全ては闇の中でうごめく廃墟。祭りの跡の虚しさの果て。生きてる実感さえ感じれぬこの身体。意識は何処か遠くへ掠れて消えゆく。夜空にこの声響き渡るなら。死ぬ覚悟は出来ている。矛盾を理解出来るのが理屈なら。どれだけのパラドックスを受け入れられるだろう。眠れぬ夜に綴られる言葉達。冷めた視線を集めて心を凍らそう。錯乱した頭で血まみれの白昼夢。凍える手で掴んだのは何だっただろう。叶えられなかった夢たちが。群れを成して泣き叫んでる。よゐこよよゐこ安らかに眠れ。何もかも忘れてお眠りなさい。

我在り故に我思う。我思う故に我在り。どっちでもよくね？

明るさを嫌う闇は希望さえも嫌うのか。暗く見え無くなった辺りをさ迷う。切なさを好み愛は語らない。完結した世界を泳ぎ何処まで行けるのかと。世界の終わりは遠く儚く。巡り巡る季節よ止まれ。止まらぬなら雪の舞うその足跡消えぬように。私にはまだ何か残された役目があるのだろうか。小さい頃の夢は世捨て人だった。でも今は違うこの世すらも捨ててしまえと苦し紛れに言う。恋色に染まった音楽界は吐き気がする。愛に溢れた世界は気持ちが悪い。氷で出来た心のように凍えるくらいがちょうどいい。そのくらいこの心は冷たく冷めている。何も無いこの世界で。カオスな思考を引き連れて。矛盾した理論は誰にも伝えられなくて。理解出来るのは自分だけで。矛盾した私と矛盾の無い世界は何も繋がらない。機械じゃない人間は答えの無い問いを抱えて生きている。そうやって苦しみながら生きている。誰に何を言われようと聴く耳持たず視界は狭いまま。このままでいい。天が下した罰は一生続くのだろうか。こうやってそうやって地獄と現世の見分けがつかぬまま今生きているのです。

病院の片隅の椅子で頭を抱えて世界よ終れと願う自分がいる。歪んだ世界は私の目には更に歪んで映る。愛した黒い海はまだ心の底を支配している。他人の哲学を受け入れる余裕などは少ない。キャパが狭い。緊張した心臓はだんだんと速くなる。緊張は解けない。何時まで経っても息は苦しいまま。このまま息が止まってしまえばいい。海に落ちたい。高い屋上から飛びたい。車の沢山通る道に飛び出したい。線路に飛び込みたい。言いたい事が言えない。私を籠から出して下さい。私にゴールを見せて下さい。私に終止符を打って下さい。無には成りたくない。この世界の何かに、海でも空でも土でもいいから。人間だけは勘弁して下さい。

いつも見えているあのフラットラインは最後の救い。目に見えぬ鎖は振りほどけず。儚さは止まない。この心を切り付ける。脆く穴だらけの自分哲学は自分にしか理解不能。何時から自分が自分で無くなった。何時からこんなにも生きる事が難しくなった。何時からこんなにも死に執着するようになった。何時からこんなにも無感動になった。私の感情は死んだのか。心が死んだのに何故体は生きている。この矛盾。これこそが私を苦しめるもの。死んだものは甦らない。矛盾を解消したくば死ねばいい。虚しさが止まない。夜の深さに懺悔する。