高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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アメリカの歴史を知ろう
アメリカの歴史を知ろう
2016年5月1日(日)御殿場市民会館にて 「アツモリソウ」
 花咲き風かおる5月だね。今日は本当の「五月晴れ」になった。でも雨の日も多いね。先日「秩父宮公園」に行ったら雨のせいか人影が全くなくて私一人。ところが草花は天気とは関係なしに次々と咲き出していたよ。ラン科でも大型の白い「クマガイソウ」が30本も群生していて見事だし、赤でなく黄緑色の「アツモリソウ」も一杯に咲いていて興奮した。
 この花は風船のように大きく膨らむから武将が馬上で背負う母衣(ほろ)に似ていて、白いのを背負った源氏の武将「熊谷直実」と,赤い母衣の若武者「平敦盛」の一騎打ちに因んだ名称なのだ。昔、礼文島ツアーに参加した時にはクリーム色の「レブンアツモリソウ」が見れず残念だったが色合いがこれとよく似ている。
 この旧宮邸では故妃殿下のお好きだったエビネも咲き始めて、我が家にも咲いている白・紫2色のものだけでなく、「キエビネ」や交配種の「タカネエビネ」など珍しい種類にたくさん出会えた。ラン科の花はどれも首を垂れて花を下に向けて咲くのがユニーク。写真を撮るのに苦労するけど・・・。

 1年生MU君は前回、笑い話「次の列車って?」を和訳してみた。過去完了形の had waited が過去形の動詞came より以前のこと、というのはまだ学校では出てきてないようだね。もう少し時間があれば、さいごの「オチ」まで訳してやっと「笑えた」のに。今日は文法で「代名詞」と「形容詞・副詞」を勉強した。日本語の「それ」に相当する英語には3つあって、普通は it だけれど、「〜なそれ」と前に修飾語がつく時には 〜one となるし、「〜のそれ」と後に修飾語がつくときには that of 〜となる。それぞれが複数の場合も注意しよう。 theyと 〜ones とthose of〜だ。今日の「小話」は「最初の感謝祭」だった。イギリスから清教徒たち(ピルグリム)が大西洋を渡って、東海岸のボストン付近に移住してきた時代の話し。最初の収穫物を原住民のインディアンたちに捧げた。
 2年生YAさんは前回、入試の和訳でミスをやった。和訳で一番難しいのは何か?それはなんと and です。A and A' というルールをその都度じっくり勉強していこう。People may get homesick and miss their families, friends and the comfort of their home. で接続詞の and は並列だから日本語でも逆戻りしてはいけない。「人はホームシックにかかったり、家族や友人や家庭の安らぎを恋しがったりするかもしれない。」A and A' というルールは、andを見つけたら△マークで囲って、直後の単語と同じ仲間の単語を探し出し、並列させて和訳するというもの。ここでは、最初の and は動詞の原形get〜とmiss〜をつないでいるし、後のand はfamiliesと friends とthe comfort〜の3つの名詞をつないでいる、とわかるね。
 新加入のKAさんは2年の「重要構文101」シリーズの第1課と第2課をやった。1年生でやった「不定詞」の文法事項を復習しながら、入試問題に挑戦するから、日頃学校でもやらないが、長めの英文の和訳に毎回挑戦するのだ。せめて1パラグラフ全体を和訳して用紙に書いてみると、日本語の難しさを思い知る。きちんとつじつまが合うように言葉を選ばないといけない。
 大学生のYAさんはTOEICでリーディングの模試問題をやった。今日の空所補充の問題では冒頭の他動詞 outwigh(〜より重要だ) surpass(〜より勝っている)や 形容詞unrivaled(敵なしの)が目新しく難しかったね。基本的な動詞の使い方はよく知っていて、今日も80%以上の正解率が出せたね。後半はいつもの和文英訳をやった。日本語をそのまま英語に置きかえると、つまり直訳するとおかしな英文になる場合がよくあるね。詩的表現になっている場合も多いので、それをいかに平易な短めの英文で表現するか、に少しずつ慣れていこう。 尾上

(追記)雨の一日になってしまったので傘をさして「仏舎利塔」のある「平和公園」まで歩いた。ここはもう何年も前から日本人の姿は皆無で、中国人のツアー客専用の見学地になっている。お寺の山門をくぐると池をめぐって小さな日本庭園があって、真っ赤なシャクナゲの大木を背景に記念写真を撮っている観光客が数人。20代くらいの若いペアに英語で「中国から?」と話しかけたら、「上海からです!」といい発音でニコニコと。
 群馬ナンバーの観光バスが止まっていたので、一人っきりのドライバーにいろいろ質問してみたら、「ガイドも向こうの人で日本人は私だけ。一日中ことばが全く通じないよ。」「会社の貸し切りバスの60%は中国人の団体専用だね。どこの出身なんて興味ないけど、台湾からは少なくてほとんどが中国本土らしい。バブルもはじけたからこのブームももうじき終わるよ。」
 「昔はマナーがひどかったよ。座席の下にゴミは捨てるわ、つばをはくわ。だから最後まで掃除なんかしてやらなかった。それでしだいに自分たちで気づくようになって、いまではずいぶん良くなったね。」「今では富裕層のツアーが減って買い物ツアーも少なくなった。」「御殿場アウトレットなんか行ってもなにも買わないね。」「富士山がお目当てで、いつもは眺めのよいこの平和公園にきた。天気が良ければ富士山の中腹まで登っていくよ。」
 「成田から出発して大阪の関西空港でおろすことになっている。」と聞いているうちにバスガイドの中国人女性がひとり戻ってきたので、「ニーハオ」と挨拶。しかしそこまで。もうすこし会話が成り立つように中国語会話を勉強しようかな。この4月から外語大の「中国語科」に入学した裾野教室のMIさんも、今頃は四声で「マー、マー、マー、マー」なんて発音を勉強しているかな。
2016/05/01 (Sun) 23:06


相関接続詞: either A or B (AかBのどちらか)
相関接続詞: either A or B (AかBのどちらか)
2016年4月28日(木) 裾野市民文化センターにて 「コイワザクラ」
 「矢倉沢」の峠のトンネルに駐車してまた「金時山」に登っていった。スマホでビゼーの「カルメン組曲」や「マリア・カラスのハバネラ」を聞きながら。今日は快晴で真夏のように暑いから汗が流れること。降りてくる2人のガイジン若者と挨拶を交わした。「フランスから、パリからです!」と英語で。「オー、今カルメンが聞こえるでしょ?フランス語のオペラだよね。」
 山頂の小屋は今日は早めに店じまい。金時娘の妙子さんには会えず、息子のシュウチャン(秀峰さんという、富士山の別名だ。スゴイね。おじいさんが新田次郎の山岳小説「強力伝」にでてくるコミさんだからね。)に貴重な花の開花情報をもらった。いつもの「秘密の花園」に行ってみたら、なんとすでに満開のコイワザクラが直立の大きな岩壁にビッシリと。5、10、15と数えていったら300株もあるある!ピンクのかわいいサクラソウの花が一輪ずつ首を伸ばしていたよ。去年より1、2週間も早いね。やはり地球温暖化のせいだな。しかしカワイイなあ・・・!

