崩壊する私と道連れに世界。夢など、夢のままがいいんだなんて、言っていたのは誰だったか。私は知っている、自分の中の矛盾。

細かくひび割れたガラス玉を叩きつけているのは誰？僕はキルキルと叫ぶ。誰もいない真っ白な世界で。何も見えないよ君の影さえ。何もかもぼやけてよく見えないんだ。でも聞こえるキルキルと叫ぶ声。ずっと遠く時の中、過去から未来から叫ぶ声。僕は誰だろうここは空の鏡面。月が２つ、太陽は一つ、星はない。深く潜る程に暗く冷たく。そう‥僕はイルカに成りたくて飛び込んだ。もう苦しい呼吸はしなくて良いんだね。上手く泳げなくてただ沈むだけだけれど、優しく問いかけてくるキルキルと叫ぶ声。何もかもを手放すよ。ありがとう‥

いつの時でも頑張りすぎていた君を想うよ。まだいけるまだ大丈夫。そう自分へ聞かせて。だからもう休んでも良いんじゃないかな？お医者さんは言ってたよ人生と言うレースから脱落する事が出来ないと病は良くならない。そんなこと簡単に出来るわけがないよね。だって今まで血まみれで足引きずって辛いの超えてやっとの思いで皆と並んでるんだもん。それを諦めろ何て、引け何て、ドロップアウトしろだなんて。今までの苦労が水の泡。でもお医者さんの言うことは本当だと思う。君は自分の幸せのために生きて居る？もう親のため、世間体のため、プライドのため、そんな事は手放して、自分の幸せのために生きて良い。これを、この言葉を信じ切れたら力が抜けて虚しくなる。それが必要なんだ病をよくするためには。悪く言うと諦めろ。でもそれは今だけの話し、もう二度とチャンスが無いなんて誰も言わない。ダメなときはダメなんだ、何もかもうまく行かない。大人しくしていて、そしたらまた傷は癒えて歩けるようになる。必ず。だから、今は眠っていても良いんだよ。

早く帰っておいで〜。此処に待ちわびてる人が居るよ。此処、此処。ずっとまえから此処にいるよ。ずっとまえから待ってる今も待ってる。何時帰って来るんだろうね。絵を描きながら‥君の色した絵の具を使って待っている。一目惚れしちゃったこの色。君にそっくり。次のお手紙はこれ使いたいなーなんて考えながらね。これからどんどん辛い環境に置かれると思うけど君は耐えられるかな？いろいろ話し聞いたんだ。心配になるような話し‥。でも私には手紙の返事をするくらいしか出来ない。あとは祈ること。忘れないで世界には鮮やかな色と音が在ること。モノクロの狭い視界に閉じこまらないで想像して。その想像世界は君を救ってくれる筈だから。

敢えて自ら傷つきにいく必要もないだろう。かと言って逃げるでもなくそこにじっと立っている、世界の美しさを探してる。死の美しさ生の美しさ、永遠の美しさ有限の美しさ。良い面だけ見ていたら無意識の悪事に気づけなくなるぞ、とか思うけど。時期ってもんが在るだろう？気づかなければならないことは時がくれば否が応でも気づかされてしまう。それまでは世界の美しさを最大限に見出そうよ