子供は不安で。でも我慢しました。子供は悲しくて。涙を堪えました。子供は寂しくて。孤独に生きました。大丈夫だよ。手を広げて息をして。笑って見せて。空は飛べる。夢の中なら。季節が巡る。あまり遠くへ行かないで。まだ知らないことが有るのだから。時間が欲しい。子供が泣きやむまで時間が欲しい。闇の底へ落ちないで。もうそこへは行けないの。もう手が届かないから。お願い笑って。終らない命が叫んでる。子供よ子供よ一緒に歩こう。並んで歩こう。幸せ探して進んで行こうよ。

人の悲しみの中に落ちて行く。知るはずも無い感情を感じてる。温い悲しみ。冷たくない寂しさ。安定しないという安定。日常的な奇跡によって運命の繋ったふたり。一緒に遊びましょ。また遊びましょ。何もかも忘れて隠れんぼ。子供のころのように孤独な遊びいたしましょ。幸せかどうかなんて既に知ってる。ウチらはきっとそうなんだ。実は全てを知ってる。どんなことだってもともと知っている。だけどあの悲しみは知らない。その寂しさは分からない。知りたい。知りたい。ふたりは共有する。心臓を共有する。血をわけあって。痛みを知る。

破産だ。破綻だ。夢など。希望など。もうどこにも在りはしない。疲れた。諦めたい。人と言われる動物から辞退したい。人間社会なんて。こんな息苦しい社会なんて。存在する価値もない。そこに存在していたいとももう思わない。こんなのただのわがままだ。そんなこと分かってる。分かってるんだ。分かってるけど。分かっているのに…。それでも私は。私の心は。やまない涙を流してる。ずっとずっといつまでも悲しみの底で。泣いている。もがき苦しんでいる。

日増しに感情が不安定になるのを感じてる。眠気の強い安定剤をのんでいては車校に行けない。でも飲まなけりゃ更にうつ状態は悪化する。心がふらつくと車の運転も安定しない。悪循環が続く。自信も失くす。集中力も薄れる。なんて頼りない自分の姿。いったいいつからこんなにも弱くなった。今生きていることを後悔する。

悲しいのは何故だろう。病気かな。まともかな。大丈夫かな、自分は。明日が来るのをとても恐れている。今日が過ぎ去るのが悲しいのかな。きっとまた眠れない夜が来る。息の詰まるような夢を見る。悲しみが溢れ出す。心の底から溢れ出す。逃げられるものならすぐにでも逃げ出したい。こんな悲しい世界からは。嫌になるほど未来を悲観した。私は知らない。何も知らない。知らないふりがしたい。恐怖と悲しみは暗く渦巻いて。蓄積していくばかり。不安の闇。闇の底。不安にさらされた心臓が早鐘を打ってくる。助けは求めない。私はいったいどうなる。死んでしまいたい。いろいろな考えが頭をよぎる。臆病。能無し。役立たず。無礼者。私はいったい何がしたい。