高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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否定構文の難しさ
否定構文の難しさ
2013年10月4日(金)裾野市民文化センターにて。
 3年のSさんは「否定」。いくつか初見の否定構文あり。 Only when he moved did I notice him.(彼が動いたとき初めて私は彼に気がついた。) Not until I visited him did I realize how ill he was.(訪問して初めて彼がどれほど具合が悪いのかわかった。)第2文は I did not realize how ill he was until I visited him.が元の文で、否定の意味の副詞節が強調のために文頭に出たので主文のSVが倒置されるのだ。第1文も Only when ・・・が「〜した時でしかない」という否定的な意味合いなので同じように否定語句が文頭に出たための倒置と考える。Sさん、「先週の学校のテストはここでのプリントよりずっと易しくって結構できたと思う・・」と。いいね。
 2年生は「比較構文」。 not so much A as B. (AというよりむしろB)は B rather than A といえば簡単だ。つまり否定文なのに、日本語では肯定文で訳しているよ。実践女子大の過去問、 We do not so much believe what we see as see what we believe. AとBに当たる部分が動詞句になっているから難しいね、単語は実に簡単なのに。 asを「〜とくらべて」という意味の接続詞として直訳すれば、(我々は信じているものを目で見るのだ。それに較べると見えているものを信じるということ多くはないね。)だから、「〜というよりむしろ、・・・」となる。Y君は The 比較級SV〜, the 比較級SV〜.にも取り組む。この比較級の部分はそれぞれSOCMのうちのどれかの働きをしていることに注意。例えば The more experiences you have, the better you can tell someone else what you are seeing・・・ は As you have more experiences, you can tell someone else what you are seeing・・・better.(もっと多くの経験を積むにつれて、ますます上手に他の人に・・・を教えることができる。)という風に、比較級more やbetterの意味・用法をしっかり確認することが大切だ。
 1年のSさんは「関係代名詞」の特別用法。(1)前置詞が前につく場合。(2)what の意味は「こと」「もの」に加えて「すがた」。(3) who, which がas になる場合。今日は参加が遅めでプリント1枚やりきれなかった。残りは家でやっておいてね。 尾上 

(追記)ユネスコの世界文化遺産登録を記念して、遅ればせながら私も「富士山頂・剣が峰」に一人登った。4つの登山口の中で一番高いところに駐車場のある「富士宮口」2400mから6時間、くたくたに疲労困憊してやっと山頂奥宮に到着。過去3回とも5時間で登った同じコースなのに体力落ちたなあ。山頂はもう冬。風が強く5℃くらいの寒さ。もう1週間もすると「体育の日」あたりには初冠雪がある。閉山してどの山小屋も閉まって静かになった今がラストチャンス。草花のない砂漠のような味気ない登山道だけど、枯れたオトコヨモギやイタドリの合間にイワツメクサだけが緑の葉の中に星のような白い小さな花を咲かせていた。・・・他の人のまねをして下山に「ブルドーザー」専用の道を歩いたら、須走口の「砂走り」のようにとても歩きやすく速度がでる。30分も早めに6合目の「宝永山荘」に戻るとここだけはまだ営業していて、ジュースを買ったらお姉さんから「富士登山証明書」カードのプレゼント。「日本一高く美しい山に勇敢に挑み・・・その快挙をたたえ・・・」。去年のカードも一緒に2枚とはうれしいね。
2013/10/05 (Sat) 0:24


関係代名詞を見直そう
2013年9月30日(月)三島ゆうゆうホールにて。
 明日から10月。中間テストが近づいているので、2名が欠席し2名が自習で自分の試験対策に取り組む。3年のNさんは先週AO入試で見事看護学科に合格したので、今日はゆったりと気持ちの余裕を持ってプリントに取り組んだ。「関係詞」の空所問題は70%できて安心。Yさんも真剣にプリントに向かう。関係代名詞の who whose whom は he his him や she her her や they their them という「人」の代名詞の入る場所に使うし、 which whose which は it its it や they their them という「もの」の代名詞の入る場所に使う・・と考えれば簡単だね。 I met a group of hikers, and some of them were university students. を関係代名詞をつかって書き換えれば ・・・, some of whom were ・・・のように、「ハイカー」を受けるthem の部分に whom を入れ替えれば接続詞のand が不要となる。関係代名詞や関係副詞というのは、後置の文のなかの一部つまり主語、目的語や場所の副詞などとして働くはず。
 2年生は「比較構文」。M君が過去問の英文和訳に取り組む。数カ所で訳し間違いをした。3点に注意しよう:Vに注目してその主語Sを決めること(1)。カンマを飛び越えて後ろから訳し初めてはいけない(2)。 and の後ろを見よ。それと同じ形態のものを前方にみつけること(3)。M君、「どうも文法を無視して、語句の意味から勝手な解釈をしようとしている。」というから、「文法を勉強しなおすのも悪くないけど、こういう難しめの練習問題をたくさんこなして行くことだね。」 尾上

