今週月曜日に入会した2年のT君が、裾野教室にもおかあさんと参加。真剣さに感心する。お住まいのH市には個人指導のよい先生が見つからないとのこと。私の大学の後輩で武蔵工大のドイツ語教授をこの春退官した山西龍郎君が、海辺のその市のまさに同じ町内に住んでいる。日大国際関係学部にも週1回通って講義をしている。大学時代2人でオーケストラのホルン吹きだった。彼が受験英語の指導経験があれば頼めるのだが、無理かな。さっそく今日のプリントに取り組んでもらう。「分詞構文」はそれほど難しい単元ではないけれど、丁寧に基礎を固めておかなくてはいけない。多少時間がかかっても英文和訳がきちんと書けるようになると本物の力になるよ。
Y君弟の読解力はかなり程度が高い。今日の難点は等位接続のand と but のあたりで理解しにくかったよう。A,B,and C はなかなか気づきにくい文脈だ。鉄則「And の後を見よ」。Cの品詞と形態を分析し、同じ仲間を前方にさがす。形なら形、動詞原形なら原形、関係詞なら関係詞という具合に。
3年のSさん、和文英訳に集中。今日は高知大の過去問。「このとき痛感したのは、語彙の不足もそうであったが、なんといっても背景知識のなさである。」「・・・なのは・・・である」という表現は言語学で「分裂文」といって取り立てたい語句を後置する日本語でも、前置する英語でも共通の表現だ。いわゆる「強調構文」It is 〜 thatに相当する。しかし、まずは普通の語順で言い換えてみなければいけない。「わたしは語彙が足りないことだけでなく、その背景について充分知らないということにも痛烈に気づいた。」と言い換えないと英語らしい表現に近づけない。「不足」や「なさ」をそのまま名詞(体言)として扱うのではなく、形容詞や動詞(用言)に言い直して文を構成してみるとよい。shortageではなくてshort とか 動詞のlack、scarcity of 〜ではなくて little〜という風に。 一歩一歩だね。尾上
(追記)週に1回は仲間と畑仕事をやっている。今日はサトイモを4畝植え付けた。4年前から休閑地をタダで借り受け5人の男性と3人の女性で、イモ類のほかカボチャ、キュウリ、ナス、トマトなど何にでも挑戦してきた。共有の耕作地のほかに、個人の部分でも取り組む。私はコメにこだわり、小さな2坪ほどのタンボをつくりコシヒカリを育てている。「毎日の主食を自分の手で作ってみたい!」と思うよね? この3年いつも大成功で、10月の収穫祭にはおいしい白米を仲間や家族に振る舞うことができた。2坪のタンボで1升5合ほどとれる。苗を仕入れるのではなくて籾まきからやりたいが温度管理がむずかしく、大がかりな機械が必要になる。田植えの時期になると、ほとんどの農家でも農協から1ケース1000円の苗を購入し、田植機に乗せて植え付けるだけ。それではつまらないね。畑の作物と違って稲作は常に水を枯らさないように、溢れさせないように、雨でも風でもほぼ毎日タンボに通って水量調節することが一番つらいところ。専業農家の大変さが身にしみて理解できるよ。
