高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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As far as I am concerned,「私に関する限り」
As far as I am concerned,「私に関する限り」
2018年9月16日(日) 御殿場市民会館にて 
「高ボッチ高原」
 ちょっと面白い山の名前でしょ。諏訪湖の岡谷市から駆け上って「高ボッチ山」1665mから松本市に抜ける山岳道路を「高ボッチスカイライン」と呼んでいる。ここも「花の百名山」だと知って、長野自動車道の岡谷ICを出て「塩尻峠」からぐんぐん登って行った。山頂ちかくには広大な羊や乳牛の牧場があって8月に恒例の「草競馬」で人気が高いそうだ。
 秋の紅葉には少し早めで人も花も寂しい山だったけど、ヤマラッキョウやウメバチソウやトリカブトが咲き残っていてほっと慰められたよ。最高峰の「鉢伏山」に向かってなだらかな尾根道を行く途中、サラシナショウマの群落を発見。長い軸の先に純白の穂を風に揺らしている。あっ、雲の切れ間に見えるのは「富士山頂」かな?雲海の向こう「美ヶ原」の台地の上にたくさんのアンテナが並んでいるよ。晴れていたらこの10倍も楽しめるのになあ・・・。

 2年生のTUさんは前回「時・条件」の接続詞を使って英作文をやった。3語の接続詞So long asはAs long asとも言って「〜である限り」の意味。接続詞のIfとほぼ同じだ。しかしAs far as I am concerned,・・は「私に関する限り、・・」の意味でfarだから「範囲」を表す特別の働きだ。今日は「複合関係詞」のwhateverやwhereverがしっかり理解できていた。その先行詞にany〜(どんな〜でも)がついた場合の関係詞を一語にまとめたから「複合」なんだ。英作文では「太陽は東から出て西に沈む。」の前置詞が難しかった。The sun rises in the east and sets in the west. ともにinでOKだよ。
 1年生のKAさんは「不定詞」の文法問題がほぼ理解できていたけど、書き換え問題が難しかった。We couldn’t answer the question because it was difficult. (その問題は難しくて答えられなかった。)は、The question was too difficult for us to answer. と言い換えられる。 It was difficult for us to answer the question.(その問題に答えることは難しかった)ではto answerが「名詞用法」だからtoo〜to・・の構文にならないでしょ。「笑い話」の「消えた魚屋の看板」はよく読み取れていたね。
 今日は次の10月―11月のUG会予定表(ピンク色)を配布しました。そこにも書き添えましたが、次回の御殿場教室は22日(土)に変更します。23日(日)は全館貸し切りだそうです。1日前なのでお忘れなきように。 尾上

(追記)花の百名山「鉢伏山」は、「6月にはレンゲツツジで全山真っ赤に染まるんですよ。」と語る「鉢伏山荘」のご主人は低音が魅力の山男で、私たちを待っていて香り豊かなコーヒーをドリップ式で淹れてくれた。ここには電気も来ていないので夜間はローソクやランプの明かりだそうだ。隣に立つ大きな鉄筋のトイレの屋根には「太陽光」のパネルがいっぱいあるのにね。
 「今は使っていません。一時流行した太陽光発電は維持が大変ですよ。蓄電池の寿命が10年弱なので、さらに200万以上で買い替えないといけない。結局高いものについてしまった。昔ながらの重油の発電機のほうがよっぽど経済的ですよ・・。」家内をここで休ませてもらい私一人で山頂を目指した。
 その名のごとく「お椀」を伏せたようななだらかな草原で、山頂にシカが2頭姿を見せてじっと静止してこちらを偵察していた。「鉢伏山」の山頂は1929mあるから雲海の上で時折キリが流れて視界が開ける。眼下の松本平は見えないけれど、そのはるかかなたの「北アルプス」の峰々が島のように雲海に浮かんでいる。正面の三角山が松本市民に人気の「常念岳」。その右に一昨年登った「燕岳」、左に今年登った「蝶が岳」がそびえてその背後にかろうじて「穂高」と「槍」の穂先も見えたよ。すばらしい!
2018/09/16 (Sun) 23:01


「時間構文」I had no sooner left home than it began to rain.
「時間構文」I had no sooner left home than it began to rain.
2018年9月13日(木)裾野市民文化センターにて 
「パラグライダー」 
 日頃500mの山の上に住んでいると時折海が見たくなるよ。最近は熱海の「サンビーチ」に行ってヨットハーバーとカモメと「初島航路」の船を眺めながら家内とお寿司を食べるのが楽しみ。それも市役所前の「熱海一」という頑固そうなオヤジの寿司がお気に入りで、「折り詰め」にしてもらいテイクアウトする。海岸にはヤシの木やジャカランダなどの高木が成長して、山を背景に高層ビルの立ち並ぶさまは地中海のモナコかニースの明るい海岸を思わせるよ。
 地物のおいしい寿司と潮風をたっぷり味わって、さあ次の目的地は?景勝地の「錦ヶ浦」と「曽我浦」の断崖の上をドライブしながら南熱海の「伊豆多賀」の海に着いた。9月に入ったのに今日も30℃超えの暑さで、日曜日だから「長浜ビーチ」には海水浴を楽しむ家族連れがまだたくさんいたよ。海の家の前にはピンクの「ハマナス」や真っ赤な「アメリカデイゴ」の花がまだいっぱい咲き残っていた・・・。

