どの高校でも中間テストが始まる。学校祭が終わってからの高校と、テストが先でそのあと文化祭という高校とがある。Sさんの高校は明日体育祭。その疲れが癒えないうちに試験勉強突入だ。
今日は試験対策として特別メニューで「比較」の特訓だった。Sさん、not more than〜(数) と no more than〜(数) の違いが理解できない。ではnot とno はどう違うのかな?同じではないよね。文字のt があるかないかだけど、実はnotは副詞で、文否定又は句や節の否定。「〜より多い、ということはない。」の意味。一方noは形容詞で次の名詞又は比較級の形容詞を強く否定しその反対の物を意味する。more(多く)を否定するから「わずか〜しかない」となる。not less than と no less thanも同様に考えればいいのです。「〜より少ない、ということはない。」に対して「なんと〜も(たくさん)ある」の意味。
いわゆる「鯨の公式」 A whale is no more a fish than a horse is. は「鯨が魚でないのは馬の場合と同じだよ。」ここでもno more は「(鯨がさかなであるという)可能性がわずかだ」の意味で、than(〜とくらべると)以下はその証明に(ふだん子供でも目にする大きな動物の)馬が魚である可能性を用いて明白なたとえとしている。
比較構文は as 〜 as S V と more 〜than S V がその典型だが、共通点は接続詞のas と than が共にS Vを従えて、「〜とくらべると」の意味であることを忘れてはいけない。 尾上
(追記)伊豆半島の南端「波勝崎」に行った。海岸に野生のサルが生息する断崖絶壁の景勝地だ。お目当てはこの猿ではなくて73歳の海の男。今日のニュースで世界最高齢でエベレスト登頂に成功した山の男、三浦雄一郎は80歳。大学の先輩でNHKの元ディレクター、海が大好きな佐藤和哉さんの手作りロッジとバラの庭を拝見に、115km車を走らせた。第2の人生を東京から南伊豆に移して20年。シーカヤックとヨットで荒海に乗り出す趣味が高じて、会員制の「ノウマドクラブ」を主宰する。ノウマドとは流浪の民のこと。南に海を望む高台の急斜面を生かして棚田風に野菜の畑やバラ園を工夫。バラ栽培の苦労話に花が咲き、初対面の家内も興味深い話題で楽しかったようだ。昭和38年以来50年ぶりに再会した先輩と大学時代の思い出話が楽しい。私と同じ東京外語のオーケストラ団員で私はホルン、佐藤先輩はビオラだった。会員用のサロンには彼の愛用のバイオリンが吊してあった。減額アンサンブルができるように庭にパーゴラを立てる計画だという。いいね。