 2年生のMIさんは前回入試の英訳で One cannot hope to learn all of the world’s 198 major languages. が減点だった。「人は世界の主要言語198の全部をおぼえようと希望してもそれは不可能だ。」 ここではnot 〜all で「部分否定」になっているし、 主語のOne はよく 「人は」 の意味で使うことがある。One person ではなく We の意味なのだ。
 和文英訳のほうはかなり正しく書けていたね。「・・・がわかった」は「変化」を表すから learn とかfind を使う。know は「知っている」の意味で「状態」を表す。だから進行形にもしないよね。このように「変化(動作)動詞」と「状態動詞」の違いは英語だけでなく日本語でも区別するよ。My sister lives in Tokyo. の和訳でも2つある。「姉は東京で暮らしている。」これは動作動詞だから「〜で」だし、「姉は東京に住んでいる。」の方は状態動詞だから「〜に」というよね。逆にしてみてごらん。ヘンでしょ。
 SEさんは前回、レベルの高い英作文に挑戦し半分以上は表現できていたね。2年生の今はこれで上々だ。注意事項は「時制の一致」と「代名詞」の使い方だ。主文の動詞に合わせて,従節の動詞を変えないと行けないし、前に出た名詞を繰り返さずに単数なら it 複数なら they で置きかえよう。「富山大」の「良い本の基準は・・・」は「よい本かどうか判断するための基準」のことだからThe criterion for a good book is・・・と書くといい。standard では「標準」だ。
 今日は不定詞の慣用用法で、in order to〜、so as to 〜やtoo〜to〜、〜enough to〜などを勉強した。後者は「とても〜なので・・・できない」の意味(結果)と、「・・・できないほど〜だ」の意味(程度)の2つがあって、後に続く文次第で訳し分けることにも注意しよう。
 御殿場教室のEN君が変更して出席した。学校で使っているExpression 2の教科書を見せてくれた。これで文法と作文をやってさらにエッセイを書いたりディベートの力までつけようという、昔の「ライティング」よりもかなり欲張った内容だね。学校ではどこまで指導できるのかなあ。
 今日の英文和訳では「立教大」の下線部訳が難しかったね。 Asian countries depended either on loans or on the export of agricultural goods or natural resources: ・・・では orが2度あるね。前のはeither 〜 or 〜(〜か〜かのどちらか)で、後のorは「〜や」で、まだほかにもあることをほのめかす。depend on〜(〜に依存する)に注意して、「アジアの国々は、借金に依存するか、農産物や天然資源の輸出に依存するかのどちらかだった。」 尾上

(追記)先日、イギリス映画「エベレスト」を見た時の感動をもういちど、という期待でレンタルビデオで今度はイタリアの山岳映画の「K2〜初登頂の真実」(2012年)を見た。K2とは変な名前だけど、Kはカラコルムの頭文字。パキスタンのカラコルム山地にある標高8611mの高山だ。もとはただの山の標識がいまも正式名称になっているらしい。中国では「チョゴリ」と呼んでいる。エベレスト(8848m)の次に高い山だけど、登頂は一番難しい「非情の山」と言われている。
 今から60年前の1954年、ムッソリーニ率いるイタリア軍が連合軍に敗北した第2次世界大戦のあと、イタリアが国の威信をかけて挑んだ遠征隊だった。国内から12人のクライマーが選ばれて、苦闘の末にそのうちただ2人のイタリア人が登頂に成功した。イギリス隊、アメリカ隊も失敗していたからこれが世界初登頂になる。その登山隊員各自の人間性や私生活も描きながら人間くさいドラマも描いて、手に汗握る山岳ドラマが展開されている。
 人間のもつ体力や精神力の限界に命をかけていどむ姿は痛々しいほどだけど、すばらしいと思う。余談になるけど、わたしがよく参考にする「K2Couple」という名の「ブログ」がある。群馬県在住のかなり年配の山好き夫婦のブログだけれど、それぞれ踏破した登山コースの説明が丁寧だし花の写真がいっぱいで大好きだ。大学時代の山岳部仲間で結婚したらしい。
 決してスピードを競ったりせず、ゆったりとしかし注意深く、遠くの稜線や雲の流れ、足下に咲く高山の草花に思いをいたす山旅が今も続いている。いいなあ。ブログのタイトルを紹介するね。このご夫婦の名前が敬と敬子だからそれにも因んでチーム名をつけたらしい。
 K2 Couple ・・・この崇高なひびきを、へなちょこ隊に命名する愚かさ  人生60年を経て、再びたどる若き日のトレース  ただひたすら高みを求める人生でもない  求めるのは威圧感のないゆったりとした重厚な存在・・・・(後略)
2016/04/28 (Thu) 23:05


比較表現はむずかしい。日英の省略の違いが。
比較表現はむずかしい。日英の省略の違いが。
2016年4月25日(月)三島ゆうゆうホールにて 「しるこや」
 我が家は箱根外輪山「丸岳」の西麓にあるので、もし「神山」が噴火してもまず大丈夫でしょう。昨年の今ごろ頻繁に起きた地震も収まって、「大湧谷」のロープウエーも運転再開したそうだ。去年は見ることのできなかった紅姫イワカガミが見たいなあ。防が沢コースの「キクザキイチゲ」や「コイワザクラ」にも昨年は会っていないし・・・。

