2年のM君から名古屋みやげに「ういろう」を2本いただいた。スイカ味と栗味。とてもおいしい。犬山市にある京大「霊長類研究所」の公開講座に個人で参加したという。夏休みの利用の仕方としてすばらしい。サルの研究といえば亡き今西錦司先生と伊谷純一郎先生が有名だ。その話はきっと面白かっただろう。わたしもすごく興味深い。英語の教材や入試でも類人猿の「ボノボ」とかチンパンジーの「ブルーノー」の話はよく目に触れる。「人間とは何か?」という問に理学、動物学の見地から答えようとするものだ。サルは「ことば」をどこまで理解できるか、当日の講座でも具体例を用いて詳しく解説があったようだ。
2年はthat 節の勉強。The problem is that SV〜 (困ったことには・・・)という簡潔な構文を覚えているだけではThe problem with vitamin C, though, is that it is easily affected by the cooking process. が読み取れない。「しかし、ビタミンCで困ることは調理のしかたにすぐ影響をうけること。」と訳すには、前置詞withや挿入した副詞のthough の働きも知らねばいけない。実戦力が試されるね。
1年生Tさんがクラスの大学訪問で東京本郷の「東大」に行ってきたという。同級生に東大希望がいるのでいっそう現実味のある見学になったようだ。オープンカレッジではないので大学側の説明があったのではなく、構内を一巡し学食でおいしい昼食をいただいた、とのこと。それでも1年生のうちに大学の空気に触れるのは大変な動機付けになるし、意欲をかきたてる。
3年生は山口書店の「重要構文101」が終わったので、新たに日栄社の「大学入試・文法作文演習」に取り組む。12月まで20回にわたって最後の総復習だ。YさんもNさんも来月14日からの夏期講習に参加希望してくれた。4回のセンター対策演習で実力が確実に上がるようガンバロウ。 尾上
(追記)チャイコフスキーのオペラ「エフゲニー・オネーギン」を見た。本場ニューヨークのメトロポリタンオペラのステージを、もちろんインターネットで。ロシアの名指揮者ゲルギエフが招聘され、夢見る少女タチヤーナを名花ルネ・フレミングが演じている2007年の舞台だ。舞台一杯に黄金色の落ち葉を敷き詰めたロシアの農村風景の中、農民たちの合唱からはじまり感動の連続だ。しかし残念ながら、ルネのロシア語の発音が気になる。英語やフランス語のように子音が柔らかくてこれではロシア語らしくない。この名作がこの秋からのシーズンの幕開けとして再演される。こんどは、人気絶頂のアンナ・ネトレプコがヒロインを歌うという。モスクワの出身だから本物のロシア語が聞けそうだ。プーシキンの原作「オネーギン」が読みたくなって本棚の奥から引きずり出した。大学時代に授業で読んだきりだからもう50年のブランク。辞書に首っ引きでどこまで読めるか。アメリカ・カナダではライブ同時上映されるが、東京・横浜の映画館でも上演の数週間後に日本語字幕をつけてみられる。半年後には会員ならネットでもみられる。すばらしい時代になったなあ。
