昨日はひさびさの青空。残暑も嬉しく感じられて「山中湖」に行った。いつものように愛車レイチェルを載せて。「三国峠」を越えるとそこはスイス「グリンデルワルド」に似たような広大な緑の草原だ。
湖畔のガーデンつきのロッジ風レストランは家内のお気に入り。パスタとポークでランチをしたあと一人サイクリングに出発。15kmをゆっくり80分で一回り。さすが山中湖はスポーツのメッカ。高級のバイク(オートバイは和製英語。bike、正式にはmotorcycle)じゃなくてトライク(三輪車だからmotor tricycleのこと)の大会に出会った、赤、白、黒、オレンジなどカラフルな車体が何10台も集まっていた。
ジェット噴射で湖面から飛び上がる「フライボード」や宇宙飛行士のような「ジェットパック」も目撃したよ!フランスから今年輸入したばかりで初お目見えだそう。若者たちが何人も挑戦していたよ。標高1000mだからサイクリングロードには登山道の風景もある。ここはハギとクサボタンと大きな頭を垂れて咲くフジアザミが見頃だった・・・。
YAさんは前回「構文101」の最終回「文修飾の副詞」を勉強した。It was lucky that my dream came true.で前半は「幸運なことだったんだけど」と後の文全部を修飾している。そこを簡単にLuckily my dream came true.と言い換えられるのだ。my dream luckily came true.のようにluckilyを副詞のneverの位置に置いてもよい。今日は「否定」をやった。not more than 100 dollars(せいぜい100ドルまでは・・)とno more than 100 dollars(わずか100ドルしか・・)の違いがむずかしいね。わずかnoの後に t があるかないかだけど、「ノッ(ト)」と「ノウ」には大きな違いがある。notは「副詞」でその後の語句全部を否定して「100ドル以上ということはない」の意味。 no は「形容詞」ですぐ後のmoreだけを否定して「多いなんてことはなく、わずか〜だけ・・」の意味。ちなみにno less thanは「少ないなんてことはなく、何と〜も」の意味になる。
MOさんも前回「関係詞」をやった。語句並べ替えや英作文がまだ50%くらい。70%以上を確保したいね。イディオムの意味と用法をもっと覚えないと。make friends with 〜 (〜と友達になる) what we call〜(いわゆる〜)、All I know is〜(私の知っているのは〜だけだ)など。今日の「否定」では「重要表現」Cの I neither smoke nor drink.(タバコも吸わないし酒も飲まない)はI don’t either smoke or drink.に書き換えできるね。だから「私もそれが好きでない」は I don’t like them, either.となる。よく “I’m hungry.”にたいして ”Me, too.” とか ” So am I.” と言うでしょ。 相手が“I’m not hungry.”なら “Me, either.”とか “Nor am I.” と言わなきゃいけない。”Neither am I.”でもいいよ。
KAさんは前回「否定」をやった。覚えるべきイディオムや構文がとても多い項目なので入試でもおおいにねらわれる。もう一度ていねいに勉強しておくといいね。関係詞のwhat は疑問詞と同じでwhat your dictionary says(辞書に書いてあること)ではsays の目的語、what it is like(それがどういうものか)ではlikeの目的語になっているね。今日は「比較」を勉強した。If you take the fast train, it will cost twice as much.(その快速列車に乗ると、2倍の料金がかかるよ。)は、as muchの後にどんな省略があるのか質問したね。ここでは as you take the other train.(別の列車に乗った場合と比べると)とわざわざ言う必要もないからすっかり省略されているんだ。このasは接続詞で「とくらべると」。前のasは副詞で「同じくらい」の意味だよ。
1年生SEさんは前回「不定詞」を勉強した。It was difficult for the boys to give up playing games.(その子たちがゲームをやめることは難しかった) のように、for the boysをto give upの前にはさむことで、SVの関係を作っているのです。中学で教えた「〜にとって」の訳は前の方を修飾するだけで、普通は通用しない訳し方だから捨てないといけない。「文法用語を使わずに、とりあえず便宜的に覚えさせればいい・・」という最近の中学英語の教え方は、フレッシュな年代の生徒にはいつまでも残るから困ったモノです。
来週はまたこの公民館が借りられないので「市民会館」でやります。送迎をよろしくお願いします。 尾上
(追記)1976年の夏、ドイツでお世話になっているNA先輩の、フランクフルトのお宅を起点にして「ヨーロッパ一周の旅」に出た。今も大事にしている赤い表紙の手帳をひさびさに開いてみたら、その日々の情景と感動がはっきりと浮かび上がってきたよ。ナツカシイ−。今回はその思い出を3回に分けて駆け足でお話ししてみよう。
日本で買っておいた「ユーレイルパス」はヨーロッパの鉄道がほぼどの国でも「一等車」で15日間乗り放題という周遊券。一回の旅行であれもこれもと欲張った計画を立てた。静岡の「JTB(旧交通公社)」で買えたのだが、その時貰った中古の「COOK 社時刻表」が役に立った。ロンドンの有名な旅行会社が、ヨーロッパのほぼ全域の列車と船の時刻表を1冊にまとめて載せている。いくつか国をまたぐ長距離列車だと23:59の次は24:10とか25:35というふうに日を飛び越えて記載されているから面白い。
まだ私も33才だから若いエネルギーと冒険心に溢れていたなあ。以下に書く「行程」はそれぞれ直前に決めて実行したものばかり。その@は「オリエント急行」の路線を出来るだけ走ってみよう。パリーロンドン間はすでに10日前に走ったので、できれば終点のトルコ・イスタンブールまで行きたいな。
Aそれでまずは、フランクフルト駅を南下してビールの町ミュンヘンへ。作曲家ワグナーのためにルードウィッヒU世が築いた「ノイシュバンシュタイン城」を訪問。しかし観光映画村のハリボテのようなイメージだった。実際、戦争を想定した城ではないし建ててからしばらくして城主が自殺してしまったからね。
Bさらに急行で「リヨン」行きの国際列車に乗って隣国スイスへ。入管の検査もなしに列車は入国した。チューリッヒとベルンを経由してスイス・アルプスの「グリンデルワルド」を訪ねてペンションに一泊。翌朝「アイガー」と「ユングフラウ」のトレッキンングにでかけた。「氷河」の近くに名も知らぬ高山の赤、白、青、黄色の花々が一面だった。ノートのこのページには8センチほどの小さな「エンツイアーン(岩ギキョウ)」が一本変色して押し花にしてあった。あの「三角錐」の「アイガー北壁」には圧倒されたなあ。
Cさらに西に向かってローカル線で山を越えた所でフランス語圏に入る。駅名もドイツ語読みとフランス語読みの2通りで書いてある。実に興味深いね。ここでチェロを抱えた美しい少女が降りていった。列車は急斜面をキーキーいいながら「レマン湖畔」に下った。モントルーに着いて、中世の城「シヨン城」を訪問。
Dさらにボートで古都ローザンヌに渡り、カテドラル(寺院)を訪問した後レマン湖岸を列車は走って1時間後、NAさんが10年前に留学したジュネーブに到着。ここにはユネスコなどの「国連本部」があるんだよね。多様な国の学生たちとユースホステルに一泊して翌日、列車でもう一つのアルプスの名山「モンブラン」に向かった。(明日のブログに続く。)
