高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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Hardly had I left the building when I saw the accident. 「建物から出るや否やその事故を見た」
Hardly had I left the building when I saw the accident. 「建物から出るや否やその事故を見た」
2021年8月12日(木)裾野市民文化センターにて
「私の花友たち」 
 神奈川県座間市から毎週のように富士山に通ってくるUEさんとは先月四合目で知り合い、初めての「コハクラン」に案内してもらって以来よく一緒に花探しをしているよ。山梨市の職員AMさんは5年前に「青木ヶ原」の樹海の中で出会って以来のお付き合いだ。その時は珍しい「ジガバチソウ」という小さなランに案内してもらった。その後は特に約束をしなくても、花に群がる蝶々のように自然に花好き達が特定の場所にやってきてばったり顔合わせをする。それでAMさんには3回ほど出会っている。
 特に彼がインスタグラムに毎日投稿する山野草の写真がどれも素晴らしい。先月は「ヒナチドリ」という美しい小さなピンク色の珍しいランが載ったので電話で、どこで見つけたのか是非教えてほしいとお願いした。すると「それは水ケ塚のあたりでね・・」と、とても詳しく教えてくれたから、目のいい箱根の友人KAさんを誘ってさっそくそのあたりを歩き回った。広大な富士山の森林の中でたった1本のカエデの木の8メートル上に、10センチの小さな花を見つけることができたとは、自分でも信じられない奇跡だ・・・

 2年生のKA君は前回「独立不定詞」を勉強した。「定型」だからどんな文にも使えるイデイオムの用法だ。「岡山大」の英文では、Nature always, so to speak, knows where and when to stop. 「自然界はどこで、いつ、止まるべきかを常に知っている」の和訳に、挿入の「いわば」を加えるにはどこが正しいか?「たとえてみれば」の意味だから、直後のknowsの注釈になっているんだね。自然界が知っているはずはないから、「いわば知っているようなものだ」という意味になる。今日は「倒置構文」を勉強した。特に「否定語句」を文頭に出すとSVが「疑問文」のように「倒置」になる。Hardly had I left the building when I saw the accident. もI had hardly left〜が元の文だ。「その事故を見た時には建物からほとんど出ていなかった」と直訳しないで、「建物から出るや否やその事故を見た」と訳す。
 ICさんは前回「日本女子大」の英文を和訳した。I’d take the bus downtown, buy some popcorn, and settle in for the next two hours. このsomeは「適量」の意味で和訳は不要。このwould(often)は「過去の習慣」を表すから、「昔はよく街までバスに乗り、ポップコーンを買って、その後の2時間を(映画館の椅子に)座り込んでいたものだ」。今日は「省略」で、接続詞の後にくる「代名詞とbe動詞」がよく省略される問題。If necessaryはIf it is necessaryのこと。till (he was) exhausted やwhile (you are)watching TVのように、受動態や進行形の場合によく省略が起こる。When left at home, the dog sits・・・はwhen he is left〜のことだから、「家に残されるとその犬は・・・」と訳せばいい。
 YAさんは前回「不定詞」を使う英作文で、「正確に自分の気持ちを表現する言葉を見つけるのは難しい」がほぼうまく書けていた。「自分の」は「〜自身の」のように必ず所有格を伴ってone’s own〜のように使うよ。It is difficult to find words to express our own feelings properly. 「正確に」はexactlyかproperly(的確に)。「気持ち」はfeeling(感じ方)、wish(願い)、idea(考え)などいろいろ考えられる。今日は「既出語の省略」をやった。You can learn to speak English very quickly when you really need to. で、need toの後にはspeak Englishを補って、繰り返し和訳するとわかりやすい。「英語は本当に話す必要がある時は、短時間で話せるようになる。」
 ご父兄の皆様へ・・・「裾野市民文化センター」でも「静岡県蔓延防止措置」として、夜間の閉館が9時10分前に変更になりました。そこで事前にLINEをつかって生徒の皆さんに連絡することができました。今月末まで裾野教室は18:00〜20:50となりますので送迎よろしくお願いいたします。さらに、「裾野教室」で予定しています「夏期講習」17日(火)、18(水)、20(金)の3日間についても時間を変更し、18:00〜20:30の2時間半で実施したいと思います。 尾上

(追記)台風9号で吹き荒れた翌日の10日は富士山に青空がもどって、座間市のUEさんがまた富士山「水が塚」に登ってきた。1000ミリという巨大なカメラを背負ってきて、8m離れた樹上のヒナチドリを撮りたいそうだ。一緒に見つけた花の咲くカエデの古木の下で落ち合ったら、ひとりの高齢の女性と一緒だった。山野草にとても詳しい人と紹介されたので、お名前を聞いてみたら私がすでに箱根・桃源台のビジターセンターで出会ったことのある二宮町のYAさんだった。この世界は狭いね。
 10年前に私も参加したことのある「ミニ観察会」のボランティアガイドをやっていたYAさんは、80代半ばの高齢だけど今日はUEさんを乗せて自分で運転してきて、2本ストックで山道をゆっくりと登ってきた。「ヒナチドリがこんな近くでみられるなんて・・・」、と感動のつぶやき。山野草に取りつかれた人たちはどんなに遠くても会いに行ってはじっくりと腰をかがめてカメラに収めるのだ。仙石原の友人KAさんはビジターセンターの元職員だからYAさんのこともよく知っているはず。
2021/08/12 (Thu) 22:34


would like to〜も Could you help me? も「仮定法」なんだ。
would like to〜も Could you help me? も「仮定法」なんだ。
2021年8月8日(日)
御殿場市民会館にて
「ヤナギランを見に行こう」
 夏の花の中でまた見てみたい山の花、それはヤナギランだ。日当たりのよいスキー場の芝地の中にすくっと伸びやかに咲くピンク色の鮮やかな花。群馬の「苗場スキー場」、白馬の「八方尾根スキー場」、信州「乗鞍高原スキー場」などでなんどか見たことがあるけどいずれもかなり遠くて日帰りで行くには難しい。ネットでいくつか調べてみたら信州「入笠山」の斜面にも咲いているらしい。ここなら片道2〜3時間だ。
 今度もまた夜明け前に出発して、中腹1500mの登山口に8時に着いた。60分ほど山道を歩いたら山頂直下の「入笠湿原」のお花畑の中に飛び込んだ。紫のギボウシ、青いサワギキョウ、白いヒヨドリバナの群落が出迎えてくれた。ピンクのハクサンフウロやナデシコ、橙色のクルマユリも交じっている。木道をトントンと進んだ先に現れたよ、ひときわ背の高いピンク色のヤナギランがいっぱい風に吹かれて揺れているよ・・・

