確かに有る明日。かすんで薄暗く見える未来。つまらない日常。平和な昨日。疲れる現実。窮屈な国。眠たい夜。くだらない出来事。綺麗な月。赤いしずく。揺れる世界。痛みすらも感じなくなる。暖かさすら分からなくなる。目茶苦茶に散らかった部屋。まるで私のよう。まるでまるで人間の歴史のよう。

目とめだけで通じ合えたらいいのにな。そしたら、そしたらあらゆることがすぐに解決するのに。

清々しい風が言っている。お前は臆病者だと。澄んだ月が言っている。お前は駄目な奴だと。森の樹々も言っている。お前は社会じゃやっていけないと。ならばなぜ私は産まれた。こんなにも存在価値のない人間が。何故だ。何故だ。何故だ！

甘ったるい言葉を掛けないでくれ。本当に吐き気がするから。多少冷めてるくらいがちょうどいい。涼しいくらいが居心地いい。そんなに私が弱く見えるか。もしそうだとしても弱いなりに強くなろうとしてるから邪魔しないでよ。自分のことくらい自分でどうにかするから。私の考えなんて所詮私にしか分からないのだから。

平穏が背を向けたリアル。心が餓鬼だと罵られて。私の心はずっと15歳のまま止まってるんだ。だから私にどうしろというの？行くべきところを見失って分からなくなっている今。進んだ場所が後ろか前かも分からない。誰も教えちゃくれない。誰にも救えやしない。