 3年生NIさんは、入試の和訳で「太陽が昇ったときの光はもう8分前の光だ」が難しかったね。the planetはthe earth(地球)を指すことはあっても、a planet は不特定だから「ひとつの惑星」でしかない。a、an、theなど冠詞に注意を払う余裕がでるといいね。複数の-sも解釈では大切な要素だ。今日は文法・作文で「不定詞」の1回目。文法事項はよく理解出来ていたけど、整序問題でミスが多かったね。
 TA君は前回「助動詞」の項目で英訳をやった。「車の運転はいくら注意してもしすぎることはないですね。」は一般論だからyouを主語にしよう。「運転するときには」と考えてYou cannot be too careful when you drive. または in driving と書く。「暗誦例文」としてMUSTだ。今日の整序問題で「その男は、店から3000ドルの現金を奪ったとされている。」が○がつかなかったね。「奪う」のrobが難しい。rob 人(店)of 物、の語順で「人から物を盗む」つまりsteal 物 from 人、の意味になる。The man is said to have robbed the store of $3000 in cash. と書けるといいのだが。ほかにdeprive、cure、stripなども目的語が「人」で、of 物 が続くことに注意。
 2年生のENさんは和訳を書いてみる経験がいままで少なかったようだ。While it is exciting to see new sights, to hear a different language and to eat different foods in a foreign country, sometimes the sudden change can make people feel uncomfortable. 文の切れ目はどこ?接続詞のandが to eat〜と前の to hear〜 とさらに前のto see〜を並列しているとわかれば、sometimesの前のカンマで切れているね。「外国で珍しい景色を見たり、違った言語を聞いたり、変わった食べ物を食べたりするのはとても楽しいけれど、そういう変化で時には人々は不安な気持ちになることがある。」後半は「無生物主語の文」と呼ぶ難しい構文だけどうまく訳せていたよ。
 YO君は前回入試の英作文をやった。都留文の「私の夢はあなたの半分でも上手に英語を話すことだ。」はまずMy dream is to speak English as well as you can. が書ければいい。「同様に」ではないので「倍数表現」を思い出して even half as well〜と書けばいい。今日の「不定詞」では文法も整序問題もよくできていた。英語力が伸びているね。
 中学生のNI君は高1の入門レベルで勉強しているけど、「命令文」「感嘆文」がまだ難しかったかな。「〜してくれる?」は「命令文」で言ってから、後に, will you? を付け加えてもいい。これを「付加疑問文」と呼ぶ。Let's で「〜しましょう」と誘うときには, shall we?「そうしませんか?」 と付け加える。今日は「感嘆文」でHow〜!とWhat〜!の使い分けを勉強した。He speaks English so well. 「とても上手に」がHow well he speaks English! 「なんと上手に」に言い換えでき、He is such a good speaker. 「そのような話しの上手な人」 が What a good speaker he is ! 「なんと話しの上手な人」に言い換えできる。 尾上

(追記)先日、裏山の「城山」に登って茶店「しるこや」まで行ってみた。昨年秋に店主のKOさんが金沢に引っ越して市内で「ペンション」を始めたあとはずっと無人の状態だ。滋賀県大津の出身で「京風しるこ」がウリで、5年間頑張って市内や首都圏からも訪ねてくるファンも多かったのに。その後は箱根の「花詩」という老舗のお菓子屋さんが引き継ぐ予定だったが、噴火や地震騒ぎで計画が狂ったようだ。
 「しるこや」の大きな看板と「御殿場市観光12選」と掲げた観光協会の案内板が立つけど、雑草とゴミが随所に目立つ情けない姿。富士山の額縁のような石の鳥居や、岸信介・石原慎太郎の石碑が哀れだ。我が家の裏山でもあり、KOさんの2代前の経営者の頃から10年来わたしが通ったお店だから、ハイキングする市民の一人としても放っておけないなあ。
 それで昨日、御殿場駅前の「観光案内所」を訪ねてみた。観光マップを見てみるとすでに「しるこや」のある「駿河台」は観光名所から外されていた。女性職員は丁寧な応対だったが市の観光課でないと詳しいことはわからない。箱根のスカイラインをドライブしてきて、「長尾峠」から御殿場市内に入ってくる観光客には最初の「観光名所」のはずなのに。
 数台分の駐車場はあるけどトイレもないしジュースの自販機もない。さらに4キロ下れば深沢の三叉路に「乙女キャンプ場」の駐車場と展望台があるのでそれでよし、とされている。「しるこや」は富士山に向かってつき出した岡の上にあり、バイク族の大好きなかっこいい「カーブ」に面しているから休憩していくドライバーも多い。
 できれば私が都合のよい土日にここで御殿場市内や箱根の観光案内をしてあげたいな。KOさんが金沢から戻ってきて、お店を再開するかもしれないからそれまでのつなぎに「伊藤園」の「缶入りしるこ」を販売してみるかな。まずは土地と建物の所有者に連絡してみないと。
2016/04/25 (Mon) 23:28


英作文をどんどん書こう
英作文をどんどん書こう
2016年4月24日(日)御殿場市民会館にて 「割石峠」
 裏庭にはダルマフジの紫とヤマブキの黄色がよいコントラスト。一日ごとに花の種類が増えていくよ。アケビもツルを伸ばしてピンクのボンボリのような花を鈴なりにつけている。これは5枚葉だけど、山でよく見る三つ葉のアケビも1本柿の木に絡んで咲いている。こちらは濃い赤だ。しばらくすると大きな甘い実がたくさんなるけどだれも食べない・・・。

 1年生MU君は「文の種類」を勉強した。前回やった「平叙文」「疑問文」に加えて「命令文」と「感嘆文」を勉強した。とくにHowとWhatを使い分けるのが難しかったようだ。How hard he works! をWhat a hard worker he is!に書き換えるのに苦労したね。強調部分に「名詞」があればWhatで、なければHowだと区別する。「次の列車って?」という笑い話を和訳したが最後のオチendingまで行かなかったね。
 EN君は重要構文で「不定詞」の慣用用法をたくさん勉強した。Strange to say, no one knew the news. のように文頭において後の文全体を修飾する働きだからMの記号をつけておこう。「奇妙なことに、誰もそのニュースを知らなかった。」整序問題では「無生物主語」の文がテーマで、これは表現が日本語と違うから高校生が苦手な文だ。「プライドが人に〜を許す」ならまだしも「物が人にremindする」(思い出させる)となると日本語では違和感があるね。関連するたくさんの動詞を覚えよう。
 大学生のYAさんは前回「英作文」の力を伸ばそうと、大学入試問題の和文英訳を3題やってみた。「科学技術のおかげで、・・・享受できるようになった。」で述語の「〜になった」は過去形だろうか?「今もそうなっている」のだからここでは「現在完了形」がふさわしいね。英作文はたくさん書いて添削してもらうことで上達する。毎回記述力を高めていこう。 尾上

