高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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No one should be deprived of freedom.「だれも自由を奪い取られるべきではない」
No one should be deprived of freedom.「だれも自由を奪い取られるべきではない」
2021年10月21日(木)裾野市民文化センター
「美ヶ原の夕焼け」
 これが見たかった!こんな壮大な夕焼け、前にいつ見ただろう?眼下の松本や塩尻の街は流れる雲の下だけどその向こうの上高地、乗鞍方面の大空をオレンジ色に染めて太陽が落ちていく。この夕陽が沈むのをじっと見つめている若者、家族連れの少女の顔も真っ赤だよ。振り返れば絶壁の頂の「王ケ頭」に雲が駆け上がっていく。南の方角は「南アルプス」の山々。そして「八ヶ岳」とその右には三角形の山も、富士山だ!
 30年ぶりに「美ヶ原」に来たよ。「和田峠」から「ビーナスライン」に入り「扉峠」を越えてこの山頂の広大な歴史ある牧場に着いた。ここはもう2000mを越えた高山なんだ。すっかり晩秋のたたずまいで、放牧の牛たちの姿もわずかだ。大好きなヤナギランの跡形もないし野菊やトリカブトの姿も見えない。今夜の宿泊地「王ケ頭ホテル」に荷物を置いて急いで西端の「王ケ鼻」まで歩いてきてピッタリ日の入りに間に合った・・・

 2年生のKA君は前置詞of、to、withを伴う動詞の表現を勉強した。なかでもThis medicine will cure you of your bad cold. (この薬であなたはひどい風邪が治る)は、ofがoff(はなれて)の意味で、「あなたを治療して風邪を引き離す」の意味になるから難しいね。No one should be deprived of freedom.も同様だけど受動態だから和訳しにくい。「だれも自由を奪い取られるべきではない」
 YAさんは前回、助動詞のmust、should、mayの用法を説明する英文が見慣れない書き方で和訳するのに困ったね。イタリック体で書いてある部分は「引用」だから、和訳しないで英語のままでいいんだ。今日は動詞doとhaveを使うイデイオム表現をいくつか勉強した。He had the strength to love others in the face of hate, injustice and death. 「彼(キング牧師)は憎しみや不正、死に直面した時でも力強くほかの人々を愛した」ではHe was strong enough to love〜と言いかえできる。
 御殿場教室の3年生TU君が参加した。前回は「大阪市大」の英文「肝臓の働き」が訳しにくかった。・・・and turning it into glycogen, only to reconvert it into glucose which goes back into the blood. 「そしてそれ(グルコース)をグリコーゲンに変えるけれど、結局それ(グリコーゲン)をまたグルコースに変えて血液に戻っていく・・・」と訳す。, only to〜は「しかしその結果〜」の意味だったね。今日は入試によく出る「会話表現」を50問やってみた。失敗した問題はしっかりと復習しておいてね。
 同じくSI君も出席した。前回は英文和訳で、同じように「結果」のonly to〜が問題だった。It is discouraging to tell the truth only to find that we are not believed. 「本当のことを言ったのに結局信じてもらえないとわかるとがっかりするよ」。He worked hard only to fail again. 「頑張ったのに結局また失敗した」と同じ構文だね。今日は「時制」の入試問題に取り組んだ。I was doing my homework when he called.とHe had been reading for two hours when she came in. とで動詞の違いが難しかった。 尾上

(追記)山頂の案内板を見ると、西側の松本市街地から美ヶ原を見上げた時に王冠のように見えるのが「王ケ頭」で、その手前に突き出している岩山が「王ケ鼻」つまり王様の鼻だそうだ。霧が晴れたら崖の下の方がくっきりと見えたよ。あの牧場は「三城牧場」だね。オートキャンプ場もある。「王ケ頭」に登山するには昔からそこがスタート地点だ。一番きつい「百曲がりコース」で登ってきた老夫婦にホテルで出あった。
 「ビーナスライン」は「白樺湖」から登って「車山」や「霧ヶ峰」にかけてのドライブウエーも素晴らしいよ。「車山スキー場」には「御殿場南高校」時代に同僚たちとよく滑りに行ったし、「八島が原湿原」や「車山」には家族ハイキングでたびたび訪ねたなあ。「コロボックル」というランプの山小屋に泊ったのもいい思い出だ。スイスのグリンデルワルドのような広大な緑の高原が素晴らしかった。
 茅野市から始まる全長76キロの「ビーナスライン」は、北側の半分が「美ヶ原高原」につながるシラカバやカラマツの道でその起点が「和田峠」だ。ここは軽井沢から小諸を通り、諏訪湖に抜けていく「旧中山道」で一番の難所だったそうだ。真田の上田城から「関ケ原」の合戦場に向かって急いだ2代目将軍徳川秀忠も、京都から江戸に降嫁した皇女和宮も越えた峠道なんだ。標高1500mで冬期は積雪に苦しむ峠だ。今は「新和田トンネル」が「佐久IC」と「岡谷IC」をつないで便利になった。
2021/10/21 (Thu) 23:50


「駅まで送っていただきありがとうございました」It was very kind of you to drive me to the station.
「駅まで送っていただきありがとうございました」It was very kind of you to drive me to the station.
2021年10月17日(日)御殿場市民会館にて
「小諸懐古園の車夫」
 なんというエンターテイナーだ!初めて「人力車」という物に乗ったら、その若い車夫の「笑太」が話題豊富で受け答えが実に巧みなんだ。横浜からここ小諸市に移住してきて11年やっているそうだ。「懐古園」の駐車場に着き、脚の悪い家内を車椅子に乗せて坂を下り入園口に行ったらそこで我々を待っていたかのよう。即決だ!懐古園は仙谷氏の居城「小諸城」の跡で坂も階段もあるから車椅子でも移動が難しいでしょ。
 「小諸なる古城のほとり、雲白く遊子悲しむ、・・・」と島崎藤村が詠ったのはここ「千曲川」を見下ろす崖の上。その詩は私も空で言えるほど有名だけど、もう一人ここで歌を詠んだ世界的に有名な現代人がいる。それは誰でしょう、という。戦争中東京から疎開してきて、田舎の子供たちに馴染めなかった少年「永六輔」です。藤村と同じ崖の上で泣きながら作った詞こそ、坂本九が歌った「上を向いて歩こう」だったとは・・・
 
