2年のNIさんは問題処理能力がすごく高くコンピューターの自動翻訳の機械のように早い。しかし、書き上げた和訳を一度点検して欲しいなあ。内容が正確に理解できていないのだ。基本的にはSVO(SがOをVする)をしっかり把握しないと。SVが1組なら正解が出せるが2組から5組もSVがあると、主文と従節とが混乱してしまうね。とくに「並列」A and A' は構文理解で最重要ポイントだ。即ち、andの直後にあるA' と同じカテゴリー(種類)の語句Aを前方に見つけること。orの場合も同じで、三角マークで囲う習慣を作るといいね。ちなみに私は、前置詞をマルで、thatやasなどの接続詞や関係詞を四角で、そして5つの等位接続詞and、but、or、for、soを三角で囲うようにしているよ。
3年TACさんは前回、難しい「接続詞」を用いた英文を和訳した。Now you are a big boy, you ought to know better. Now (that) は「今」という副詞ではなくて「もう大人なんだから・・」と理由を表す接続詞のはず。SVとSVは接続詞がなければつながらないから。今日の和訳で A man should never be ashamed to own he has been in the wrong, which is but saying, in other words, that he is wiser today than he was yesterday. 前半はhe hasの前に接続詞thatの省略に気づくこと。「人は自分が間違っていたことを認めるのを恥ずかしがってはいけない。」次の関係詞whichの先行詞が to 以下「・・を認めること」だとわかれば、「それは昨日の自分より今日の方が賢くなったと言うだけのことだ。」in other words(いいかえれば)はカッコでくくられているので「挿入」。文はsaying that he is・・とつながる。butはnothing butやonlyと同じで「〜だけ」。
OH君は前回、入試問題で「読書は著者と読者の会話である。」を和訳した。「著者の語りかけに対して、読者はYes-Noの反応を示して、受け答えするべきだ。だから読書は会話なんだ。」という趣旨。今日は長崎大の英文を和訳した。Americans admire the self-made person― the one who, with neither money nor family influence, fights his or her way to the top. ―(ダッシュ)はコロン(:)やセミコロン(;)と同様に、前述の語句に説明や理由を追加するものだから「すなわち」や「なぜなら」と付け加えると良い。「アメリカ人はたたき上げの人を賞賛する。すなわち、金も家柄の力も使わずに闘って頂点まで進んだような人を。」
先週入会したTU君もNIさんと同様に問題処理能力に長けている。しかしまだこの手の英文和訳の練習をしたことがなかったらしく、なかなかマルがあげられない。きちんとした日本語に置き換えられる、ということが英文を本当に理解したことになる。「日本語では表せないけど理解はできてるよ。」というのはウソ。日本人は日本語でモノを考えるから。今日からセンター対策として、日栄社の「ポイント攻略」で入試問題の文法・作文に取り組む。今日は第一課でIt の構文。形式主語(目的語)のitと、強調構文をつくるitに注意が必要だ。単語とイディオムの不足を大至急補ってほしい。
大学生SUさんは今日も東京からの帰りに出席し、IELTSの問題を解いた。「英国の議会では上院(貴族院)の改革がむずかしい。」という内容で少々難しめだったね。英国BBC放送から最近のニュースをいくつかコピーで読んでもらった。特にSussex州のニュースを2つ。8月の留学先の町Brightonを少しでも知っておきたいから。最近、シャロックホームズ登場の推理小説に興味があって、英語音声をビデオ学習するのにちょうどいいそうだ。コナン・ドイルは私も高校時代に副読本として読まされ苦労したなあ。 尾上
(追記)「野生ランの女王」といわれる「ホテイラン」にやっと会えた。梅雨のこの時期、日本百名山「八ヶ岳」の「赤岳」登山口にだけひっそりと咲く可憐な花だ。ピンク色のリボンを結んだ頭巾をかぶり大きなお腹を両手で抱え、白い衣をまとって短い足がちょこんと見える、まるで七福神のひとり布袋様だ。必ず1枚だけ濃緑の昆布のような葉が根元を支えている。
10センチほどのこんな美しい花だから、きっと見つけた人は感動して「一本いただいて・・」なんて不埒なこと、花ドロボー(盗掘ともいう)をしてしまいそうだね。ところが、私たちを待ち受けたホテイランは、それぞれ番号札をつけ緑のロープを張って花の周りを囲い生育保護をするボランティアに守られている。素晴らしい森のなかの苔の上にここにもあそこにもと、数えていったら20本以上も見つかったよ。
梅雨に入る直前の日曜日、いつもの大学仲間4人組が山梨のJR「小淵沢」駅に集まり、八ヶ岳登山口の「美濃戸山荘」に行った。そのうちの一人AO君とは8年前の夏、ここ「赤岳」から「横岳」を越えて「硫黄岳」まで縦走した長年のパートナーだ。大学時代はサッカー部に属し、その後OBの集まりでもしばしばボールを蹴っているから体力には自信ある。
2900m近い頂上を今日は目指さずに、1700m〜2000mの山麓トレッキングだったがそれもとてもいい。さらに貴重な「ツバメオモト」が10株も南沢でみつかったし、真っ白な「カラマツソウ」や「黄花のコマノツメ」にも出会えたし。もっと写真を見たければFacebookでどうぞ。
