれ。今は…今は、今は。誰にも会いたくない。今だけそっとしといて下さい。今だけ、今だけ…今だけ。

右足を前に持ってきて、右手を下げる。次に左足をもっと前へ、左手は少し下げる。これが始まりだ。次からは右足と左足を同じ幅くらいずつ交互に前に持っていく右足を持っていく時は右手は後ろへ左手はまえへ、左足を持っていく時は左手は後ろへ右手は前へ。それを繰り返していくことを歩行と言う。