(追記)秋晴れの午後みんなで「稲刈り」をやった。4回目の今年は猛暑のせいか稲穂がたわわで重たい。昨年の1.5倍、30束がとれ竹で作った棚に天日干しにした。たぶん2升、お茶碗に40杯ぶんのおいしいコシヒカリがたべられそうだ。御殿場コシヒカリは知る人ぞ知る高級な米なんだよ。・・・取り入れた稲穂を「天日」で干している風景をみたことある?ほとんど見かけないよね。実は農作の機械化が進んで、どこでもコンバインで稲刈りと同時にモミとワラが仕分けられて、ワラはその場で切り刻んで畑の肥料に、収穫したモミはその日の内に軽トラの荷台にのせ農協の保存庫「カントリーエレベーター」に運ばれ、育てたお米に一度も手を触れることなく、よその農家のものとごちゃ混ぜに地下倉庫にぶちまけられ「機械」乾燥される。これじゃ愛情が湧かないし、よりいいものを作ろうという意欲も楽しみも半減だよね。・・・10月の青空の下でいつもの「収穫祭」をやる。7人の仲間たちと一面のソバ畑に囲まれ、収穫を祝ってワイワイ芋煮会をやるんだ。真っ白なご飯も炊いて。
2013/09/30 (Mon) 23:41


比較構文を見直そう
比較構文を見直そう
2013年9月27日(金)裾野市民文化センターにて。
 秋は「つるべおとし」。日の暮れるのが早くなった。Sさんが学校のテスト期間でお休み。2年生の男子ばかり3人で開始。比較構文 as 〜 as の勉強。as soon as possible を中学で「印象的に」勉強してきたから勘違いが多い。 as much as, as hard as, as often as のように 〜 には一語しかはさまないと思っている。as many books as や as much gold as や as kind a girl as のように2語でも何語でも来られるのです。前の as は副詞の「同じくらい」の意味だし、後ろの as は接続詞「・・とくらべて」の意味で、その後ろに比較対象の文があるはず。接続詞として使われる as soon as(〜するとすぐに), as long as(〜のかぎり), as far as(〜のかぎり)とは区別できなくてはいけない。9:25になって終了の電話がかかってくる。T君は重要構文のプリント2枚目をはじめたところ。M君は2枚が終わって作文を始めたところ。Y君は猛スピードで英作文、和訳問題もやりきった。英語も数学も正確さとスピードを要求されるね。
 1年のSさんが学校の「球技大会」と部活を終えて真っ黒に日焼けして9時前にやっと駆けつけ入室。大分疲れているなあ。先週はカゼ気味だったから心配だ。「特に忙しい高校だから行事や課題をきまじめに全部かたづけようとすると身が持たないよ。上手に取捨選択しないとね。」とアドバイス。 尾上

(追記)筑波大学で言語学の教授だった原口庄輔(ツクバのガマ)さんがなくなって1年。著書「プラス思考のすすめ」を読んだ。「人生を楽しくする秘訣」という副題がついて、さすがにと感激。私と同じ昭和18年の生まれだけど、東北大学大学院から米国の最高峰MIT(マサチューセッツ工科大学)に留学してPh.D(Doctor of Philosophy博士号)をとられた私には雲の上のような人(すでにその通りになられた・・)。言語学・音韻論の講座で人気絶大の先生は20年前の夏、沼津市沢田の古刹「大中寺」で「言語学セミナー」を5年間にわたり主宰された。(沼津教育国際研究所が運営主管)。MITのノーム・チョムスキー教授(UG理論の創始者)が多忙のためその高弟にあたるラズニック教授がアドバイザーとしてまず来日。その後ジャッケンドフ教授、ペセツキー教授などそうそうたる顔ぶれが入れ替わり来日し、「言語理論・生成文法」の世界最先端研究を、原口先生がにこにこ見守る中でお寺の本堂に座卓をならべて私も一緒に勉強した。白シャツに黒のサスペンダーをかけて、いつも坊主頭を扇子の風で冷やしておられた。私の「UG会」顧問にもなっていただいた静岡大学名誉教授の船城道雄さんが企画の段階から尽力され、全国の大学から院生や若い教師たちが集まってお寺で4泊5日の合宿をした。それぞれが今では大学や大学院の英語学、言語学で指導力を発揮されている。高校教師は私一人だったがそれが契機で1999年、55才にして東京学芸大学の大学院に入学して「生成文法」で英語教育学修士が取得できたのです。原口先生のご見識、ご人徳に敬意を表して合掌。
2013/09/27 (Fri) 23:15


