高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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電子辞書の時代
電子辞書の時代
2014年9月1日(月)三島ゆうゆうホールにて 「朴とツチアケビの実」
 OSAさんが米国テキサスにホームステイ体験してきた。が、明日のテスト勉強があるからみやげ話を聞く間もなかった。プリントは「It中心の構文」を勉強した。TACさんも同じ第5章に入って「It seems that 〜」の重要構文も勉強した。東北大の過去問でWe sometimes forget that literature for children differs from literature for adults in degree, but not in kind.・・が難しいのは but の働きだ。In kind がin degree との対比で butでつながっている、とわかれば「子供向けの文学は大人向けのものと程度が異なるのであって文学の種類が異なるのではない、ということを私たちは時々忘れている。」and やbut の扱いに徐々に慣れていこう。
 3年MA君も1ヶ月ぶりの出席だ。8月は沼津のS予備校で英・数などの夏期講習に参加した。成果が充分あったようでよかった。今日は第12課の「比較」をやった。文法力はまだ70%くらいかな。little, less, leastの語形変化なんかで手こずってはいけない。英作・並べ替えでもっと着実に書けるように練習していこう。
 TAMさんは「課題テストの勉強をさせてください・・」と。範囲は「不定詞・分詞・動名詞と助動詞」だから大変だ。それぞれの慣用語法の辺をしっかり覚えるといいと思うよ。TAYさんから「今週学校でスピーチコンテストがあるので指導してください。」という要望あり。手書きの原稿にいくつか修正のアドバイスをして読みの練習をした。単調にならないように各文ごとで中心になる1語に抑揚をつけよう。新情報や固有名詞ははっきりゆっくり発音するといいね。日本人はsの発音があいまいでfやthとの区別がはっきりしない。チンパンジーのように上下の歯をかみ合わせて「ス」「ズ」としっかり摩擦音を作ることだ。やってみて。 尾上 

(追記)英語学習で電子辞書が完全普及した今日、ペイパーの辞書をひく生徒は見かけなくなったなあ。教師の私も愛用者のひとりで紙のものと併用している。一長一短あるけれどその便利さにはかなわない。短時間ですぐに語義がわかるから苦労知らず。忙しい現代生活にはピッタリだ。ところが紙の辞書をひくには薄い紙を行きつ戻りつ、イライラしながら何度もめくり目的の単語に達するのに1分も2分もかかる。その手間を解消してくれる電子辞書はスグレモノ。
 しかし、10年・20年前には「教室に持ち込むと取り上げるぞ!」と目くじらを立てる同僚もいたなあ。(今もどこかにいるかも・・・)。「英英辞典」をひけ、「大辞典がよい」などと「これこそ英語学習の本道」と唱える先生も大勢いた。いずれも英語学習に苦労する一般生徒への無理解が原因だ。
 この半世紀、世界にも類を見ないほど多種多様で使いやすい学習用の「英和辞典」「和英辞典」は、日本の出版文化が生み出した宝物だ。受験の世界では長らく定評のあった「辞書の研究社」の「新英和中辞典」に対抗して、そのライバル「言語の大修館」から87年に「ジーニアス英和辞典」が出版された。最新の言語学を応用した画期的な企画で販売戦でも成功し、IT時代を先取りした大手メーカーの電卓に採用されたから、これが今の高校英語学習の主流になったというわけ。振り返るとこれが「バブル絶頂期」の遺産で、それ以後20年不景気も災いして出版業界は先細りの一方だ。当然、民間に頼りきりの「辞書の改訂や発展」もストップしている。
 ちなみに、市販の電子辞書をいろいろ調べてみると、今年発売されたカシオの「Ex-word文系大学生モデル」がよさそう。ジーニアスと新英和の両方が入って、それぞれの和英も収録されている。価格はAMAZONなら2.8万円。高校生にも十分だし私の好きなリーダーズも入っていて将来ずっと使える。もうすこし欲張って「英語コンテンツ充実モデル」(2.7万円)もいいね。「高校生モデル」はジーニアスだけだが音声機能などがついていて2.4万円。しかしシャープなら同程度がもっと安く手に入る。旧モデルになればさらに半値以下だし、紙の辞書を自宅で併用するなら、ジーニアスか新英和の辞書が入っていさえすれば十分だ。
2014/09/01 (Mon) 23:56


訳語をひねりだす
訳語をひねりだす
2014年8月29日(金)裾野市民文化センターにて 「タマゴタケ」
 新学期を目前にしてもう秋だというのに、この夏は6月4日の入梅以来ずうっと梅雨明けしてないのでは?ほんとに雨空ばかりだね。広島では未曾有の大災害も起きたし東京でも道路が冠水したとのこと。しかし湿度の高い気候のおかげでいいこともある。昨日は傘もちで裏山に登って茶店「しるこや」を目指したら、林間に「タマゴタケ」を発見。ずらっと並んで11本も!生まれたばかりの「たまごちゃん」には感激した。かわいい!「おいしいんだよ!」とその店主に2本ほどおみやげにしたのに、「食べませんよ、こわいから・・」と返された。

 YU君は「明後日学校で全統の記述模試があります。むずかしいですか?」という。「今までの駿台模試よりは,河合の方が少々むずかしいし、合格判定も厳しい結果が出てくるね。C判定のところがDとか・・・。難しい方が君にはかえっていいよ。力を発揮できて偏差値が高く出るのでは?」今日の文法作文は「比較」。英文和訳の「時間構文」(〜するや否や・・・)とともにほぼ正解が出せたね。
 EC君は実家に行っていたのでひさびさの出席。29課「助動詞+完了形」は「話者」が過去の内容について非難や残念の気持ちを表す表現。should have told the truth「真実を述べるべきだったのに(と私は思う。)」30課は「いろいろな助動詞に近い表現」でbe supposed to 〜とか、have to〜、have only to〜などを整理した。これらも「話者」の気持ち(ムード)を表しているね。3つ目は「〜するだけでいいと思うよ。」の意味。
 KI君も助動詞の同じ項目を学習した。代名詞のtheyは直前にある「複数形の名詞」をさがせばよい。・・a means to this endでthisは前文の内容をさすから「こういう目的(目標)への手段」と訳す。1語がたくさんの意味を持つことを多義という。電卓辞書に出た「ひとつおぼえ」ではよい和訳ができない。前後の文脈から柔軟に訳語を「ひねりだす」ことが大切だ。 尾上

