「私の花友たち」
神奈川県座間市から毎週のように富士山に通ってくるUEさんとは先月四合目で知り合い、初めての「コハクラン」に案内してもらって以来よく一緒に花探しをしているよ。山梨市の職員AMさんは5年前に「青木ヶ原」の樹海の中で出会って以来のお付き合いだ。その時は珍しい「ジガバチソウ」という小さなランに案内してもらった。その後は特に約束をしなくても、花に群がる蝶々のように自然に花好き達が特定の場所にやってきてばったり顔合わせをする。それでAMさんには3回ほど出会っている。
特に彼がインスタグラムに毎日投稿する山野草の写真がどれも素晴らしい。先月は「ヒナチドリ」という美しい小さなピンク色の珍しいランが載ったので電話で、どこで見つけたのか是非教えてほしいとお願いした。すると「それは水ケ塚のあたりでね・・」と、とても詳しく教えてくれたから、目のいい箱根の友人KAさんを誘ってさっそくそのあたりを歩き回った。広大な富士山の森林の中でたった1本のカエデの木の8メートル上に、10センチの小さな花を見つけることができたとは、自分でも信じられない奇跡だ・・・
2年生のKA君は前回「独立不定詞」を勉強した。「定型」だからどんな文にも使えるイデイオムの用法だ。「岡山大」の英文では、Nature always, so to speak, knows where and when to stop. 「自然界はどこで、いつ、止まるべきかを常に知っている」の和訳に、挿入の「いわば」を加えるにはどこが正しいか?「たとえてみれば」の意味だから、直後のknowsの注釈になっているんだね。自然界が知っているはずはないから、「いわば知っているようなものだ」という意味になる。今日は「倒置構文」を勉強した。特に「否定語句」を文頭に出すとSVが「疑問文」のように「倒置」になる。Hardly had I left the building when I saw the accident. もI had hardly left〜が元の文だ。「その事故を見た時には建物からほとんど出ていなかった」と直訳しないで、「建物から出るや否やその事故を見た」と訳す。
ICさんは前回「日本女子大」の英文を和訳した。I’d take the bus downtown, buy some popcorn, and settle in for the next two hours. このsomeは「適量」の意味で和訳は不要。このwould(often)は「過去の習慣」を表すから、「昔はよく街までバスに乗り、ポップコーンを買って、その後の2時間を(映画館の椅子に)座り込んでいたものだ」。今日は「省略」で、接続詞の後にくる「代名詞とbe動詞」がよく省略される問題。If necessaryはIf it is necessaryのこと。till (he was) exhausted やwhile (you are)watching TVのように、受動態や進行形の場合によく省略が起こる。When left at home, the dog sits・・・はwhen he is left〜のことだから、「家に残されるとその犬は・・・」と訳せばいい。
YAさんは前回「不定詞」を使う英作文で、「正確に自分の気持ちを表現する言葉を見つけるのは難しい」がほぼうまく書けていた。「自分の」は「〜自身の」のように必ず所有格を伴ってone’s own〜のように使うよ。It is difficult to find words to express our own feelings properly. 「正確に」はexactlyかproperly(的確に)。「気持ち」はfeeling(感じ方)、wish(願い)、idea(考え)などいろいろ考えられる。今日は「既出語の省略」をやった。You can learn to speak English very quickly when you really need to. で、need toの後にはspeak Englishを補って、繰り返し和訳するとわかりやすい。「英語は本当に話す必要がある時は、短時間で話せるようになる。」
ご父兄の皆様へ・・・「裾野市民文化センター」でも「静岡県蔓延防止措置」として、夜間の閉館が9時10分前に変更になりました。そこで事前にLINEをつかって生徒の皆さんに連絡することができました。今月末まで裾野教室は18:00〜20:50となりますので送迎よろしくお願いいたします。さらに、「裾野教室」で予定しています「夏期講習」17日(火)、18(水)、20(金)の3日間についても時間を変更し、18:00〜20:30の2時間半で実施したいと思います。 尾上
(追記)台風9号で吹き荒れた翌日の10日は富士山に青空がもどって、座間市のUEさんがまた富士山「水が塚」に登ってきた。1000ミリという巨大なカメラを背負ってきて、8m離れた樹上のヒナチドリを撮りたいそうだ。一緒に見つけた花の咲くカエデの古木の下で落ち合ったら、ひとりの高齢の女性と一緒だった。山野草にとても詳しい人と紹介されたので、お名前を聞いてみたら私がすでに箱根・桃源台のビジターセンターで出会ったことのある二宮町のYAさんだった。この世界は狭いね。
10年前に私も参加したことのある「ミニ観察会」のボランティアガイドをやっていたYAさんは、80代半ばの高齢だけど今日はUEさんを乗せて自分で運転してきて、2本ストックで山道をゆっくりと登ってきた。「ヒナチドリがこんな近くでみられるなんて・・・」、と感動のつぶやき。山野草に取りつかれた人たちはどんなに遠くても会いに行ってはじっくりと腰をかがめてカメラに収めるのだ。仙石原の友人KAさんはビジターセンターの元職員だからYAさんのこともよく知っているはず。