 2年生のTAさんは前回so〜that・・とsuch〜that・・が同じ構文で、「とても〜なので・・・だ」(結果)と「・・・するほど〜だ」(程度)の訳し分けを勉強した。〜と・・・のどちらに重点があるかを判断して和訳しないといけない。今日はそれと区別がしにくいso that・・の構文を勉強した。こちらは2語で接続詞になって「〜できるように」「〜するために」のような「目的」を意味する節をつくる。3語でin order that・・ともいう。In America, early newspapers were edited so that citizens could see what people in power said. 「アメリカでは、権力を持っている人たちがどんなことを言っているのか市民に理解できるように昔の新聞は編集されていた。
 KA君は前回「前置詞」の勉強で、語句整序の問題をやった。「値段が高すぎることを除けば・・」は、・・except that the price is too high. 前置詞exceptをthat節の前につけないといけなかった。今日は「接続詞」の構文でも高校生の一番苦手な「時間構文」を勉強した。I had no sooner left home than it began to rain. 「彼が家を出るとすぐに雨が降り出した。」は直訳すれば、「雨が降り出した(過去)時よりも、私が家を出た(過去完了)方が早かった、なんてことはなかった。」だから、結局「ほとんど同時だった」の意味合いなんだ。おまけに否定語のNo soonerを文頭に出して強調するとhadが先に出て「倒置の文」になることも覚えておきたいね。
 MAさんは前回「命令文」の後の接続詞orは「さもないと」の意味だと勉強した。Try not to criticize your child too much for what he has done, or・・は「自分の子供がやったことであまり非難しないように気をつけなさい。さもないと・・」notはtryではなくto〜を否定している。今日は「ビタミンC」の6行の英文をほぼうまく和訳できた。It may be destroyed by heat during cooking as well. ではas wellが難しかった。「〜も」の意味の,tooと同じ働きだ。構文A as well as B 「BだけでなくAも・・」を知っていればas wellの後の省略を補って〜as well as by contact with water 「水との接触の場合だけでなく〜でも」となるでしょ。
 1年生のOB君は前回、英文和訳で「時制の一致」に注意する問題をやった。He said that the food was・・・and that he would come ・・・. 「彼はその料理が今までで一番おいしい。だからまたここに来ようと言った。」は、He said, “the food is・・・. I will come・・・” のように彼の発話が2つの文だったんだ。ここではand thatでつないでいることに注意。今日は総合問題で「発音」と「動詞の活用」の問題をやった。ほとんど正しく答えが出せたけど学校ではまだ未修の「仮定法」の問題は難しかったね。If I had known her telephone number, I would have called her.(もし彼女の電話番号を知っていたら、電話しただろうに。)は、昔の事実に反する仮定の文だ。
 SU君は前回、日本語の会話を英語に言い変える問題が意外に難しかったね。口語体で簡単だったけど問題は「時制」だね。日本語でははっきりした形がないから、英語の動詞には「現在・過去・未来」の区別が必要だ。さらに「基本形」か「進行形」か「完了形」かも考えないといけない。先週「話法の書き換え」をやったので今日からはもう一度一年生の文法をおさらいしてみよう。まず「否定文」と「疑問文」の作り方を復習したら結構難しかった。一般動詞の時のdo does didの働きが危なかったね。最近の英会話ではあまり耳にしなくなった「付加疑問」のつけ方もしっかり覚えてほしい。
 YAさんは前回「間接疑問文」の英作文で、「私が彼女にどんなプレゼントをあげたのか、彼は私に尋ねた。」は「間接話法」でHe asked me what present I had given to her. でいいのだけど、これは「直接話法」で言えばHe said to me,“What present did you give to her?”だね。動詞を「時制の一致」でhad givenにしなくてはいけなかったね。今日はwhatever「〜するものはどんなものでも」 whenever「〜のときはいつでも」のような「複合関係詞」とは、一語でanything whichやat any time whenの働きをするものだと勉強した。 He will succeed in whichever business he may be engaged in.(彼は従事する仕事ならどんな仕事でも成功するでしょう。) でもin any business whichのことだね。 尾上

(追記)この伊豆多賀から御殿場に帰るには街中の渋滞を避けて、伊豆の山々の尾根伝いに箱根に向かうのが一番いいルートだ。いつもの「自然郷」別荘地にちょっと立ち寄ってから、さらに駆け上って「玄岳IC」で「伊豆スカイライン」に入ると、入道雲の上に富士の山頂がちらっと視界に入ってきた。その天空に飛んでいる二つのものは何?ああ、パラグライダーだよ!ちょっと車を停めて見てみよう。
 「滝知山展望台」には5〜6人の人たちが集合してカラフルな長い翼を組み立て始めた。中年の男性たちの中に紅一点、若い女性が一人の力で10mもありそうな赤いグライダーを組みたてているよ。ここは「丹那盆地」の真上で「パラグライダー」のテイクオフの場所だった。この下の盆地の着地(landing)点の近くに「体験教室」があって、入門すると女性も子供もその日から飛べるようになるそうだ。指導員とタンデム(2人乗り)で飛ぶのだけどね。これも面白そうだなあ。
2018/09/13 (Thu) 23:51


but は前置詞の「〜を除いて」
but は前置詞の「〜を除いて」
2018年9月9日(日) 御殿場市民会館にて 
「忍者バス」
 箱根の桃源台にある「ビジターセンター」で自転車を組み立てて出発だ。「湖尻」の船着き場まで下ると専用のサイクリングロードになって、湖岸に沿って山の中をアップダウンして進む。白いホホトギスの花がピンクの水玉模様で咲いている。しばらく行くと「箱根神社」にゆかりの小さな「九頭竜神社」があって、良縁祈願の神様なので「箱根園」のほうから歩いてきた若い女性のグループにたくさんすれ違ったよ。
 いつものように1時間かけて「元箱根」の関所跡まで行く予定だったけれど、「駒ケ岳ロープウエー」のある「箱根園」に着いて、湖岸に降りてみたらちょうど「バスが来まあす・・」の声。振り返るとあの真っ黒な「忍者バス」が向かってくる。満員の観光客を乗せたバスは大きな水しぶきをあげて湖の中へ・・・。
 