(追記)日本語はどこから来たのかな。そのルーツはモンゴル語だとわたしは思う。赤ちゃんのお尻には「蒙古斑」という青いアザがでるし、横綱・白鵬や日馬富士の顔もわれわれとそっくりだから人種的にも近い親戚じゃないかな。
言語学者の故・大野晋氏による著書「日本語の起源」(1957)によると、「日本語のルーツはインド南端のタミル・ナードゥ州とスリランカで話されるタミル語らしい」という。現地調査をしてみると、単語や語順だけでなく社会の風習にも類似点がたくさんあったから。このタミル人がインド洋と南シナ海を越えて日本までたどり着いたという。がしかし、それなら途中の国々や島々にも同系の言語や風習が残っていなければおかしい。
 日本語はどこから来たのか。私の推測ではもっと北の方に似た言語があるではないか。「ウラルアルタイ語族」と呼ばれている朝鮮語・モンゴル語・シベリアの少数民族の言語などは、「動詞」が文の最後にきて日本語と語順がそっくりだ。古代モンゴル語が先祖の言語(祖語)であって、東方に向かったものが日本語になって残り、南方に向かってヒマラヤ山脈を越えたものがインド南部のタミル語になったのではないか、と想像している。一番古い言語が陸地の先端や島に残る、という「言語周圏説」が通説だから。さらに西方に向かったものはトルコ語、ハンガリー語、フィンランド語などになったのではないか。コムリー博士の「言語類型論」の研究が証明してくれる。おもしろいよ。最近「遺伝子」の研究が進歩して人種の同定も可能になったからさらに正確な議論ができるかもしれない。ウィキペディアで調べてみて。
 欧米人が自分たちのことをWhite(白人)とはいわず、コーケイジャンCaucasianと呼ぶことを知ってた?それはコーカサス人・コーカソイドのこと。英語・ドイツ語・フランス語・ロシア語など、インド・ヨーロッパ語族を話す白人たちのふるさとはコーカサス地方。黒海とカスピ海に挟まるカフカス山脈のふもと、今のグルジア共和国のあたりといわれている。世界がこんなに狭いんだから、われわれ黄色人種はモンゴリアンMongolianかもしれないね。
2014/08/29 (Fri) 23:31


夏休みもあとわずか
夏休みもあとわずか
2014年8月25日(月)三島ゆうゆうホールにて 「レンゲショウマ」
 夏休みもあと1週間だけ。TAYさんの高校は始業が早くてあと1日で2学期だそう。「宿題がたまっているのでここでやってもいいですか?」と。じゃ先に英文和訳を1題だけやっておこう。立命館の過去問The food brought in ships was naturally limited by the imperfect methods of transportation ・・・. (船で運ばれる食品が、当時の不完全な輸送手段のために制限されるのは当然だった。)ここで副詞のnaturally は in a natural way(自然なやりかたで)と動詞を修飾するのではなくて、It was natural that(当然のことだけど・・)と文全体を修飾する働き。-ly の形の副詞は上記の2つの用法があることに注意。前者は動詞の後ろか文尾におくが、後者は文頭または動詞の前におく。
 1年のTAMさんは「仮定法」の文法作文問題をやってみた。学校では既習事項で、とてもよく理解できていた。仮定法動詞の「過去形」と「助動詞+原形」が「今の事実」の仮定で、「過去完了形」と「助動詞+完了形」が「昔の事実」の仮定となる。「仮定法未来」を別にすればこの2通りをしっかり区別できれば簡単だ。南山大の英文和訳で the world would be shocked・・(世界はショックを受けるだろう)は「今」。法政大の He would not have been so successful an inventor・・(発明家としてはそれほど成功していなかっただろう。)は「昔」。
 3年NU君は重要構文To one's surprise, (〜が驚いたことには、・・)と慣用表現「前置詞+oneself」のいろいろを復習した。とてもよく理解できていた。英文和訳では They haven't memorized as many basic rules and facts as students in other countries.(アメリカ人の学生は高校を卒業したとき、他の国の学生と比べると基本的な法則や事実をそれほどたくさん記憶していない。)not 〜as〜 asに気がつけばいいのだけど。中学以来の He doesn't know as many rules as she. と同じ比較の文だよね。TACさんは夏風邪を引いて高熱のためお休み。お大事に。 尾上 

(追記)昨夜から今夜にかけて24時間発信元のALFOOにアクセスできず、読むことも書くこともできなかった。理由がよくわからないがシステムの故障かもしれない。工事なら事前におしえてほしいね。やっと開通してホッとした。読者の皆さんにもご心配をおかけしました。

 先日、大学の同窓3人と恒例のトレッキング。中央線の「初狩」駅から大菩薩峠の南麓にある「滝子山」1610mに登った。4時間もかかって登りきった山頂は360度の大展望で、どんよりした雲が一瞬切れたあい間から富士山もドーンと現れて皆大興奮だった。珍しい花も多い人気の山で、白いヤマホトトギス、紫のソバナや橙色のフシグロセンノウ、マルバダケブキなど美しい秋の花々が急斜面に現れては登山者を慰めてくれた。だけど、お目当てのレンゲショウマがないよ。今が最盛期なのに。(添付の写真は我が家の庭に2株だけ咲いている蓮華升麻です。)
 愛用のガイドブックが間違っていた。私の作った行程表も行き帰りそれぞれ1時間ずれていたし。5時間の計画が7時間もかかって日が暮れる頃やっと登山口に戻った。「秋の釣瓶落とし」で急に暗くなるからそろそろヘッデン(ヘッドランプ)を携行する季節になったね。活字になったもの、書店で販売されているもの、というだけで本の内容を信用してはいけない。なんでも批判的に読め、という戒めだね。
 この大月市には「リニアモーターカー」の実験を見学できる県立センターがあって、「我々の生前にはきっと完成しないから、冥土のみやげに見ておこうよ・・」と予定していたのにウーン残念。そのまま大月駅前の「居酒屋」に直行することになってしまった。笹子の地酒「笹一」を酌み交わしながら互の健脚ぶりを褒め合う。渓流あり、滝あり、カラマツ林あり、緑の草地あり、キノコと花々とそして富士や三つ峠の大展望あり。「滝子山」はなんともいい山だったなあ。贅沢な思い出をかみしめる4人だった。
2014/08/26 (Tue) 21:53


