憂鬱な日。一日一日。毎日。陽は射さず。重い日々。体は何も言わぬ。私も言わぬ。足に鉛。空に鉛。材質、鉛。全て手放す。持ち切れぬ。重くて手が滑った。平たく跡形も無く、潰れた。とけるように、潰れた。

講習会の七日目のかえり道。すごく暑い。夏が嫌い。毎年夏バテがしんどいから。アスファルトも真っ黒に焦げて。バーベキューができそうな感じ。もしかしたらアスファルトを歩く人達は既に。…。駅の目の前で横断歩道の赤信号に捕まった。誰かが水打ちでもしたのか。地面に水が流れてる。夕方になると水打ちする人は多い。どこかしこの地面が濡れている。歩いていてはたと見た。アスファルトの隙間から水がわいているじゃないか。全て水打ちではなく湧き水か。乾いている地面はもうほとんどない。辺りは水浸し。もう車が水渋きをあげて走っている。意味は分からないがこの街が水没している。このかんかん照りな今日という日に。何故か大浸水。の割りにその水は透明でにごってない。泳いじゃってる人もいるくらい。私服が張り付いて気持ち悪いから私も泳いだ。もう水かさはお腹の辺り。身長は高いほうなので結構な深さなはず。訳の分からない湧き水は止まらない。真夏にまさか道路を泳いで帰れるなんて。全く一万分の一も果てしなく思いもしなかった。町全体がプールになったような。わりかし快適な帰りだった。

だから何だ。

きっともう罰は下っている。

市電の車掌が女だ。カッケェー！