森の中の我が家から大通りに出るまでの30mほどがまだ雪に埋もれて、やっとスコップ幅の細道が完成した。除雪のブルドーザーがここまで来るのにあと何日かかるか。今日も長靴はいて2キロの道を歩いて御殿場駅まで。オレンジ色の夕焼けを見ながらでかけ、帰りは11時に駅帰着。駅からは凍ってツルツルした路面が危険だけれど、こうこうと月明かりに照らされてなかなか楽しい夜更けの散歩だった。
NU君が一人お休み。SU君は81課「倒置構文」と82課「省略語句」。英文はすべてがSVOと並ぶわけでないから、いろいろなバリエーションに対応できないといけない。和訳はだいぶ上達してきたと思うよ。TA君は97課「To one’s 感情」と98課「再帰代名詞の慣用用法」を勉強した。make some tea「お茶をつくる」は変だ。「お茶を入れる」か茶道なら「お茶をたてる」と言うよね。
MA君も同じ97,98課。長文読解は「東北大」の過去問。下線部和訳がなかなか難問だったね。accompanyを知らないと訳せないなあ。やはり動詞は英文のかなめ。company(仲間→会社、劇団)からの派生語で「〜と仲間になる」の意味。接頭辞のa は「〜に」の意味。ahead、alone、aliveなどにたくさんの例が見られる。YAさんは99課「不定代名詞」100課「指示代名詞that」。
長文は早大の過去問で「歴史の発見」。冒頭の文が難しいのはよくあること。筆者が全体のテーマとなるようなことを気取った書き方で力をこめて書くからだ。
そういうときは先に2つめの文を読む。これの方が理解しやすいね。そして第1文と第2文との間になにも接続詞が無いときは、たいてい前文の説明、「つまり、いいかえれば」になるか、又は「なぜなら」と理由になっているはず。等位接続詞の And, But, Or, For, SoのうちのOrかForが省略されているのだと見ればいのです。英語の論理は「演繹法」、日本語の論理は「帰納法」でしょ。
大事なことを先に言うか、後に言うかの違いなのだ。
1年のTAさんは特殊構文の内「省略、挿入、同格」を勉強した。特に「疑問詞」が文頭に出るWhat do you think will happen next? や「関係詞」が先行詞のすぐ後に出て行く場合をしっかりマスターしよう。Do you think や I thought の「挿入」と説明されるけど、実は違うのだ。 尾上
(追記)大雪に閉ざされて山歩きもできず、こんなベタ雪ではソリすべりもままならず。雪かきの毎日で充分な運動量にはなっているが。こんな時は読書かオペラに限る。アメリカ東部も同じく大雪の被害が出ているようだが、先週ニューヨークのMETオペラではボロディンの「イーゴリ公」を100年ぶりに上演した。ネットでライブ中継されたので同時に自宅で聴けた。あの「ダッタン人の踊り」が有名なオペラで美しいメロデイに溢れている。医大教授で多忙だった時に片手間に作曲したものらしい。オーボエの奏でる繊細な旋律は特にУлетай(飛んでゆけ、風の翼に乗って・・・)で始まり魅力溢れる名曲だ。Stranger in paradise(楽園の異邦人)という替え歌でも人気があり、おおぜいの著名な歌手たちがカバーしている。「オペラ座の怪人」のサラブライトマンもその一人。ミュージカル映画Kismet(1955)の挿入歌としても有名だ。わざわざCDやDVDで探さなくてもYoutubeで検索すればその場で楽しめる。世界中のファンが秘蔵の音源や映像を投稿してくれているので。著作権が踏みにじられているようで申し訳ない気もするけれど、実にいい時代になったなあ。久しぶりにロシア語の歌詞を書き取って一緒に歌ってみた。難しいけど美しい曲だ。