助詞の用法 〜の・こと、〜に・で、〜に・へ
助詞の用法 〜の・こと、〜に・で、〜に・へ
2014年8月22日(金)裾野市民文化センターにて 「梵字仏像」
 明日の晩はここで「夏川りみ」のコンサートだそうでロビーには「涙そうそう」がひっきりなしに流れている。いい歌だね。裾野の文化の殿堂で英語教室が開ける贅沢さをかみしめている。
 YU君と一緒に「こと」と「の」の使い分けを考えた。It has been up to the local inhabitants to adapt to it.(そういう生活習慣にあわせるのはその土地に住む人たちの仕事にずっとなってきた。)ここで不定詞の訳を「・・・あわせることは・・・」ではおかしい。 なぜだろう?1時間くらいいろいろ考えた結果、「こと」は「という事実は」の意味で文全体を表し、「の」は「という仕事は」の意味で、あとに来る名詞(仕事)のかわりに使う代名詞だろうと予測した。どこかの日本語文法書で触れていれば確認してみたいが、そんな研究をしている人は「国語学会」や「言語学会」にいるかどうか。出版社「アルク」は日本語研究の最先端だから、そこで発見できるかもしれない。
 こんなことがなぜ必要かというと、外国人に正しい日本語の用法を教える機会が最近多いからだ。きちんと理由をいって納得させなきゃならない。「普通こういうんだから覚えて!」では教えられない。
 KI君は第27課「助動詞の慣用表現」でmay well(〜するのももっともだ)と may as well(〜したほうがいい)の違いを考えた。前者は「立派にそうやってよい」の意味で、後者はas 〜 as となる構文だから 「〜するのと同じことかもしれない」の意味だと理解すればよい。英文和訳での注意は「は」と「が」の使い分けだ。主語だから「は」とは限らない。「が」ならほぼOK。「が」は格助詞だが「は」はとりたて助詞、つまり文のテーマを示すもので主語の他に目的語でも場所でも時でも「は」を付けることができる。ただし「テーマ」だから1文で1回に限る。
 日本語の「助詞」の正しい使い方に気を配ろう。「東京に住んでいる」と「東京で暮らしている」は同じINなのになぜ使い分けるのだろう。「東京に行く」と「東京へ行く」はどう違うのか。面白いね。考えてみてください。 尾上

(追記)裏庭でレンゲショウマが咲き始めた。2株だけだがまっすぐ伸びた細い軸の先にまんまるい玉をたくさんつけていたのが3つ4つと、白い花びら(本当はガク)が蓮華の花のように開き始めた。花の先端は薄紫色で顔をうつ伏せ気味に咲くところがなんとも奥ゆかしく高貴な風合い。レンゲショウマは奥多摩の「御岳山」が有名だが、河口湖の「三つ峠」や「黒岳」でも大きな群落を見つけて感激したことがある。
 箱根でも咲いていないかな、と思って昨日「姥子」から「大涌谷」まで登ってみた。下ってくる環境省の野草探索ボランティアの一団と出会ったので聞いてみたがどうもこのあたりで自生のレンゲショウマは見かけないそうだ。石畳のハイキングコースの途中の沢の中に「弘法の硯石」という大きな岩があって、この水で墨をすると筆が上達するという言い伝えがあるらしい。その川淵の「梵字仏像」と書いた立て札の横に3メートルほどの巨岩が立っている。岩肌は苔むしているがよく見ると梵字が2つ彫ってあるが仏像らしきものはない。さて何と書いてあるのか。前から気になっていたが解説したものが見つからない。
 こういう時にはネットが便利だ。自宅に戻ってわかったことは、上の梵字は「アン」と読んで「普賢菩薩」を表し、下は「バン」で「大日如来」の象徴なのだった。江戸時代中頃これが仏像の代わりをしたらしい。現代ではお土産用のバッジの図柄になったり、タトゥー(刺青)にも使われるから、あ!そうかと思った人もいるでしょう。縁起をかつぐものなんだね。墓参りに行ったとき、立てかけた細長い板「卒塔婆(そとば)」の黒々した文字に注目したことがある?これが梵字で梵語つまり古代インドのサンスクリット語で使っていた文字だ。他の文字にも興味が沸いて、そのうち解読できたら面白いなと思っている。お寺の和尚さんに習うのが一番近道かもしれない。
 サンスクリット語はラテン語と姉妹で、イタリア語や英語などとルーツは同じとされる。インドとヨーロッパという何千キロと遠く離れた土地の言語が同じルーツとは!古代ギリシア語も含めてこの3つをインドヨーロッパ語族とか「印欧祖語」と呼んでいる。ちなみに「卒塔婆」はストウーパSTUPAから転じたもので英語のTOWER(塔)と語源は同じなのだ。「ス」を除けば似てるでしょ?仏教伝来とともに日本語に入ってきたサンスクリット語はほかにもある。仏壇の水を取り替える時の棚「アカダナ閼伽棚」のアカAQUAは「水」で英語のアクアリウムAQUARIUM(水族館)や潜水用のアクアラングAQUALUNG(水中の肺)でも使われている。旦那様のダンナはお寺に寄進する人のことで、臓器提供する人ドナーDONORと同じ語源だと知ってた?!寄付のことを英語でドネイションDonationというでしょ。世界はむかしから狭いね!
2014/08/22 (Fri) 23:28