(追記)裾野市須山の八重子先生から「タケノコをゆでたわよ。どうぞ。」と電話があったので、伊豆の伊東へ行く計画を変更してタケノコを頂きながらその付近の「愛鷹山系」に行ってみることにした。山頂はガスの中なので中腹の「割石峠」まで登ってみた。難所だけどよい時期ならオノエランなど高山の花が楽しめる。富士市と裾野市の境になる尾根筋で霧が吹きあげる。
 黒岳登山口の「山神社」にはすでに数十台の車。今日は青空がちっとも見えないけど、さすが大人気の「越前岳」をめざすハイカーが多いね。私は逆コースで出発したから周遊コースで下山してくるグループにいくつも出会う。「今日は展望がまったくダメでした・・」と。天気が良ければ眼前に「富士山」と対峙できる最高のロケーションなのにね。
 沢の瀬音を右に左に聞きながら徐々に高度を揚げていくのは楽しい。山道には紫、ピンク、白のタチツボスミレやスミレサイシンが一杯だ。ほとんど沢登りになって足下の岩が不安定。岩につけたマークや木の枝に結わえた赤・黄のリボンをたよりに登り道を選ぶ。見上げると可愛いコメザクラや鮮やかなミツバツツジが色彩豊か。この山道の魅力はイワタバコの大群落だ。渓流の大岩や直立の崖にしがみつくように咲く姿は感動ものだが今はまだ若い葉がでたばかりで岩肌にビッシリと。
 ネコノメソウを見つけて喜んでいると「割石峠」にでた。見上げるような大岩を2つに割いたような大穴が反対側に落ち込んでいて、富士市に下るこのコースは通行禁止。右にとれば「呼子岳」を経て「越前岳」。左の急傾斜を登って「蓬莱山」の先の「鋸岳」の難所をへれば「位牌岳」に行ける。しかし、打ち込んだクサリも腐っていそうな危険箇所でまだそこを越える勇気がない。愛鷹山系は富士山よりもずっと古い火山で、地層がすごくもろくて崩れやすいのだ。
2016/04/24 (Sun) 23:08


ルールA and A’
ルールA and A’
2016年4月21日(木)裾野市民文化センターにて 「山中湖のハクチョウ」
 昨日は山中湖をサイクリングで一周した。10kmだからゆっくり1時間半で回れる。湖畔の「情報創造館」に駐車して自転車を組み立てた。ここはこじんまりした村立の図書館で、隣接している昔の木造の小学校が研修棟に利用されている。「富士山」に関係する写真集や資料集などが豊富で、母子が絵本であそぶコーナーもあったりしてユニークだ。
 さあ、出発してみると湖岸にはサイクリングロードがよく整備されていてアップダウンも少なくてとても走りやすい。「平野」まで来ると、渡り鳥のハクチョウが岸辺で草を食べていた。北国に帰る仲間に捨てられたのか、よほどここが気に入ったのか。もう一羽は道路のすぐ脇で丸くなって昼寝中だった。まったく警戒心がないね。満開の桜の大木の下で湖面越しに見上げると、富士山の白銀の斜面がテカテカに光っていた・・・。

 2年生のMIさんは重要構文で「不定詞の意味上の主語」で It is・・for 人 to〜 と、 It is ・・of 人 to〜 の使い分け方を勉強した。前者の不定詞は「〜すること」で名詞用法だけど、後者は「〜するとは」で判断理由を表す「副詞用法」なのだ。和訳では One cannot hope to learn all of the world’s 198 major languages. 「人は世界の198の主要言語をすべて学ぼうとしてもそれは望めない。」で one は「人は(だれでも)」の意味になる。Weといっても同じ。One should take care of oneself. 「人は自分を大切にするべきだ。」のように。
 SEさんは前回、札幌学院大の英文で While it is exciting to see new sights, to hear a different language and to eat different foods in a foreign country, sometimes ・・で、接続詞 and の働きを考えなかったね。A and A’ のルールを思い出して欲しい。and の直後の語句を見ておなじようなものを、前の方にみつけること。ここでは to hear だけでなく、さらに to see も並列していることがわかる。「外国でめずらしい景色を見たり、違った言語を聞いたり、異なる食品を食べたりすることは、とても楽しいことだけれど、時には・・・」今日も入試の和文英訳問題に果敢に挑戦して、随所でガンバリを見せてくれた。
 3年生のOMさんは入会2回目で、「動詞の時制」を勉強した。S V〜 since S V〜 「〜以来ずっと・・」を使う文がなんども出てきたが、右のVが「過去形」で左が「現在完了形」になる、と覚えよう。さらにif、when、before、after、tillなど「条件・時」を表す節の中では主文が未来の事柄でも「現在形」の動詞を用いることにも注意。整序問題でも、1年で勉強した文型 SVO が基本であると痛感したね。まず動詞Vに注目して、その左に主語S、右に目的語Oを置くのが大切。 尾上

