【※重要なお知らせ】Alfoo有料化への移行に伴う重要なお知らせ。
Que Sera Sera


何処にいる
君はいま、何処にいる。君を探している。人の森を掻き分けて辺りを見渡すけれど頼りは君のあげている悲鳴だけ。君は何処にいる?何処だ。君に私の声は今聞こえないだろう。昔、私も同じだったんだ。何が怖いのか探したってその恐怖には実体はないよ。君が叫ぶ声がとても痛い。でももっと叫んで、じゃないと見つけられない。君はまだ生きているから怖がっているのかもしれない。君は生きたいのだろう?ならば死なせるわけにはいかない。でも、私も間に合わないかもしれない。君は死んだって消えたりはしないさ、だけど生きたいと言うのなら…。きっとその恐怖は死ななければ消えない。死んだって消えないかもしれない。ただ、地面から足を離してはいけない。それはとても苦しくつらいが、そのうち私も辿り着く。だからと言って恐怖や苦しみが消える訳ではないのだけど、もしかしたら道案内くらいは出来るかもしれない。私もまだ、本当は彷徨っている。君が知っている道と私の知っている道を重ねれば、もしかしたら辿り着けるかも知れないから。君を探している。
2015/03/20 (Fri) 16:40



何も知らない
私は今何処にいる。貴方は今何処にいる。何処へ行けばいい、何処へいくの?道は示されない。此処でもない、あっちでもないと彷徨う。もういっぱいだ、持ち切れない。もう要らない、十分だ。なのに否応なしに次々と詰め込まれる。迷い道、自分がどうやって生きているのかもう分からない。ただまだ生きている。誰かの呼ぶ声がする。声を失くして返事が出来ない。息もしてないんじゃないかと思うのだけれど。足は地面に伸びている。死んでるような生きているような気がする。誰かの感情に私が揺れる。涙の跡を点々と残して歩き去る。皆が私を忘れて、誰も私に気付かない。そんな世界へ行きたくて仕方ない。そして私の記憶も全て消え去ってしまえばと。何を語るべきか。そもそも何を知ってると言うのか。私は何も知らない。
2015/03/19 (Thu) 17:40


全てを抱く何もない
たくさんの泡を吹き消して、私は夢から覚めた。覚めてみたらそこは、揺るがない世界が広がっていて。ずっと昔から、それにこれからもずっと、変わらない普遍の世界がどっしりと佇んでいた。揺らぎは迷い、迷いは汚れ、汚れは苦しみ。私は苦しみから目が覚めた。美しい世界が私を迎え受け入れた。永遠の命を手に入れ、終わらない歓喜の箱庭に私は泣いた。でもひとつだけ、ひとつだけ気掛かりな事がある。私はあの苦しみの日々を忘れたくない。なのに吹き消えていく記憶。寂しさが止まない、名残惜しさが消えない。私は、例えそれが苦しみの夢でも、それが私の歩いた道なんだ…
2015/03/03 (Tue) 18:16


マイスリー
辛いなど言えない。理由はたくさんある、たくさん。でもこうして書けばきっと少しは癒えるんじゃないかと、ずっと思っててずっと書いてる。もう8年目かな、ここも。多分いろんーな人の目に触れたであろうここ、私の頼みの綱。ここをみてどんな気持ちになった人が何人居るかは分からないけど。これが私の生き様だ、全てとは行かないが。生き様だ…
2015/03/02 (Mon) 23:37


輪廻
気付いたら私は旅をしていた。まあるい玉のふわふわとした柔らかい表面を漂いながら彷徨いながら。貧しく、忙しく、力なく。日々を生きるのが精いっぱいで。毎日怒り、毎日泣き…毎日嘆き叫んだ。単に苦しかった。そんな日々が永遠と思われるほど流れて流れて…。私は疲れ果て、生きるために何かを努力すると言う気力すら、もう錆びた金具の様に壊れそうで…。その金具は結局そう感じた直ぐ後にパチンと弾けて飛んで行ってしまった。その金具は確かに私を引き止める金具だった。金具の壊れた私は、重さを失い、一気にまあるい玉を下に見た。私は星を離れ宙に舞った。とても身体がかるい。金具が繋ぎ止めていた様々なものが宙に舞った私から星の方へ重力に逆らえず落ちて行く。とても美しかった。考えることも、何かを記憶する事すら出来なくなっていくなかで、一つだけ頭に残っていたのは旅をする中で見てきた、この星の美しい有様。まるで永遠の春が来たかのような眩しい景色が目の前にあった。金の粉を纏ったかのようなその姿は切なく、儚く。こんな美しい星で何故どうしてあんなにも苦しんでいたのかは今となってはもう分からない。ただとても苦しかった、それだけが記憶の片隅にあり。今はこうして心安らかに幸せの中、旅の終わりのオマケを生きている。もう私はこの星には帰って来れないと、何故か知っているからね。
2015/02/24 (Tue) 8:12



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