「新雪の茶臼岳に登る」
やっと秋らしい空になったら紅葉はもう里に下りてしまい、少々遅いけれど前から計画していた「那須高原」へ山登りに出かけた。夜明け前に御殿場を出発して9時には山麓駅1390mに着いた。「那須岳」の三山のうち「茶臼岳」1915mはシーズン最終日のロープウエーで1684mまで5分で登れた。その山頂駅を出てみるとビックリ!昨夜の悪天候で真っ白な銀世界だ。アイゼンを忘れてきたのでいつもの長靴で登山開始。滑りやすい岩ばかりの道を慎重に歩いて、標準50分のコースを2倍近くかけてやっと山頂へ。昨夜かなりの強風が吹いたようで枯れ木には樹氷、ロープには真っ白な「海老のしっぽ」がびっしりと。山頂の岩場に鎮座する奥宮の社に手をあわせた。
陽ざしも暖かく風も弱くてまさに登山日和だ。岩だらけの山頂からは遠くまで展望がよく、北側に福島県の「安達太良山」、南側に「日光白根山」と「男体山」、西側には「会津駒ケ岳」の白い山頂が見えた。目の前に連なる「朝日岳」と「三本槍岳」をめぐるコースにも行きたいけれど、雪の中では歩きづらいので早めの下山になった。ロープウエーの山麓駅に着くと、今夜の「板室温泉」の宿に行くにはまだ余裕があるので「那須高原」に下って、たくさんある美術館の一つ「ステンドグラス美術館」に寄ってみた。石造の教会や礼拝堂の窓に美しいステンドグラスがはめ込まれ、NYのティファニー工房出身の作家による豪華なランプが随所に配置されていた。礼拝堂でパイプオルガンの演奏が始まり、クリスマスの曲が演奏されおごそかな気分に満たされて・・・
先週「英字新聞の会」に転送したのは25日のジャパンタイムズから、How a solo yoga teacher built a wellness community in the Japanese Alps (アルプスの麓に健康志向の会を作った1人のヨガ教師)で、オーストラリア・メルボルン出身の女性が5年前に長野県の「野沢温泉」に住みついて、地域の人々にヨガを教えている記事。The 35-year-old has lived in Japan for five years and has built not just a business but a community in a rural place.(35才のその女性は日本に来て5年、ビジネスに加えてこの田舎町にコミュニティも作った。) “I saw an opportunity here to provide a service that wasn’t really being offered, and I felt I’d have been stupid not to chase it,” she says.(ここではまだ提供されてないサービスをやるチャンスがあった。それを追求しないとしたら愚かだったでしょうね。) would have beenは「仮定法」の動詞。not to以下は「愚か」の理由でI’m happy to see you.の不定詞と同じ用法だ。
Back in Australia, the health and wellness market is over-saturated. Yoga studios and avocado toasts advertised on every other street corner of Melbourne’s business district.(故郷のオーストラリアでは健康志向の市場が飽和状態で、メルボルンのビジネス街には街路一つおきの角々に「ヨガ道場」の広告がありアボカド・トーストの宣伝があった)。every other〜は「1つおきに」でevery four yearsは「4年ごとに」つまり「3年おきに」、オリンピックや米国大統領選挙のことだ。I thought of myself as just a yogi, not a business-orientated, Excel-spreadsheet mastermind.(私は自分のことをただのヨガ教師だと思っていた。ビジネス志向のエクセル表計算の天才だとは思いません。) think of A as Bまたはconsider A as Bは 「AをBだと考える」。regard A as Bやsee A as B 「A をBとみなす」も同じだね。 尾上