 3年生のSI君は前回、入試の難しい英作文を4問やってみた。特に「仮定法」の動詞、過去形とかwouldを使う場合と、単に「条件文」としてwhen 文と同じ扱いをする場合の判断が大切だ。今日は「譲歩構文」をやった。日本語の文法では「逆接文」のこと。butやthough、although, even ifなどで2文をつないだもの。特にWhatever game I play with you, you are always the loser. 「私がどんなゲームをやっても、君はいつも負けてるね。」のように、疑問詞+everやno matter 疑問詞で始まる複文を「譲歩構文」と呼ぶことが多い。
 TU君は前回「関係詞」の英文を和訳した。特にカンマの後の関係詞には注意がいる。The languages of western Europe are divided into three branches, each of which has made considerable impact on English. These are the Romance, Celtic, and Germanic families of languages. 「西欧の言語は3つに枝分かれしている。そしてそのそれぞれが英語にかなりの影響を与えてきた。それはロマンス語族、ケルト語族、ゲルマン語族のことだ」。カンマで文を一度切って接続詞にandを選べば、And each of them has made・・・と言い換えられる。今日は「譲歩構文」の問題がよくできていた。
 1年生MUさんは「仮定法」を初めて勉強した。高校では2学期の後半で勉強する分野だけど、入門編として解説を読み設問に答えてみた。助動詞の過去形would、could、mightを見たら「仮定法」かな、と疑ってみることだ。「〜だろうに、〜できるだろうに、〜かもしれないが」の和訳に相当するよ。中学でwould like to〜(〜したい)が「ていねい」な表現だと教わったのも「仮定法」なんだ。「もし許されれば〜したいのですが」のように、「仮定」の気分を込めているね。Could you help me? も「もし嫌でなければ〜手伝ってもらえるでしょうか」の意味だから「ていねい」な表現になるんだ。
 2年生のWAさんは前回「不定詞」の慣用表現を勉強した。would like to〜は「仮定法」のwouldを使って「できれば〜したいのだが・・」の意味になるから、中学では「want to〜 より丁寧な言い回し」と教わった。I'd like to take this opportunity to thank you for all you have done for us. 不定詞のto thankは「〜ために」よりは「そして〜」のほうがいい訳だ。「この場をお借りして、あなたが私たちにしてくださったすべてのことに感謝したいと思います。」今日はif necessary(もし必要ならば)のように、if it is necessaryの「代名詞+be動詞」が省略できる文を勉強した。
 ご父兄の皆様・・・LINEグループでお知らせしましたように、本日「御殿場教室」は開始を1時間早めて実施しました。県内の東部地区のほぼ全市町でコロナ感染者が急増して、今日から御殿場市も「蔓延防止措置」の対象地域に指定されたためです。市民会館も今月末まで臨時に「20時閉館」となりました。来週以降も17:30〜20:00の教室になりますので送迎よろしくお願いいたします。 尾上

(追記)この「入笠湿原」で大好きなヤナギランを見るだけでも満足だけど、20年ぶりに1955mの山頂にも登っておこうとスタートした。ジグザグに登っていく急斜面にも「お花畑」が広がっていてシモツケ、ヒヨドリバナ、ヤナギランが一面に咲き乱れていたよ。山頂に着くとここまで登って来た人はわずかだった。雲がかかって「富士山」「北岳」は見えなかったけれど、「八ヶ岳」とその広大な山麓が眼前に広がって「阿弥陀岳、赤岳、横岳、硫黄岳、あの稜線は全部踏破したなあ・・」と感慨にふけった。
 夏はマウンテンバイクの若者たちがこの林間コースを駆け降りてスリルを楽しんでいるが「富士見パノラマリゾート」は、広大なお花畑も管理していて「入笠山」の北斜面を使ったスキー場で有名だ。20年も昔、東高時代の同僚のHO先生と一緒に滑ったことがある。かれはこの山麓に兄弟で購入した別荘を持っていて、夏は猛暑の沼津を逃れてここの住民になっているはず。電話してみると案の定避暑に来ていたので、下山後尋ねて半年ぶりに旧交を温めたよ。同じ英語の先生で韮山高校や東高の空手部を育てた人なんだ。
2021/08/08 (Sun) 22:22


more than oneは「2つ以上」
more than oneは「2つ以上」
2021年8月5日(木)
裾野市民文化センターにて
「黄花のショウキラン」 
 古代からの富士登山道である「村山古道」を少しだけ歩いた。山梨市の花友AMさんから得た情報をもとに珍しいラン科の花を求めて、「富士山スカイライン」の横断地点から歩き始めた。何しろ登山道からだいぶ外れるし、苔むした大木の5m上に咲いているはず、というので私のデジカメではきっと写らないし、そもそも目が悪いからきっと見つからないだろう、そう思って箱根の山友KAさんを誘った。環境省ビジターセンターの元職員で花にも鳥にも詳しく200ミリの素晴らしい望遠レンズを持っているから。
 カエデやブナの深い森の中の苔むした古代の道を2人で登って行った。このあたりかなと見当をつけて、溶岩の沢を越えた。足元に珍しいショウキランを見つけた。花が五月人形の「鍾馗様」に見えるけどやっぱりラン科の花だ。まあ無理だろう、と期待しないでいたのにKAさんが「あ、あれ何ですか?」と通過した後から私に呼びかけて、古木のずっと上の方を見上げると、小さなピンクの花が2か所ホテイシダの中に埋もれて咲いていた。「あった!あれだよ、ヒナチドリ。よく見つけたね!・・・