 3年生のSI君は前回「神戸大」の英文「ストレスとは」が難しかった。We know what someone complaining of feeling “stressed” means. 「(ストレスは厳密には医学用語ではないけれど、)ストレスを感じるとぐちっている人が何を言いたいのかはわかる」。今日は「助動詞」を使って文を書き替える問題をいくつもやった。It is natural that you should be disappointed. 「君ががっかりするのももっともだね」はYou may well be disappointed. と言えるし、It is incredible that she wrote the letter for herself. 「彼女が自分でその手紙を書いたなんてありえない」はShe cannot have written〜と言えるでしょ。
 TU君は前回英文「子育て」で、But the children who have never been quite accepted by their parents, who have always felt that were not quite right, will grow lacking confidence. 「しかし、親に完全に受け入れられるということがなくて、自分が完全に正しかったわけではないといつも感じてきたような子供は自信を持てずに成長するだろう。」の訳が難しかった。not quiteはnot completelyやnot altogetherのようにnot alwaysの仲間で、100%の単語を否定しているので「100%ではない」という「部分否定」の表現なんだ。今日は「動詞の語法」を55題やって80%くらい正解だった。不定詞と動名詞の選択が難しかった。
 1年生のMUさんは英訳の空所補充をやった。「駅まで送っていただきありがとうございました」は、「〜してくれるなんてとても親切でしたね」と言い換える。It was very kind of you to drive me to the station. 前半はYou were very kindと同じ意味なんだ。今日は「動名詞」を使う英作文をやった。「母親は息子が金メダルをとったのが自慢だった」はThe mother was proud of her son having won the gold medal. で、「完了形」の動名詞を使うのは自慢した以前の内容だから。her sonは動名詞の「意味上の主語」というよ。her son’sと所有格で言ってもいい。
 2年生のWAさんは前回「付帯状況のwith」を勉強した。The boy, with a policeman running after him, suddenly jumped into the river. 「その少年は、警官が追かけてきたので突然川に飛び込んだ」。普通は文の後半に追加するんだけど、ここはSとVの間に「付帯状況」が挿入されている。前置詞withの後が主語+述語のようになって、もう一つの文を付け加える用法なんだ。今日は「動詞イデイオム」をいくつか覚えて和訳をやった。Americans admire the self-made person―the one who, with neither money nor family influence, fights his or her way to the top. 「アメリカ人はたたき上げの人を尊敬する。それはお金も家柄もないのに、闘って頂点にまで進んだ人のことだ。」
 今日は2年生の男子が一人見学に参加したので、3時間びっしり問題に取り組んでもらった。粗削りながらかなり力のある生徒で、入会してくれるのが楽しみだ。 尾上

(追記)この日は先に隣の上田市「上田城」にも立ち寄って「真田一族」の居城跡に初めて足を踏み入れた。江戸時代になって真田家が松代に移封された後「上田城」に入ったのが「小諸城」の仙谷氏だそうだ。復元された「城門」と石垣をくぐると広大な公園だった。園内の「市立博物館」に立ち寄って真田一族の展示コーナーに向かった。豊臣秀吉亡きあとの「関ケ原の合戦」で一族維持のために兄信之は徳川家の東軍に、弟幸村は父昌幸と共に西軍に分かれて戦う、という悲しい討議の場の画が展示されてあった。「山岡荘八・徳川家康」を全18巻読了してあったからこれだけは見ておきたかったのだ。
 兄信之は父と弟の亡き後「上田城」を継いだが本丸が崩壊したので三の丸に蟄居した。そこが今は名門「上田高校」になっている、というので帰りがけに寄ってみた。藩主の住んだ時代の「古城の門」が今も残ってはいるが、校舎の上の方からトランペットの音、格技場からは弓道の的に当たる音。今年は東大3人、京都2人合格で、東京外語にも1人入ったそうだ。市立博物館にも紹介されていた「山極勝三郎」はここ上田中学から東大医学部に進み、世界の「人工ガン研究」で功績を残した明治大正の人。
2021/10/17 (Sun) 23:02


those who「・・する人々」
those who「・・する人々」
2021年10月14日(木)裾野市民文化センター
「山中湖の手作りボート」
 快晴の月曜日、小山町「富士霊園」の墓参のあとはその裏山の「三国峠」を越えて「山中湖」に向かった。人気の「パノラマ台」から平野地区に降りると湖岸は広い砂浜で、数台の車が水際ぎりぎりまで入っていた。真正面に富士山が両手を広げ、きらきらと光ってまぶしい湖面を抱え込むようだ。遠浅で水面も穏やかだからSUP(stand up paddle board)を楽しむ若者たちの姿がちらほら。中学生の「カヌー教室」も開かれて、講習の後3人一組でクルーを組んで沖に漕ぎ出していた。
 隣に停まっていた軽自動車の男性が木製の部品を車から取り出して、水際でボートを組み立て始めた。興味深いので聞いてみると、2つのボディ部分をつなげ船首と船尾を合わせ4つのパーツで組み立てできる2人乗りのボートだそうだ。カヌーのようにパドル一本で漕げるし、今日は2枚の三角の帆を立ててヨットのように走らせる実験だという。少し沖に移動して転覆した船を回復する方法も確かめていた。私も大学時代に半年間、ボート部に所属していたからすごく好奇心がわくよ・・・