英語で思考する
英語で思考する
2014年8月18日(月)三島商工会議所にて 「ツチアケビの実」
 いつも空いていて自由に入れる会議室のドアに鍵が掛かっている。いつも受付を通らずに入室するから新しい担当者がイジワルをしたらしい。電話で呼び出して開けさせた。こちらも8年間通してきたスタイルを変える気はない。ガンコな老人で結構だよ!
 「老人はオタオタして、雇えないし教育できないし、男でも女でもないし他人依存だ」という通念は、社会が産業化してから社会がデッチ上げたもの。それ以前は「知恵の宝庫」で「経験を蓄え、次世代に伝える」大切な存在だった・・・、という英文を読んだ。SUさんの今日のTOEFL予想問題から第5問なのだ。「難しいー!」と言っていたけど、本文を読み終わったら設問は9問でその中7問正解がだせたからまだまだ望みはある。高レベルの語彙には立ち向かうしかない。でも久々に楽しい英文に出会ったなあ!老人たちよ、もっと自己主張しよう!経験をもっと社会に還元しよう!若者なんかに負けるな!(私個人へのいましめですがね。)
 TAMさんは「比較」の上級編。asと than が「〜とくらべて」という意味の接続詞で、本来その後ろにSとVが続くはず、と考える。すると not so much A as B や no more 〜 than などのむずかしい構文が理解しやすくなるよ。
 TAYさんは「仮定法」の添削を返したあと、「関係詞」を勉強した。所有格のwhoseがof whichで置き換えられて、a mountain whose top is 〜「頂上が〜の山」はa mountain the top of which is でもいいし、入れ替えてa mountain of which the top isでもOKとは知らなかったね。
 TACさんは昨日夏期講習4日目を欠席したので、そのプリントに打ち込んだ。「不定詞」の7課「It is 〜for 人 to 〜」と8課「不定詞の慣用表現」をいくつか覚えた。文中に割り込む ,so to speak,(いわば)は、直後の語句に対して(例えてみれば・・・)と付け加えたものだ。 ,as it were, (仮に例えてみれば)と同じ表現だね。 尾上 

(追記)第1文と第2文の間に接続詞が何もないときは、「すなわち」とか「なぜなら」を補って和訳せよ。ピリオドだけでなく、カンマ、コロン、セミコロン、ダッシュの場合も同じこと。英文は読む時の「ポーズ」にそういう意味を持たせているのだ、といつも私は教える。高校の先生はそんなこと誰も教えないし考えもしない。
 
 英文の単語の並べかたが日本文の単語の並べ方とほぼ逆になることは誰でも知っているよね。漢文を習っていると日本語に読み下す時、「レ点」とか「二、一」に注意して動詞まで戻ってくる。だから中国語も英語と語順が似ているね。主語は共に最初にくるからそれを除けば、ちょうど間に鏡をたてて写したのと同じ並べかただ。それで言語学ではこういう並べ方の違いを「鏡像関係」と呼んでいる。並べ方の研究を「統語論」と言って1950年代からアメリカを中心に盛んになった学問だ。単語は横一列に並んでいるように見えるけど、実はこの順番には「階層」があって、英語では動詞(V)と目的語(O)が一番重いから底辺(つまり文にしたら左側)にあって、その上に(右側に)おまけ(CMMM・・)を重い順に乗っけていくのです。notは重要なのでVの前後につけるよね。しかしこれを日本語に置き換えると、「昨日学校では・・・・・・〜しなかったよ。」と否定と動詞が一番重くて文の最後になる。つまり日本語は(MMMCOVnot)と軽い方から順に並べている。つまり英語とはピッタリ「鏡像関係」になっている。「よ」についても英語の文頭に出るI sayとか you knowに相当するからやっぱり日本語では文尾に登場する。これが授業でときどき話しているチョムスキー理論、UG(生成文法)なのです。
 こういう「発想の仕方」は果たして文の組立だけだろうか。どうも全てにあてはまりそうだね。「三井住友銀行」は英語でSMBCと呼んでいる。三井は合併された方だから住友が中心で後に来る。「三井の入った住友銀行」。英語では先頭が主だからSMBC「SにMがくっついている銀行」。UFJと合併する前の「東京三菱銀行」でも同じことだ。
 こういう発想は文と文の並べ方にも現れる。ここに接続詞なしで文が2つあるとしよう。第2文は日本語では第1文に追加するか、「だから」とその結果を述べることが多い。つまり主眼は第2文。一方、英語では第1文の説明とか理由になることが多い。つまり主眼は第1文。要するに、英文和訳で注意すべきことは、文と文の関係だ。なにも書いてないところに日米の「発想の違い」が現れるのだよ。
 「UG会」では皆さんに毎回長めの英文和訳を課しているが、英語を日本語に移し替える時、この「発想の違い」を「語彙・統語・文脈」のレベルでも意識してほしいとの願いなのです。それこそ「英語で思考する」ということ。
2014/08/18 (Mon) 23:52


今日は終戦記念日
今日は終戦記念日
2014年8月15日(金)裾野市民文化センターにて
 正午から日本武道館で「戦没者追悼式」がありTV中継された。高校野球中継の合間のわずか5分間という短さにあっけにとられた。今日は日本が73年前にアメリカ、イギリスを中心とする連合国と戦争を始め、国民が3年以上も塗炭の苦しみを味わい300万(!)もの人が死んだ、という悲惨な歴史が語られる数少ない日だ。ハワイの「真珠湾」奇襲攻撃で始まり、広島・長崎の原爆投下で終わったが、日米の民間人同士の無益な殺し合いの3年半で、残ったものは国土の荒廃と原爆症をはじめとする後遺症だけ。今日のこの日まで69年間の平和のありがたみをかみしめたいと思う。

