「三つ峠のアツモリソウ」
御坂山系の「三つ峠」登山はもう20回以上になるかな。富士急の電車で来る人は「三つ峠駅」が登山口になるけど、車や貸し切りバスなら西側の「御坂峠」からもっと短時間で登れる。花の百名山の一つで、6月の「アツモリソウ」と8月の「レンゲショウマ」の時期は必ず行く。13年前の7月に初めて大学時代の仲間を誘って4人で登った時には花にあまり関心なかったけど。
昨日は家を夜明け前に出発して5時半には登山口についた。空気が乾燥して富士山もくっきりと姿を見せて天気は最高。月曜日の早朝とあって前を歩くのは老夫婦一組だけ。お目当ての「御巣鷹山」のお花畑に早く着いてアツモリソウを独り占めしようとすぐに追い越した。やっぱり咲いていたよ。ほらそこにも、ここにも!それぞれの群落に鹿よけの檻をかぶせているから写真が撮りにくいね・・・。
3年生のNAさんは前回、語句並べ替えで「この時期にしては暖かすぎる」が難しかった。「この時期に暖かいはずの天候よりももっと暖かい」と言い換えできれば、The weather is warmer than it ought to be this time of year. もし「去年暖かかったよりも〜」なら、〜than it was last yearとなるでしょ。.今日は「不定詞」(1)の文法作文をやった。「地球は丸いと最初に言い出したのは誰ですか?」は「最初に〜した人」で不定詞の「形容詞用法」を使えばいい。Who was the first to say that the earth was round?と。同様に、The boy is the last to tell a lie.は「嘘をつきそうな最後の人」だから、「決して嘘なんかつかない人」の意味になる。
2年生のYAさんは前回、「外国語学習ではミスを恐れるな」を読んだ。Students of English will sound like what they are − students.が難しかった。sound like〜はlook like〜「(顔が)〜のように見える」と対比して「(ことばが)〜のように聞こえる」の意味。what they areは「彼らの姿」と訳すとピッタリ。「英語の学習者の発音は、彼らの姿、つまり学習者のように聞こえる」。だから無教養の人とは違うから恐れることはない、の意味。今日は「重要構文101」の最終回で「文修飾の副詞」を勉強した。語尾にlyの付く副詞は基本的に「動詞」を修飾するから、He didn’t die luckily.は「幸運な死に方をしなかった」。しかし副詞のluckilyを文頭に出すとLuckily he didn’t dieは「幸運にも彼は死ななかった。」のように文全体を修飾して、「幸運なことなんだけど」の意味になるよ。
1年生のMA君は前回、長文で「港の風景」を読んだ。下線部訳でNone of the three men thought that the coin belonged to somebody else.が難しかった。「そのコインが誰かほかの人のものになると考える人は3人のうちだれもいなかった。」ここでは「物belong to 人」の構文(物が人のものになる)が見慣れなかったね。今日は「受動態」を勉強した。よく理解できていてほぼ全問正解だった。例えば過去形のwas written (書かれた)は未来ならwill be writtenだし、現在完了ならhas been writtenで、進行形ならis being written(今書かれているところ)となることにも注意。 尾上
(追記)「三つ峠」の「アツモリソウ」は直径が5センチもある大型で鮮やかなピンク色をしている。白色の「クマガイソウ」とよく対比されるのはこの2つの花がともにラン科で、下の大きな唇弁が袋の形をしていることだけでなく、もともと「源平の戦い」に由来する。源氏の名将「熊谷直実」が「一の谷の合戦」で平家の若武者「敦盛」を打ちとった史実が歌舞伎でよく演じられる。騎馬武者は後から弓矢で射られないように大きな袋(ホロ)を背負っていた。平家は赤の、源氏は白のホロだったから。
「三つ峠」とは3つの山が尾根続きになっている山の総称だ。「御巣鷹山」でアツモリソウを前から上から下から写真を撮りまくって十分満足したので、次は最高峰の「開運山」1785mに向かうとしよう。その道筋ではもう一つのラン科の花「カモメラン」の群生が見られた。こちらは1センチほどの小さな白い花でピンクの斑点がいっぱいついておしゃれな花だ。山頂からは残雪の富士山が青空にくっきりと!