(追記)良く晴れた火曜日の朝また「金時山」に登った。知る人ぞ知る最短距離の登り口は「矢倉沢」林道のトンネル出口。ふもとの「金時神社」から登るより30分も節約できる。駐車して登山靴に履きかえていると、もう降りてきた馴染みのおばあさん。ああ、市内「報徳肉店」の社長YOさんだ。「今日は早く目が覚めたものでもう登ってきたわ。これから仕事、仕事!」と。山頂で活躍している「金時娘」の妙子さんと友達で同じ年の84才だ。もう2000回を越えている。
 山頂の「金時小屋」で汗だくのシャツを着替えてから、崖下の岩陰にいつも咲く「シラヒゲソウ」を確かめに。小さな丸い葉がもう70枚も芽生えているよ。下り道でガイジンのペアとすれ違って「こんにちは!」と話しかける。女性は色白の小柄な子。男性はアラブ系の精悍な感じの長身。ドイツ語圏とフランス語圏の境目の町「ビュールBule」に住んでいるというから、「近くを通ったことあるよ。モントルーのシオン城にも行ったなあ・・・」と立ち話。
 家に帰ってスイス山間部のこの地域を「グーグル・アース」で空から俯瞰してみたらビュール市が見つかった。若い頃の「メモ帖」を広げて見ると、40年前、1976年の「欧州一人旅」で8月15日にこの近くを通過していた。
 アルプスの高原保養地グリンデルワルドを訪問し、「ユングフラウ山4158m」と「アイガー北壁」の山々の裾野を歩き回った後、さらに西端の都会ジュネーブに行くために湖岸の「インターラーケン」まで戻ってきた。ベルンまで行って「国際急行列車」で行くのが速いけれど、土地の住民たちとのふれあいを求めて、あえて山間を越えていくローカル列車を選んだ。「トゥーン湖」に面した「シュピーツ」駅から「モントルー」に向かって鈍行は午後1時に出発した。
 外は雨模様だ。高原保養地らしいグシュタード駅で3人の高校生風の男女が乗って来た。チェロのハードケースを抱えた女の子。長い髪の色白美人で薄グリーンのロングスカート、だけど足にはゴムぞうり!私も同じチェロ弾きだからとても気になる。もう一人のメガネの女の子はバイオリンを持ち、男の子がギター。しかしすぐに次のザーネン駅で降りてしまったよ。
 一つの国の中で「方言」ではなくてドイツ語からフランス語という全く別の言語に切り替わるスイスという国は、境界がどうなっているんだろう?興味は尽きないね。どうもこの「ザーネン」あたりがドイツ語圏とフランス語圏の境目のようだ。ホームに立っている看板には駅名が両国語で書いてある。同じ音だけど綴りが違うよ。このあたりの住民は独仏のバイリンガルなのかなあ。下車して一泊してみるとよくわかるかもしれないね。
 もうすぐモントルーの町。列車はブレーキをキイキイかけながら、急傾斜をヘアピンでぐんぐん下って「レマン湖」に向かっていく。
2016/04/21 (Thu) 23:01


SVOCでの「使役動詞」と「知覚動詞」
SVOCでの「使役動詞」と「知覚動詞」
2016年4月18日(月)三島商工会議所にて 「モミまき」
 嵐のあとの今日は真っ青な空。きょうこそは「モミまきをやろう」と裏庭のテーブルをひっくり返した。4本の脚を利用して小さなビニールハウスをつくり、4枚のトレーに播いたモミの生育を見守るのだ。15℃以上40℃以下の環境をつくればいいが、これがなかなか難しい。特に夜間には10℃以下になってしまうのが心配。5月の連休の頃には「田植え」ができるといいが・・・。

 新3年生NIさんは文法作文で「助動詞」をやった。need や dare のような特殊な助動詞のほかに would rather も要注意だ。立命館大の I would rather you came on Sunday than on Monday. 「月曜日より日曜日に来て欲しいんだけど」は「願望」の I wish と同じように後のSVで仮定法の動詞 came が過去形になっていることに注目。
 裾野教室のTA君は月曜日の三島教室に変更した。今日の「助動詞」では整序問題で「東京理科大」が難しかったね。「この時期にしては暖かすぎる」は The weather is too warm for this time of the year. でもいいのだけど選択肢が比較級の warmer で接続詞の than もあるから考え直して、「この時期の当然の暖かさと比べると、もっとずっと暖かい」と書ければいい。The weather is warmer than it ought to be this time of the year. と書く。この ought to be は「〜のはず」で should be と同じ。後に warm が省略されている。
 新2年生のENさんは重要構文の「不定詞」5,6をやった。want人to〜 のように「SVOC」の文型になるものが中心。センター試験では Some leaders have encouraged workers to take vacations・・も同じ文型になっていたね。「職員に休暇をとるよう奨励してきた社長もいる。」
 YO君も第5文型SVOCでの「不定詞」の用法を勉強した。「使役動詞」のmake、let、have、help や知覚動詞の see、hear、feel も同じ文型になるけど不定詞が「to なし=原形不定詞」なので注意。People can see animals live in more natural environments. 「〜で生活している動物を見る」では間違い。「見る」のはOCで表す「状況」。OCは「主語・述語」の関係にある。「動物たちがもっと自然に近い環境で暮らしている様子を見る」のだ。I felt the earth shake. も「地面が揺れるのを感じた。」で、「揺れている地面を感じた。」ではおかしいね。
 中学3年生のNI君は文法で「助動詞」と「動詞の時制」を勉強した。特に「現在完了」 have+―ed はまだ学校で習っていないので、今日少し説明した。「昔と今」にまたがって、「今までに〜したことがある」とか「前からずっと〜している」のような意味になる。 尾上

(追記)大学同窓で続けている「トレッキング」の仲間の一人ON君は千葉県流山市に住む。先週の例会は山梨県の「韮崎駅」に9:40の集合だったから、自宅を5時過ぎには出発したらしい。外環状で東京郊外を走る「武蔵野線」で回ってくると少しは早い。
 英語とロシア語が専門でたくさんの偉業を残したが、「研究社」の編集長を定年退職した後に始めたものが2つある。それは「ポーランド語」と「畑仕事」だ。なにごとにも完璧を求める人柄で、前者は「スピーチコンテスト」に出場して優勝。ポーランド留学まで獲得した。
 畑仕事は私より先輩で、「タマネギ」や「ジャガイモ」を作るのも上手だ。平和台という江戸川沿いの住宅地に住んでいるから休閑地の畑を探すのは簡単そうだ。借りた農地も良く肥えているらしい。しかしまだ「田んぼ」の米作りは未経験だ。
 そこで、農作仲間のTAさんから頂いた「芽だしモミ」がたくさん余ったので、封筒で今日少量送ってあげた。「水の管理」が難しいから無理だよ、というのを「オカボ(陸稲)でもいいからやってごらん・・」と励まして。
 たしかに水には毎年私も泣かされる。小川の流れの分配口から、地主さんの田んぼを3枚通過し、道路をくぐってまた5枚を通過した後でやっと自分の田んぼに水が入る。ほかの田んぼで播いた肥料も農薬も入ってくるから、「有機肥料」で「無農薬」のコメを作りたい、なんて言うのは「ユメ」の話しだ。なにせ「殺虫剤」はヘリコプターで近所の田んぼ全面に播いてしまうからね。
2016/04/19 (Tue) 0:25


