2023年12日21日(木)「皇居一周トレック」
大学同窓の仲良し4人組が定年後に山登りを始めて20年近くなる。皆が傘寿を越える年齢になってさすがに足腰が弱り意欲も減退したが、それでも東京の街中なら歩きやすかろうと「都内トレック」に切り替えて年に2回実施してきた。20年前まで母校があった北区西ヶ原を起点に、江戸時代の名所旧跡を訪ねて歩くのだ。この4月には「吉原」から隅田川を経て「浅草雷門」まで10キロくらい歩いた。一昨日19日はその6回目。また私の提案で、九段下を起点に皇居を一周しようというもの。江戸時代の「蕃書調所跡」から始め、最後に一橋の「東京外国語学校発祥の地」に立つ記念碑を見てゴールは懐かしの神保町古書街で「忘年会」という企画だ。
早朝東名バスで東京へ。地下鉄で懐かしの九段下の「九段会館」に着いた。地下の食堂でひとりランチをとり、集合場所の「昭和館」に行くとまだ時間があるので入館してみた。丁度小学校の生徒たちが大勢社会見学にきていてにぎやかだ。戦中・戦後の祖先の生活をバーチャルにリアルに見せてくれる素晴らしい展示で、暗いニュースの中で子供たちにはとても良い反戦教育になると思う。12時に予定の4人が集まったので出発だ。まず「田安門」から「北の丸公園」へ。「武道館」から「千鳥ヶ淵」へ。「半蔵門」から「桜田門」へと皇居のお堀端をのんびりと歩く。圧巻は初めての「江戸城本丸」だった。天守閣はないけど江戸城で最高所に立つことができたよ・・・
今日は木曜日。「裾野教室」の日ですが今年4月以来しばらく休止しているので、「吹奏楽と私」についてお話しします。今日はその8回目。
御殿場南高校に赴任して吹奏楽部顧問と指揮者になってから忙しい毎日が始まった、毎年夏には50人出場の「吹奏楽コンクール県予選」、冬には少人数で楽器ごとに演奏する「アンサンブルコンテスト」、そして春休みには南高定期演奏会「雪どけコンサート」という3つの大きな行事で一年中休みなしだった。土日祝日も学校で一日練習するから家族サービスはその合間にちょこっとだった。二人の息子たちを夏は夕方帰宅後箱根芦ノ湖に連れて行き「海賊船」の最終便に乗せるとか、冬は富士山中腹のスキー場に行ってナイターのスキーを楽しむとか。家内は「私は部活未亡人!」とぼやいていたなあ。それでも思い出の自慢話が一つある。
1986年東京杉並の「普門館」で開催された「普門バンドフェスティバル」に招待され、巨大なホールの舞台に立てたのだ。そこでは毎年10月に吹奏楽コンクールの全国大会が開催されファン憧れの「甲子園」だった。この会場はカラヤン指揮のベルリンフィル演奏会が3回も開催されたことでも有名。南高は毎年県のコンクールで上位に入賞していたので、応募したらテープ審査に合格して他の関東の数校と共に憧れのステージで演奏できた。曲目も管弦楽曲をアレンジしたGガーシュインの2曲「パリのアメリカ人」と「歌劇ポギーとベス」をやった。在学中の部員50人に卒業生も大勢加わって70人という大編成で、楽しくのびのびと素晴らしい演奏を聞かせたよ。 尾上