 KI君と一緒に飛び込んできたのはだれあろう。山梨大に行っているお兄さんだ。このUG会の卒業生でワイン醸造学に情熱を傾けている。お母様が高校時代に使ったクラリネットを譲り受けて大学オケでも活躍している。車を自分で運転するようになって今日は弟の送り迎えを買ってでたとのこと。KI君は25課「動名詞の慣用表現」と次の第4章「助動詞構文」に入った。
 3年のYU君は夏期講習にも参加してくれているから連日の塾で忙しい。昨日の三島での講習プリントを添削したので解説した。英作文は東大の過去問を毎回5問解いてみる。会話体の平易なものもあれば、英語になってないような解答もある。難解な時はえてして日本文が難しいのだ。「メタファー」つまり比喩で表現されたものをしっかり見抜いて、平易な英文に書き換えていく力が試される。長文読解は早稲田の過去問をやった。比較的素直な問題でほぼ正解が出せたね。

 夏期講習を今年も13日(水)から始めた。学校も他の予備校や塾もほぼお休みの時期だ。運輸とサービス業を除けばどの企業もお盆休みらしく、朝の道路のスカスカで走りやすいこと。日頃できないことをこの4日間にできるだけ詰め込みたいと欲張っている。MA君の1年生の弟が参加して全学年がそろったから今年の夏クラスは面白い。まずは半年後、1年半、2年半後に受験する「センター試験」の対策が各学年共通の関心事。特に問1の発音6点・アクセント8点の問題は全体の7%だけどしっかり点がとれるようにしたいね。 尾上

(追記)入試で必ずぶつかるのに学校の授業ではめったに教えてくれない「発音記号」や「アクセント」の話をした。何人かの生徒からの要望もあったので、学年共通のテーマとしてCDプレーヤーの音声も使って講義した。1年から3年まで参加者6人全員に31問の難し目の「発音」テストをやってみたら4点から19点まで差がでた。「アクセント」も29問で4点から15点だった。勉強量、語彙力の差が正直にあらわれている。これなら教え甲斐がありそうだな。
 まず日本語の5つの母音「あいうえお」を「いえあおう」と言い変えてみよう。このほうが口とあごが滑らかに移動するのがわかるでしょ。ジョーンズ式の「発音図」では口腔を透視で横からみた時、下顎の位置と唇の形(平・円)の移動で「母音」が順次変化するのがわかったでしょう?日本語とか韓国語、ロシア語、スペイン語などは5つの母音しかないけれど、英語はやっかいでさらに5個も加わる。「え」と「あ」の中間、「あ」より大きな「ア」、「お」より大きな「オ」、「お」の口で「あ」という音、さらに「あいまい母音」だ。入試では「発音記号」を書く能力は求めないが、大きな「オー」と小さな「オウ」の違い、大きな「アー」と小さくあいまいな「ウー」との違いなどを聞き分ける力を求めている。
 「走る」の変化は「ラン・リャン・ラン」ではダメなんだよ。runは「ア」に近い「オ」でranは「エ」に近い「ア」なのだ。子音もわたしの手作りの分析表を見たほうが理解が早い。「ライス」は「米rice」と「しらみlice」で発音が違う、と聞いたことがあるよね。r は「流音」といって舌先を上に反らせる音。l は「側音」といって上あごにつけた舌の左右から息が漏れる音。日本人には判別の難しい音だけど、明るい響きと暗い感じの違いだ。「破裂音」「摩擦音」「破擦音」など、音声学上の用語で説明する方が高校生にはかえって理解が定着するようだ。スペルのr はロシア語やドイツ語では「巻き舌」のベランメエ調で「ハラショー」、フランス語では「口蓋垂」つまりノドチンコ(?)を震わせてBonjour!「ボンジュール」と発音するんだよ。発音できる?珍しいよね!
2014/08/16 (Sat) 1:07


中学英語の教え方に問題あり?
中学英語の教え方に問題あり?
2014年8月11日(月)三島商工会議所にて
 県東部には台風11号の被害がないようで、夕方には青空と日差しが見えた。今日はすいていそうだからアウトレットで外食しよう、と出かけようとしたら車が動かない。強い風雨のせいかバッテリー上がりのようで、救援を求めてトヨタに電話したが休業日。今日から1週間お盆休みだったのだ。悪い時に故障したものだ。さあどうしよう。きっとどこも休みだろうなあ、と思いつつ近所の板金工場まで自転車をこいでいった。シャッターが閉まっているのに運良く呼び出しができて愛車は無事に回復できた。最悪、JRの電車で三島や裾野まで通うことを覚悟していたから本当にホッとした。
 NU君は重要構文95課「There構文」96課「前置詞+名詞の慣用句」。「〜がある(物・事)」「〜がいる(人・動物)」を存在文という。中学英語以来すぐにThere is 〜と言ってしまうが、ちょっと待て!それは特殊な「倒置構文」なので、要注意。We have a foreign student in our class.のように HAVE を使うのが得策だ。There is a foreign student in our class.はOKでも There is John in our class. がダメ、とは教わってないよね。A foreign student is in our class.のような「不特定」の主語の時のみ、Thereを文頭に出して倒置(be動詞、助動詞が主語の前に出る)できるということ。固有名詞のJohnや特定のmy friend, the best friend なんてのはThereで始められないのですよ。
 1年のTAMさんは「比較表現1,2」を学んだ。I study math as hard as English. は簡単そうだが、実は二つのasの働きがわかるかな?前のasは「同じくらい」の意味でhardを修飾。後ろのasは接続詞で「〜と比べると」の意味。しつこく書けばas I study English hardのことなのだ。thanの場合も同じで、比較構文は前の文と同じもの(主語や動詞)を省略できる特殊な構文なのです。日本語と省略の仕方が違うからだから難しい。
 2年のTACさんは「助動詞を含む構文」を勉強した。shouldや need notの後ろに「完了形」の動詞が来るときは「〜すべきだったのに」とか「〜する必要なかったのに」と、非難、残念の気持ちを表す表現だ。とてもよく理解できていた。All the kids I played with liked the movies.のような「埋め込み文」がまだ苦手のようだね。likedの主語をさがせばI played withが「埋め込み」されていることが分かる。そこをカッコでくくってみればよい。TAYさんは「仮定法」。「今」のことを裏返しで表現するのに動詞の「過去形」を使うがこれが本来「仮定法形」なのです。「〜であると(仮定)すれば」の意味。この「法」とは「方法」ではなくて「気分」(ムード)の意味。文法用語で Subjunctive moodといいます。(英文法の「法」は法則の意味ですが。)ややこしいね。君の指摘のように、日本語で「もっとがんばったら?」の「た」も「過去」というより「仮定法」といったほうがいいね。
 SUさんはTOEFLテストの第4問。「ウイルスの生態」を読んだ。身体部位や病名など医学用語は覚えにくいけど、頻出のものはできるだけ覚えておきたい。すでに1977年には死滅したという病気、天然痘smallpoxなんか若い世代の君たちは予防接種を受けたことも名前を聞いたこともないから知らないよね。このあたりがTOEFLの難しいところ。今日もNEWSWEEKやNEW YORK TIMESのおもしろそうな記事を選んで教材にした。とても勉強になる。読んでみてください。 尾上