 2年生のKA君、YAさん共に学校の中間試験対策のためにお休みしたので、今日は一人だけ一対一の授業になった。
 ICさんは前回「大阪電通大」の英文「国による文化の違い」を和訳した。People living in different cultures do many daily things differently from one another. 「様々の異なる文化圏にすむ人たちは日常の多くの事柄をお互いに異なったやり方でやっている」。one anotherはeach otherと同じ「お互い」の代名詞。副詞differently はin a different way(違ったやり方で)の意味で使う。例えばslowly(ゆっくりと)も「ゆっくりしたやり方で」の意味。
 今日は前置詞のonとforをとる動詞の用法をまとめた。英文和訳では「竜谷大」のThose who grew up during the Great Depression sought survival! 「世界大恐慌の時代に成長している(若い)人たちは、生き残りに必死だった!」がうまく訳せなかったね。soughtは動詞seek(探し求める)の過去形、主語はthoseだ。those who・・は「・・する人々」と覚えなさいと教わるけど、なぜだろう?実は、those people who・・(・・するようなそういう人々)の意味でpeopleが省略されたと考えればいい。that〜which・・とかsuch〜as・・というのと同じ「先行詞+関係代名詞」の関係なんだ。 尾上

(追記)小中高すべてコーラスやブラスバンドに夢中で、生来球技などの運動が苦手で汗をかくのが嫌いだった。その私が大学に入学早々ボート部の部員勧誘にひっかかってしまった。「かつ丼を食わせるから」に釣られたためだ。体重55キロのやせっぽちなのに178センチの背の高さが気に入られた。脚が長いほどキック力に差が出るから。埼玉県戸田の「荒川」沿いで東京オリンピック用に造成した「ボートコース」にある大学の艇庫が合宿所で、戸田橋から巣鴨の大学までは中山道を都電(路面電車)で一本だった。
 練習日は片道2キロのボートコースを全力で一周してくるともうへとへとなのに、バーベルで腕力、練習台でキック力を鍛える。そのあとボートとオールを仲間4人で抱えて荒川の岸まで運びやっと水面に浮かべて漕ぎ出すのだ。岸辺の木杭に薄っぺらなボディをぶつけないように注意して。静かな水面を水を切って滑っていく快感は忘れがたい。しかし夏休みを過ぎたころ体力的に不向きであることを自覚して退部させてもらった。大学のオーケストラに入ってトランペットを吹き始めたのだ。
2021/10/14 (Thu) 22:55


「仮定法」とは「仮の気分」を動詞の形で表すもの
「仮定法」とは「仮の気分」を動詞の形で表すもの
2021年10月10日(日)御殿場市民会館にて
「村山古道のコケモモ」
 解剖学者で「バカの壁」の著者、養老孟子先生の甥や姪が、「富士登山するならゼロから登らなきゃ」と先生に挑発されて実行して見せた、という話を昔読んだことがある。富士市吉原の港「田子の浦」の海水で手を清めてから、つまり海抜ゼロメートルから山頂をめざして出発したそうだ。最近富士市でも観光案内に「登山ルート3776」というパンフレットを作ってルート紹介をしている。3泊4日で37kmのロングコースになるけど、「村山浅間神社」から始まる「村山古道」を歩いて山頂を目指すのだ。
 今年の夏は「富士山スカイライン」の「水が塚」で花友のUEさんと待ち合わせ、大好きなラン科の花「ヒナチドリ」や「フガクスズムシ」を探しに何度も江戸時代の登山道「村山古道」に分け入るうちに興味が沸いた。こんな展望のない狭い暗い道でも登ってくる人に何度か出会って驚いた。初登山だという九州の老人も海から登ってきた。どうも密かなブームになっているらしい。それで昨日は、富士宮口五合目2400mのゴールに自転車をデポしてからスカイラインの分岐点1600mまで戻り古道に分け入った・・・

 今日は様々な理由で3人がお休みしたので、私と2人きりの授業になってしまったが、1年生のMUさんは「仮定法」をやってみた。初めてなので中学でもやった表現から始めた。I would like to travel abroad.「外国旅行に(行ければ)行きたいけど」はI want to go abroad.「行きたいと思う」より「婉曲表現」と教わったね。Could you help me do my homework? は Will you〜でお願いするより「ていねい」な言い方と教わったね。「仮定法」なんて文法用語は使わなかったけれど、実はその助動詞の過去形wouldやcouldに事実とは反対の「仮り」の気持や気分(法:ムード)が込められているのだった。
 例えば、If I were a bird, I could fly to you. (仮に私が今鳥だとしたら、あなたのところに飛んでいけるのに)は、「今・・なら、・・なのに」の表現で、はっきり言えば「鳥じゃないから飛んではいけない」となる。一方「昔・・だったら、・・だったのに」の場合は「動詞」をhad been(過去完了形) とcould have flown(助動詞+完了形)で表すよからちょっと難しい。「今」か「昔」かで動詞の語形が変わることに注意すればいい。

(追記)10年ほど前に「村山古道を歩く」という地図入りのガイドブックが出版され、著者の畠堀氏が個人で調査し整備した古い登山道を私も歩いてみたい衝動にかられた。今日はまずスカイラインの分岐点1600mから五合目2400mまでを歩こう。迷いそうな要所要所には赤いビニールテープを木の枝にまきつけてありがたい。もう花の時期ではないがナナカマドが紅葉し赤い実をたくさんつけている。モミの木の森を抜けて黄色く色づいたカラマツの林にはいったらコケモモの赤い実が一杯だ。
 ゴールの新六合目「雲海荘」と「宝永山荘」は何度も立ちよった山小屋だけど今日は共に閉まっていた。この小屋の裏手からいよいよ急な登山道が始まるのだけど、1か月前に閉山したからバリケードで閉鎖されている。それでも通の登山者は抜け道を知っているから冠雪が始まるまでは登っていく人が多い。私も20日前にここから登ったばかり。ドイツ語を話す4人家族がやってきて迷っているので'You can take this way'. と教えてあげたら幼い女の子も一緒に元気よく登って行ったよ。
2021/10/10 (Sun) 23:23


