裾野市民文化センターにて
「ガラスの森美術館」
東京に住むいとこのMIDORIが久しぶりに「プレミアム・アウトレット」の仕事で御殿場に来た。東京の武蔵野美大を出て40年、ファッションデザイナーとしての地位を着実に築いてきた。有名デザインスクールの講師をやりつつ、ブティックの店内インテリアも得意でいくつかのアウトレットを担当して遠くまで飛び回っている。父方のいとこは私を入れて7人だけど、その中でMIDORIは今も現役で一番元気に活躍している。
今回は前日に「時の栖」に宿泊して一日箱根をドライブすることになった。一人息子をアシスタントに同伴して愛車ボルボでさっそうと現れたので私も乗せてもらうことにした。息子は焼き物や彫刻に興味があるというので、仙石原の「ガラスの森美術館」に立ち寄ってベネチアングラスの名品のいくつかを鑑賞した。16世紀から19世紀にかけてベネチアのムラーノ島に隔離された名工たちの珠玉の作品群だ・・・。
2年生TAさんは「倒置構文」を勉強した。Never have I had a chance to see an Indian movie so far.は、否定のneverを文頭に出して強調したから「今までのところ私はインド映画を見たことが一度もない。」の意味で、普通ならI have never had a chance〜ということ。この時、SVが「疑問文」の語順に変わることを「倒置」というよ。後半は「省略」をやってみた。「そうじゃないと思う」は、良いことならI hope not.悪いことならI'm afraid not.と省略形を使うよ。
MAさんは「強調」を勉強した。He was not in the least tired.(すこしも〜でない)はI was not tired at all.(全然〜でない)ともいえる。和訳では When you don't use your senses and your mind, it's like living in a tunnel.「五感とアタマを使わなければ、それはトンネルの中で暮らしているようなものだ。」が難しかった。senseは「感覚」、複数だから「五感」と訳そう。mindは「心、精神」だけどそれがある場所は頭脳つまり「アタマ」だ。
SU君は「否定」を勉強した。原則的にnotは副詞で「文」を否定する。noは「形容詞」で次の名詞を修飾する。だから He is not a genius.は「彼が天才だということはない。」に対してHe is no genius.は天才を否定して「彼は天才どころか馬鹿だ。」の意味になる。「準否定」のI have little time.(ほとんど時間がない) I have few mistakes,(ほとんど間違いがない)では「量」と「数」の使い分けに注意。 尾上
(追記)ベネチアングラスの花器や香水瓶がいくつか展示されている中で面白いものを見つけた。近くにいたガイド嬢に聞いてみると、この面白いデザインの「アポロンとダプネ」は、アポロンの愛を拒絶するためにダプネの髪の毛が月桂樹の葉に変わっていく様子を彫ったもので「ギリシャ神話」が題材になっているそうだ。
箱根の最高峰「神山」と「大湧谷」の噴煙が正面に見える庭園では、若者たちが貸衣装の色とりどりのガウンを羽織って顔には仮面をつけて実に楽しそうだ。「ベニスのカーニバル」の扮装らしい。平日というのに若者たちが多いなあ。学年末試験が終わったあとの大学生たちかな。2月から4月の新年度スタートまでたっぷり長い春休み中なんだな。