(追記)富士山に登った。1合目から2合目までほんの2時間程だけど。有料道路のスバルラインが「河口湖駅」から5合目まで開通する50年前まで、山梨県側の登山は吉田口登山道の「馬返し」からだった。いまでも定期のマイクロバスが通っている。富士吉田市はB級グルメの「吉田のうどん」で有名になったが、江戸時代以来の「富士講」信仰の基地。富士急・富士吉田の駅は昨年の世界文化遺産登録にあやかって「富士山駅」と改名されたが、ここから山頂めざして歩き始める日本人はめったにいない。富士山信仰の文化を学んだ外国人、特にヨーロッパ系の日本駐在員とか旅行者がやたらに目立つ。この日も「馬返し」の茶店でイタリアから来たという若者とサービスのむぎ茶を飲んだ。
 富士急の駅から大きな金鳥居をくぐって昔ながらの参道・商店街を登っていくと「富士浅間神社」が鎮座して街全体を見渡している。この本殿の裏手をいくのが正式の登山道。マツタケの産地となる赤松の広大な美林をゆるやかに登っていくと「中の茶屋」に着く。ここでも「吉田のうどん」が賞味できる。「ほうとう」と共にわたしの好みではないけど。赤松林がやっと切れたあたりが「大石茶屋」。建物が消えてしまったが「レンゲツツジ」で有名な景勝地だ。ここから傾斜がきつくなって道も狭くなり、やっと「馬返し」の広場に着く。馬もマイカーもバスもここまで。ここにも宿泊所だった茶屋が残っていて、「富士講」の関係団体が建てたたくさんの石碑が散在している。
 石の鳥居をくぐり石灯篭に囲まれた古い石段を登っていよいよ清らかな気分で登山開始。「六根清浄、お山は晴天」というわけ。下ってきた同年輩の男性とあいさつを交わすと、「オヤジが富士講をやってましてね、私もこの登山道が好きで今日も5合目の佐藤小屋まで登ってきました。そこから先は砂漠地帯ですからね・・」と。1合目の「鈴原社」に来ると、社の周りにはいろんな花が咲いているはずなのに今日はゼロ。山小屋があったらしい「レッキス跡」を通過するあたりで「レンゲショウマ」をやっと1株発見!すうーっと伸びた軸の先端にたった2個。まだ丸いつぼみだった。これが今日のお目当てだったのだが。白い萼に包まれた紫の花弁が見たかったなあ。両側の崖にはうす紫のソバナや黄色のオミナエシ(コキンバイ)、ルビーのようなタケシマランの実が。もうすぐ2合目、立派な建築の「御室浅間神社」に着けるはずの手前で「バイケイソウ」の見事な群生地に遭遇した。1m以上に伸び上がり、匂いが青臭くてきついが花弁は梅の花のようで白と緑で美しい。4年に一度しか花が咲かないから今日はとてもいい巡り合わせ。今日はここまでにして急いで御殿場に帰ろう。
2014/08/12 (Tue) 0:15


せっかくの英語力を維持するために
せっかくの英語力を維持するために
2014年8月8日(金)裾野市民文化センターにて
 夏休みはどうしても生活が変則的になってしまう。逆に考えればそういう風にできるからこそ夏休みの価値があるのだろう。今日は参加者が2人だった。前期試験が終わって久しぶりにSUさんが登場した。大学の先生はどうも教え方が下手なようだ、という。教師である前に学者であると自負しているのかな。学問研究と論文提出が第一の関心事で、学生たちをどう指導してやろうかなどとはあまり考えていない。中学・高校で親身になって指導を受けた学生には、特に1・2年生のうちは裏切られた気分になるかもしれないね。そのうち自分でやるっきゃない、と思うようになる。3年のゼミが始まると少人数だからずいぶん変わってくるけどね。まずは目標達成のために、9月のTOEFL試験高得点をめざして勉強しなくちゃ。今日は過去問で「地球温暖化と森林の役割」を読んだ。分かりやすい内容だけど高レベルの語彙が求められているね。NEWSWEEKのデジタル記事のコピーで、「AIDSの研究者100人がウクライナで飛行機事故」もぜひ読んでみて。
 3年のYU君は「受動態」の復習。関西大の過去問 Before long ――long before they expect any response ――they will talk to the baby.の和訳は・・「(うまれて)まもなく、つまり、何の反応も期待できないうちに、彼ら大人はその赤ん坊に話しかけているのだ。」ここで、ダッシュ、ダッシュで挟んだ部分はカッコと考えればいい。Before longを補助説明しているだけだから。尾上