 3年生OSさんは前回「話法の書き換え」の問題をたくさんやった。今日は「否定」に関係する単語、イディオムや構文を勉強した。The child did nothing but cry.「その子は泣くばかりだった。」You have no choice but to go. 「行くしか選択肢はない。」None but the brave deserve the fair. 「勇者のみ美女を得る。」の3つの例文はすべて否定語の後にbutがついているね。このbutは「しかし」ではなさそうだ。ほら、「仮定法」で勉強したでしょ? But for water, we couldn’t live on the earth. 「水がなければ・・」とは、「水がある場合を除いては・・」の意味。だからbutは前置詞のexcept「〜を除いて、〜以外は」と同じ意味なのだ。上の3つの例文を見直してごらん。
 1年生のKAさんは前回、長文をひとつ読んで内容理解も和訳もよくできていた。今日は「日常会話」の英作文をやった。英語はほぼ常にSVのペアがそろっているのに日本語の特徴は「主語」がないことで、「動詞」がないこともある。そういうSVをしっかり補う論理性が英作文では必要だ。今日はさらに長文を2つ読んでしっかり理解できていた。「愛は最高の薬」の長文では、東南アジアで医者に見放された少年の命を、ボランティアの一人の青年が少年にキスしたり歌を歌うことで救ったという話を読んだ。
 1年生のMAさんは「付帯状況のwith」や「部分否定」「準否定」などの理解度を問う英作文をやった。ほとんどの文が正しく書けたね。hardlyやscarcely は「ほとんど〜ない」で「ほぼ否定」だけど、「完全な否定」のneverと同じように動詞の前、助動詞の後につける副詞だよ。「話法の転換」はまだ学校では未修だけどほぼ理解できたようだ。Mother asked me if I had already finished my homework.「私が宿題をもう終えてしまったかどうか聞いた。」は、Have you finished 〜?「もう終わったの?」というセリフを間接的に言い換えて伝達したもの。このifは「〜かどうか」という接続詞でwhetherでも同じだ。
 KI君は前回「前置詞」に関する文法問題をやった。一部難しい問題があって、「彼が自分で創作した現代絵画作品」は a piece of modern art of his own creationという。関係詞を使えば 〜which he created himselfでいいけど、〜of one’s own 名詞 のイディオムを覚えよう。今日はいつもの700語の長文を保留して、「仮定法」に関係の文法・作文・和訳をやってみた。少々忘れかけている項目がいくつかあったね。「センター試験」の過去問では語句の整序問題が難しかった。Science would make much less progress without the computer networks used by many scientists to exchange ideas. 「多くの科学者が情報交換のために使うコンピューターのネットワークが仮にないとすれば、科学の進歩はもっとずっと遅くなっているだろう。」without〜はbut for〜と同じだったね。
 今日は先週メルボルン留学に出発したARさんのお母様がご挨拶に見えた。元気にホームステイ生活を始めていると、ホスト家庭から連絡があったとのこと。親元を離れ日本語を使わない生活も試練だろうけど、毎日現地の高校に通って英会話力がうんと上達するだろうね。3か月後が楽しみですね。 尾上

(追記)箱根芦ノ湖の「忍者バス」は今春就航したばかりで、地元「小田原城」の忍者が湖水を歩いて渡った、という故事にこじつけたものらしい。バスガイドが黒や赤の忍者スタイルで運転手と航海士もともに黒づくめだった。バスにWater Spiderと名付けたのは忍者の「水蜘蛛の術」だそうだ。外人観光客の「忍者ブーム」にうまく便乗しているね。
 今年は「山中湖」でも水陸両用の「KABAバス」が走る姿を見た。調べてみると長野の「諏訪湖」にも長崎の「ハウステンボス」にも最近続々と導入されているそうだ。グアム島でもアヒルの絵のついたバスで海に浮かぶツアーがある。実は私もこういうバスにはNYのマンハッタンで乗った経験があるよ。NYC Duck Tours という観光バスで、一番の繁華街タイムズスクエアを出発して「ハドソン川」にザッブーン!
2018/09/09 (Sun) 23:41


「複合関係詞」のwhoeverやwhatever
「複合関係詞」のwhoeverやwhatever
2018年9月6日(木) 裾野市民文化センターにて 
「円形ホール」 
 暑いときは山の上に逃げるのがいい。1000m以上なら5−6度は涼しいから「富士山」の5合目もいいし、箱根の「芦ノ湖」や「山中湖」もよく涼みに行くお気に入りの場所だ。先日の「河口湖」は標高800mほどだけど空気が乾燥していて過ごしやすい。ランチによく立ち寄るお気に入りの店は「ラ・ボエーム」という瀟洒な洋館のガーデンレストランで、併設のカフェも「ミミ」というそのオペラのヒロインの名前だ。
 しかしオペラじゃなくてもっぱらジャズが湖水にむかって響き渡るので、目の前の湖畔を散歩する人やサイクリングの若者たちが気になって入ってくる。そのすぐ隣にはドーム型の小さな「円形ホール」があって、わずか100席だけど夏休みにはコンサートがいくつか上演されたようだ。ロンドンにあるシェークスピア劇場の「グローブ座」を小さくしたような建築だよ・・・。