 2年生のKA君は前回英文「言語を2つ以上話すのが普通」を和訳した。more than oneは記号で>1のこと。(≧1ではないから)「2つ以上」だよ。They speak one language at home or with their neighbors and another when they go to school or go shopping. は接続詞andの後にあるanotherは前のoneに対応しているでしょ。だからand they speak another language・・のことなんだ。「家や近所の人とは一つの言語で話し、学校や買い物に行くときには別の言語で話す」と、日本語では省略を補って訳す方がいい。今日は「強調構文」It is 〜that・・を勉強した。Computers had existed for years, but it was during the 1980s that “the age of the computer” really arrived. 「コンピューター(電子計算機)は何年も前から存在していたが、『コンピューター時代』が本当に到来したのは1980年代のことだった」。
 ICさんは前回too〜to・・構文の英文を和訳した。「・・するにはあまりに〜すぎる」と、前半〜の「程度」を強調する訳し方もあるけれど、The problem of saving the forests is too important to leave only to the environmentalists. 「森林保護という問題はあまりに重要で、環境問題専門家だけにまかせておくことはできない。」のように、ここでは不定詞以下が「結果」になるように訳すとよかった。今日は特殊構文で「省略」を勉強した。City monkeys prefer living in the cities to the forest. 「都会のサルは森の中に住むより都会に住む方が好きだ」と訳す。prefer A to B (BよりAを好む)の構文だからBは living in the forestと省略語句を補って和訳したほうがいい日本語だ。
 YAさんは前回「岡山大」の英文を和訳した。Technology tends to develop by its own laws and principles, and these are very different from those of human nature or of living nature in general. はカンマandで2文が単純に並列しているね。しかし後のorが難しい。直後のof〜が前のof〜と並列しているから共にthose(それら=法則と原理)を修飾するよ。「科学技術は独自の法則と原理に従って発展する傾向がある。それは人間性の法則とか自然界一般の法則とはきわめて異なるものだ」。今日は「倒置構文」を勉強した。下線部訳で難しかったのはNever before in the history of mankind has a country had so many older people as the United States will have. で、not so〜as・・「・・ほど〜なものはない」で、後の動詞は未来形のwill haveで前の動詞が「現在完了」のhas hadだからさらに難しい。a country has had のSVが「倒置」になったのは「否定語句」Not before〜(人類の歴史上今まで一度もない)が文頭にでて強調されているためなんだ。「将来のアメリカほどたくさんの老人を一国が抱えたことは・・・ない」。
 ご父兄の皆様へ・・・17日(火)から始まる「UG会夏期講習」には2年生3名、1年生1名が希望してくれましたので、合計4名のクラスで実施することになりました。「裾野市民文化センター」で夜間、19:00〜21:30の150分です。和文英訳、英文和訳を軸として、日ごろの教室では扱いにくい教材にも触れようと思います。「英検」などの希望があればご連絡ください。 尾上

(追記)予想以上の嬉しい出会いに感謝して、村山古道を下っていくと逆に登ってくる男性がいる。これから富士登山だという。福岡県の人で初めてだけど、どうせなら海抜ゼロメートルから山頂3776mまでを登ってやれ、とばかり吉原の海辺「田子の浦ゆ、打ち出でてみれば真白にぞ・・・」からスタートして「村山浅間神社」まで登ってきて宿泊し今日は2日目だという。今夜は六合目の「雲海荘」2500mに宿泊し、明朝山頂を目指すという。すごいなあ、こんな人が本当にいるんだね。
 そんな登山、私には真似ができないけど、畠堀操八という藤沢市の人が書いた「富士山・村山古道を歩く」(風濤社2013)という本がある。この本に感化されて海抜ゼロから富士登山に抗戦する人がいるらしい。50年前に富士宮から自動車道「富士山スカイライン」が開通して五合目からのスタートが普通になって廃れていたのに、この村山古道も含めて信仰の痕跡の残る登山道が8年前「世界文化遺産」に登録されて急に脚光を浴びだしたらしい。著書もその年に出版されている。
2021/08/05 (Thu) 23:26


「〜だそうだ」は、It is said that SV〜か、S is said to V〜のように
「〜だそうだ」は、It is said that SV〜か、S is said to V〜のように
2021年8月1日(日)
御殿場市民会館にて
「吹奏楽コンクール」
 今日は富士市の「ロゼシアター」で吹奏楽コンクール県大会の東部予選が開催された。昨年は高校野球も含めてほとんどの部活動の大会が中止になったけれど、今年は2年ぶりになんとか実施にこぎつけた。しかし「無観客」での開催で会場には審査員の7名と役員数名だけ。出演生徒はステージでの演奏が終わったらすぐバスで帰る、という徹底ぶり。他高校の演奏を聞いたり応援したりも禁止で表彰式もなしだったようだ。
 昨日、足柄峠から「金時山」に登ったかえり道で「小山高校」に立ち寄った時、東高時代の教え子で吹奏楽連盟の役員もやっている顧問の村松先生と立ち話をして大変な状況がわかった。50人もの編成では互いに2mも離れての演奏は不可能だ。打楽器や弦楽器以外は口から息を吹き込むわけでマスクをつけては演奏できないから、日頃から感染の危険におびえながらの練習だったようだ。指揮の先生がコロナに感染したために出場できない高校もいくつかあったとか・・・
 
 1年生MUさんは前回「不定詞」の語句整序で大学入試問題をやってみた。どれも難しい問題ばかりだったが、「立命館大」の「その女性は貧しい人や病気の人を助けることに身をささげたそうだ。」は、The woman is said to have devoted herself to helping the poor and sick. 「〜だそうだ」はIt is said that SV〜とやるかS is said to V〜のように不定詞を使う。今日は「比較」を勉強した。「原級」のas tall as〜と「比較級」のtaller than〜は中学で勉強したけど、じつは後のas もthanも共に「〜と比べると」という意味の接続詞で後にSVなどが省略されていることを学んだ。今日も英検の「英作文」をやったので添削してあげた。
 3年生TU君は前回英文和訳で、You will realize at once what a terrible disadvantage it is to be cut off from communication with those around you. 「自分の周りの人との意思疎通を分断されるということがどんなにひどく不自由なことか、すぐにわかるでしょう」は、what以下が関節疑問文じゃなくて「感嘆文」what a pretty flower it is! と同じであることに気づけばよかった。今日は「仮定法」の文法・作文をやってみた。語句整序では「試験はこれ以上ないくらい難しかった」は、「これ以上難しいということはなかっただろう」と言い換えれば、The test could not have been more difficult. のように「仮定法」で言える。
 2年生のWAさんは夏休みの英語の課題に取り組んだ。割と易しかったようでとくに質問はなかった。 尾上