might as well〜(〜したほうがましだ)は may as well〜とどう違う?
might as well〜(〜したほうがましだ)は may as well〜とどう違う?
2021年10月7日(木)裾野市民文化センター
「湖尻峠のアケボノソウ」
 御殿場二の岡の我が家から農免道路の坂道を6キロ下っていくと高原ビールで有名な「時の栖」がある。その途中は右も左も田畑ばかりなのに「ロマンチック街道」なんておしゃれな名前を考えた人がいる。その間に信号が何もなくて実に気分がいいから最近交通量がものすごく増えた。「御殿場アウトレット」から「時の栖」に向かう無料のシャトルバスもしきりに通る。その途中の商店「スギヤマ」で生みたて卵を買い、お気に入りの「メリールウ」でおいしいくるみパンを買ったから、さて箱根をひとまわりしようか。
 岩波駅の近くを流れる「深良川」の渓流に沿って箱根外輪山の「湖尻峠」に登っていこう。狭い急坂の途中に記念の石碑が建っていて、350年も前の江戸時代前期に完成した「深良用水」のトンネルが見られる。今も「芦ノ湖」の水を引き入れてここに落とし、裾野市の田畑の灌漑用水に使用されているよ。峠に登りきる直前に私が見つけておいた秘密の花園がある。それはセンブリの仲間の「アケボノソウ」。真っ白な5弁の花に黒い星をちりばめて「明けの明星」のような黄緑色の点々をつけて美しい・・・

 2年生のKA君は前回、「英検準一級」の第4問「英作文」を練習した。「学生は独自の勉強方法をもっている」は、Most students have their own way of studying. 不定詞のhow to studyがここでは使えないね。形容詞のownはtheir way(彼らの独自の方法)を強調するだけの働き。所有格のtheirを落としてはいけない。今日は学校の中間試験の対策に「助動詞」を自習した。might as well〜(〜したほうがましだ)はmay as well〜とどう違うのか参考書にはっきり書いてないね。mightはmayの過去形で「仮定法」に使っているんだ。「死んだ方がましだ」とか「その金をドブに捨てたほうがましだ」、「壁に話しかけたほうがましだ」のように、やりそうもないことを述べるときに使うよ。ちなみにas well〜の後にはas〜が消えているね。「〜と〜とは同じこと」と言いながら、「後者より前者の方がましだ」という結論を述べるのだ。
 YAさんは前回「岩手大」の英文が難しかった。One of the greatest rewards of being a teacher is the opportunity one has to devote one’s mind and energy to important matters. はhas to を助動詞mustと同じと思ってしまったね。「〜ねばならぬ」のhave to〜はhave need to〜(〜する必要がある)と考えればいいんだ。don’t have to〜(〜する必要がない)も同じ。have only to〜(〜するだけでいい)もneedが抜けていると考えれば覚えやすいでしょ。ここはOne has an opportunity to devote〜「人は〜を捧げるための機会を持っている」が基本文で関係詞が省略されているんだ。「教師になる最大の報酬の一つは、大事な問題に自分の知力と精力を捧げる機会に巡り会えることだ」。ここのoneは「ひと」つまり「われわれ」のこと。

 ご父兄の皆様へ・・・今日は久しぶりに「文化センター」に戻ってきました。黄瀬川を見下ろす「33会議室」は壁に油絵が掛かり、カーペットが敷かれた広い会議場に回転椅子なのでやはりここは気分がいいですね。10月になっていよいよ今年も後半、読書の秋となり勉強が一段とはかどりますね。 尾上

(追記)「芦ノ湖」の水は小田原にそそぐ「早川」の源流になっているけど、今でも「旧深良村」に水利権があるので、普段は水門でせき止められていて湖水がここから流れ出るのを見たことがない。湖畔に車を置いて少し山歩きをしてみよう。外輪山の尾根まで登ると、そこが「芦ノ湖展望公園」で箱根側と静岡側の大展望だ。「富士山」から「愛鷹山」「駿河湾」まで眼下に一望のもと。スカイラインで来た車の人たちも休憩し展望を楽しんでいる。芝生には小さなゲンノショウコ(現の証拠)の白い花が点々と。
 さらにひと登りしたら「黒岳」。草の道を「湖尻峠」に向かって「芦ノ湖」を左に見ながらグングン下って行く。薄紫色の上品なマツムシソウの群落を見つけて幸せな気分。女性2人とすれ違うと、「箱根関所」からずっと外輪山西側の尾根伝いに10キロも歩いてきたそうだ。山では女性のほうが強いね。「湖尻峠」に降り立つとそこからは石畳の階段が続き「深良用水」の取り水口まで下っていく杉林の薄暗いコースだ。湖畔に着くと芦ノ湖の水がゴーゴーと水門を流れて暗いトンネルに吸い込まれていた。(ここまで書いたら突然激しい地震!M6.1でかなり大きな揺れ。無事でよかった。)
2021/10/07 (Thu) 22:59


Doing your own thing「自分のことは自分でやる」
Doing your own thing「自分のことは自分でやる」
2021年10月3日(日)御殿場市民会館にて
「八ヶ岳のゴゼンタチバナ」
 昔ニューヨークでお世話になった友人で、今は京都市芸大講師のアーチストIMさんからLINEで「八ヶ岳って山がいくつあるの?」と聞かれたので自分が今まで登った山を数えてみた。最初は2008年、横浜の友人と登った最高峰の「赤岳」2899mだった。ツクモグサやウルップソウなど珍しい花園が広がる「横岳」は2度登ったし、その北に連なる「硫黄岳」はコマクサの大群落だった。連峰南部の「編笠岳」と「権現岳」が登りやすかったけど、昨年の「阿弥陀岳」は一番の急傾斜で怖かった。
 今回の「中山」とその先の「天狗岳」や「根石岳」では初夏にピンクのイワカガミ一杯の登山道が続いていた。これですでに9座になるけどまだ北部に「北八つ」と呼ぶ山々がある。元気なころの家内と「麦草峠」から登った「縞枯山」と「北横岳」だ。それに独立峰だけど最北端の「蓼科山」も忘れられない岩山だった。数え方にもよるけど合わせて12座だろうか。北アの「白馬岳」南アの「仙丈岳」と共に「花の三名山」と称される「八ヶ岳」にはこれからも元気の限り何度も登ってみたい・・・