無生物主語の文
無生物主語の文
2013年9月23日(月・秋分の日)三島ゆうゆうホールにて。
 夕方三島に向かってどんどん下っていくと右手に夕陽が見える。富士山と越前岳の間の峠になる十里木高原のむこうに太陽が隠れるとオレンジ色のグラデーションに空が染まる。なんとも美しい秋の夕暮れだね。
 3年のNさんから電話で朗報あり。ある私大のAO入試で合格したとのこと。おめでとう!一間津安心だね。9月中にもう内定を出す大学もあるんだ。しかし、あと半年も勉強しなくなると困るよね。Nさんは「UG会には来週からまた出席します!」と。
テストが控えている高校がいくつかあって欠席が半分もいる。1年Tさんは「形式主語、形式目的語Itの構文」を勉強した。語句並べ替え、英作文ともに良くできた。 What made it difficult for them to get jobs? は難しかったね。この make は He made me happy. のように「〜させる」の意味。つまり「なにが彼らの就職を困難にさせたの?」となるから、「なぜ彼らは就職しにくかったの?」と訳せればよい。これは「無生物主語の文」の項目で勉強する少々難しい構文だね。
裾野の3年Sさんもテスト期間にからむので今日は三島に。「関係詞」の総まとめに取り組みほぼよく理解できていた。和訳では文中のカンマの働きにまだつまづくことがある。特に挿入の2つのカンマを見分ける力がもう少しついてくるといいね。Yさんは「受動態」。進行形や完了形の場合や by 〜でない受動態のイデイオム動詞のいくつか。たくさんの問題にあたってもっと力をつけよう。2年M君は「比較構文」に入った。プリントを一枚残して学校の課題読み物に取り組む。「こころ暖まる」短編のアンソロジー、だが「要約してこいというけどちっとも面白くない・・」と不満顔。どうせなら「村上春樹」の短編でも読ませてくれたらいいのにねえ。先生、もっと研究してよ。

(追記)「富士山」に登った。大学時代ロシア科の同窓4人組で。8年前に「望露会トレッキング部」と称して恒例になってもう70回になる。それを記念しまた世界遺産登録のこの年にいよいよ「富士山」に登ろう、となった。富士宮6合目の「宝永山」、吉田口6合目の「佐藤小屋」の実績があるので今回はいよいよ3000m超の7合目「太陽館」まで4時間かけて「須走口コース」を登る。心臓を患ってニトログリセリンを携行するT君にはチャレンジだ。このコースにくわしい私がガイド役。5合目の山荘主人も言うように外国人が急に増えたなあ。スコットランド、マレーシアなど男女のパーティにどんどん追い越されていく。閉山したけどまだ「太陽館」では宿泊できるそうで、小学生と父親の2人連れを唯一追い越した。砂漠の光景ばかりのほかの登山道より私はこの登山道が吉田口と共に大好きだ。7合目までずっとシャクナゲの林、白い幹が美しいダケカンバ、紅葉し始めたナナカマドに囲まれて登っていく。青紫のトリカブトが右にも左にもずっと迎えてくれるし、アキノキリンソウの黄色、灌木の陰にはコケモモが真っ赤に色づいて登山道をどこまでも楽しませてくれる。14:30「太陽館」に到着。雲海の切れ目に山中湖、箱根連山が見える。熱いココアが甘くおいしかった。
2013/09/23 (Mon) 23:23


