2013年11月8日(金)裾野市民文化センターにて。
H高校2年生が今日は遠足でY君は月曜に振り替え。三島教室のM君が疲れた目をして出席。「鎌倉に行ってきました。」と言って、豊島屋の「鳩サブレー」をお土産に頂いた。前回の「否定構文」の勉強。関係代名詞の特殊なもの3つを覚える。先行詞に否定語がついて二重否定になる時の but と先行詞に the same や such がつくときの as、先行詞に比較級の単語がつくときの than も関係代名詞 who や which の代わりに使われる。
T君は69課「部分否定」、Yさんは71課「二重否定」。M君は73課「否定語のない否定表現」を勉強した。それぞれイディオム(慣用表現)がたくさんあってしっかり覚えないとね。
3年Sさんは第16課。「目的」(〜するために)や「結果」(〜なので)を表す構文を勉強。結果構文の so 〜 that、 such 〜 that や 〜 enough to、 too 〜 to は、〜部分を強調する「・・・するほど〜」という「程度」の解釈もあるので注意が必要。「結果」か「程度」かは文脈で判断すること。来週1週間はこの裾野のホールが文化祭で利用不可。代わりに15日(金)は「三島ゆうゆうホール」に集合してください。 尾上
(追記)オペラ「エフゲニー・オネーギン」を友人と新宿の映画館で見た。4時間ずーっと感動しっぱなし。歌唱力・演技力・オーケストラ演奏のどれをとっても素晴らしい!の一語に尽きる。スクリーンで絶唱ごとに鳴り止まぬ拍手に合わせて私も小さく拍手。今や実力世界一かもしれないニューヨークのメトロポリタンオペラが、本場で上演中の舞台をライブで世界中に配信しようという試み。インターネット時代ならでは、の感があるね。今年のシーズンが9月末に始まり、早速アメリカ・カナダで上映されたという。NYより時差が14時間早い日本は朝8時になってしまって同時上映は無理なのと、画面に日本語の字幕をつける必要のため、ほぼ1ヶ月遅れて東京・横浜など全国の主要都市で公開されている。・・・「オネーギン」という帝政ロシア時代の青年貴族と、豪農の娘タチアーナとの恋物語。19世紀ロシアの作家プーシキンの散文小説をチャイコフスキーがオペラにしたもの。オペラといえばイタリア語でヴェルディ、プッチーニ、ドイツ語でワグナー、モーツァルトなどの作曲が一番多いが、ロシア語でもいくつか書かれている。(ちなみに日本語では団伊玖磨の「夕鶴」が唯一有名。)
この物語はロシア語の原書で大学時代に教材として一部読んだこともあって思い出深い。最近、美しい挿絵入りの小型の本を棚の奥から引っ張り出して読んでみている。若い頃勉強した単語や文法をいまでも思い出せるから不思議だね。新婚時代、家内と一緒に渋谷公会堂の「スラブオペラ公演」で初めて見たのもこれだったし、LPレコードの全曲盤を今も持っている。・・・今回、指揮者は名匠ゲルギエフだし、タチヤーナに人気絶頂の歌姫アンナ・ネトレプコとロシア人を起用。主人公オネーギンと、決闘で死んでしまう親友レンスキーの役もポーランド人だから、今回は本物のロシア語が聞けてとても満足。ポーランド語もロシア語と同様スラブ語の親戚同士。Rが巻き舌のルになるのと、Jが摩擦音の強いジュになるところが本物のロシア語だ。
前日に電話でこのオペラ映画に私が誘った友人も「見て良かった!」と、おおいに感動したようだ。彼は私と外語大ロシア語の同窓で、長らく辞書編集にたずさわり研究社の「露和辞典」を一人でアレンジ、編集したすごい男。最近はポーランド語にも挑戦してスピーチコンテストで1等になったりしている勉強家だ。50年来の親友で、「望露会」という名の登山仲間の一人でもある。