 3年生のSI君は前回「早稲田大」の英文「娯楽本」の和訳が難しかった。In an age when there is a constant stream of books falling from the publishers’ press, ・・は倒置の「there構文」に気づけば、「出版社の印刷機から絶えず流れる川のような本が生み出されているような時代では・・・」と訳せる。今日は「不定詞+前置詞」の用法を勉強して「津田塾大」の英文が難しかった。Doing your own thing sounds attractive, but it is a hard philosophy to live by. 「自分のことは自分でやる、というのは魅力的に聞こえる。でも、それに従って生きていくには難しい哲学なんだ」。不定詞はto live by the philosophyが基本でそれを形容詞用法にしたもの。
 TU君は前回「科学技術から科学へ」を読んで苦労した。The more one includes in a definition of science, the later one is likely to believe that it begins. はThe more SV, the more SV 「〜すればするほどますます・・」の構文だから、「科学の定義に多くの要素を含めれば含めるほど、科学の始まりがますます遅くなると人は考えるらしい」。The moreはincludesの目的語、the laterはbeginsを修飾する副詞だ。今日は久々の出席で「疑問文」の文法・語句整序・作文をやった。「この機械を発明したのはだれだと思いますか」は、Who do you think invented this machine? が正しい。動詞がknowなら普通の「間接疑問文」でDo you know who invented・・・でいいけど、thinkやsayは答える必要のない「軽い動詞」なので、疑問詞が文頭に「移動する」のだったね。「do you thinkの挿入」という学校の教え方は古くて間違っているんだ。
 1年生MUさんは前回「受動態」の語句整序問題をやってみた。「20分もすれば会議が終わります」は、「会議が終わるまで20分だろう」と言い換えればよかった。It will be twenty minutes before the meeting is finished. 今日は「不定詞」の問題をたくさんやった。「どちらの方法を選んだらよいのか決断がつかなかった」の語句整序は、I could not decide which way to choose. で、後半はwhich way I should choose(どの方法を選ぶべきか)と言える文を「疑問詞+不定詞」を使って簡潔に言い換えたもの。中学でI learned how to skate.(スケートのやりかたを学んだ)を勉強したのと同じ構文で、・・how I should skate(どうやってすべったらよいのか)の意味だ。
 2年生のWAさんは動詞doとhaveを使う慣用語法をいくつか勉強した。語句整序で「私は自分の言うことを理解してもらうのに苦労した」は、イディオムhave difficulty -ingを使えばI had difficulty making myself understood. となる。後半は「自分が相手から理解されるようにする」の意味で、これも大事なイディオムだね。英作文では語順に苦労した。「学生時代に学業を怠ける人はだれでも卒業してから後悔するものです」は、日本文に動詞が3つあるので、英語ではそれぞれのSVペアを考えよう。Everyone will regret itとHe graduates from schoolとHe neglects his studiesをつなげばいい。Everyone who neglects his studies in his school days will regret it after he graduates from school.となる。文頭は一語にまとめてwhoeverもいいね。
 昔「高校英語研究」という名の受験雑誌(研究社)に記事を依頼されて、「英作文で80%モノにする方法」という内容を5ページにわたって書いた。33年前私が御殿場南高校で教えているころで、1988年のことだからきっと皆さんのお父さんお母さんの高校時代だね。そこには高校生の苦手な、長くて込み入った日本文を英訳する秘訣を伝授したから、全国の読者からとても喜ばれたよ。日本文で主語は省略が多いけど動詞を見つけるのは簡単で、それをV1、V2、V3とマークしてそれぞれのS(主語)を考えればいい、というように。

 ご父兄の皆様へ・・・10月になってやっと世の中が正常に戻りつつあります。私たちの「UG会」も元の会場で元の時間帯で実施できるようになりました。コロナウイルス感染には従来以上の注意を払いつつ勉強会をさらに充実したものになるよう頑張っていきたいものです。 尾上

(追記)母校・甲陽学院高校の同窓会は年に6回も東京で開催している。ちょっと珍しいでしょ。2か月ごとにやってきたけど昨年からコロナでしばらく休んでいた。「飲んべえ」の集まりかとおもいきや、毎回スピーカーを決めて勉強会もしているんだ。特に家族ぐるみの忘年会と新年会はこの年末年始に再開しよう、となっている。それに今回の「蓼科高原」での「ゴルフコンペ」も恒例の秋の行事なんだ。私も家内と参加するようになって4回目。ゴルフはやらないけど登山した後に温泉と夕食会で合流するんだ。
 幹事のYO君は高校時代私と同じブラスバンド部員で、神戸大からトヨタ自動車に入社し長年活躍した人。社員の福祉や保養のために優待で利用できる「トヨタ」系列のホテルを2泊3日の同窓会のために毎回予約してくれる。この「テラス蓼科」はゴルフ場に隣接して露天風呂つきの素晴らしい施設で、ゆったりした高級感のあるスペースが家内もとても気に入っている。今回は私の塾や家内のリハビリ通所のために1泊で帰ることになり、夕食だけをご一緒して「同窓会」パーティに参加できたよ。
2021/10/03 (Sun) 23:41


「天気はどうですか」What is the weather like?
「天気はどうですか」What is the weather like?
2021年9月30日(木)裾野商工会館にて
「八ヶ岳のにゅう」
 写真の絶壁の頂上にいる人影がみえますか?ここは八ヶ岳連峰の「にゅう」という山。平仮名だけの山名は珍しいね。起源は諸説あるけどあえて漢字をあてると「乳」らしい。しかし今回私が実際に登ってみた印象では、急峻な火口壁の上に「ニュウ」っと吹き上がった大岩のように見えたよ。頂上は狭くて、大岩の間に10人くらいが座ってお弁当が広げられるくらい。元気なおばあさんたちが陣取って大声で会話しながらコンロで即席ラーメンを作っていた。
 長野県の諏訪地方から佐久地方に向かって「八ヶ岳」を横断する国道は「メルヘン街道」という愛称で、最高地点2120mの「麦草峠」に三角屋根の瀟洒なロッジが建っている。蓼科高原のホテルに前泊した私は、早朝ここに登ってきて駐車したよ。「高見石」と「中山」「にゅう」を越えてゴールの「白駒池」まで周遊するコースの出発だ。シラビソやトウヒなど針葉樹の深い森の中をぐいぐいと登っていく。苔がびっしりと敷き詰めた登山道に四葉のゴゼンタチバナが真っ赤な実をつけて・・・

