「阿弥陀岳のトウヤクリンドウ」
8月も下旬になって季節は秋だ。春や夏の花が終わってアキノキリンソウやナデシコ、トリカブトが咲き始めると何となく寂しくなるね。がけ崩れしそうな急斜面をやっとの思いで登った「阿弥陀岳」では、山頂近くで一面にピンク色のイブキジャコウソウが咲き誇る中に、競うようにすっと立ち上がる真っ青なトリカブトにハッとさせられた。この秋最後の花がもう咲きだしたのか。
2805mの山頂から「諏訪湖」一帯の広々とした盆地を見降した時、足元にけなげに咲いていたトウヤクリンドウは清楚で美しかった。緑の斑点のついた白いツリガネ形で口をうっすら開くだけ。トウヤク(当薬)とは生薬のセンブリのことで、その根がとても苦くて胃腸の薬として珍重されてきた。一般のリンドウは秋に咲く青い花で漢字では「竜の胆」と書く。胃薬の「熊の胆」(くまのい)よりもさらに苦いから竜にしたらしい・・・。
2年生のMA君は「動名詞」の慣用用法をたくさん勉強した。特にWould you mind my opening the window? は「私が開けてもかまわない?」で、このmyがないと「あなたが自分で開ける」から「開けてくれませんか?」となるね。ともに了解ならNo.と答えるよ。Certainly not.とかNot at all. のようにも言う。「構わない。気にしない」の意味だから。さらに次の「助動詞」の単元で「助動詞+完了形」が「過去への推量」を表すことを勉強した。後半は学校の試験対策に専念した。
TU君は「関係詞」whatの慣用用法をいくつか勉強した。Facts are to the scientist what words are to the poet. を見ると受験生はA is to B what C is to D. の公式だから、「AのBに対する関係は、CのDに対する関係と同じだ」と訳す。でも、何の話だかピンとこないね。このwhatには「関係」なんて意味はない。実は言い換えるとFacts are as important to the scientist as words are to the poet.「言葉が詩人にとって大切なものであるように、事実は科学者にとってとても大切なものなのだ。」で、whatはsomething important (大切なもの)の意味で、関係詞として使われているのだ。
ご父兄の皆様へ・・・来週30日(日)の御殿場教室は、講師の私も夏休みを頂きたくお休みにします。久しぶりに東北の山に登ってみようかと計画しております。帰りましたらまたブログ上で報告いたします。次回の御殿場は9月6日(日)になります。 尾上
(追記)後から到着した若い男女が「南稜ルート」の立札を見つけて、「ロッククライマーはこっち側に登ってくるんだね」と垂直の岩壁を見下ろしている。なんととんがった山だろう。この日の午後は特に雲がすっかり切れて、南端の「阿弥陀岳」山頂からは去年の秋に登った北端の「蓼科山」もくっきりと見えた。「八ヶ岳」は南北に実に長く連なる山脈で、最高峰「赤岳」を主峰とする「南八つ」と「北横岳」や「蓼科山」などの「北八つ」に分けている。
あの「蓼科山」の山麓では、母校「甲陽学院」の仲間が毎年ゴルフコンペをやっていて、去年は家内と初めて一泊で参加した。単独で「蓼科山」に挑戦した後、ホテルの温泉や食事で旧交を温めた。翌朝はゴルフをやらない人のためにホテル側が用意した「上高地バスツアー」に参加して大いに楽しめた。この秋は「乗鞍岳」まで日帰りツアーを計画しているそうだ。さっそく夫婦で参加を申し込んだよ。