御殿場教室は市民会館がメインに
御殿場教室は市民会館がメインに
2016年4月17日(日)御殿場市民会館にて 「ルピナス」
 今日の春の嵐で二の岡の桜もすっかり飛び散って、お花見の季節の
終わりを告げた。先週訪れた「時の栖」は御殿場市でも最南端だから花の開花がおしなべて早めだ。スクッと伸び上がった色とりどりのルピナスは桜並木の花園で華やかなスターのような美しさだった。立ち上る藤のようにも見えるから「昇り藤」の別名も・・・。

 新1年生MU君は前回「募金は何のため?」を全文和訳してみた。SVが1組の文「単文」なら訳しやすいけど、関係代名詞の who や接続詞のif、 thoughやbecauseで2組のSVがつながった「複文」の場合にまだ慣れていないね。現在か過去か、現在完了かと、動詞の「時制」にも十分注意できるようになるといいね。今日は中学でもやった「助動詞」と「動詞の時制」を勉強した。和訳は「エンジンが止まると」で前回より理解しやすかったね。
 2年生YAさんは「東京理科大」の英文が訳しにくかったね。 What I 'd taken for a woman leaping to her death/ was nothing but a large flag/ fixed to the front of the building. /印で切れ目をつければ訳しやすくなるね。I took him for an American.(彼をアメリカ人と取り違えた)のようにtakeはmistakeの意味。「死に向かって飛び降りている女性と思ったものは、そのビルの全面に取り付けた大きな旗にすぎなかった。」fixedは過去分詞形で、which wasの省略と見て「受身」で直前の名詞flagを修飾する。
 EN君は前回、入試の英作文に挑戦した。よく見かける易しい文体で、すすんで書いていくことが徐々に上達する道だ。今日は「不定詞」の重要構文で「第5文型」SVOCのC(補語)になる文を中心に勉強した。特に使役動詞make、let、have、helpの時、知覚動詞see、hear、feelの時には原形不定詞(つまりto なし)になる。さらに受動態になるとこのto が復活するから要注意だ。
 大学生のYAさんは静岡まで、自宅から長距離の電車通学が始まった。乗換も多くて大変らしいけど、そのうち通学時間の有効な利用のしかたも身につくでしょう。切磋琢磨できるいい友人をたくさん見つけてください。今日はTOEIC検定の模試を「広告文」や「メール文」などを中心に30問ほどやってみた。ビジネス英語に関係すると少々難しいが、設問が4択で平易なのでじっくり取り組めば正解が出せる。要は制限時間だ。リーデイングの100問を75分で仕上げなくてはいけない。今日の30問は30分以内に答えられる訓練が必要だね。 尾上

(追記)史上はじめての推薦入試を実施した東大では、先日の入学式で五神総長が述べた式辞の中で、「知のプロフェッショナルたれ」と期待をこめた。柔軟で忍耐強い探求心も求めていく。グローバルな知見をひろげるように、進んで休学できる制度もつくるし、「トライリンガル・プログラム」(外国語を2つ自由にこなす)の人材を育成していく、と述べておられる。
 第2、第3外国語を必修にするのかな。英語、中国語のほかにドイツ語、フランス語、ロシア語の授業も充実させる、とのこと。最近東大文Vから「東京外語大」のフランス語科に優秀な生徒を奪われている、との情報もあるから。
 今年第1回目の推薦入試では60人の合格者をだした。「週刊誌」によると「一芸に秀でた才能の持ち主」ということで、高校生の「科学オリンピック」出場とかTOEFLの高得点が推薦条件の例として掲げてあった。これだけの能力があれば米国留学も容易だね。ハーバードやスタンフォードにも入れてしまう。皇太子妃雅子様はハーバード大のご出身だったね。
 静岡県内で磐田南高校からの1名だけが合格したそうだ。早稻田のように「甲子園出場」とか、インターハイ優勝のような生徒を欲しいとは思ってはいないようだ。海外への知能流出をくいとめるための便法とか「青田刈り」のような感じだね。来年以降の入試でどのような変化がでてくるか見守りたい。
2016/04/17 (Sun) 23:21


単語の暗記は毎日楽しく
単語の暗記は毎日楽しく
2016年4月14日(木)裾野市民文化センターにて 「二の岡の桜並木」
私たちが37年前に引っ越してきた時には森の中の一軒家で街灯もなかった。「対山荘」と呼ぶ昭和初期の別荘地のなごりが近所に残り、黒沢明監督の「七人の侍」が撮影された土地でもあった。その「二の岡」がいまではこのように1キロも続く見事な桜のトンネルになって車の渋滞まで起こしている。「プレミアム・アウトレット」から「高原ビール・時の栖」まで通うシャトルバスがひっきりなしに通る賑やかさ。変わったなあ・・・。

 2年生のMIさんは「第5文型」でつかう「不定詞」の働きを勉強した。動詞ごとに分類すると(1)want人 to〜「人が〜するのを望む」(2)tell人to〜「人が〜するように命ずる」(3)think人to〜「人が〜だと思う」のように、to〜(不定詞)の主語が相手の人であるような場合を注意して覚えよう。特殊な場合として(4) make人〜 「人に〜させる」は不定詞にtoが不要な場合で、let、have、helpを含めて「使役動詞」と名付ける。同じく(5)「知覚動詞」see、hear、feelでも不定詞にtoが不要だ。今日は英作文でかなり力を発揮できたね。「比較構文」が少々難しかった。
 SEさんは前回入試の英作文で「この色あせた写真を見れば、かならず義母を思い出す。」は never 〜 without –ing の構文が使えることをしっていたけど用法が逆だったね。「思い出すことなしに、写真を見ることはない。」 となるように英訳する。I never look at this faded photo without remembering my step-mother. 今日は「不定詞」の文法問題をやってから入試問題の和訳もやってみた。「仏教大」のAfter we had washed our faces, I went downstairs to see what arrangements I could make for an evening meal. はSVが3組あるね。 could makeとはどういうこと?その後に当然来るべき「〜を」(目的語)がないからおかしいと思わねば。ここではmake arrangements 「準備する」のつもりで、間接疑問文だからSの前に出たのだ。「夕食のためにどんな準備ができるのか、見てみようと・・・」 
 新3年生のOMさんが入会希望を出してくれた。短時間だけどさっそく第1回のプリントを少しやってみた。「代名詞 It の用法」から始めよう。1年、2年で勉強した It をここで総復習して入試問題に挑戦する。とても範囲の広い深い項目で始まるから少々大変だけど、1問、1問切り崩すつもりで学力を高めていって欲しい。そして単純で孤独な作業だけど一番大切な「単語・熟語」の暗記にかなりの精力を費やして欲しい。1日に20語覚える!100日で2000語になるよ。英語は「歯磨き」と同じで毎朝毎晩やるものです。 尾上