 2年生のKA君は前回、書き換え問題をやった。How’s the weather? (天気はどうですか)は「どのような」と考えればWhat is the weather like? だね。長文では「先進国と途上国のタバコ販売」を読んでグラフの読み取りと共に正確に理解できていた。今日は「同格」を勉強した。英文「人間とことば」が難しかった。His most important tool, the one that distinguishes him from all other animals, is his speech. 動詞isの主語はtoolだから、カンマとカンマで囲まれた部分をカッコにくくればいい。これが同格関係のカンマだから、「人間のもっとも大切な道具、つまり人間を他のすべての動物たちと区別するもの(道具)はことばである。」後半は「英検準一級」の英作文にも挑戦した。
 ICさんは前回長文「ソクラテスは特異な哲学者」の読解が難しかった。Obviously Socrates would not have become a famous philosopher had he remained a mere listener to others. は実はIfがないけど「仮定法過去完了」の文だった。後半はif he had remained〜「もし彼が〜のままであったなら」のことでifが省略されてSVが倒置になっている。「ソクラテスがもし他の人の意見を聞くだけの人だったとしたら、有名な哲学者には明らかになってはいなかったでしょう」の意味。今日は前置詞のofやto、withとセットになった動詞イディオムをたくさん勉強した。Can we apply this rule to that case? 「このルールをあの場合に当てはめることができるの?」で、動詞apply(適用する)の名詞はapplicationで日本人は(スマホの)アプリと呼んでいる。apply for〜なら「〜大学に自分を当てはめよう」とするから「〜に志願する」となるよ。

 ご父兄の皆様へ・・・「緊急事態宣言」が静岡県も撤廃されたので、今日文化センターから電話が入り10月からは従来通り利用できるようになりました、と。ほっとひと安心ですね。来週7日(木)からは「裾野市民文化センター」に戻って、6:30〜9:30に実施します。今後もマスクと手洗い、ソーシャルディスタンスには注意していきます。 尾上

(追記)「丸山」を越えてしばらく下っていくと森の中に赤い屋根の山小屋があった。「高見石小屋」のテラスに座って若い女性たちがコーヒーを飲みながら楽しそう。前日は「天狗岳」の麓の「黒百合ヒュッテ」に宿泊して、今朝はご来光と朝焼けの富士山が美しかった、という。小屋の裏は「高見石」というゴツゴツの大きな岩の堆積で展望台になっていた。登ってみると真下に「白駒池」、森の向こうには「北八ヶ岳」が広がって。
 今日も9時から15時まで歩きとおした。長靴(ブーツと呼んでほしいけど、)を履いていると珍しがられる。「歩きやすそう」と言ってくれる女性もいた。森の中は水たまりが多くて登山靴では泥だらけになるからね。「靴底が石に当たって痛いでしょ?」と言われれば、「歩きながら足ツボ刺激ができていいですよ。一石二鳥の健康法だし登山靴よりずっと安いし・・・」。先日の「富士山」も北海道の「大雪山」も長靴だったよ。
2021/10/01 (Fri) 0:15


「われながら情けない」I feel ashamed of myself.
「われながら情けない」I feel ashamed of myself.
2021年9月26日(日)御殿場市民会館にて
「忍野村のヘリコプター」
 ムラサキセンブリが咲きだしたよ、と富士吉田市の花友GOさんがインスタグラムに写真を投稿した。定年で辞めるまでは忍野村の職員だったし村独自の写真カレンダーを作成する係りもやったから付近の山々をくまなく歩いているそうだ。私が初めてGOさんに出会ったのも「高座山」の頂上で、ムラサキセンブリを探しに大学時代の仲間と登山した時のことだった。平地に咲いているセンブリは白い花でしょ。青紫色で星の形をしたムラサキセンブリは珍しく絶滅危惧種なんだ。今年も「忍野」に見にいってみよう。
 山の麓にある和風レストラン「車や」に立ち寄ってみた。溶岩で囲まれた広い庭に「浅池」という湧水池があって、有名な「忍野八海」にも地下水脈が通じているらしい。少し紅葉が始まってその静かな水面に映った富士山の姿も美しい。コスモスの花壇に囲まれた手入れのいい芝生の広場に真っ白なかわいいヘリコプターが駐機していたよ。自家用なのかな。近づいてみるとAIRBUSと書いてあるからフランス製だね。白いボディに赤いシートが8つもあっておしゃれだな・・・

 3年生のSI君は前回「関係詞」のwhatを使う英文が難しかった。Fundamental to the existence of science is a body of established facts which come either from observation of nature in the raw, so to speak, or from experiment. は動詞is の前に形容詞、後に名詞があるからSVCの「倒置構文」だね。「科学の存在に基本となるものは、いわば生のままの自然観察か、あるいは実験のどちらかから生まれる一連の確立した事実なのだ。」so to speak(いわば)は「例えてみれば」の意味で、後からin the raw(ナマのまま)に注釈を加えているよ。今日はシリーズの最後として「会話表現」をまとめて50題やった。すべて過去の入試問題からだから難しいけどこれだけはマスターしておきたいね。
 1年生MUさんは前回「形容詞・副詞」を使う語句整序の問題をやってみた。「こんなに忙しい時に病気になるなんて、われながら情けない」は、「自分が恥ずかしい」にbe shamed of〜を使えばI feel ashamed of myself for getting sick at such a busy time.「病気になったことに対して」だからfor〜でいい。学校では今「助動詞」を勉強しているそうだ。文法をきっちりマスターするには良質の文法参考書で勉強するのが一番。せっかく「啓林館」を持っているのだから、学校の進度に合わせてまずは「助動詞」の項目をしっかり読んで理解し付属の問題集を自分でやってみることだ。今日は「英検準1級」の英作文を解説し、「受動態」の入試問題をやってもらった。
 2年生のWAさんは前回、英作文で「急病のため私は彼を駅まで迎えに行けなかった」は、I could not go to meet him at the station because of my sudden sickness. でいい。後半は「前置詞句」を「副詞節」にしてbecause I got sick suddenly.(急に病気になったために)とする方が平易だったね。今日は「東京外語大」の英作文をやってみた。「イギリスで生活していると、すべての人が実によくルールを守るということに感嘆せざるを得ない」は、日本文の動詞に着目して省略されている主語を考えること。When I live in England,で始めて、I can't help feeling impressed の後にthat all the people there follow the rules very seriously.をつなげばできあがり。