 2年生のTAさんは前回「前置詞」の作文問題をやった。「彼の演説は聞く価値があるに違いない。」はHis speech must be worth listening to. hearingでは「聞こえる」だから「〜に耳を傾ける」の意味ではlistening to〜というよ。形容詞のworth(〜の価値がある)の後には名詞や-ing(動名詞)がくる。今日は「接続詞」のthatの大事な働きを2つ勉強した。The trouble is that I left my umbrella in the coffee shop. 「困ったことに傘をあのカフェに忘れてきた。」では、「〜ということ」という名詞節を作る。He has such good friends that he can get help from them at any time.では「とてもいい友人がいるので・・」は、後半が「その結果・・」を意味する副詞節を作っている。
 KA君は前回「語句整序」の問題で、「値段が高すぎることを除けば・・」は ・・except that the price is too high. が正しかった。実はthat節の前に前置詞がつけられるのはこのexcept(〜であることを除けば)とin(〜という点で)だけなのだ。今日は「センター試験」の英文「ビタミンC」のパラグラフを上手に和訳した。難しかったのはSo whenever possible, food should be prepared quickly and the cooking water used rather than wasted. 「だから可能な時にはいつでも、食材はすばやく準備したほうがいいし、調理に使った水は捨てないで使った方がいい。」 usedの前の省略語句が何かな、と考えて、前出のshould be を補えば正解だ。
 MAさんは前回「間接疑問文」の整序問題で、「雨の中で待たされ続けることがどのようなものか想像してみてください。」が難しかったね。前半はkeep 人waiting(人をずっと待たせておく)の受け身だから be kept waitingでいいね。「それはどのようなものですか」はwhat is it like?だから Imagineの後は間接疑問文で what it is like to be kept waiting in the rain. となるね。今日は「複合関係詞」のwhoeverやwhateverを勉強した。someone who〜なら「〜する人」で普通だけどanyone who〜は「〜するどんな人でも」の意味でそれを一語でwhoeverと言いかえできるから、「複合関係詞」とはanyのつく「先行詞」を含む関係詞ということだ。
 1年生のOB君は前回、絵をみて状況を英語で書く問題をやった。基本的な短文ばかりでよく書けていたけど、名詞の前に「冠詞」のa やthe、「所有格」のhis やherを落としてしまったね。日本文には現れない品詞だから忘れずに補うことが必要だ。今日は5枚のプリントの中から先にやりたいものを選んでもらった。文法では「動詞」の語形を変える問題はよくできた。I’ll ask him about it as soon as he arrives tomorrow.やPlease wait here until he comes soon. のように「未来の内容」の文でも、「時、条件」を表す副詞節の中の動詞にはwillなしで「現在形」で書く、と学校で教わる。なぜかな?助動詞のwillは「未来」というよりも「〜だろう」という推測の意味だからIfやwhenのような「〜の場合には」の文には使えないからね。
 SU君は前回「言いかえ」の問題をいくつかやって難しかった。Do you want me to write a letter in English for you? 「代わりに私に書いてほしい?」は、「書いてあげようか?」と同じだからShall I write〜といえばいい。今日は前回やった「話法」の書き換えがもう少し正解が出せるように追加の問題でやってみた。その成果があってセリフ付きの「直接話法」を内容中心に置き換える方は丸がたくさんもらえた。動詞の「時制の一致」にも、代名詞の言いかえにも注意が払えた。しかし、「逆の」転換の問題にもチャレンジしてみたらかなりレベルが高かった。間接話法の文から生の「セリフ」を作り出すのは、発話の場面をはっきり想定しないと正解が出せないね。
 YAさんは明日の英語の試験対策に専念した。日本語は同じ単語を何度繰り返しても気にならない言語だよね。しかし英語は「繰り返し」を嫌って、例えば「富士山」を一度使えば、あとは「その山」とか「それ」のように代名詞で表す。だから原則的に代名詞のitが前の文の中の「単数名詞」を指すとすれば、theyは「複数名詞」をさすと考えてなるべく近くの名詞を当てはめてみるといい。 尾上

(追記)こんな小さな河口湖町では湖の南側にもうひとつ風変わりなホールがあって、こちらは半円形で屋根が可動式の野外劇場で「ステラシアター」という。この夏も「河口湖音楽祭」が開催されて、ポスターを見るといくつものイベントの中には「吹奏楽フェスティバル」があった。いつも「全国大会」の代表に選ばれる強豪校、東京の片倉高校と埼玉の伊奈学園高校の吹奏楽部が、8月のスペシャルコンサートに招待され演奏したようだ。
 皆さんのこの夏の楽しい思い出は何ですか?夏休みが終わってやっと涼しさが感じられるようになったね。今年は花の咲きかたも尋常ではなくて半月も早いし、真夏日や猛暑日を超えて「酷暑」の日が多かった。昔は御殿場でも気温が30℃を超える日はひと夏に4―5日だけだった記憶がある。特に森に囲まれている我が家ではエアコンも扇風機も必要なくて団扇だけで過ごしていたのになあ。
2018/09/06 (Thu) 23:32


He is not so much a politician as a novelist. 「政治家というよりむしろ小説家だ。」
He is not so much a politician as a novelist. 「政治家というよりむしろ小説家だ。」
2018年9月2日(日) 御殿場市民会館にて 
「河口湖レガッタ」
 昨日は「河口湖」でボート大会があることを思い出し朝食を早めに済ませて家を飛び出した。「河口湖大橋」を渡ると左手に漕艇場が見えてきた。おや、浮かんでいるボートが少ないなあ、悪天候で中止になったのかな。出艇用の広場には1人乗り、2人乗りのボートが裏返しに腹を見せて整然と並んでいるよ。高校生たちがボートを陸に揚げている。
 パンフレットを購入してみるともう7時からレースは始まっていた。しかし急に風が強くなって波が高くて危険なので残りの3分の1の試合を中断しているところだった。コースは2キロあるから応援の父兄たちはみなゴールの近くでメガホン片手にわが子を応援しようと待機中だ。私は対岸のスタート地点に移動し観戦することにした。そのほうが選手たちの緊張した姿が間近に見られそう・・。

