【※重要なお知らせ】Alfoo有料化への移行に伴う重要なお知らせ。
Que Sera Sera


猫と人の夢
舐めた両手で顔を洗う。そしてちょうど昼時の学生に媚びをうりにいく。そう、今日も私は野良猫。知らない学生から貰ったブロッコリーの端っこを食べてカニコロッケも食べて。お腹いっぱいになった私は寝る事にした。学生がたくさん出入りする2号館の前に横になり。喉をゴロゴロ鳴していると、ちょうどいい感じに通り掛かった学生が横たわった私の背中を撫でてくれる。食後の眠気も助長してうっかり寝入ってしまった。
目が覚めたのは夕方頃。誰かに起こされた。このまま夜まで寝て居たかったのを邪魔されてゆっくり目を開いたそこは知らない場所だった。真っ白い空、否、それは天井。身体がとても重い。立ち上がった四つん這いの私は夢から覚めていないかのようだった。そこは何処かの部屋のなか。何か様子がおかしい。けづくろいしようにも毛が無いし身体が固くてとどかない。私はあることに気付いてしまった。私のこの身体は猫じゃない。人間だ。。。
2009/07/25 (Sat) 21:32



コンフリクト
自らを追い詰め続けた成れの果てが、頭イカれちゃったじゃ話しにならない。今までのあの苦しみはいったい何だったの?寝る間を惜しんで学べと言われたそのとおりにしただけなのに。その結果が日常生活の困難ってどういうこと?そりゃ生きる気力も湧かないよ。努力したぶんだけの報酬を貰った覚えは無い。なのに何故努力が人々の中じゃ偉いことのように扱われてる?訳が分からない。命を掛けて毎日を生きて。生と死の狭間を彷徨いながらこの世から零れ落ちないように必死にしがみついた。生きてるだけですごいなんて誰も口にしない。何故なの?みんな同じように必死に生きてるからなの?ならば生きる事すら諦めかけてる私は何処まで堕落しているんだろう。
2009/07/25 (Sat) 2:13


ドウシテカ
いい表せない思いがつのる。心の片隅に、記憶の暗がりに。わけの分からない衝動と、理解に苦しむ人間社会。誰も何も教えちゃくれない。世界の見分け方も。正しい生き方も。進むべき道も。心休める場所も無く。人々は堕ちていく。挫折して省みて絶望して死んでいく。毎年3万人もの人々が血に塗れた時を迎える。そんな国に生まれて。そんな時代を生きて来て。ニュースをつければほら、また一人。言葉にならないたくさんの思いを抱いて死んでいく。産まれたときから知っていた。この社会が衰えつつあることも。もう限界が来ていることも。死の匂いが充満していた。悲しみの連鎖が限度を超えていた。暗い影が辺りを覆い、寂れた町は廃屋となり。人はゾンビと化し。道行く人の目は虚ろ。その一人となって時代の流れに逆らわず。3万人の仲間と共に。
2009/07/21 (Tue) 22:05


籠の鳥
感じることが嫌になって。何も無い真っ白な世界へ逃げたくなって。一つの点すらない白紙に向かって飛び込んだ。夢を見るのに疲れて。頭が勝手に動きだすのにうんざりして。感受性はありがた迷惑な授かりもの。白い花。白い雲。白い砂。世界を楽しめないこの私。人間との接触を拒むこの私。精一杯の努力もかすんで溶けて消え失せそうな向かう場所。何になりたいのかどうしたいのか。無になりたいのだ消えてしまいたいのだ。対立する二つの感情と意味。生きて何かを残すのか死んで何も無かったことにするのか。考えるのが面倒だ。頭が勝手に思考するのだ。むだなことくらい知っている。ただ自分ではコントロールが効かない。私の乗っている電車は進んでいく。想像も及ばない早さで。空さえも飛んでいけそうなスピードで。ゆらり揺れて。中身も揺れて。終わり無く。世界の果ても無く。くだらなく、虚しく。
2009/07/17 (Fri) 17:48


赤い雨
取り敢えず生きて人は何を探してるんだろう。行き先の分からぬ場所を彷徨って。何かしら意味を成してるかも分からない時間を過ごして。未だに人生の素晴らしさを知らない。この世の美しさも知らない。生きて行く意味を知らない。産まれた原因も知らない。天命なんてあるのか、そもそも神様なんているのか。昔は誰もが特別な存在だと思い込んでいただろう中二病。誰が消えても世界は変らず廻り続ける。地面の下のありんこも働き続ける。なにが降ろうと私は驚きはしないさ。例え血の雨だろうと…。
2009/07/16 (Thu) 15:13



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