箱根・仙石原の「湿生花園」が今春もオープンしたので行ってみた。お目当ては「ミズバショウ」。白樺の林の中を小川が蛇行して、その水際にびっしりと緑の葉に囲まれた真っ白な仏炎苞(ホウ)が、まるで大海原のヨットの大群のように一面の白い帆、帆、帆。なんと美しい!「白馬岳」中腹の「栂池自然園」や「尾瀬ケ原」「尾瀬沼」では6月開花だから、標高600mのここが一番早く見れるところだ。この背景画面に見えるように、新芽が地面から噴き出すイメージがまさに「スプリング」だね。
2年生も次回から新3年生になる。「構文101」シリーズは生徒の進度が各人違っていて、早い人でも84課までだからこのまま継続しよう。5月末の中間テストあたりに完了できるかもしれない。
TACさんは77・78課で「無生物主語構文」を勉強した。日本語なら「人」が主語となって「〜させる」と言うべき時に、「物・こと」が主語になるような文をいう。コツは「受け身」に直した和訳にすればよい、とわかったらTACさん、どの問題もうまく和訳できた。上智大も愛知大もうまく訳せたね。入試の英文和訳にも取り組んだが時間不足だったね。春休み中に自宅でやってみて。
KOさんは和訳でとても頑張っているね。細かな間違いや意味不明の箇所にはアカで添削しておいたよ。「お茶の水」の和訳で in the other directionは「ほかの方面に」ではおかしい。anotherではなくてthe otherだから「(弟とは)反対の方向に」。the other〜は「(二つの内)残った方の」。another〜はan other〜と同じで「(いくつもある中で)もうひとつほかの〜」と言う意味。今日は81課「倒置構文」82課「省略」を勉強した。入試の和訳「仮定法」を2題にとどめて、英作文に時間をさいた。東大の「日本文の要旨を英語でまとめる」問題、東京外語の「日本文を参考に、あるテーマでエッセイを100語で書く」問題をやってみた。なかなか難しいね。
3年生MA君は今日、高校の「離任式」に出席し恩師の引退をお祝いに行ってきた。新調のスーツを着て。来週はいよいよ大学生だね。前回TOEICをやってみて安心できたので、今日はTOEFLのITP版を3題やってみた。語彙のレベルが高くて、10問中1〜3個まちがえてしまった。大学へは自宅から京王線の明治大まで通うそうだから、余裕があったらUG会を続けてみて。
今日は三島教室の「新入会・見学会」だった。新3年のご父兄が2組参加された。サッカー部やテニス部の現役だそうでとても忙しく通ってくるのが大変そうだ。最後の1時間でも毎回出席できると効果が期待できるけど。来週6日の第1回から一緒に始めましょう。春期講習には2人希望してくれている。 尾上
(追記)私が卒業した50年前の東京外語大は2期校で(今の後期試験と似ているが受験チャンスは各校1回だけ)、「東大」や「一橋」という1期校の受験に失敗したコンプレックスをもった学生が多かった。再度チャレンジしようとクラスを去っていく仲間もいた。着々と準備を始めて卒業後、語学・文学系なら「東大」の院へ、経済・法律なら「一橋」の院へ進学する人も多かった。友人の弟はそのコースで成功し、後に東大のドイツ語教授になった。
海外の大学院に進学する道もある。私の次男は東京の「武蔵大学・経済」を卒業した後、しばらくCITY銀行で働いたがTOEFLでがんばってアメリカに留学し、オハイオ州立大学・カランバス校の大学院に進んだ。「外国人の日本語学習」で論文を書き「教育学」の修士号Masterを得た。米国では大学院の研究は学部時代の専門とは異なっても問題ないらしい。
息子のガンバリに父親の私も影響されて、長年続けた「英語学」で修士号をとろうと思い「東京学芸大学」の院に55歳で入学した。ここでは「学芸大附属高校」などの現職の高校教員をうけいれるカリキュラムがうまくできていて午後から夜間にかけていくつも講座を設けてくれる。大学の授業は年間せいぜい20週なので、教員に在職のままでも年休20日間を使えばなんとか単位が修得できた。
毎週金曜日、3時間目が終わると職員室に戻る時間も、チョークの粉を洗い落とす時間も、靴を履き替える時間も惜しんでサンダルのまま通用口から車に乗りこみ出発。「東名高速」を川崎ICまで走り、2時間後には武蔵小金井の学芸大の門をくぐり、13時からの英語学のゼミ開始に滑り込んだ。
現職の私のために、翌日土曜日にも教授たちはゼミを開設してくれたので、今度はゆったりと小田急や東名バスで往復した。修士課程の必須科目がたくさんあって修了が夜8時過ぎになり1年目が一番キツかったけど、2年目から楽になり後半はほぼ「修士論文」作成に費やすことができた。決意が固ければなんとかなる。ことわざに、Where there is a will, there is a way.(意あれば道通ず)というよね。