(追記)オペラの名曲が、いつでもどこでも聴ける環境は実に嬉しい。先週末仲間と山梨県の山に登って以来3日ほど風邪ぎみで、いつもより早めにふとんにもぐってNYのラジオ放送(WQXRと呼ぶ)を一晩中つけっぱなしにした。これはNHKの「らじるらじる」と同じく、ラジオをネットで配信しているので世界中で同時に聴くことができる。
 特徴はFMとAMが6局もあって、オペラならオペラばかり、ジャズならジャズばかりを24時間流してくれる。別のジャンルの物は全く混ざらないしニュースも入らない。広告もなしで資金を寄付金に頼っているのだ。そうだ、アメリカは寄付(Donationと呼ぶ)がとても盛んな国なのだ。寄付すると免税の利点もあるからね。広大な国だから「深夜放送」という感覚もない。NYの地下鉄は24時間走っているし。
 流れてくるのはヴェルディやプッチーニ、ロッシーニなど流麗でドラマチックなイタリア語のオペラが70〜80%なのはきっとアメリカ人の好みだね。ドニゼッティやベッリーニのようなベルカント・オペラが特に好きなようだ。古典的なモーツアルトやリヒャルト・シュトラウス、ワグナーもドイツ語で時折挿入される。しかし、たまにロシア語が聞こえてくるとわくわくしてしまう。
 歌詞がある程度理解できるし、泥臭いロシア民謡風のスラブっぽいメロディも楽しい。ニューヨーク市に住むロシア人はかなりの比率なので喜ぶ人も多いのだろう。しかしロシア語で書かれたオペラは数少なくてかのチャイコフスキーでも2、3曲だ。
 特筆すべきは「エフゲニー・オネーギン」といって、文豪プーシキンの叙事詩を題材にオペラ化された曲。オネーギンとピストルで決闘する羽目になって親友レンスキーが歌うアリア「青春は遠く過ぎ去り」はもっとも有名だ。後半で若い頃オネーギンへの愛を拒絶され公爵夫人になったタチアーナが歌うアリアも美しい。
 オペラではないが、大学のロシア語授業で和久利誓一先生が授業の教材に取り上げて、モスクワから仕入れたLPレコードを授業でかけてくださったのは「エフゲニー・オネーギン」の詩を朗読したものだった。私の本棚にはこの詩の原書が今も手に取れる所にある。手のひらサイズの小さな本だけど時折カラーのイラストが入り、小説というより詩集の体裁だからどこを開いても詩のながれが読める。最後にタチアーナが背中を向けてオネーギンを拒絶し立ち去る挿絵で終わっている。
2016/04/14 (Thu) 22:37


動詞の時制に強くなろう
動詞の時制に強くなろう
2016年4月11日(月)三島商工会議所にて 「八ヶ岳を遠望」
 「春の山へ行こう!」大学時代のいつもの仲間を誘って、快晴の土曜日は山梨県韮崎市の「荒倉山」1132mに登った。雪どけしたばかりの山頂からは「富士山」と「八ヶ岳」がくっきり遠望できるし、まだ芽吹いたばかりのカラマツの枝の合間からは、「鳳凰三山」の巨体が目前に屹立してドキッとする。下山後はノーベル賞の大村博士が経営する「白山温泉」で汗を流したよ。
 大村先生は武田氏ゆかりの「武田八幡宮」や「ワニ塚のサクラ」で有名なこの土地で生まれ、韮崎高校・山梨大学・東京理科大を経て「北里研究所」の教授となった。絵画にも造詣が深く「女子美大」の理事も兼任しているから、日本の女性画家を応援する気持ちで「韮崎・大村美術館」を開設してすぐに韮崎市に寄贈してしまった。気さくに絵画を楽しんでもらおうと実家の敷地を利用して「ソバ屋」と「日帰り温泉」も作ってしまった。面白い人物だね・・・。

 新3年生NIさんは、第2課「時制」で文法・作文をやった。 When I got home, my family were eating supper. 「夕食を食べていた」と When I got home, my family had been eating for half an hour. 「30分前から夕食を食べていた」の違いが動詞の用法に表れている。
 裾野教室のTA君は数学塾の関係でこれから月曜日のこの三島教室に移動する。英文和訳では「接続詞」before(〜するまでに)の用法を勉強した。
 新2年生のENさんは「不定詞」の様々な用法を勉強した。特に seem to〜や happen to〜は、「話者の判断」を付け加える働きで。助動詞とよく似ている。
 新2年生YO君も「不定詞」で It seems that 〜 をseems to 〜に書き換える練習をやった。
 中学3年生になるNI君は「疑問文・否定文」の作り方を勉強した。すでに十分知っている内容だけど、「間接疑問文」では 疑問詞+S+V の語順になることはよく知らなかったね。後半は「募金は難のため?」という「笑い話」の英文を和訳した。「関係代名詞」と「現在完了」の2つはまだ未習項目なので少々難しかったね。 尾上

(追記)2000年7月家内と渡米してNY市に滞在中、さらに国内線に乗ってシラキュース空港に降り、出迎えのデルボルゴ氏に再会した。シカゴの「バンド・クリニック」以来12年ぶりのことだ。私が委嘱してあった吹奏楽作品を受け取りに米国最北部・カナダ国境のご自宅を訪問することになった。空港から高速で2時間もかけたからきっと東京―静岡くらいあったかな。
 そこは同じニューヨーク州の最北端ウオーター・タウンという町の郊外にある別荘地だった。オンタリオ湖から流れ出たセントローレンス川に向かって広い庭があって星条旗が掲げられていた。奥様が育てたルバーブが料理され、朝食には特産のメイプルシロップが添えられた。成長して家を出たお嬢さんの部屋をお借りし一泊した。
 作曲家の書斎に招かれ、アップルコンピューターのソフト「フィナーレ」で打ち込んだ新作楽譜A Remembrance(追憶)をコピーして頂いた。PCのつくる音源で参考に聞くこともできた。いよいよこれを、沼津東高校の吹奏楽部が演奏してコンクールに出場することになるのだ。期待は大きい。
 翌日は町の観光に案内して頂いた。セントローレンス川は国際河川なので灯台もある。川添いにはライラックの紫の花が一杯で美しい町だったなあ。
 デル・ボルゴ氏は晩年、冬になるとフロリダ州の別荘に移った。数年後、フロリダのディズニー・ランドを訪問した折にも、ご夫婦で面会に来てくださった。作曲家にしては珍しく気さくで人間が本当に大好きなお人柄だった。惜しくも3年前に亡くなられたということで、奥様にメールでお悔やみの意をお伝えした。
2016/04/11 (Mon) 23:31


