「金時山は花の山」
金時山に登ったことがありますか?1212mの低い山だけど「日本三百名山」に数えられて海外からの山好きな男女の姿も多く見られる。箱根仙石原の「公時神社」の赤い鳥居の上にそびえているとんがり山だ。本殿に参拝し安全祈願してから登山開始し、急傾斜の岩山だけど標高差500mを90分で登ることができる。「金太郎と姥」の伝説が今も残る大岩「金時宿り石」の背後に登り、森林を抜けるとパッと視界が開け、箱根の最高峰「神山」と「芦ノ湖」が眼下に広がり息をのむ絶景だ。そこに咲くウメバチソウや薄紫のマツムシソウを見ればにっこり笑顔になるよ。
14日の朝は久々の澄み切った青空で、私はいつものようにショートコースで公時神社の裏を回って林道をぐんぐん登り、「矢倉沢峠」のトンネルを抜けたところにある「金時見晴パーキング」に駐車してから登山開始した。ここは最近整備されて東側の「南足柄市」から登ってくる車も増えてきた。立冬もすぎて山の花もいよいよ終盤だがそれでもシロヤマギクや紫色のリンドウが群落になり朝日を浴びて花弁を一杯に広げてじつに美しい。花や紅葉の写真を撮りながらゆっくり70分ほどで山頂に着くと、なんと大勢の登山客がお弁当を広げているよ。皆さんの視線の先は白銀に光る富士山の崇高な姿・・・
今日は木曜日。「裾野教室」の日ですが今年4月以来しばらく休止しているので、「吹奏楽と私」についてお話しします。今日はその3回目。
大学2年の夏休み、ある朝「そうだ、北海道に行こう!」と思い立ち、その日のうちに上野駅に向かった。「北大のポプラ並木でホルンが吹けたら最高だ!」なんて夢を描いて、ホルンケースに洗面具を詰めて荷物一つで青森行の夜行列車に乗った。同じコンパートメントで札幌に帰省する一人の大学生と知り合いになり語り合った。翌朝青森駅で「青函連絡船」に乗り換え、ビールで酔っぱらっているうちに函館に着いた。その学生に「百万ドルの夜景を見に行きませんか」と誘われて計画外の「函館山」へ。さらに「私の友人の家に泊まっていきましょう」と誘われ、翌日も函館市内の「五稜郭」などを一緒に見物してから、午後列車でやっと札幌に向かった。
初めての札幌では、10年前東京杉並の我が家に学生時代に下宿していた坂爪さんのお宅にお世話になった。NYのような条里制の街並みの札幌は地理がわかりやすい。北9条西2丁目の家具屋さんのお宅は「北大キャンパス」のすぐ近くなのでそこに居候して札幌見物をしたなあ。翌朝はいよいよ憧れの北大へ。2ブロック先から始まる南端の農学部に近づくとあの有名な「クラーク博士」の胸像に出会い感激。さらに西へ歩くと「ポプラ並木」が遠くに見えてくる。芝生に座りケースから取り出したホルンを構えた。「さあ吹くぞ!」、、、いろいろ無茶なことをした若き日の思い出、1964年のこと。10月には「オリンピック東京大会」が開催されたよ。 尾上