(追記)冒頭に添付した写真は私の高校時代、もう60年も前で昭和36年かな。秋の運動会で学帽をかぶりアルトサックスを抱えている。まだ吹奏楽コンクールは始まったころで参加していなかった。体育祭・文化祭や高校野球の応援が活躍の舞台だった。西宮市の楽器屋さんに行っても楽譜は行進用のマーチばかり。今のように新聞報道もSNSもないから他校や県全体の情報も全く入ってこなかった。
 そんな20人ほどのこじんまりした吹奏楽部に、突然大舞台出演の話が舞い込んだ。なんと「甲子園球場」で全国高校野球大会の応援演奏を依頼されたのだった。3年間「数学」を教えてくれている小野先生が、九州の自分の母校が佐賀県代表で出場することになったけれどまだ「吹奏楽部」を持っていない。そこで、「甲子園球場」のすぐ隣にある「甲陽学院高校」のわれわれに応援の演奏を頼みたい、というのだ。
 兵庫県の地方大会がこの甲子園で行われ、母校チームは弱いから1回戦で演奏して終わりだったのに。当日は3塁側のアルプス席に陣取ってその高校の応援団にまじって演奏してあげたからおおいに感謝されたよ。NHKが中継をしていたので私が指揮している姿がテレビ画面に出ていたらしい。まだ白黒テレビの時代だけどね。その3年後に「東京オリンピック」が開催された1964年から「カラーテレビ」の時代になったんだ。
2021/08/01 (Sun) 23:09


not・・in the least(少しも・・でない)
not・・in the least(少しも・・でない)
2021年7月27日(火)裾野市民文化センターにて
「三つ峠のウチョウラン」 
 河口湖大橋を越えて笛吹市に向かい、「御坂峠」の登山口から「三つ峠」にまた登ってきた。ここは大好きな花の山で毎年2〜3回は登るからもう30回以上になるかな。6月の「アツモリソウ」と「カモメラン」に続いて先週は「ウチョウラン」の原種に会いに行った。漢字だと「羽蝶蘭」と書いてじつに美しい響きがするでしょ。この花に私は夢中で「有頂天」になってしまいそう。新たな園芸種が次々と改良されていてこの「高嶺の花」は驚くほどの「高値の花」だ。
 「三つ峠」の山頂には山小屋が2軒あって、それぞれ野草の保護活動に熱心だ。ウチョウランは乱獲のせいで絶滅危惧種になってしまい、自生の原種が見られるのはこの山しかない。山頂直下の大きな岩壁「屏風岩」はロッククライマーたちの格好の練習場で、その岩肌にいくつか自然のままに咲いているのだ。花の一株ごとに白いプレートを添えて盗掘を防いでいるが・・・

 2年生のKA君は前回、文の誤りを見つける問題で、I couldn’t help disappointing when he failed the test. 「彼が試験に落ちた時私はがっかりしないではいられなかった。」は「がっかりする」は受動態で書くから「動名詞形」でbeing disappointedが正しい。今日はいろいろな語句の「強調」の仕方を勉強した。特に、「否定」はnot ‥at allと同じ意味でnot・・in the least(少しも・・でない)を覚えておこう。語句整序ではI have never heard such an impressive speech as this. で「such〜as〜」に注意して、「このような素晴らしいスピーチは聞いたことがない」とする。例を羅列する働きのsuch as A, B and C (たとえば、ABCのように)と混同しないこと。
 YAさんは前回「書き換え問題」をやった。This is the most impressive speech I have ever heard.という最上級の英文をsuch〜as〜を使って書き換えるには、I have never heard such an impressive speech as this.とすればいい。KA君の問題と同じ文になるね。今日は「強調構文」 It is 〜that・・をやった。It was not until about the year 1100 that paper was made in southern Europe. 「南欧で紙が作られたのは1100年ころ以降のことだった。」でも、「〜年以前ではない」が強調されているから、「〜年になってからのこと」と和訳するといいね。
 御殿場教室の3年生SI君が出席したので帰りは御殿場駅まで送ってあげた。前回は「関係詞」の連続用法を使う英文の和訳が難しかった。The languages of western Europe are divided into three branches, each of which has made considerable impact on English. 「西欧の言語は3つに枝分かれしている。そして、そのそれぞれが英語にかなりの影響を与えた。」のようにカンマの後は、And each of them has・・と別の文を独立させて和訳するといい。今日は「東大」や「津田塾大」の和文英訳を中心にやってみた。
 ご父兄の皆様へ・・・今日は会場の都合で29日(木)を27(火)に変更して実施しました。 尾上

(追記)元気なお年寄りたちの趣味は、囲碁・将棋・麻雀など室内のゲームだけでなく、ゴルフ・水泳・ウオーキング・サイクリングなどアウトドアも多様だね。私はもともとインドア派で楽器演奏やオペラ鑑賞が好きだから、汗をかくような激しいスポーツや球技が苦手で水泳も大の苦手だった。そんな私が高校の教員を定年退職後健康維持のため、ADIDASの派手なスニーカーを買ってジョギングを始めた。さらに富士山や金時山に登り始め、汗をかく快感と足腰の筋肉を鍛える楽しみを覚えた。
 「金時山」にオノエランという私の名前の白い花が咲くことを知ったのがきっかけで、「花探し登山」の世界にすっかりはまって15年。特にラン科の花の神秘な世界に取りつかれて今に至っている。同年代の同好の士「花友」もたくさんできた。「金時山」でオノエランに案内してくれた高田さん、「青木ヶ原樹海」ではジガバチソウの雨宮さん、「高座山」ではオキナグサの後藤さん、「北富士演習場」では杉山さん夫妻、そして今月「富士山四合目」で座間市の上田さんと友人になった。インスタグラムを通じて珍しい花を発見しては写真を投稿して自慢しているよ。
2021/07/27 (Tue) 23:22


