「田子の浦にうち出でてみれば白妙の・・・」
昨日は富士市の「田子の浦港」に行った。港の東側にある「富士と港の見える公園」に車を停めて「阿字神社」の裏山に登った。らせん階段の展望台に上ると、南は駿河湾の大海原でその向こうに伊豆の山々が連なっているよ。振り返ると富士山は、噴煙のような細い雲がたなびき真っ青な空にそびえていた。この数ケ月に登った山麓から山頂3776mまでの全景が一望のもとだ。残るはこの海抜ゼロメートルの浜辺からあの「村山神社」500mまでを登れば本当の「富士登山」が完成する。
この日は旧東海道を走って行った。10年ほど前に片浜駅近くの「ヒトスギ塾」講師を頼まれて、毎週夕方になると大渋滞の中を御殿場から下って行ったなあ。バイパスの国道1号線と海側の「千本街道」の間で、JRと並行して走っているその狭い旧道の古い町並みが懐かしい。「原」駅の先の「東田子の浦」の駅前を過ぎると、吉原本町に向かう旧道から左に折れて「古東海道」に入り「田子の浦港」にぶつかる。ここには今の吉原本町に本陣が移る前に「元吉原」の宿場があったそうだ・・・
2年生のYAさんは前回長文「ジョークの普遍性」を読んですべて正解が出せた。「受動態」に書き換え問題ではWe should make a lot of use of the computer.が難しかった。make〜use ofまでを一つの「動詞句」と考えてThe computerを主語にすると、should be made a lot of use of. が正解だ。今日も前置詞toとwithを伴う形容詞のいろいろを勉強した。空所埋めの問題To set forth the (right) standard, and to train according to it, to help (forward) all students towards it according to their various (abilities), I believe to be the business of a university. では( )内に入る単語を選ぶ問題だった。ふつうSVの主文の前に来る不定詞句to〜は「〜するために」と訳す場合が多いが、ここではbelieveの目的語になっていて難しかったね。「正しい基準を提示し、それに従って訓練すること、つまり様々な能力に応じてその基準に向かってすべての学生たちを前進させるのに尽力することが、大学の仕事だと私は信じている。」
KA君は前回「明治学院大」の英作文が難しかった。「翻訳することは、外国語の勉強になると同時に、よりよく母国語を知ることになる」で、「〜は〜になる」の構文で、be動詞でつなぐのではなく、「〜に役立つ」と考えよう。help+人+原型動詞がわかればTranslating helps you learn foreign languages. このlearn以下とknow more about your native languageとをnot only〜but also〜でつなげばよい。今日はspend A on B(AをB に使う)やtake A for B(A をB だと思う)などの前置詞を使う動詞表現をたくさん勉強した。「同志社大」の英文和訳では、「助動詞must、should、mayの用法にははっきりした違いがあるんだ」、と説明する英文の書き方が初体験で面食らったね。イタリック体で書いてある時は外国語の引用が多いよね。あるいは人のセリフとか書物や映画のタイトルなんかもそうだね。その単語は和訳せずそのままでいいんだ。 尾上
(追記)JRの「吉原駅」は昔私も何度も乗り降りしていたのに「大昭和製紙」などの工場地帯の真ん中で悪臭もひどく、そのすぐ海側に「田子の浦」とか「旧吉原宿」があるとは知らなかった!(当時はヘドロの港だったらしい)。今は岸壁に貨物船が何隻も横付けして、石油のエネオスとか旭化成などの貨物搬送の港になっていて悪臭はない。百人一首にあるような「海と空と富士」のような面影をさがして港の小高い丘に登ると、富士の展望もすばらしく、その下が昔の「古東海道」で「富士塚」などの史跡が今も残っている。
次に50年ぶりに懐かしの「県立吉原高校」に行ってみた。正門から入ると真正面に富士山の全景が見えるとは知らなかった!(余裕がなかったのか、見上げたことがなかったなあ!)私が大学を卒業した年の秋、静岡県の高校教師に採用されてここに赴任した時、JR「吉原駅」から「岳南鉄道」に乗り換えて、「吉原本町」という駅から歩いて坂の上の「吉原高校」に向かった。富士の街に通じるこのアーケード街は江戸時代の「吉原宿」で、いくつもの本陣や脇本陣が並んでいたそうだ。今はどの店もシャッターが閉まって昔の賑わいは全く見られなかった。