take care of は受動態が2つできる
take care of は受動態が2つできる
2016年4月10日(日)森の腰中央公民館にて 「ヤマザクラ」
 山梨県南部町で一軒宿の「佐野川温泉」を営む私の弟をひさしぶりに訪ねた。富士川の支流「佐野川」のほとりにあって「下部温泉」と同じちょっとぬるめの温泉だ。丁度ヤマザクラが満開で周囲の山を薄ピンクに彩っていた。この冬に法要で一度会ってはいたが今日はゆっくり話ができた。「ウナギの蒲焼き」が得意料理で、三島の「うなよし」や「桜家」より美味いよ、と自慢する。
 「鰻重」と「肝すい」「カシラの照り焼き」にも感動したのはもう20年ぶりかな。弟はもとは東京理科大出身の新聞記者だったのに脱サラして旅館のオヤジ。板前の修行もしてよく腕を磨いたね。「先日女優のMAさんが泊まってくれたよ。」と。時々TV局の取材を受けて弟がローカルニュースに出たりする。婿に行って姓は佐野に変わったけど私の唯一の実弟、孫が6人もいる・・・。

 御殿場教室は人数が増えてこの「森の腰中央公民館」では手狭なので、来週から「御殿場市民会館」の第2会議室を借りることにしました。玄関を入って受付のすぐ前にあります。よろしくお願いします。
 新1年生MU君は前回、「私のインド、私の夢」という英文を全訳してみた。難しい文法はないけどそれぞれの文がかなり長めでどうしたら日本語の流れに直せるのかに困った。一歩ずつトライしてみることが大切だ。
 2年生YAさんは「山形大」の整序問題で、「われわれは自分の行為ばかりでなく、読む物に対しても責任を負わねばならぬ。」は We are as responsible で始まっているので、後の比較の対象にも 接続詞のas が必要だと考えると良かった。・・・for what we read as for what we do.
 EN君は前回、「山形大」の整序問題が難しかった。 We took the greatest care of books. を「受動態」に書き換えると答えは2つあって、どの語句を目的語と考えるかで(1) The greatest care was taken of books. と(2)Books were taken the greatest care of. が生まれる。この問題では(1)が答えだったね。
 3年生のTA君は入試の英文和訳で「迷信」で60%はうまく訳せていたね。 But there is probably no superstition that has as many people observing it, in one way or another, all over the world, as the one that 13 is unlucky. いつものようにカンマカンマをカッコでくくるといいね。するとas 〜 as・・ の構文が見えてくる。「13は運が悪いという迷信ほど、多くの人が信じている迷信はたぶんないだろう。」そこに修飾語(M)の「世界中、なんらかの形で」が加わる。has many people observing itはSVOCの文型でI had him believe me.(彼に私を信じさせた)と似て「ある迷信のために人々がずっと信じ込んでいる」という意味。原形でなくて-ing形になって「継続」の意味が強調されている珍しい例文だね。「無生物主語の文」でもあるからさらに難しかった。
 大学生のYAさんは今日もTOEICの模試をプリントでやってみた。パート1〜4のリスニング問題100問を45分で、パート5〜7のリーディング問題100問を75分で解答することになっている。今日はパート5と6の52題、単語を補充して英文を完成する問題ばかりをやってみた。語彙のレベルが高いのでまだまだ辞書が頼りだが、ほぼ80%の正解だった。次回はパート7の内容理解の問題に取り組んでみよう。 尾上

(追記)「バンド・クリニック」参加の合間にシカゴ市内にある有名な楽譜出版社「カール・フィッシャー」を訪問。「シカゴ美術館」に行ったり「シカゴ・シンフォニー」のコンサートを聞いたり、シカゴで充実した数日間をすごした後、武蔵野音大の秋山紀男先生率いる私たちのツアーは、さらに南部の町テキサス州サン・アントニオに飛んだ。
 ここには吹奏楽の楽譜出版で有名な「サザン・ミュージック」の本社があって、日本の「ミュージック・エイト社」とも強い繋がりがあった。19世紀の前半、今はアメリカの1州だけどここで「テキサス共和国」の独立のための戦争があった。ジョン・ウエインの主演で映画にもなって主題歌がヒットしたから、デイビー・クロケット大佐の活躍で有名な「アラモ砦」が街観光の目玉となっている。
 夜は町を一周できる運河で船遊びを楽しんだ。12月だというのに米国で最南端の町はまだ初秋のようなポカポカした気候で、川岸に面したカフェやホテルのレストランなどの前のプロムナードを行く大勢の人々を見ながら、わたしたちを乗せた観光ボートは川面を静かに滑っていく。街中の水辺の散歩道「リバー・ウォーク」という名で世界的に有名だよ。われらが三島市も「水郷の町」という共通点があって参考にしているらしい。商工会議所の裏の「白滝公園」の川のあたりと雰囲気が似ていたな。
 隣国メキシコから米国に編入した土地だからテキサス州にはメキシコ人やその文化が一杯だった。チョコレートを溶かして乗せた肉料理はなかなかなじめない。デザートのマンゴー・シャーベットだけはボリュームもあって実に美味かったなあ。サザン・ミュージック社の社長が家族ぐるみで我々をディナーに招いてくれて,楽しいメキシカンの演奏も聴かせてくれた。
 この出版社「サザン・ミュージック」の社長のもとを12年後に再び訪れることになろうとは、運命のいたずらだろうか。「シカゴ・バンド・クリニック」で出会ったニューヨークの作曲家デル・ボルゴ氏に依頼して、私が個人的に作曲してもらったA Remembrance という題の吹奏楽曲をこの会社から出版してもらった。その10年後この出版社は後継者がなくて残念ながら閉業してしまったが、版権はシカゴのあの「カール・フィッシャー社」に受け継がれている。(つづく)

2016/04/10 (Sun) 22:35


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