(追記)また金時山に登った。これで89回目だ。最近は月に2回のノルマを課して年内には100回目の登頂を目指している。今日も81歳になるおさげ髪・モンペ姿の「金時娘」小宮山妙子さんが「よく来たねえ!」と元気な声で迎えてくれた。「氷メロン、いいね」と私。1212mの山の上で「かき氷」とは粋でしょ?「英語の先生」で覚えてくれて「これ食べる?」と必ず一品おまけがつく。山頂の手前で今年最初のタマゴタケを2本発見。白い卵のカラから伸び上がった虎模様の柄と真っ赤なかさをもつ美しい姿。毒キノコ?と思われがちだがしかしこれがバターソテーにすると実に美味、とはあまり知られていない。わたしの好物だけどこの日は採取しなかった。大勢の登山者に見てもらいたいから。「昨夜のすごいカミナリで飛び出してきたんだよ・・」と妙子さん。

 5日(火)理研の副センター長・笹井氏が自殺したニュースは大きな衝撃だったね。再生医療研究トップの人物の死だから国の内外から大きな反響があった。氏は3月にはノイローゼや「うつ病」の症状を見せて神経内科の診療も受けていたそうだ。STAP細胞の1件で責任を感じ年度末にあたって辞任願を出していたそうだから、理研がそのまま受理しておけばよかったのに、と私は思う。うつ病はよく「怠けてるのか」と誤解されたり家族にも理解してもらえなかったりするが、周囲が励まし本人が頑張れば治るという症状ではない。一般的には真面目な性格の人に多く、強いショックを受けたりストレスが溜まりすぎると、ある時突然神経回路がプッツンと切れてしまい、多面的な思考がうまくできなくなり人格が変わってしまう「病気」なのだ。「ガンバレ」ということばが一番逆効果だと言われている。40〜50歳代で特に立派な業績を上げてきた人ほど、官庁・企業組織や研究・教育機関の中での自分の仕事や存在そのものに自信がもてなくなって、最後には自殺したいと思うようになるという。
 神経内科医は「デパス」などの適切な飲み薬を投与して、患者の神経回路が元のように繋がるよう数ヶ月をかけて少しずつ回復に導いていく。職場や仕事内容など人間関係や環境を変えるようアドバイスしたりもする。ひところTVの広報でも呼びかけていたけど、外で働く「お父さん」のそのような症状に気づいたらまずは神経内科の病院に連れていくことが大切です。深刻な事態なのだから恥ずかしがっていてはいけない。そして君自身も20〜30年後、中年に達したときに危険を回避する方法を覚えておいて欲しい。君が女性なら男性のそういう特質を知っておいたほうがいい。笹井氏に限らず犠牲者がとてもたくさんいるそうだから。
 ストレスがたまったら汗をかきかき山に登ろう。新しい出会いが必ずあるし人生観が変わるよ。
2014/08/08 (Fri) 23:45


関係詞構文と比較構文は難しい
関係詞構文と比較構文は難しい
2014年8月4日(月)三島ゆうゆうホールにて
御殿場の今朝は涼しい風が吹いて早くも秋が感じられた。暦の上では立秋まであと3日もあるのに。でも三島の夜はむし暑いね。
 MA君のお母様が来られて夏期講習に1年の弟を参加させたいと申し込んでくださった。何年生でもOKです。4日間が充実したものになるようお互いにがんばろう。裾野のYU君がこちらに参加して、昨日受験した「全統」のセンター模試を一緒に検討した。全体によくできているけれどケアレスミスをもっと減らさないといけないね。前回の英文和訳を添削したものについてアドバイスした。文法・作文は「名詞・代名詞・冠詞」の復習。苦手な発音問題は夏期講習で時間を一部割きたいね。
 2年のTACさんは前回の英作文(広島大)から取り組んだ。日本語を直訳するわけにはいかない問題で少々難しいけどなんとか書いてみる意欲が大切だ。部分和訳 They might as well have us move to Australia as move to New Hampshire.では使役のhave を見落としていたね。(会社は我が家をニューハンプシャー(雪国)に行かせるくらいなら、(いっそ)オーストラリアに転勤させてくれた方がましなのに。)make, let, haveの違いはなんだっけ?TAYさんは半月ぶりの参加。海外研修で1週間「カンボジア」に滞在してきたそうだが内容を詳しく聞く時間がなかったので次回にぜひ。文法・作文は「比較」をやった。〜not so much A as B (AというよりむしろBだ)←(BとくらべるとAのほうは多くない。)とか、「鯨の公式」A whale is not a fish any more than a horse (is).(鯨は馬と同じで、魚じゃないんだ。)も受験生必修の例文だ。
 1年のTAMさんは先週お休みだったが、「関係詞」の3回目として「関係副詞」と「複合関係詞」を基礎からじっくり学んだ。「エスト出版」のワークブックは構成がとてもよく、ここまでやればなにも怖くない。次回は「比較」に進もう。 尾上

(追記)家内をリハビリの迎えの車で送り出し私も出発。日用雑貨の買い物をして、浅間神社で湧水を20L汲んで、共同畑に立ち寄ってトマトを収穫し、それから十里木の「越前岳」登山口に飛んでいった。家内が戻るまでの残り1時間でできることは?・・
 この駐車場から広大なカヤの斜面を取り巻く急階段を登ってみようか。たしかに今は花の季節だから。青いウツボグサもカサブランカのような大ぶりのヤマユリも、シソ科のナツノタムラソウもあるある。そうだ。むかし「山中湖パノラマ台」からの上り斜面のカヤの海で見つけた、あの「ナンバンギセル」は今頃だったかな?と思ったその時に、なんとピンクの可憐なつぼみ姿が1本だけ現れたではないか!思いが通じたぞ。「第1展望台」まで登ったから良しとして、この先は今回西側を回って帰ろう。この斜面を一回りするうちにあるわ、あるわ!カヤの生い茂る中にナンバンギセルが20株以上も見つかったよ。満開のピンクの口紅をつけたもの、既に枯れかけたものなど。写真にしっかり収めたあとは草を元にもどしてみつからないように配慮した。数千円の高値の花(高嶺の花)なので、なにしろ盗掘者がおおくて困るのです。
 「越前岳」は裾野市須山の町を抜けていく。ここに住む知人Tさんが経営する「珠山」は各地の隠れた名品を売る食料品店。彼女は裾野の中学で音楽の先生をやっていたが、私と吹奏楽指導上での知り合いだ。早期退職して夢に描いていたこういう店をログハウス式にたててひっそりと営んでいる。お嬢さんが私のUG会に参加してくれて「獨協大学」に進学。たいした努力家で3年の時はフランスに留学してヨーロッパ各地を巡り歩いた。昨年帰国したらすぐ東京外語大フランス科の転入試験にチャレンジして見事に受かったのです。わたしの後輩になったということですごく嬉しい。この秋の「外語祭」には訪れて彼女の活躍ぶりを見てきたいと思っている。
 このTさんのお店に立ち寄って自家栽培の「トウモロコシ」をたくさん頂いた。実はこれが本日電話をいただいて、急遽「越前岳」の麓にきた目的でした。須山のものは山梨に引けをとらないとても甘くておいしいトウモロコシなんです。楽しい立ち話も早々にして、我が家には5分前に到着して今日も「受け取り」セーフ!介護所の運転手が預かっている人を無人の家に一人置き去りにはできないとういうことだから。わたしの駆け足の半日でした。
2014/08/05 (Tue) 0:06


