今日金曜は畑の仲間が集まる日。聖護院ダイコンのタネを蒔く予定を立てていたので、格納ハウスから持ち出して私が耕耘機を始動させた。クワで溝をつけるYAさん、雑草を取りのぞくKAさん、一輪車で運んだ堆肥を撒くIKさん、化成肥料を撒くOKさん。皆が自発的でだれも命令や指示をだすひとはいない。できあがった苗床に皆でタネを一粒ずつ蒔いた。
共同作業がとても手際よい。この会も結成して5年になりお互いに気心が知れているので集まりがとても楽しい。ダイコンの隣にはソバの畑も用意した。タネ蒔きがギリギリ期限だ。2,3日中に購入して急いで蒔かなくては。昨年は2週間遅れたためにソバの成長が足りず収穫がとても少なかったから。・・・
今日のKI君は「受動態」を復習した。得意な項目らしいけど、注意して欲しいのは「能動態」との対比で考えることだ。It was robbedでは変だよね。能動態でrob it と言えるかな、と自分に問うこと。steal とは違って「人」を目的語にして rob 人 of 金(人から金を盗む)と覚える。deprive(人から意欲を奪う), strip(人から衣服をはぎ取る), clear(テーブルから食器を片付ける)などにも同じ用法があったね。
EC君は「関係詞」。中学では「人」の後にはwho、「物」の後にはwhichでつなぐと教わった。しかし、それでは大学入試は無理だ。「関係代名詞」とは直前の名詞(先行詞)につなぐことが出来る「代名詞」のことだから、代名詞he、his、him/she、her、her/ they、their、them が入るべき所に代わりにwho、whose、whom を用いるだけなのだ。その仕組みが理解されないで、関係詞は単なる「接続詞」と同じものと誤解している生徒がとても多い。文法書も問題集も(そして教師も)もっと教わる立場で指導法を検討しないといけないよね。 尾上
(追記)裾野教室のSUさんは東京の大学2年生。この夏休みはイギリスに短期留学している。ロンドンから南東に1時間たらずの「サセックス大学」で英語の勉強中だ。Sussex州の中心ブライトンBrighton市は地図を見るとドーバー海峡に面した温暖な土地で、私は行ったことがないけど、きっと東京のリゾート地湘南の鎌倉や逗子海岸のような存在だろう。
若い内に海外留学すると1ヶ月でもずいぶん会話が身につくはずだ。私の次男も大学1年でNYに3ヶ月滞在して「英会話学校」に通ってほとんど不自由しなくなって帰国した。現地の友人もたくさん作った。イギリス英語はKing's Englishといって、アメリカ人の発音になれた人にはかなり気取った発音に感じる。BBC放送のアナウンサーの発音が正式な英語とされている。
私も40年前の夏イギリス一人旅をした。フランスの旅を終えて、ドーバー海峡をナイトフェリーの船で渡って、鈍行列車でロンドンの中心ビクトリア駅に到着したとき、駅の職員の下町英語は日本から着いたばかりの旅行者にはろくに聞きとれなかった。すごくなまっているらしい。正式な英語を聞くにはアカデミックな大学町オックスフォードに行った方がいい。
サセックス大学は歴史の浅い大学だが、日本からおうぜい留学していて受け入れ態勢も万全でそこの大学院まで進み学位を取る人も多い。留学中は授業でも生活でも日本人との接触が多いから、気をつけていないと英会話どころか日本語会話で過ごしてしまう。
SUさんには出発前に「授業での英会話はきっと日本人同志とか、アジア・アフリカの学生と一緒のグループだよ。積極的に先生にも話しかけること。買い物や観光でも現地の市民としゃべる時間をたくさん持つことだ。短期間だから朝起きたらテレビ、寝る前もテレビで日常を英語漬けにしないと。イギリス滞在が2倍3倍に効果をあげることを考えて・・。」と言っておいた。もうじき土産話が楽しみだな。