 3年生OSさんは前回「仮定法」の文法問題をやって、動詞の特殊な語形がほぼ正確に理解できていた。demand(要求する) suggest(提案する)の後の動詞には「原形」を用いるのも「仮定法」の働きだったね。今日は「話法の転換」についての問題をやった。直接話法のセリフに登場するIやyouを話し手と聞き手に置き換えないといけないし、時制の一致にも細心の注意が必要だ。いくつか間違えてしまったね。
 1年生のKAさんは「日記の文」を英語に直す問題をやった。日本語には「AはBだ」式の表現が多用されて、これをA is B. とやったらA = B のことでとんでもない英文になる。レストランの注文の場で「僕はウナギだ。」がよく取り上げられる例文で、それを言語学では「ウナギ文」と呼んでいるよ。何か適切な動詞をたてて「誰が何を〜する」の文型を組み立てないといけない。
 KI君は前回「比較」の文法問題がよくできた。He is not so much a politician as a novelist. 「政治家というよりむしろ小説家だ。」という受験生の必修構文を忘れていたね。兼業の人について、「小説家と比べると、政治家のほうはそれほどたくさんはやっていない。」と直訳してみればいいんだよ。接続詞asは「〜とくらべて」の意味だ。今日は「中央大」の長文問題で「脳死」についてのエッセイを読んでもらったらかなり正確に読めていた。下線部和訳が少し難しかったね。
 2年生のARさんが学校のクラスメイト達とともに、今日オーストラリア・メルボルンでの留学に日本を発った。3か月ホームステイして現地の高校に通うそうだ。英会話が上達するようにあらゆる機会を生かしてほしい。ただし今までの受験勉強も忘れないように少しは続けていた方がいいよ。 
 2年生のTUさんと1年生のMAさんは明日からの課題テストのために試験対策に専念した。 尾上

(追記)風も収まったので昼過ぎから試合が再開された。5つのレーンに並んだのは地元の吉田高校や河口湖高校のほかに横浜の慶応高校や諏訪湖のある岡谷市から参加の高校も。本県は沼津工業高校だけ。女子と男子のクルーに分かれて2キロのコースを競う。4人乗りのクォドルプルも、シングルやダブルスカルも一人で左右2本のオールを漕ぐからかなり体力がいる。
 社会人の部もあるし地元の河口湖北中学や山梨大学、学習院大などの参加もあるけど、大半が高校のボート部でそれぞれオールの先端ブレードの色がスクールカラーで異なる。慶応高校は慶応大学と同じ紺と赤の2色だった。そういえば、外語大のスクールカラーは牡丹色(ピンク)だったなあ。私の大学ボート部のわずかな経験は「舵手付フォア」という4人乗り。半年で退部してしまったので最近とくにそれが悔やまれて、シングルスカルを漕いでみたいと夢みるだけの楽しみになった。
 なお調べてみると、もっと近くに「狩野川レガッタ」というボート大会もあって、「しずおかスポーツフェスティバル」の一環で11月4日(日)に沼津市内の「御成橋」から「永代橋」間の300mで行われるそうだ。今年は第7回でこれには沼津東高も沼工も協力する。見に行ってみようかな。
2018/09/02 (Sun) 22:58


「〜は」は発話のテーマ。主語とは限らない。
「〜は」は発話のテーマ。主語とは限らない。
2018年8月30日(木)裾野市民文化センターにて 
「フジアザミ」 
 戻ってきた酷暑を逃れて富士山5合目の「太郎坊」に行ってみた。登山シーズンの9月10日までは「須走口」も含めて他の登山口がみなシャトルバスに乗り換えないといけないから、マイカーで直接行ける唯一の5合目なんだ。家からは20キロ足らずで30分で到着。今日の山頂はガスがこめて視界がよくないけど、ここは標高が1500mもあるから御殿場市内よりも7℃も低くてとても涼しい。犬を連れて散歩に来たご夫婦にも出会ったよ。
 登山靴に履き替えて30分ほど歩いて6合目の「大石小屋」まで登ってみた。「富士山に緑を返そう」の掛け声に合わせて植樹をした区域もあり、砂漠のような火山灰地のなかに緑の草地が点在している。ノコンギクやクサボタンも咲いてもうすっかり秋の景色だ。オノエイタドリも赤(名月草)やピンク、白の花がさかりだし、ヒマワリのように巨大な頭花が重たげに首を垂れているフジアザミも咲き始めてその薄紫色の綿毛が美しい・・・。