植物が爆発?
植物が爆発?
2013年9月20日(金)裾野市民文化センターにて。
 Y君から温州みかんの差し入れ。私には「おはつ」でうれしい。実家のある内浦の産だとか。出席の諸君にも「おすそわけ」。(とても甘かったよ。)
三島よりゆとりがあるので、2年T君はきょうから金曜日の裾野に変更を希望。仮定法未来の勉強。「原発」の話で plant を植物と訳したら何か変だな、と思わなきゃ。「仮に植物が一斉に爆発したら・・」なんて変だ!英語も日本語も単語は「多義」。1単語が3つも4つも異なる意味をもつ。日本語も同じだけれど、特に英語は一文ごとに積み重ねていく論法で、次の文は前の文の説明や理由。パラグラフが変わらない限り話題は一貫しているはず。・・Y君、M君は今日から「比較構文」に入った。まずは基本形の原級as 〜as・・ と 比較級-er than・・を見直す。細かく見ると「・・と(較べて)同じくらい〜」「・・(と較べて)より〜」という意味になる。 asと thanは接続詞で、その後にもう一度文「SVOCM」が来るはず。ただし比較の対象だけを残しほかは省略するから、例えば They don’t study as hard as she did in her youth. となる。
1年Sさんは「It の用法」。先週来風邪をひいて直りきらず調子がでない。睡魔と戦いなんとかプリント1枚終えた。お大事に。
3年生Sさんの英語がおかしい。いつもスラスラ理解できるはずの構文が読みとれない。和訳も一貫性が無くて変だ。今日のテーマ「受動態」も「先生、わからない・・」という。「え、え?どうしたの?」。「最近ほかの科目に気が取られて、英語の勉強時間があまり無かったことに今気がついた!学校の先生が体調悪くて最近授業がないせいかな。英語は金曜日のこの時間しかやってない!!」・・・そうだよ。英語も数学も記号の学問だから、少々のブランクでも脳の「演算装置」が止まってしまうんじゃないか。常に油をさして作動させておかないと「記憶装置」もサビつくんだと思うよ。 尾上

(追記)はるばる群馬県の「薬師温泉」に行った。榛名山は伊香保温泉が有名だけど丁度その西側にあるひなびた秘湯。山奥の渓谷にかやぶきの民家を何10軒も移築して、太い柱や梁をそのまま生かし土かべで宿泊施設に再現したものだ。丁度「中秋の名月」にあたり、夕食後は満月の月明かりの下、すすきに囲まれた庭の舞台で龍笛・ひちりき・笙の雅楽を聴かせてくれた。古い日本にタイムスリップしたようないいムード!・・翌朝は4時起きして「朝飯まえ」の登山に。オレンジ色に染まる東の空を見ながら「浅間隠山」1757m山頂へ。噴火で危険な「浅間山」とその山麓の軽井沢高原の雄大な光景に圧倒され、足下にはマツムシソウやウメバチソウの群落が朝露に濡れていた。
2013/09/20 (Fri) 23:21


バイリンガル
バイリンガル
2013年9月16日(月)三島ゆうゆうホールにて。
 台風18号が今朝豊橋に上陸し、近畿や東海地方に大雨を降らせ午後やっと東北地方に去っていった。空が澄み切って愛鷹山・越前岳に夕日が沈み、今夜は月がこうこうと美しい。あと3日で中秋の名月だね。萩、桔梗、女郎花、薄、藤袴、葛、撫子を「秋の七草」という。お団子や里芋と一緒にお月様にお供えする風習はいいね。今年の五穀豊穣を感謝して。私の「3坪田んぼ」もそろそろ稲刈りしなきゃ。
 1年Tさんは「It 中心の構文」。距離、時間、天候などを表す it、不定詞句や動名詞句を受ける仮主語itのほかに、 It seems that〜、It happens that〜などの特殊構文を勉強した。2枚目の「新聞記事について、要約文を完成する問題」は、少々難問だった。
2年は裾野のY君も参加して5名。M君とともに1日繰り上げて「塩見岳」から戻ってきた。仮定法を使った特殊な構文の勉強。仮定法未来、仮定法現在など。願望の文「〜であればなあ・・」や「まるで〜のように・・」の言い方を学ぶ。
3年Yさんは「名詞、代名詞、冠詞」。四択問題がかなりできていたから自信を持ってもいいね。語句整序問題も力がついてきたよ。添削してあげるのがうっかり終了間際になってしまったね。少々延長して完成。 尾上

