できれば目覚めたくなかった。いったん閉じた眼はもう開かない方がいい。毎朝毎晩自殺未遂だ。お騒がせしてすみません。これが我の本性なり。

何故かじんま疹がでた。テストが終って、オールで遊びの約束をした矢先だった。なんともがっかりする話だ。日本各地に飛んだ高校時代の友達が集まると言うのに。非常に残念。何処までも神様は残酷だ。

怖い。時が止まってしまいそうで怖い。二度と「今」から出られなくなってしまいそうで怖い。同じ一日を繰り返してるんじゃないかとたまに思う。夢の中に閉じ込められてるんじゃないかとたまに思う。怖い。よく何か不気味な感覚に囚われる。なにが怖いのか対象がはっきりとしないのに。ただひたすら怖いという感覚が私を取り囲む。どうすればいいか分からない。

文章が読めない。文字が頭を素通りする。せめて書く。これ以上世界との隙間を広げないために。私が私じゃ無くなっていく。人は常に変化するもの。さっきの私はもう他人。

例えばさ、Ａが泣きながら話すんだ。自分は如何に不幸な人間かを。そして私はそれを何も言わず相槌だけうって聞いているのさ。そんな光景がこの世界に何億何兆存在するなら本当の助け合いってなんだろうね。そんなので救われる人間て本当にいるんだろうかな。例えばさ、命を掛けられるくらいに好きになっちゃった相手がいて。その人に言われた最後の言葉が忘れられないとしたら。人間は一生に幾つの言葉の傷を背負って生きているんだろうね。例えばさ、今死のうとしてクスリの錠剤を何百のみこんで。それで目が覚めてみると。幽霊になってたらまたくるしむのかな。例えばさ、地球がもう終わる寸前なんだとして。そんな最期の時を過ごすとしたら。毎日と変わらない日常を過ごそうと考える人は。いったい今の世にどれだけいるのだろうね。例えばさ、日本の法律が変わって。人間を殺しても何も罪に問われない社会になったとして。殺人におびえながら暮して。それでも人を一人も殺さない人間なんてのは何人なんだろうね。世界中の常識としきたりと法律と因果と誰かさんのかんがえが世界をより複雑にし、変えて行く。たくさんの犠牲も出ればたくさんの救われるひ
ともいる。仕方の無いことなんだけど、仕方ないとは思えない。それで今日も私はクーラーの効いた部屋に転がってインターネットにアクセスしてる。なんて狭くてくだらねぇ世界。