 2年生のTAさんは前回、英文の書き換え問題で I regret that I couldn't attend the conference.「その会議に出席できなかったのは残念です。」は「仮定法」の動詞を使って「出席できていたらよかったのに。」I wish I could have attended the conference. が正解。今日から「接続詞の構文」に入った。Run faster, or you will be late for school. 「もっと早く走れ。さもないと学校に遅れるよ。」命令文のあとにあるand(そうすれば)やor(さもないと)に注意しよう。
 KA君は前回「疑問文」の英作文と語句整序の問題をやった。「君はだれが優勝したと思う?」は、Who do you think won the first place?というよ。同じ「間接疑問文」でもDo you know who won〜のようなYes-No Questionとは違って、thinkやsayのような「意味の軽い動詞」の時は疑問詞のwhoを文頭に出さないといけないのだ。今日は「〜する人はだれでも」の意味になる複合関係詞のwhoeverを勉強した。whereverなら「〜するところはどこでも」のようになる。 
 MAさんは前回「拓殖大」の語句整序問題で、「あなたが好もうと好むまいと、宿題を提出しなければなりません」は You must hand in your homework whether you like it or not. という。likeは「〜を好む」で他動詞だからitが必要。同様に「〜をやめなさい!」もStop it ! だよね。ただのStop ! は自動詞で「とまれ!」になってしまう。今日は「関係詞」の「非制限的用法」を勉強した。関係詞の前にカンマがついて区切って読むようなときは「先行詞」の説明を後から加えるだけだから「制限(修飾)」しない用法ということ。
 OB君がやっと出席できた。夏休み中は特に「部活」が忙しくてなかなかUG会に出られなかったらしい。今日はユニークな英作文から始めた。「〜は」で始まる日本文がなかなか難しい。「帰りは10時か11時。」He comes home at ten or eleven. 「この本は昨日買ったばかり。」 I bought this book only yesterday. のように「〜は」が発話のテーマを示す働きだから主語とは限らない。目的語にもなるし、場所や時を示すことだってある。有名な「ぼくはウナギだ。」の文は動詞にwant (to eat) を使わないと英語にならない。
 1年生のSU君は前回「日記」を英語になおす問題をやったらよく書けていた。「今日は雨だった。」は主語にItを用いてIt was rainy today. がいい。「は」が主語になるとは限らないから。今日は「話法」の勉強を1からやった。人のセリフを直接そのまま引用して相手に伝える方法(直接話法)と、内容だけを要約して伝える方法(間接話法)があって、相互に言い換えできる力をつけたい。「平叙文」だけでなく「疑問文」も、「〜かどうか尋ねた。」のように言いかえできるように。
 YAさんは前回「前置詞」のofが日本語では所有の「〜の」だけではなくで、主語の「〜が」とか目的語の「〜を」になる例を教えた。米国第16代大統領リンカーンの1863年の演説・・government of the people, by the people, for the people shall not perish from the earth. は「人民の人民による人民のための政治は・・・。」と和訳されて、語呂がいいからすっかり定着しているけど実は誤訳(!)なんだよ。動詞governは「統治する」だから「人民による人民のための人民統治」とすべきで、前半のof the peopleは動詞governの目的語で「人民を統治すること」なんだ。だれがいつこんな誤訳をやったのかね。明治時代の有名な英文学者なら夏目漱石かな? 尾上

(追記)この「大石小屋」には下山してくる人がたいてい立ち寄るよ。山頂から「大砂走り」を駆け下りたときに靴やズボンに浴びた砂を叩き落とすハタキを無料で貸してもらえる。洗面器にいっぱいの水を買うこともできて顔や体の汗を拭きとっている白人の若者ふたり。かき氷をうまそうに食べている中国人など外人が目立つ。私も顔なじみのご主人にラーメンを注文した。このコースは火山灰だから登りづらくもっぱら下山専用になっている。10年前に皇太子様がここを利用したので「プリンスコース」とも呼ばれている。
 ここは新田次郎の小説「芙蓉の人」の舞台だ。130年も昔明治の中頃、最高峰の「剣が峰」に「富士山測候所」を建てた野中至夫妻の実話でテレビトラマ化もされた。冬の猛吹雪のなかでも夫婦は山頂の測候所にとどまり、気象観測や台風の予報に大いに貢献したという。今は「測候所」の円形ドームも外され、代わりに「気象衛星ひまわり」が飛んで空の上から台風の動きを克明にとらえている。
 今は山頂まで業者はブルドーザーで荷物を引き上げるが、昔は御殿場駅からバスできて「太郎坊」から歩いて登った。なかには馬に乗って8合目まで行く人もいたそうだ。
2018/08/30 (Thu) 23:35


形容詞の useful をof+use (名詞)で言い換え
形容詞の useful をof+use (名詞)で言い換え
2018年8月26日(日) 御殿場市民会館にて 
「宝剣岳」
 念願のコマクサにやっと出会えて満足したので引き返すことにした。あと30分登れば「駒ケ岳」の山頂に着くというのに、家内がロープウエー駅で待っているので残念だけどしかたない。「千畳敷カール」を見下ろす稜線まで戻ると若い男女の一団がなにやら楽しそうにお話し中。ここは主峰「宝剣岳」への分岐点でそのゴツゴツした巨大な岩山の連なりを間近に見上げて考えるところだ。
 その岩山の一つがちょうどたくましい男の横顔に見える。そのとがった口に一人の山ギャルが「キスしちゃったよ、」という合成写真を撮ってもらおうと口を丸めて突き出している姿が面白い。最近の「インスタ映え」ばやりで、こんなのも仲間に受けそうだね。その光景を私も一枚パチリ・・・。
 
 3年生OSさんは前回「前置詞」の文法問題をやった。What did you come here for?は「何のために」だからwhyに置き換えできる。What was the weather like?は、「どんなような」だからhowの代わりになる。語句整序では、「私はその提案に賛成でも反対でもありません。」はI am neither for nor against the proposal. といえばよい。Neither A nor Bの構文で、前置詞for(賛成)とagainst(反対)をつないでいる。今日は「仮定法」をやった。「今」の事実に反する仮定と「昔」の場合の違いは「動詞」の形で決まる。それさえしっかり区別できれば仮定法はさほど難しくない。「未来」のことも事実に近い事柄に反対の仮定は助動詞のshouldやwere toを使うのだったね。
 2年生のARさんはいよいよ来週からオーストラリアに短期留学する。いい経験ができそうだね。古都メルボルンには私も2度行ったことがあるよ。私からはアドバイスとして「学校での勉強以外にもホームステイ中には毎日勉強時間がたくさんあるはずだから、今の受験勉強の習慣を忘れないほうがいい。」と言った。「教科書を持って行って国語や社会だけでなく、英語も学校での英会話以外に英訳、和訳、文法をしっかりやった方がいい。」と4回分のプリントを渡した。「ホストファミリーが毎日英会話の訓練をしてくれるかどうかわからないよ。昨年留学体験した3年生のOSさんに聞いてみるといいね。」今日は「It中心の構文」でIt seems that・・とかIt appears that・・「〜と思われる」「〜のようだ」を勉強した。Have a nice stay in Melbourne!
 TUさんは前回「江戸川大」の英文を和訳した。このような1パラグラフをまとめて和訳すると、文と文のつながりの大切さがわかる。句読点の ;「セミコロン」で文が切れていたね。次の文が説明だから「すなわち」の和訳が必要だ。一般にandやbutのような接続詞がないときには、or(すなわち:説明)かfor(なぜなら:理由)が省略されているとみなすとよい。今日は関係代名詞whatの慣用用法をやった。something whichのことを一語でwhatというのだから、普通「こと」「もの」と訳すけど、「姿」「大切なもの」の訳が必要な例文も出てきたね。
 1年生のKAさんは前回「話法の書き換え」問題をやった。まだ学校では未修の項目で難しかったね。「話の伝達のしかた」には2通りあって、He said to me, ”where are you going?” は「セリフ」のままなので「直接話法」という。この内容だけを言い換えて伝えるのが「間接話法」で、ここではHe asked me where I was going. 「彼は私がどこに行くのかを尋ねた。」のように言い換えられる。今日は学校の試験のための対策勉強に専念した。
 1年生のMAさんは前回「接続詞」の語句整序問題がとてもよくできた。I don’t know whether he will come with us. 「私は彼が一緒に来るのかどうか知らない。」で接続詞のwhetherを覚えよう。ifにも同じ働きがある。英文はいつも、接続詞+SV の語順だ。関係詞や疑問詞でも同じこと。それを「従属節」とか単に「節」と呼ぶよ。今日は語順配列問題で、「この本は大いにあなたの役に立つでしょう。」はThis book will be of great use to you. が正解。形容詞の useful をof+use (名詞)で言い換えるのだ。very Importantはof great importanceと同じ。not valuableはof no valueと同じ。
 今日は授業の終了時にTUさんのお母様が見えて「立教大のオープンキャンパスに参加しました。」と言ってお土産をいただいた。立教大のセントポールチョコなんてあるんだね。 尾上