(追記)8月19日のブログ日記に次のように書いた。「18才は老化の始まり?」。Y君が駿台予備校の箱根合宿に参加した時の話。「語彙力テストをやってみたら2年生が3年生トップを負かしたそうだ。昨年も同様だったというから、記憶力は若い方が優るということか?」・・・これは単なる記憶力の差というより語学力の差かもしれない。このことを裏付けるようなTV番組を見た。
NHKの「スーパープレゼンテーション」を見たことある?8月の放送で米国ワシントン大学「学習脳科学研究所」のパトリシア・クール所長のプレゼンが実に面白かったよ。英語でも日本語でも赤ちゃんが母国語を聞き分ける力は生後半年から1年以内に決定する。さらに「外国語」を学習する能力は3才から7才までが「臨界期」で、以後小学校・中学校とどんどん下降をたどり、17才以降はずーっと最低の状態が続くという研究データがある。オドロキだなあ。これが「語学力」だとすると、つまり高校1・2年生ならまだ望みがあるということかな。3年生18才が2年生に負けるとはこういうことか。
さらに興味深いのは、CDの音声だけとかTV画像での学習では効果がない。バイリンガルになるには実際の生活の場の中で、赤ちゃんと母親やそれに代わるヒトとのコミュニケーションが不可欠だそうだよ。この番組司会の伊藤醸一氏は日本生まれの米国育ちで、バイリンガルの能力は父親と日本語、母親と英語で話し、しきりに日本に「里帰り」しているおかげだという。
このUG会に参加する君たちの言語脳に、1対1の対話を通じて私の「英語」が染みこんでいっているのだと期待したいね。
2013/09/16 (Mon) 23:37


英語にあって日本語にないもの
英語にあって日本語にないもの
2013年9月15日(日)裾野市民文化センターにて。
 13日(金)にこの会場が使えずかわりに今日になった。三島のYさんが参加。修学旅行(なのかな?)のお土産に長崎カステラをいただき坂の街・長崎の印象を話してもらい楽しかった。実は私の祖父は長崎奉行所の役人で、典獄(刑務所所長)だった尾上栄文の息子。本家の墓所もまだそこにあり30年前レンタカーで家族旅行したときの事を思い出してなつかしい。「チャンポン」や「皿うどん」など食べ物が何でもおいしい街だった。
 Y君が部活で南アの「聖岳」に登っているので休み。2年生はM君とYさんの2人で「仮定法・未来」と接続詞 If のない仮定法の文を勉強した。3年のSさんは「名詞・代名詞・冠詞」の総復習。定冠詞の the は that から生まれたから本来「その」の意味をもち既知のものや特定のものにつける。一方、不定冠詞の a は an がつづまったもので、 one から生まれたから「ひとつの」「ある」と未知のものや不特定のものにつける。ドイツ語やフランス語、スペイン語にもあるが、このような冠詞をもたない日本語、韓国語、中国語、ロシア語より論理性が高くてすばらしいと思う。冠詞を使いこなせたら英語は一人前、とよく言われるがそれほど冠詞の用法は多様で難しいのです。英作文では可能な時は代名詞の所有格 my, your, his をつかっておくと便利だね。 尾上

(追記)箱根芦ノ湖の「九頭龍神社」に行った。9月から旧知の米国人マシュー君が法政大学大学院に留学して「能楽」で博士論文の完成を急いでいる。オハイオ州立大学大学院に留学した私の次男の後輩に当たる。5年ぶりに我が家に1泊。日本文化の研究材料を求め二人で箱根芦ノ湖「箱根園」へ。連休初日にしては観光客が少ないなと思ったが「プリンスホテル」から湖岸に沿って原生林の散策小径を歩くと、若い女性たちがグループで来るわ、来るわ。九頭龍の神様に「良縁祈願」をしてきた女性たちで一杯だった。チャーター船で湖畔の参道に乗り付ける人もいるほどの人気はどうもTV番組の影響らしい。33才になるマシュー君も朱塗り鮮やかな拝殿でしきりに何かお祈りしていた。
2013/09/15 (Sun) 23:18


