三島ゆうゆうホールにて
「箱根ハイキング」
ミズバショウを見た後は箱根の外輪山の一つ「黒岳」1018mに登る計画だった。桃源台にある環境省の「ビジターセンター」に車を停めてさあ出発だ。左手にちらちらと「芦ノ湖」を見下ろしながらつづら折れの急傾斜をゆっくりと登っていくと、下ってきた外人の男性が「コンニチワ!」。聞くとオーストラリアのシドニー出身だというから、「オペラハウスが有名ですね。高校生100人を引率して、そこで吹奏楽のコンサートをやったんですよ!」と私。このコースで出会うハイカーは外人の方が日本人よりも多くて驚きだ。
やっと登り切ると静岡との県境になる尾根道に出た。ここは「黒岳」山頂の手前で広い展望台がある。箱根スカイラインをドライブする人たちの休憩所でもある。芦ノ湖を挟んで向かいに最高峰「神山」と噴煙の続く「大湧谷」の内輪山が一望のもと。振り返れば「駿河湾」と「愛鷹山脈」の峰々と春霞でぼんやりした「富士山」。標準の2倍もかかったけれど、達成感と天国のような展望で私たちはおおいに気に入った・・・。
新2年生のYAさんは前回、「仮定法」(2)の文法・作文をやった。「彼は一生懸命仕事をしたのに無駄だったような気がした。」は、「まるで〜であるかのように」の意味の接続詞as if やas thoughを使う。He felt as though his hard work had been for nothing.今日は「倒置構文」を勉強した。2種類に分けることができて、【1】否定語を文頭に出すとSVが疑問文の語順に変わる。たとえばLittle did I dream that I would meet you here.(・・・夢にも思わなかったよ)のように。【2】SVM(第1文型)はMVSに、SVC(第2文型)はCVSに入れかえる。SVO(第3文型)の時は目的語(O)を文頭に移動するだけ。
新加入の3年生NAさんは「重要構文101」の第95課「There構文」をやった。There are a lot of car accidents caused by carelessness. はA lot of car accidents are caused by carelessness.「たくさんの自動車事故が不注意のために起きている。」という普通の「受動態」の文を変形したものだ。このThereはただの飾りでなんの意味もない。英語学では「虚辞」と呼んでいるよ。主語が「不特定」のものの時は、be動詞や助動詞の後ろに下げることがある。その「空き地」に意味のないthereを置いておくだけだ。
先週の「UG会春期講習」に参加した新1年生のMA君が入会してくれた。御殿場市から通学だけど高校の帰りに寄っていけるから部活があっても続けられそうだ。まず第1課で「文の種類」を勉強した。SVOCの並べ方の違いで「平叙文」「疑問文」「命令文」「感嘆文」の4種類に分ける。「付加疑問文」は、「平叙文」の後にその反対の趣旨で疑問を加える。「あなたは彼の電話番号を知りませんよね」は、You don’t know his address, の後に「それとも知ってるの?」を付加するから ,do you? というよ。
1年ぶりにゆうゆうホールで今日から「UG会」を再開することになりました。新入会希望が二人あったので5人でスタートです。「UG会4〜5月予定表」を新たに書き直した版で配布しました。(ピンク色)特に「三島」の再開が急に決まったので、会議室の予約が難しくて今月は「変更」がいくつかあります。15日(月)は17日(水)に、22日(月)は26日(金)に変更です。また5月20日は第3月曜日で休館日ですので、会場を向かいの「三島商工会議所」ビルの4階に移します。今までのように「曜日の振替え」が可能ですので、他教室の人も三島教室を大いに利用してください。 尾上
(追記)ベストセラー「バカの壁」を書いた養老孟司が箱根に別荘を持っていることを知っている?テレビでも時々紹介される別荘で、採集した昆虫の標本がたくさん置いてあるらしい。その家は藤森照信という建築家の設計で黒い木炭で外壁を覆って、一部がインディアンの家のような茶色の土壁になっているユニークなもの。今日もハイキング出発点の「ビジターセンター」に行くのに、近道をして彼の「別荘」の前を走りながら友人たちに紹介してあげた。すると、「本人がいるよ!」とTA君が小声で言うから車を停めてご挨拶だけすると、庭でタバコをくゆらしていた養老先生が立ち上がってこちらに寄ってきたではないか。
想定外の対応に私もあわてて車から降りてごあいさつ。「わたしはあの山の向こうの御殿場に住んでいます。先生のご著書のファンです」、とフェンス越しにずうずうしくも申し上げた。「お隣の小さい家の白壁に『馬と鹿』の絵が描いてあって、通りがかるたびに拝見していました」。すると先生、「そう、あれはゲスト用の家であの馬の脚が剥げてきたので描きなおさなきゃ・・」と。あれほどの有名な医学博士も今日は気さくな別荘老人だったよ。