(追記)「宝剣岳」の思い出といえば、10年前まだ家内が全く元気だったころのことだ。7月の末で高山植物が一番いい時期を選んで友人と3人で山小屋一泊の駒ケ岳登山をやった。「頂上木曽小屋」の外には真っ白なコマクサがいっぱい咲いていて感激した。特に山頂で見た早朝のご来光は忘れられない美しさだったなあ。
 2日目はゆっくり小屋を出発して「宝剣岳」に挑戦した。3人とも還暦を過ぎた年齢なのに意気揚々。若い者にまけない気力の持ち主で、「分岐点」でもためらうことなく直立した大岩をクサリでよじ登り始めた。真っ白な綿毛のエーデルワイスや青色のチシマギキョウをいくつも見つけながらあっさりと「宝剣岳」の剣先にたどり着いた。数百メートルも真下にカールを見下ろした時の達成感は忘れがたいよ。
2018/08/26 (Sun) 23:56


Some〜; others・・・「〜という人もいるし、・・・という人もいる」
Some〜; others・・・「〜という人もいるし、・・・という人もいる」
2018年8月23日(木)裾野市民文化センターにて 
「高山の花の女王」 
 花の盛りが半月早いこの夏だけど、コマクサがまだ少しは見られるかなと期待して家内と「木曽駒ケ岳」に行った。未明に家を出て早朝7時前には「信州・駒ヶ根」の登山口に着いた。平日なのにロープウエー乗り場には長い行列ができて、まだ夏休みだから家族連れもたくさんだ。日本で最高所2612mの駅「千畳敷」まで標高差950mをたった7分でスイスイと。らくちんだね!歩いたら3時間以上かかるのに。
 ここから山頂2956mを目指すと前回は数か所でコマクサに出会えた。しかし、今年はやはり遅かった!「千畳敷カール」の広大な自然のお花畑には白いハハコグサ、ウメバチソウ、紫色のトリカブトやリンドウが一面に咲いてもうすっかり「秋」の風景だ。眼前にそそり立つ「宝剣岳」の岩稜に向かって「乗越浄土」まで登ってみてもコマクサの姿がない。その先の「中岳」も越えて、とうとう「駒ヶ岳」山頂の手前まで登ってやっと咲き残りの群れを3つ発見・・・!

 2年生のTAさんは前回who、which、that、whatのほかにも特殊な関係代名詞があることを勉強した。I can't do such a thing as you have done. (君がやったようなことはできません)のようにthingにはwhichでつなげばいいのにsuchがついているからasと使うのだ。今日は「関係副詞」を勉強した。This is why I was late for school.では whyが「なぜ?」ではなくて the reason why のことで「〜の理由」という訳に相当する。「先行詞」が省略されているからhowは「方法」、whereは「場所」、whenは「時」と訳せばよい。
 KA君は前回「近畿大」の和訳で、Some are eager to learn. ・・・Others go back〜の文では、「年長の大学生」のなかにはいろいろな理由の人がいる、という説明なので、代名詞のsomeとothersに注意して「〜という人もいるし、・・・という人もいる」のように和訳すると適切だ。今日は「関係代名詞」の「非制限的用法」を勉強した。先行詞を修飾する用法(制限用法)ではなくて、カンマで切ってから「先行詞」の説明になるような用法のことだ。My house, which I bought ten years ago, still looks new. 「私の家は、10年前に買ったものですが、今でも新築に見えます。」のように。
 MAさんは前回「無生物主語の文」の語順配列が難しかった。「実践女子大」の「ちらっと彼女を見るだけで十分彼は幸せになれる。」は「理由」や「手段」を主語にすればどう言いかえできるかと考える。A glance of her is enough to make him happy.「幸せにさせるのに十分だ。」今日は「関係代名詞」のwhatが、「こと」「もの」という訳になるだけでなく、「姿」とか「大事なもの」となるような慣用用法を勉強した。特にFacts are to the scientist what words are to the poet.ではwhatを単にsomething whichのことではなくて、something important 「大事なもの」と置き換えると納得できるでしょ。「詩人にはことばが大切であるように、科学者にとっては事実が大切なんだ。」と和訳するとわかりやすい。「AのBに対する関係は・・・」の訳は間違いではないけど分かりにくいね。
 1年生のSU君は前回、基本文型を復習した。SVOOのMy uncle made me a bookshelf. はMy uncle made a bookshelf for me. とSVOMに言いかえできる。for meは「私のために〜してくれた」の意味で、cook、get、buy、findなどが相当するよ。give/show/bring/lend+物+to人 の場合とは違う。toは「〜へ」で「物」の移動を意味する。今日は「仮定法」の基礎を勉強した。 Could you tell me the story? 「その話をしてくれますか?」が 依頼の仕方ではWill you tell〜よりも「ていねい」だと知っているよね。「反対の仮定」をして「できないと思うけど、もしできるなら・・・」の意味で言っているからだよ。その時にこのcouldのように動詞や助動詞を「過去形」で表現するのだ。
 YAさんは前回英作文で「無生物主語」をやった。動詞make「〜させる」は「人が人に〜させる」だけでなく英語では「物事」でもOKだ。中学でやったWhat makes you so happy?「なんで君はそんなにうれしいの?」が典型的な例だよ。preventは「妨げる」から「物事が人に〜させない」の意味によく使われる。今日は「関係代名詞」のwhoやwhichのかわりにasが使われる特別な場合を勉強した。As was often the case with him, he came late. 「彼にはよくあるように、また遅刻してきた。」は前半を後回しにして , which was often ・・・というべきところを、「よくあるように」の意味で「様態」を示すasに置き換えるのだ。さらに文頭に出せる点でも特殊だね。 尾上