「彼女は夫をその欠点のゆえに一層愛した」She loved her husband all the more for his faults.
「彼女は夫をその欠点のゆえに一層愛した」She loved her husband all the more for his faults.
2021年7月25日(日)御殿場市民会館にて
「東京オリンピック」
 1年遅れでやっと東京オリンピック2020が開幕したね。昨日は男子、今日は女子の自転車ロードレースが実施され、東京の府中市からスタートして当地小山町の「富士スピードウエイ」がゴールになった。男子244km、女子147kmで、山中湖を一周してから篭坂峠をかけ登ってきて御殿場市の一部も走り抜ける。男子は富士山1合目1500mの「水が塚」へも周回するハードなコース。6時間以上の激戦を勝利した男子はエクアドル、女子はオーストリアの共に素敵な若者たちだった。
 NHKのネットライブ配信の画面に吸い込まれていつも走りなれた道の風景を見ていた。この東京オリンピックではなんと素晴らしいコースが選ばれたことか。ゴール地点がコースや観覧席の完備した小山町「スピードウエイ」でコロナ感染対策でも安全だし、富士山の眺望もあってよかった。府中市のわが母校「東京外語大」の隣にある「武蔵野の森公園」からスタートして「多摩川」を越え、「道志」の渓流沿いを走り、山中湖畔から富士山1500mに駆け上るなど魅力いっぱいのコースだったね。これを機会に「ツール・ド・フジ」なんていう企画はどうだろう・・・

 1年生MUさんは前回「不定詞」を使う英作文をやった。「彼の収入では少なすぎて、家族を養うことができなかった」は、「家族を支える」と言い換えてHe couldn't support his family because his income was too small.のように、素直な英文でほぼ書こうとしたね。make a living(生計を立てる)を使っても悪くない。不定詞を使う条件ならtoo〜to〜構文が思いつくとよかったね。His income was too small to support・・・のように。今日は「関係詞」を勉強した。中学でやったwho・which・thatのほかにwhat・when・where・why・howも加わってかなり込み入ってきたね。文法参考書でも勉強しておこう。
 3年生のSI君は前回「比較」で、英作文「勉強すればするほど自分の知らなさ加減がわかるものだ」は、「学べば学ぶほどよく理解する」といいかえてThe more you learn, the better you understand〜。後半はhow little you know(どれほどわずかしか知らないか)というといい。今日は「仮定法」の文法作文をやった。難しかったのは「仮定法現在」の原形動詞だ。I suggested that she be more careful. (彼女にもっと注意したほうがいいよと言った)とか、He proposed that the convention be held in London. (ロンドンで大会を開催しましょうと提案した)のように、「提案・主張・要求」の内容には、アメリカでは今でも仮定法の意味で「原形」にするんだ。ところがイギリスでは一歩進んで(〜すべき)の意味のshouldを補うことで「仮定法」をやめてしまった。
 TU君は前回「広島大」医学部の問題は全問ほぼ正解だった。「札幌医大」の英文「人間の未来」は難しかった。SV〜whileSV・・は後半が従属節だから「・・の一方で〜だ」でいいけれど、この場合はwhileをbutと同じと考えて「〜だけど・・・だ」と訳したほうがすっきりするね。今日は「比較」の文法作文をやってよくできた。「彼女は夫をその欠点のゆえに一層愛した」はShe loved her husband all the more for his faults. で、for〜は「理由」だからbecause he had faultsでもいい。「その分だけより多く」の意味でthe more となりさらに強調のallをつけるよ。
 2年生のWAさんは英語の特殊構文のうち「既出語句の省略」を勉強した。Can any improvement in the economy be expected? (その国の経済発展は期待できそうですか)は主語・動詞をしっかり見定めれば訳せたね。その答はI‘m afraid not. (期待できないと思う)で、I’m afraid that it can’t be expected. の省略形だね。期待できそうなら I hope so.(できると思う) と短く省略して言えばいい。I hope that it can be expected. のことだ。内容が良いことなら「思う」はhopeを使う。Will it rain tomorrow?―I hope not.のように。 尾上

(追記)「自転車ロードレース」は日本では北海道や沖縄くらいでまだ知名度が低いね。ヨーロッパで有名なのは100回以上の歴史のある「ツール・ド・フランス」だ。その名は聞いたことがあるでしょ。6月7月に3週間にわたって毎日実施され、平地も山岳地も含めて何と3400キロもの距離を走り抜けて一番早い走者を決めるのだそうだ。ゴールは一番の観光地パリで、「ルーブル美術館」から「シャンゼリゼ通り」「凱旋門」を走り抜ける。大都会パリの市街地では交通規制がかなり難しいだろうね。
 わが町御殿場でも、24日は午後半日が交通規制されて、新東名から上の富士山側には近寄れなかった。高速道路でなければ須走から山中湖へも行けないし、夏休みに入って家族連れのマイカーの多い十里木の「富士サファリパーク」や「子供の国」へ行く国道も通行不可になった。私もよく花の探索にでかける十里木の高原へは大会の前日のうちに行って、しっかりナンバンギセルやギボウシランを見つけてきたよ。
2021/07/25 (Sun) 23:29


夏期講習・生徒募集中
夏期講習・生徒募集中
2021年7月22日(木)裾野市民文化センターにて
「エビ山のニッコウキスゲ」 
 野反湖の北端に横たわる「エビ山」に登ったら、その山頂の先の展望台にも黄色のニッコウキスゲ(別名ノゾリキスゲ)の群落が見つかった。その近くには艶やかなクルマユリも。ここは本当に花の山だなあ。野反湖を見おろし対岸にそびえる「八間山」を背景に写真を一枚。さて下山はどうしようか。来た道を戻るより縦走コースで新たな発見を期待し、若者たちに人気のキャンプ場に降りるほうがおもしろそうだな。
 湖畔に下りたらそこは「野反湖キャンプ場」のテントサイトで若者たちがテント張りの最中だ。湖畔一周のハイキングコースがあるのに標識には気がつかず、水際を歩けばきっとスタートの富士見峠に戻れるはず、と打ち寄せる波の音を楽しみながら歩き始めた。砂浜にデッキチェアをだして涼しい風に吹かれている麦わら帽子の女の子が絵になっているなあ。釣り糸を垂れている若者たちにもあいさつした。「どうですか釣果は?」―「マスの小さいのが一匹だけ・・・」