文化センターが停電!
文化センターが停電!
2014年8月1日(金)裾野市民文化センターにて
 今日はこのホールで吹奏楽コンクール中学・東部大会があったはずだが、6時過ぎに到着したら生徒も先生も一人も姿が見えない。きっと3時か4時には終了して片付けも終わったのだ。わたしの昔の経験から「きっとこんなことになる、夜間の借用をキャンセルしてほしい・・」と連盟の担当者に頼んでおいた。ともあれ、いつものように会議室を借用できてよかった。
 夕暮れどきから雲行きがあやしく、とうとう雷雨になった。すると突然の停電だ!即自家発電の小さな非常灯になったからよかったがこのホールで初めての経験。非常ベルがけたたましく鳴り響き、蛍の光のメロディまで流れている。退去せよ、という意味かと思い1Fの事務局まで飛んでいったら、「電気が復帰しました。1箇所落雷がありましたが心配ありません・・。」今日の利用者はUG会だけの貸切で少々心細かった。
 YU君が月曜に伸ばしたので今日は2年の二人。EC君は助動詞の慣用表現。may as well(〜したほうがましだ) と might as well(〜したほうがましなんだが・・:仮定法の用法)の違いについても勉強した。和訳では関係詞の構文 Go first to those who you are sure will help you.(助けてくれる、とあなたが確信できる人のところに真っ先に行きなさい。) will help の主語はwho. You are sure they will help you.の they が関係詞 who に置き換わって文頭に出たもの。 you are sure が挿入されたもの、という説明もある。英作文もお茶大の問題をやってみた。70%得点できるようにがんばろう。KI君は動名詞の慣用表現をいくつか覚えた。It is no use 〜ing (〜することはむだだ)no use を no good と言ってもよい。Kyoto is worth visiting. は It is worth while to visit Kyoto.と不定詞を用いても言い換えられる。正確に解答できていたよ。 尾上

(追記)NHKの「世界ふれあい街歩き」でワシントンDCが紹介された。わたしはこの番組が大好きだ。女子アナやタレントが大声でキャーキャー叫ぶようなありきたりの観光地巡りのツアーではなくて、黙って気の向くままに自分の足でひとり歩きする雰囲気だから。地元住民のマナの声が聞けたり、カメラが準備もなく住居に招かれて日常生活を映し出すのがとてもいい。ちなみにDCとはDistrict of Columbia(コロンビア特別区)の略でどの州にも属さない。これで西海岸のワシントン州と区別するのです。
 私が初めてこの街を訪問したのはもう20年も前。大学生の長男と2人ニューヨークから長距離列車アムトラックに乗って4時間、ユニオン駅に到着。合衆国の首都は予想以上に広々として落ち着いた都会だった。NYCを新宿の高層ビル街に例えればDCはやっぱり日比谷から霞ヶ関に至る官庁街の趣だと思う。中央駅のすぐ南があのキャピトル、オバマ大統領が就任演説をした国会議事堂だ。そこから西に向かって広い緑地がポトマック川に至るまで帯状に続き、両側に美術館・航空博物館・ワシントン記念塔が並び、そしてリンカーン記念堂から巨大な16代大統領がはるか正面にそびえる議事堂を睨みつけている。しかしこの首都にも貧しい少数民族のコミュニティがあって、私たちが夕食に出かけた街ではタクシーを降りた途端に黒人たちに囲まれてドキッとした。レストランや食料品店の入口で紙コップを手にしているのはチップをもらうため。ドアを先に開けてくれたりするが。
 沼津東高では毎夏希望者を数名このDCに語学研修させている。創立100年を記念して始まり、以来ずっと同窓会が渡航費を補助してきている。米国の心臓部をナマで見てきた経験は生徒たちの未来に大きな影響を与えるだろう。私が引率した吹奏楽部の米国遠征(2002年春)もこの同窓会の援助によるものだった。沼津・カラマズー姉妹都市協会にもお世話になってホームステイや地元高校生との合同コンサートを経験できた。
 先日、御殿場を米国の家族と訪問した大学院生のマシュー君は、一度社会人を経験している。私の次男と同じオハイオ州立大で修士課程を終了してからワシントンDCの日本大使館・文化広報部の職員となった。得意の日本語も生かせるしなかなか興味深い仕事だね、と私は思っていたのに彼は1年くらいで退職してしまった。日本の外務省職員の下働きでは雑用が多く、自分のアイデアが生かされず忙しいばかりだったそうだ。大きな組織になるほど個人の仕事はその歯車の一部。自分のアイデンティティが組織の中に埋没して、あるいは無理やり埋没させられていく。どうしてもアカデミズムを捨てられない彼は大学院に戻り、さらに日本文化での博士号を目指している。ご両親のように学問や教育の世界が向いているようだ。
2014/08/01 (Fri) 23:19


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