「仙石原湿原のカキラン」
インスタグラムで友人の「ハコ」さんが、箱根の「湿生花園でカキランを見てきました」と、きれいな写真を載せたので仙石原に住む花友KAさんを誘った。でも、「植物園」のような人の管理が行き届いた花はなにか不自然だね。雑草を刈り取ったり肥料を加えたり時には移植したりする。見栄えをよくするために枯花を取り除いたりもする。じゃあ、「ススキが原」の下の「仙石原湿原・保存地区」に行ってみようか。
KAさんは以前「ビジターセンター」の職員だったから何度もここで調査や保存活動をやっているから詳しい。木道もないし水がたっぷりの湿原だから長靴を履いて、大事な植物を踏まないように注意して一歩一歩近づく。紫のノハナショウブ、ピンクのチダケサシ、黄色のクサレダマがそろって咲いている。グリーンのロープで区切られた一画に着いたら、お目当ての「カキラン」(柿蘭)がこんなに群生しているよ・・・。
2年生のMA君は「独立分詞構文」と「付帯状況のwith」を勉強した。A lot of Japanese tourists arrive in Hawaii, each spending five times as much money. 「多くの日本人旅行者がハワイにきて、各人が(米人の)5倍のお金を使う。」カンマの後が名詞+分詞になっているね。そこが主語+動詞の関係だと考えよう。(だから「独立・・」)言い換えれば and each (of them) spends〜ということだ。前後をカンマのかわりに前置詞のwithでつないでもいい。He stood up with his hands trembling. 「手を震わしながら立ち上がった。」は、主文にもう一つの状況を付け加える働き。だから「付帯状況のwith」と呼んでいる。
TU君は前回「疑問文」や「間接疑問文」の文法作文をやった。「EUがその加盟国を増やせたのはどうしてだと思いますか?」は、Do you thinkと「疑問詞」で始まる節をつなぐのだけど、答えにYes-Noを求めないときにはストレートに「疑問詞」を文頭に出さないといけないんだったね。What do you think made it possible for the EU to expand its membership? こういう操作を言語学では「移動movement」と呼ぶよ。
今日は、難しい「助動詞」をいくつか勉強した。Your mother may well be worried about you. (お母さんが君を心配するのももっともだ)、とYou may as well start at once. (すぐに出発したほうがいい。)で、may well とmay as well の違いは何だろう?前者は「〜してもよい(許可)」の意味を強めただけ。後者は、文の後に省略された「比較」のas・・があって「・・と同じようなものだ(比較)だ。だから〜したほうがいい。」と発展したと考えられる。
テキストではmayの代わりにmightも使える、と解説しているがその違いが判らないね。実は「仮定法」のニュアンスが生まれて、前者は「〜するのはもっともだが、しかし実際は・・」、後者も「〜したほうがいいと思うけど、実際は・・・」のように、本心を裏返しに述べる場合に使うよ。
御父兄の皆様へ・・・8−9月の「UG会予定表」を今週配布しますが、今年の「夏期講習」を実施できるかどうか思案しております。コロナ感染対策で混乱する学校の授業や部活の予定とも関係するので、希望者が2人以上いれば「御殿場」か「裾野」で実施します。8月14日(金)、15日(土)、16日(日) の連続3日間で、午前9:30〜12:00を予定しております。ご希望があれば日にちの変更もできると思います。7月末までに決定しますのでお電話かメールで問い合わせください。 尾上
(追記)この時期は高山の花が競うように次々と咲いて、花狂いの我々には目まぐるしいスケジュールだ。前回はまだ蕾だったアリドオシランをぜひ見たいという思いで、「箱根」の2日後の昨日は富士山1合目の「水ケ塚公園」に一人で飛んでいった。家内がリハビリに行っている間の4時間が勝負だ。ラッキー!前夜から朝まで大雨だったのに、雲が切れて陽がさして富士山も一瞬全貌を見せてくれたよ。
先週末忍野のGOさんに案内されて、「ハコネラン」や「富岳スズムシソウ」を初めて見ることができた樹林の中の道を今日も辿っていった。火山岩がゴロゴロころがる登山道だけど、時折可憐なシロカネソウの姿に癒される。一時間ほどであのアスナロの木のあたりに着いた。あれ、これはまだ蕾かな?ほら!あそこに咲いてるよ。すぼめた口をやっと開いたな。真綿の帽子を冠った白無垢姿の花嫁さん!(壁紙を見て!)
