「カベンタケ」
まるで黄色の菊の花びらを一枚ずつ緑の芝生の上に散らしたような美しさ。カベンタケ(花弁茸)を昨日「富士山」で久しぶりに見つけて感動したよ。モミの木の薄暗い林の中で緑色の苔がびっしりと敷き詰めたようなところに鮮やかな黄色い花が咲いているから、知らない人なら何の花かと驚くよ。標高が1500mもあるような寒い所にしか生えないらしい。
須走口5合目の「東富士山荘」のご主人夫妻が執筆した図鑑「富士山のきのこたち」を見ると、「とても」ではないけど「おいしい」と紹介されている。4〜5センチの小さなキノコだから、炒めものやスープに加えると美しい色どりになるよ・・・。
2年生のTUさんは前回、文法・作文問題の第1日で「動詞」をやった。第5文型SVOCが難しいけどほとんど正解が出せたね。熊本県立大の「人間には異なる文化の集団を自分たちより劣っているとみなす傾向がある。」は Humans tend to regard a group with some different culture as inferior to themselves.「AをBとみなす」はregard A as Bだったね。look upon や単にseeでもよい。「自分たち」は主語に合わせてthemselvesとしよう。今日は接続詞as long as(〜のかぎりは)と「様態」のasの用法を勉強した。As ・・, so〜は「・・であるように、そのように〜」と訳すよ。このsoはなくてもいい副詞だ。
1年生のKAさんは長文でThe American culture values individuality above everything else.「アメリカ文化は個性をなによりも重要だと考える。」を読んでみたけど少し難しかったね。前置詞aboveは「〜以上に」の意味。「アメリカ人は子供のころから、他人と違うことが良いことで真似するのは悪いこと、と教わる。」 copycat(まねしんぼ)とか「平均的アメリカ人」と呼ばれるのは恥ずかしいことなんだ。後半は「関係代名詞」で正解が多かったけど、2文を1文につなぐ問題が難しかったし、関係詞を含む長めの英文の和訳にも苦労したね。
MAさんは英作文で、「〜は」のつく日本文を英訳した。「〜が」は主語を表すことが多いけれど、「〜は」は主語とは限らないよ。「ヨーロッパは去年行った。」「夕食は6時だ。」「歌は歌わない。」など、「時」「場所」の副詞や目的語が「テーマ」になると日本語では「〜は」と言うんだね。整序問題では「あなたの援助がなければ彼の計画は成功しなかったでしょう。」が難しかった。まだ未習の「仮定法」の文で、昔の事実に反する仮定は「助動詞+完了形」で書くから。His project wouldn’t have been successful without your help.
KI君は前回、「特殊構文」の勉強で「明治大」の英文が訳しにくかった。The most superficial student of human nature realizes the importance of the emotional factor in life. 「人間の本質を学ぶ人でどんなに表面しか見ない人でも、人生における感情的要素の重要さに気がつく。」では、主語の最上級はしばしばevenが省略されているものとみる場合があり、この文がそれだ。studentが年齢に関係なくstudyする人の意味がふさわしい。今日は「愛知県立大」入試の長文を読んだ。下線部訳でThere is a growing tendency to make e-mail addresses, but not phone numbers, public. は、「カンマ・カンマをカッコに入れる」ならば、make 〜 publicで「〜を公にする」の意味だとわかる。 尾上
(追記)そろそろ「もみじ」の季節が始まるね。標高1000mの山中湖や河口湖の「紅葉まつり」まであと1〜2週間だけど、早めに紅葉が見たくて富士山の中腹まで行ってみた。山梨側の吉田口登山道を「中ノ茶屋」で左折して、平行する「滝沢林道」を登って二合目の「新屋山神社」まで行った。ここに駐車して「小富士林道」を歩いていけば「小富士」まではすぐ近くだし「須走口登山道」にもつながるはず、と教えてくれたのは「湘南ナンバー」の女性。何度も写真を撮りにこの地に来ているらしい。
ここは麓の神社の「奥宮」で、ここまで狭い山道をわざわざ参拝に登ってくる車の多くは他県のナンバーなのが不思議だ。登山やキノコ採りとは無関係のような服装で埼玉、千葉、横浜などからで姫路ナンバーもあった。木造の小さな社と赤い鳥居があるだけで、若い巫女さんが一人で御札を売っていた。ネットで調べてみるとここは「金運パワースポット」として有名になっていて、数日前に恒例の「奥宮祭」が行われたらしい。ここから雲の切れ間の青空に一瞬だけ「富士山」の冠雪の山頂が拝めたよ。パワーをもらったんだ。