 2年生のKA君は「無生物主語構文」をやった。「物事が人に働きかける」表現、たとえば「彼の訪問が私たちを驚かした」なんていうのは英語では普通だけど日本語ではほとんど奇異な感じがするね。やはり「人」を主語にして言い換えたほうがいい。つまり「受動態」に書き替えた文として和訳するとうまくいくよ。「上智大」のModern science will discover strange new kinds of knowledge, and keep us ever faithful to the motto, “Toward the Unknown.” も直訳せずに、「現代の科学のおかげで、未知の新しい種類の知識が発見され、『未知なるものに向かって』というモットーを私たちはずっと信じていくことができるだろう。」このandの後のkeepはdiscoverと並列して助動詞willにつながるわけだ。
 ICさんは前回「独立不定詞」で、文を修飾するTo tell the truth, やNeedless to say,などを勉強した。Your idea is good, to be sure, but how can we fulfill it? は、to be sureが前の文を修飾して「確かに君の考えはいいね」。今日は「倒置構文」を勉強した。テキストの解説がヘタで、きちんと2種類に分けて説明すればいいのに高校生に余計な混乱を招く記述だったね。第1の「倒置」は、SVM(第1文型)→MVS、SVC(第2文型)→CVS、第3文型SVO→OSVということ。第2の「倒置」は「否定語句」の強調による「倒置」(SVが疑問文の語順になる)。例えばLittle did I dream that・・・のように。これはI little dreamed that・・・の否定の副詞littleを強調して文頭に移動したのでSVが「倒置」になったよ。
 YAさんは前回「知覚動詞」や「使役動詞」を使うSVOCの文型を勉強した。In modern zoos, people can see animals live in more natural environments. 「現代の動物園では、動物が(昔より)もっと自然な環境で暮らしている姿を見ることができる。」今日は様々な語句の「強調」の仕方を学んだ。「早稲田大」のThe very discovery of the New World was the result of a search for food supply. でthe veryはdiscoveryを強調しているから、「新世界(アメリカ)の発見そのものは食料供給源の探索の結果だった。」がいい。コロンブスが大西洋から西に向かえば「東洋」に着くと信じて船出したのに、上陸した大陸はインドではなくアメリカ(新大陸)だった、というお話。
 ご父兄の皆様へ・・・この裾野市民文化センターでは、来週29日(木)より3日間、吹奏楽コンクール中学の部・東部大会が開催されます。そのためいつもの「裾野教室」は27日(火)に変更しました。送迎よろしくお願いいたします。そして、8月17日(火)からの夏期講習は夜間に裾野教室で実施することになりました。希望者は現在3名ですがもうすこし余裕がありますのでぜひご応募ください。 尾上

(追記)湖岸の水際が砂浜や岩石ばかりで、心配しながらもなんとか半周歩きとおすことができた。この「野反湖」は1500mの標高でなぜ絶壁の箇所もなく、なぜこんなに花が多いのだろう。WIKIDEDIAで調べたら、ここは新潟県の「信濃川」にそそぐ「中津川」の水源で、もとは「野反池」を中心とする湿原だったらしい。60年くらい前に建設された「東京電力」のダム湖で、今では夏のキャンプ、ハイキング、フィッシングで人気のスポットになっているのだった。
 5月には薄紫の「シラネアオイ」、6月にはオレンジ色の「レンゲツツジ」が峠の斜面を一面に埋め尽くす、という「天空の花園」にまた来年も来たいものだ。さあ、帰りはどうしよう。「草津温泉」に回って立ち寄り湯を予定していたけど、「エビ山」で出会ったガイドさんおすすめの「川の湯」という渓流の温泉に行ってみることにした。川の大岩の合間から熱湯が沸きだして冷たい川水でちょうどいい湯加減になるのだった。「尻焼温泉」の名前がぴったりだね。
2021/07/22 (Thu) 23:34


while・・は「ところが一方で・・」
while・・は「ところが一方で・・」
2021年7月18日(日)御殿場市民会館にて
「上州野反湖のコマクサ」
 いよいよ関東も梅雨明けだ!昨日、夜明け前に家を飛び出し群馬県「野反湖」(のぞりこ)へ。渋川伊香保ICから「草津温泉」に行く道を手前で右折して、くねくねと狭い山道を登りきると富士山が見える「富士見峠」だ。まだ7:30なのに週末なのでもう駐車場は満車。湖畔に下っていく斜面は一面真っ黄色のニッコウキスゲの海!当地ではノゾリキスゲと呼ぶらしいが。その合間を縫って白いイブキトラノオ、紫のノハナショウブ、ピンクのハクサンフウロ。真っ青な湖と空!天空の花園だね。
 ここは1500mもあるから富士山の「太郎坊」や「水が塚」と同じ。すぐ近くの「八間山」登山口にあるガレキの斜面でコマクサの群落を見た。美しい網状の葉の上に赤白の花を咲かせる。よく見るとウマ(駒)の細長い顔の形だ。草津の本白根山にも有名な生育地があるけど、「地元中学の生徒たちがそれを一部ここに移植したら見事に育って自然に増えたんですよ」と、峠の売店「花の駅」の主人に聞いた。今、「白根山」は噴火の危険で入山禁止だそうだからここで見られてよかった・・・