未知の世界に好奇心
2013年9月9日(月)三島ゆうゆうホールにて。
 さすがに朝晩はひんやり感じるようになったが三島まで下っていくとまだまだ冷房が必要だ。御殿場とは4℃くらいの差がある。ここは「楽寿園」の森に囲まれているので駅から数分なのにすばらしい環境だ。源平川や柿田川で知られる水の街三島は、米国テキサス州の水の街サン・アントニオと姉妹都市であること知ってる?メキシコと国境を接するこの町は白人よりもラテン系の陽気な市民に溢れていて、川岸に沿ってオープンテラスのレストランやホテルが建ち並び毎日がお祭りのように賑やかで、観光ボートでぐるっと一周しながら街の楽しい雰囲気が楽しめる。25年前、クリスマスの頃に吹奏楽の視察ツアーで訪問した時にはまだ紅葉が美しい9月か10月の気候だった。水郷の街三島ももっと活気に溢れた観光都市になってもいいよね。
 1年Tさんは「助動詞+完了形」をしっかり理解できた。persuade, in advanceなど知らない語句のためか、対話文が理解できなかった。来月の英検2級合格のためにも更に努力しよう。2年生は「仮定法」の特殊構文。If it were not for water,「もし水がないとすれば・・」は But for water とかWithout water といいかえができる。じゃあ「火星に水があるとすれば・・」と肯定文の場合は? With water on the Mars, ならいいけど、not をとってIf it were for water とは言えない。否定の時だけの特殊構文なのです。肯定文なら普通にIf there were water on the Mars, という。
 英語の学力がかなり向上した3年生Nさんが和訳につまづいた。The British people have a strong attachment to their countryside; it is the great national daydream. 「英国人は田舎に強い愛着がある。それは国民のおおきな夢なのです。」ところが日本人は?日本人は都会を目指す。特に若者たちは江戸を、東京を目指してきた。でも最近、御殿場や三島・沼津に住んで仕事は東京に出かけるという人が増えてきたよね。日本人も人生の本当の楽しみ方がわかってきたのかなあ。緑に囲まれた自分の土地を持ち、野菜や果樹を育てて味わう楽しみ。野山を駆け回って花や鳥に親しむ生活。年をとって自分の時間を自由に過ごせるようになればばわかるよ。英文の内容理解のしにくさは、日本文の理解しにくさと同じレベルなのかも知れない。知らない世界のことは、すーっと頭に入ってこないんだよね。 尾上

(追記)「シラヒゲソウ」という可愛い白い花の季節だ。ユキノシタ科のウメバチソウ属に入る。先月「雁ケ腹摺山」で見たウメバチソウと同じように、丸るっこい葉に囲まれた長い茎の先端に白い花を咲かせる。五角形なのにまるで雪の結晶のような美しい文様の花だ。御殿場郊外の板妻に「野の花」という山野草のお店があって、そこでポット植えを一つ買ったらとても日持ちが良くて1ヶ月たった今でも窓辺で咲いている。・・・「金時山」にも咲いているよ、と聞いて箱根の友人と1213mの山頂まで行ってみた。「金時娘」の小屋で登山者ノートに記名しながら、「シラヒゲソウ、もう咲いているのかなあ」とつぶやくと、常連さんとおぼしき男性が「すぐそこに咲いてるよ。一緒に行きましょう」と。この頂上は急斜面の岩ばかりでできていて、そのうちのもっとも大きな岩の陰に「あった!」8株も群生していてそのうち3輪が開花していた。この日も大小グループで大賑わいの「金時山」だったが、予想もしないので2つ下のこの岩まで草をかき分け降りてくる人はいない。山の花を愛し探し求める人の密やかな楽しみだね。
2013/09/09 (Mon) 23:49


秋山シーズン
秋山シーズン
2013年9月6日(金)裾野市民文化センターにて。
 M君とY君は同じ高校の山岳部員。来週末の3連休に南アの「塩見岳」に登るのでUG会は1回お休みすることになる。3047mの山頂を極めた後は、中腹の小屋泊でボランテイア活動をやる。最近の鹿の被害対策にネットを張る作業に参加するのだそうだ。すばらしいなあ。ユニークな登山体験になるね。
 2年生は三島からT君も参加して今日は4人。If it were not for〜や、I wish〜、  as if 〜など、仮定法の特殊な構文を勉強した。
 3年Sさんは「分詞」。様々な分詞構文や付帯状況の表現を復習した。Standing as it does on the hill, the restaurant commands a fine view. (丘の上に立っているので、そのレストランからの眺めはすばらしい。)は初めて触れたようだが、分詞句のStanding on the hill, と 副詞節As it stands on the hill,
が組み合わさったような例と考えればよい。英作文では会話文の英訳に取り組んだ。やさしそうでなかなか手強い。動詞をきちんと選んで無理のない英文を作らないといけない。「時間の表現はニガテです・・・」だって。
 1年のSさんは参加が遅れて、1枚目の「助動詞」を終えるのがぎりぎりだった。 should やneed not の後ろに完了形の動詞が来ると「〜すべきだったのに・・」「〜しなくてよかったのに・・」と、過去の出来事に非難や後悔の気持ちを表すことができる。 しっかり覚えよう。 尾上