 ご父兄の皆様へ・・・遅くなりましたが「10〜11月予定表」を赤いプリントで配りました。今週末から10月になって「緊急事態宣言」が解除になり、平常の生活が戻るという前提で計画しました。マスクや手洗いなどの感染対策はそのまま継続ですが、市民会館が夜間も使えるようなることを切に願っています。変更がある時には生徒の皆さんにLINEグループ「UG会」で連絡いたします。30日(木)の「裾野教室」はまた「商工会館」で6:30〜9:30になります。 尾上

(追記)「エアバス社」はフランスの会社だけど20年前に日本法人が東京にできて、2011年の「東日本大震災」の時にはボランテイア活動で大いに活躍したらしい。「エアバス」といえば300人乗りのジャンボ旅客機を連想する人もいるでしょう。アメリカの最右翼「ボーイング社」に対抗して、欧州の英独仏が協力し50年前に登場した飛行機だ。今では2階建てで座席数が600以上もある超ジャンボ機が建造され、日本でもANAがハワイ航路に飛ばしているそうだ。
 そのエアバス社のヘリコプターに乗って田舎のレストランに食事に来る人とはどんな金持ちだろう。自家用で飛び回っている若い人が御殿場にいるのは知っているけど、そうでなければきっとチャーターしたか共同所有している人かもしれないね。パイロットが必要だし格納庫にも離陸や着陸場所にも苦労するから維持するのも大変だ。この店のような広い着陸地点はなかなか見つからないけど、道路が渋滞しそうな観光地に行くには理想的な交通手段だね。
2021/09/26 (Sun) 22:22


Great sorrow robbed her of speech. 「大きな悲しみが彼女から言葉を奪った」
Great sorrow robbed her of speech. 「大きな悲しみが彼女から言葉を奪った」
2021年9月23日(木)三島ゆうゆうホールにて
「10回目の富士登山」
 毎年秋になったら1回は富士登山、と心に決めていたのに昨年はコロナ感染対策で登山が禁止だった。ベートーベンもドヴォルザークも交響曲を9曲で終えたから、私の富士登山も9回で完結にしようかな、とも思っていた。しかし春になってゲートも開いたので車で「富士宮口五合目」や「須走口」や「太郎坊」に登っては高山の花々を探しているうちにまたまた意欲がわいてきた。年齢の割には体調がこんなにいいのだからきっと今年も日帰りで登れそうだぞ。行けるところまで行ってみようか。
 台風14号が通過した後の天気はまさに絶好の「登山日和」。明るい満月にもひかれて未明の3時すぎには出発。2400mの「富士宮口」にはすでに数10台の車が来て前泊している。10日前に閉山だったけど日帰りで登る経験豊かな人たちは、閉山後で冠雪の始まる10月初旬までの方が登りやすいことを知っている。空が白々とし始めた5時前にスタートしていつもの岩がゴロゴロの歩きにくい登山道をゆっくりゆっくり。30分で新六合目「宝永山荘」に着いたらちょうど真っ赤な太陽が昇り始めた・・・

 2年生のKA君は「疑問詞の移動」を勉強した。Who do the police suspect is the criminal. 「警察は誰が犯人だと思っているのか?」はYes, they do.(はい、思っています)と答えるわけでないから、whoが文頭に移動する。「思う、言う」の軽い動詞の時はいつもこうなる。動詞knowなら普通の間接疑問文でDo the police know who is the criminal?だ。同様に「関係詞の移動」も勉強した。You’d better take this medicine which the doctor said would do you good. 「君に効くと医者が言っていたこの薬は飲んだ方がいい。」で、関係詞whichが「先行詞」medicineの直後に「移動」している。後半は独立させればThe doctor said it would do you good. だから。
 ICさんは前回「過去分詞」の特別な用法が難しかった。「have+物+過去分詞」はとても覚えにくく高校生は皆苦手なんだ。でもI had my watch repaired.(時計を修理してもらった)ならだれでも知っている。直訳すれば「時計が修理されるようにさせた」ということ。haveは「させる、してもらう」や嫌な事なら「〜される」と訳せばいい。「明治学院大」の英文The king had the land planted with potatoes.も「王様はその土地にポテトを植えさせた」。plant the land with potatoesが「受動態」になっているね。今日は前置詞のas、from、intoを伴う動詞の用法を勉強した。Can you tell a wolf from a dog?「狼と犬が見分けられる?」ではdistinguishとも言える。
 YAさんは前回「分詞構文」の和訳が難しかった。主文SV〜の前に-ingで始まる分詞句があったらwhenやbecauseが(時にはIfも)隠れていると考えればいい。しかし、主文の後にカンマ-ing〜が続いている時には、「同時」のことなので「〜しながら」と訳す。これを「付帯状況」と言っているよ。今日は前置詞のof、to、withを使う動詞のイデイオムを勉強した。Great sorrow robbed her of speech. (大きな悲しみが彼女から言葉を奪った)で、「rob人of物」は「人から物を奪う」で「steal 物from人」と同じになるね。This medicine will cure you of your bad cold. (この薬は君のひどい風邪を治してくれるよ)でも前置詞ofは「切り離す」意味のoffと同じ。
 御殿場教室3年生のSI君がこちらに出席した。前回は語句整序問題で、「社会の習熟度は、少数意見の扱い方で決まる」が難しかった。「〜の決め方は」だから、「〜のテストの仕方は・・・扱い方だ」と言い換えられればよかったね。The test of any civilized society is how it treats its minorities. のように。英作文では「この手紙がロンドンに着くまでにどのくらい時間がかかりますか」は、動詞take(かかる)を使って「It takes 人 時間 to〜」の構文で書く。How long does it take this letter to reach London? 今日は「動詞の語法」で、不定詞to〜と動名詞-ingの使い分け、自動詞vs他動詞、などの知識を試す問題を50題やった。