 1年生MUさん、今日は「受動態」を勉強した。まだ学校では教わっていない単元で、イディオムのbe interested in〜、be surprised at〜しかわからない。by〜(行為者)の場合以外にwithやto、about、of、fromなどを使う場合も覚えないといけない。They laughed at me.でlaugh(笑う)は自動詞で「受動態」にはならないはずなのにlaugh at〜は「人を馬鹿にして笑う」の意味のイディオムで他動詞扱いだから、人を主語にして「笑われる」という受動態が作れる。I was laughed at by my friends. のように。
 3年生のSI君は前回「札幌医科大」の英文を和訳した。We risk disaster if some of our customs change while others which should change with them stay as they are. 「もし、私たちの習慣の一部が変化する一方でそれに伴い変化するはずのほかの習慣がそのまま変わらないとしたら、大混乱の危険にさらされる。」whileは「等位接続詞」で「ところが一方で」の意味でbutに近い。今日は「比較」の文法・作文が難しかった。A bat is no more a bird than a rat is. 「こうもりはネズミと同様鳥ではない。」では、no moreが「クジラの公式」と同じ構文で、「ネズミが鳥だというのと差がない」ということ。
 TU君は前回「話法」の英文を和訳した。The team's batting and fielding could be improved, he said, by changing the color of the visor linings.はhe saidを文頭に移動すれば普通の「間接話法」だね。「帽子のつばの色を変えればチームの打撃力や守備がよくなるだろう、と言った」で、「仮定法」のcouldに注目。今日は「否定」の文法作文をやった。「電灯を消すとすぐに私はねむりに落ちた」は、As soon as I turned off the light, I fell asleep. でいいのだが、「消すか否かのうちに・・」と言い換えてHardly had I turned off the light when I fell asleep. とも言える。「眠った時にすでに消してしまっていた、ということはほとんどない。」の意味。
 2年生のWAさんは前回「語句整序」の問題が難しかった。「私は何か面白いことがきっと起こると思います」は、I am sure (that)の後にSVを続ければいい。動詞「起こるだろう」はwill happenだから主語にsomething interestingをおくよ。今日は「倒置構文」をやった。「否定語句」を文頭に出すとSVが「疑問文」の語順になる、というのが難しい。Never before in the history of mankind has a country had so many older people as the United States will have. も語順をもとに戻せばA country has never before had・・で「アメリカが将来抱えるほどの多くの老人を、人類の歴史上今まで抱えた国はない、」と和訳できる。never so〜as・・の「比較構文」も難しかったね。 尾上

(追記)さあ、登山に出発しよう。西側斜面をアップダウンしながら「エビ山」1744mへ向かうよ。ノゾリキズゲの海をかき分けて「弁天山」。右手に山奥の神秘の湖がちらちらと、左手には広大な緑の高原の中にポツンと白く「草津温泉」の市街地が見下ろせる。その左右に「浅間山」と「本白根山」との雄姿が一目で遠望できる。前者は大学時代に3人の友人と、後者は沼東高の「高原教室」で生徒たちと登ったなあ。今はどちらも噴火の危険があって近寄れない山だ。
 朱色の丸いクルマユリに癒されながら滑りやすい急斜面を登りきったら「エビ山」の山頂だ。展望はないけれど標識には「群馬百名山」で「日本二百名山」と書いてある。10人くらいが休憩をとっているが少し先に行ってもっと展望の良い所を探そう。180度の大展望を見つけ2度目の朝食だ。若い女性3人をガイドする男性が近づいて「ほら、富士山が見えますよ、とんがった浅間隠山の左手に、、、」と。目の悪い私はザックから双眼鏡をとりだしどれどれ。ああ、八合目から上が見えたよ。200kmくらい遠くなのに。(つづく)
2021/07/18 (Sun) 23:17


A and A' のルール
A and A' のルール
2021年7月15日(木)裾野市民文化センターにて
「富士霊園のネジバナ」 
 小山町の「富士霊園」に墓参に行くたびに管理棟の近くにある「文学庵」に立ち寄る。このすぐ上の丘に「文学者の墓」があり、合同で埋葬されている文学者たちの生前のすばらしい写真が展示されている。「川端康成」「井上靖」「開高健」「大仏次郎」など25人の著名な文学者を写真家「田沼武能」が撮りためたものだ。特に「武田信玄」や「強力伝」「八甲田山死の彷徨」など私の好きな山岳小説を書いた「新田次郎」は、気象観測官でもあったからその計器を扱う姿が印象的だ。
 その「文学庵」の苔庭にこの5月珍しいユウシュンランやカヤランを発見したのは驚きだったけど、今日はネジバナが大群落になっている様子を見て感動した。このピンク色の小さな花、「ネジバナ」は茎から出た穂が捻じれているからついた名前らしい。江戸時代には「モジズリ」(文字摺)とも呼ばれていた。じつはこれも私の大好きな「ラン科」の花の一つで街中の公園や芝生の中でも見られるよ。花をよく見ると、ピンクの5枚のガクと花弁に囲まれて真っ白な唇弁が一枚だけフリルがついてかわいい・・・

 2年生のKA君は前回、英作文で「それがどこの犬かわからない」は、I don’t know where the dog comes from. 後半は間接疑問文だから「疑問詞+S+V」の語順だよね。今日は「無生物主語の構文」をやった。和訳ではIt enables us to communicate with people in a different country and to learn more about that culture. 「それ(外国語を学ぶこと)によって、私たちは違った国の人たちと話したり、その国の文化をもっと知ることもできる。」ここでは「A and A'のルール」に注意。「andの後を見よ!」ここではto不定詞だから前にもto不定詞があって並列していることがわかる。
 ICさんは前回英作文で「クーラーがよく売れたそうだ」は、I hear an air conditioner was sold well. と書いた。しかし、sell wellとかcut well (ナイフがよく切れる)が熟語化しているので「物」が主語なのにwasが不要だった。今日はIt is 〜that「強調構文」を勉強した。It was not until about the year 1100 that paper was made in southern Europe. もその例で、Paper was not made in southern Europe until about the year 1100.が元の文。not untilはafterと同じだから「ほぼ1100年なってから」が強調されて、文頭に移動しさらにIt wasとthatに挟まれているね。
 YAさんは前回「不定詞」でwant人to〜(人に〜してもらいたい)の構文を勉強した。同じ文型でもexpect人to〜は「人が〜だと予想する」の意味になる、とよく理解できた。和訳ではI went downstairs to see what arrangements I could make for an evening meal. が難しかった。後半は「間接疑問文」、疑問詞+S+Vになっているから「夕食のためにどんな準備をすることができるか調べに階下に降りて行った。」今日は「無生物主語の構文」(2)で、This reputation surprised him.は直訳するより「人」を主語に立ててHe was surprised at this reputation, 「彼はこういう評判に驚いた」と訳す方が自然だね。
 御殿場教室の3年生TU君は前回「旭川医科大」の英文「感情面では男性より女性の方が脳が発達してるか?」を読んで下線部和訳がちょっと難しかった。今日は「関係詞」の文法問題がほぼすべて正解だった。There are cases ( ) honesty does not pay. は2文目がHonesty does not pay in the cases. だからin whichでつなげばいい。一語なら場合(場所)thereの代わりだからwhereでいい。「正直だと割が合わない場合がある。」つまり「正直者が馬鹿を見る」ということだね。今日も御殿場駅まで一緒に車で送ってあげた。
 ご父兄の皆様へ・・・先週から募集した「夏期講習」の希望者が裾野教室で2名出ましたので、会場は「裾野市民文化センター」に決めようと思います。御殿場教室の生徒で希望する人は「岩波駅」か「裾野駅」からバスで会場へ。21:30終了後、私の車で御殿場駅まで送ることができます。申し込みをお待ちしております。 尾上