(追記)箱根の「丸岳」に登った。この頂上には電波中継塔があるから東名を走っていても御殿場ICあたりで気づくし、箱根の仙石原からもよく目立つ山だ。我が家のある二の岡から歩いて2時間半で登れるが、今回は「スカイライン」の長尾峠に車をとめて静岡と神奈川の県境の尾根道をハイキング。雨上がりの絶好の青空で、左手に富士・愛鷹山、振り返れば駿河湾と伊豆の山並み、右手に仙石原・大湧谷・芦ノ湖・湘南海岸をみはるかす大パノラマのたのしいコースだった。ハギの赤い花、オミナエシ、ススキなど秋の七草が咲きそろっていよいよ十五夜の準備が整いだした。今年は19日が満月で中秋の名月に当たるそうだ。頂上に近づくと、釣鐘が数珠つなぎになったツルニンジンや紫の斑点が特徴のホトトギスが咲いている。残暑が続くけれどやはり季節は秋らしいなと思うと、タマアジサイ・ホタルブクロ・シモツケなど夏の名残がまだまだ元気に咲いていたりして驚いた。下りは電波塔工事用の林道をのんびりと歩いた。ピンクのツリフネソウ、真っ赤なミズヒキ、黄色のキンミズヒキ、紫のアザミも群落をなしていたし、青いトリカブトの姿も魅力一杯だ。
2013/09/07 (Sat) 0:04


「雨に降られる」は英語では無理
「雨に降られる」は英語では無理
2013年9月2日(月)三島ゆうゆうホールにて。
 残暑のきびしいうちに2学期が始まった。さっそく夏休みの課題テストがあるから皆落ち着かない。N君はテスト勉強に集中しプリントは次回に回す。T君も明日提出する「オキナワ」のエッセイを読解、和訳したものを添削してほしい、という。SVが一組の短文はしっかり和訳できているけど、カンマがいくつも出てきて文が2組、3組もあると誤訳が多い。接続詞、コロンやダッシュの働きに慣れなきゃいけないね。Yさんはさまざまな「接続詞」を終えて「仮定法」に入る。英作文では「受け身」と「使役」を使う表現の勉強。日本語で「被害の受け身」と言われる文が英語では受け身で表現できないことに注意が必要だ。「友人に先に行かれる」「雨に降られる」などは、「行く」「降る」という自動詞では英語では受け身が作れない、ということ。 He had his mother diedではおかしい。He had his mother killed in the accident. ならOKだ。
 3年のNさんは「動名詞」の乳入試問題に取り組む。語句整序の問題ではほぼ正答が多い。間違えた箇所でもちょっとヒントを与えると正解できる。なかなかいいね。明日のテストのために1時間前に早退。Yさんも動名詞に取り組んだ。My mother always complains of my being too lazy. (母は私が怠けている、といつも不平を言っている)。という動名詞構文は・・・complains that I am too lazy. と、名詞節に読み替えることができねばいけない。
 1年のTさんは助動詞の特別用法を勉強した。正確に理解できるが時間がかかる。2枚目の長文問題にも取り組めるといいね。 尾上

(追記)大月の「雁ケ腹摺山」に登った。ガンガハラスリヤマ、何とも奇妙な山名で以前から気になっていた。山梨百名山の一つで1874mもあるが、登山口の「大峠」が1560mもあるから標高差はわずか300m。この峠の上を渡り鳥の雁が腹を摺るように飛んでいた光景から名付けられたらしい。いつのことか、地名の命名は奈良や平安時代にさかのぼるのかもしれない。沼津の愛鷹山山系の「位牌岳」は展望と花が美しくて私の好きな山だけど、登山をためらうような変な名前だよね。いつからそんな名前で呼んでいるのかなあ。・・・大峠から急斜面の連続だけど1時間で頂上だ。ここからの展望は昔の500円札の裏に描かれた富士山の姿で有名らしい。山頂には珍しく広い草原に囲まれて、黄色の鮮やかなマルバダケブキの大群落が美しい。その草むらをかき分けると、ここにもあそこにも真っ白な可愛らしいウメバチソウが咲き始めていたよ。
2013/09/02 (Mon) 23:50


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