 ご父兄の皆様へ・・・今日は祝日(秋分の日)で「裾野商工会館」が休館というので、はて行き場がなくなって困っていました。試しに問い合わせてみたら昔お世話になったこの「三島ゆうゆうホール」は市外の人にも貸し出します、というので幸運でした。30年も前私が三島のオーケストラでチェロを弾いていた頃、このステージで「第九」や「メサイア」を演奏した思い出のホールです。15年前「UG会」のスタートもこのホールからで、毎週月曜日にはこの会議室で「三島教室」を開催していました。 尾上

(追記)「宝永山荘」の裏にある登山禁止のバリケードを横目に見て迂回すれば登山できるようになっている。もちろん自己責任で。新七合目「御来光山荘」まで1時間、七合目「山口山荘」まで1時間。そこで休憩してお茶を飲みながら見下ろすと後から後から登山してくる人たち。そのように1時間登るごとに山小屋があって最後は九合五勺の「胸突山荘」。間近になった山頂を見上げると黄色いショベルカーが2台頂上の真下で登山道工事中だ。ヘルメットの人が「ブルドーザー道を通ってください」と叫んでいた。
 その人が私に挨拶したよ。よく見たら「金時山」登山でよくすれ違っている人だよ。富士山のガイドもやっているらしい。山頂の鳥居と奥宮の社を通らずに直接頂上の「剣が峰」に着いた。昔の「測候所」が残っていて、「日本最高峰」の黒御影の石柱が立っている前で20人くらいの男女が交代に記念撮影している。1mくらい高い大岩に立ち上がった若者が、「ここが3776mだ!」とガッツポーズ。背景には大きな噴火口が広がる。一周1時間の「お鉢めぐり」が誘っているけど今日はやめておこうかな。
2021/09/23 (Thu) 22:25


Seeing is believing.「百聞は一見に如かず」
Seeing is believing.「百聞は一見に如かず」
2021年9月19日(日)御殿場市民会館にて
「渓谷のアケボノシュスラン」
 先月の大雨で熱海・伊豆山地区が大量の土石流のために多くの被災者を出したね。どうも急斜面でのずさんな土地造成が原因だったようだ。風光明媚な観光地の熱海市は最近せっかく人気が出てきたところなのに、コロナの蔓延と相まってこれまでの努力の成果に傷がついてしまうね。その被災地のさらに上の山は「岩戸山」という展望の良い所で、昔大学時代の山仲間を誘って「姫の沢公園」から登ったことがある。
 先日は箱根の山友KAさんを誘って熱海市へ「花探し」のハイキングに出かけた。十国峠の少し先の「姫の沢公園」の最高所の芝生広場にある展望台に登ってみた。本当に急斜面なので熱海の市街地と港が真下に見えるし、沖に浮かぶ初島と広い相模灘が眼前に広がっていたよ。すぐ隣の「東光寺」にお参りしてその参道を下っていこうか。湯河原に向かうコースの途中で、渓谷にきっとかわいい「アケボノシュスラン」が咲いているはず・・・

 1年生MUさんは前回「文の書き換え問題」で、You will get well soon.(すぐに良くなるよ)、をIt will not be long before you get well. (元気になるまで長くはかからない)と言い換えられればよかった。今日は「完了形」を使う英作文をやった。「ジョンは日本に来て3週間になるが、こちらの生活様式にすぐになれるだろう」は、2文にわけて書く。前半はIt is three weeks since John came to Japan. でもいいし、since があるからIt has beenと「現在完了形」でもよい。Three weeks have passed (3年がたった)でもいいね。後半はHe will be used to the lifestyle here soon.もいいし、前回のようにIt will not be long before・・・で始めるのもいい。
 2年生のWAさんは前回「明治学院大」の英作文をやった。「翻訳することは外国語の勉強になると同時に、よりよい母国語を知ることになる」は「動名詞」を使う問題なのでTranslating is helpful for learning a foreign language, and at the same time for knowing more about your native one. あるいはhelpful not only for〜but also for 〜(〜だけでなく〜も)も使えるね。ことわざのSeeing is believing.(見ることは信ずることになる、「百聞は一見に如かず」)と同じ文型でしょ。今日は前置詞of、to、withを伴うイデイオム動詞を20も勉強した。It is because they associate sadness always with negative ideas, like death, misfortune, failure. 「それは彼らが悲しみをいつも否定的な考えと結び付けて考えるからです。たとえば死とか不幸とか失敗のように。」  尾上

(追記)「東光寺」は昔「伊豆山神社」の元宮だったそうで源頼朝の旗揚げの守り本尊だったという。今日は「岩戸山」には向かわず湯河原市街地に向かう登山コースを下り始めると、ここは「東光寺」の参道にもなっていて、まず42丁目の石柱を発見。下るにつれて41丁、40丁も立っている。1里は約4キロで1丁(町)はその36分の1、つまり100mくらい。これは参詣者だけでなく登山する人たちにもいい目安になるなあ。
 30分ほどでKAさんと昨年も訪れた美しい渓流をまたぐ林道に着いた。その少し先に「27丁目」の石柱が立っていて、水辺の橋の下にお目当ての「アケボノシュスラン」が大きな群落をつくって咲いているよ。薄いピンクの花弁が半開きで立ち上がって皆違った方向を向いて咲いている。シュス(繻子)はビロードのような織物のことで、その葉を形容したようだけど実はこの美しい花のことではないのかな。さわやかな渓流の音をBGMにして美しい花たちをビデオに収めたよ。
2021/09/19 (Sun) 21:50


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