(追記)忍野村の花友GOさんにはこの数年「ラン科」の花をずいぶんたくさん紹介してもらったけど、先週また新たに「花友だち」がひとり増えた。富士山スカイラインの四合目1900mの「七曲り駐車場」まで行ってみたら、そこに先客で停めてあった車の主が戻ってきたのでご挨拶した。「私の友人がこのあたりに珍しいランが咲くというのですが、ご存じないですか?」―「ああ、GOさんの友人ならご案内しましょう」と即決。神奈川県の座間市から毎週富士山に通ってくるUEさんと意気投合した。
 GOさんが投稿するインスタでしか見たことがなかった幻の「コハクラン」(琥珀蘭)に巡り会えた喜びは一入だ。(左の壁紙を見て)。広大な富士山の、倒木ばかりで草も生えない暗いじめじめした林間の急斜面にだれがこの美しい花を予想できるだろう。地味な琥珀色の5弁に囲まれた白い唇弁のその花が2本、UEさんに指さしてもらうまで見つからなかった。初めに見つけた人はどういう偶然だったのか。同じ年代の元魚屋のUEさんとは数日後待ち合わせして、新たに「ギボウシラン」の咲く山に案内してもらったよ。よく知ってるなあ。
2021/07/15 (Thu) 23:45


anything but〜「〜では決してない」
anything but〜「〜では決してない」
2021年7月11日(日)御殿場市民会館にて
「箱根恩賜公園」
霧雨けぶる箱根「芦ノ湖」を散策した。箱根神社の手前にある「山のホテル」は私も昔よくラウンジへお茶をしに立ち寄った所だ。芦ノ湖を眼下に、富士山を遠望する広大なツツジの庭園が有名でテレビ中継もされたことがある。110年前「三菱」の創始者岩崎一族の別荘として建てられた土地だ。裏の通用門からちょっと入ってみるとそのツツジ庭園の隅に結婚式の教会があって、その前に小さなバラ園が広がっていていた。真っ白なパゴダを背景にリリー・マルレーンの真っ赤なバラを一枚撮っておこう。
 次に、有名な「東海道杉並木」のあたりに車を置いて傘をさして散策に出発した。国道1号線の車道に並行して湖岸の散策コースが整備され「箱根関所」の先まで行ける。江戸時代に使っていた石造の「芦川橋」を渡ると「恩賜箱根公園」の山に入っていく。創建当時の苔むした「二百階段」をのぼってちょっと見学していこう。「塔が島」と呼ばれたこの半島に皇室の「箱根離宮」が造営されたのは明治19年。戦後再建された洋館は今「展望館」の名で休憩所を兼ねた資料館になっていた・・・

 1年生MUさんは前回、英検準一級の作文問題をやってきたので添削してあげた。トピックに賛成か反対の意見を100〜120語でまとめる。繰り返し練習するうちにずいぶん素直な英文が書けるようになってきた。今日は「分詞」を勉強した。学校ではまだ未修の分野だから3か月ほど早いけれど、基本的な事だけを解説したらよく理解してくれた。「彼女は髪を切ってもらった」は言い換えれば「髪が切られるようにさせた」だから「させる、してもらう」のhave動詞で始めると、She had her hair cut by him.で「過去分詞形」のcutが「受動態」の働きなんだ。また、「能動態」でも言い換えできるよ。She had him cut her hair. 「彼が髪を切るようにさせた」。これは原型のcutだね。
 3年生のSI君は前回「広島大」の英文を読んで「説明」問題が難しかった。This replaces one problem with another.「こうすることはまた別の問題を生んでしまう」。replace A with Bは「AをやめてBに切り替える」。Thisは直前に述べた内容なので「こういうこと」と訳そう。今日は「否定」の文法と語句整序の問題をやってかなり苦戦した。「否定」は難しいのでもう一度復習しておこう。nothing but〜は「〜以外の何物でもない」だから「単に〜に過ぎない」でonlyのこと。ところがanything but〜は「〜以外のなんでもすべて」だから「〜だけは除外、〜では決してない」と強い否定の意味が生まれるよ。 尾上

(追記)皇族たちの避暑地、外国の要人の迎賓館として愛された「箱根離宮」は、大正12年の「関東大震災」と昭和5年の「北伊豆地震」で倒壊し、終戦の後は神奈川県に下賜されて「県立恩賜箱根公園」として整備されてきた。春には敷地全体がサクラやツツジ、シャクナゲが咲き乱れるそうだ。中央広場にある「展望館」に立ち寄ってみると、一階が「資料展示室」になっていて建設前の「塔が島」の様子や明治時代の洋館と併設の日本家屋などを写真で見ることができる。
 明治期に招聘され東京医学校教師や天皇の侍医として活躍したドイツ人医師「ベルツ」の紹介もある。宮ノ下の「木賀」にお気に入りの別荘があった。さらに、倒壊した離宮の建物の廃材が終戦後、沼津市の「愛鷹小学校」建設に利用された、と書いてある。当時の校舎の階段や手すり、ギリシャ風彫刻の柱などが今も現校舎の「記念室」で見学できるそうだ。革製の最古の「壁紙」も保存されて一見の価値ありだね。
2021/07/11 (Sun) 22:49


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