(追記)「千畳敷カール」は天然の花園だ。北アルプスの山々には北アの「八方尾根」「栂池高原」や「入笠山」のように「ロープウエー」会社が駅の周辺に作った観光用の高山植物のガーデンがたくさんあるけどここは別格。大昔の日本にも氷河期があってその時流れ出した氷河が丸くえぐり取った跡がこの圏谷(カール)だ。雪の季節には素晴らしいスキーゲレンデになる。40年も前子供たちとそり滑りをやって遊んだのが懐かしい。
 観光客はほとんど「剣ガ池」まで下って絶景を楽しみカールの花園を周遊して感動して帰る。私は10年前には家内と「駒ヶ岳」山頂の山小屋に一泊してご来光を拝み、まだ7月だったから赤や白のコマクサの群落をそこここに見つけて感動したよ。翌日カールの真上にそびえる岩峰「宝剣岳」を縦走したのはずいぶん大胆だったなあ。今歩行の不自由な家内からは想像もできない。今回は千畳敷駅内のホテルで待っていてもらった。
2018/08/23 (Thu) 23:14


howeverが単独の時は単に「しかし」
howeverが単独の時は単に「しかし」
2018年8月19日(日) 御殿場市民会館にて 
「山梨の吉田高校ボート部」
 今年は無理かなとあきらめていた「三つ峠」のレンゲショウマがやっぱり気になって、全国的に天気がやっと回復した昨日の早朝、登山口の「御坂峠」に向かった。いつものように「河口湖」に立ち寄ると北岸の「オルゴール美術館」や「河口湖美術館」の裏に「町営ボート場」がある。まだ早朝6時前だけどもう高校生たちが艇庫の前に大勢集まってきて、一人乗りのシングルスカルや2人乗りのダブルスカルを湖面に浮かべ始めた。
 湖面に「逆さ富士」がくっきりと映っているのはこんなに波が静かな時だけ。風が強くなると転覆しやすくなるので活動は早朝の2−3時間だけで終わる。長いオールを左右に握ってまるでアメンボウのようにスイスイと湖面を滑っていくよ、いいなあ。私も大学時代に4人乗りのナックルフォーは漕いだけれど、こんな贅沢なボートは当時なかった。英国の歴史あるレガッタでは8人乗りのエイトが正式種目で、私はそれにも乗れないうちに落伍してしまったよ・・・。
 
 3年生OSさんは前回「接続詞」で、provided(もし〜ならば)、for fear that〜(〜だといけないから) 、in that〜(〜という点で)のような難しい表現を勉強した。今日は「前置詞」。接続詞を使ってwhile she was staying in Tokyo(東京にいる間に)は前置詞でいえばduring her stay in Tokyo(東京滞在の間に)のように名詞でつなげる。although she was absent(留守だったけど) もdespite her absenceのように名詞に置き換える。How was the weather?(天気はどうでしたか) はWhat was the weather like?(どのようでしたか)と言いかえできるよ。
 2年生のARさんは前回に続いて、9月の留学前にやる学校の試験対策に専念した。
 裾野教室のTAさんが振替で出席した。前回は「無生物主語」をつかう語句整序の問題が難しいのにかなり正解が出せたね。「彼女は高所恐怖症なので、空の旅は楽しめなかった。」は動詞のprevent(妨げる)に注意すると、「物事」+prevent+「人」from ―ingの構文で「物事のせいで人が〜できない」が使えるから、Her fear of heights prevented her from enjoying the flight. となる。今日は「関係代名詞what」。先行詞のsomethingを含むから和訳では「こと」「もの」の訳に相当するけど、さらに慣用表現をいくつか勉強した。
 新加入のTUさんが出席して「形式主語のit」をやった。パラグラフの和訳で難しかったのは When they walk in a city like Paris, however, where the main streets spread out from a central point, they easily get lost.「だけど、パリのような都市を歩くときには、そこでは主要な通りが中心地から広がっているので、アメリカ人はすぐに道に迷ってしまう。」howeverが単独で使われている時は単に「しかし」の意味になるよ。前後にカンマをつけて「割り込み」させているけど、文頭に移しておけばいい。whereは関係副詞で先行詞a cityの説明だから「実はそこでは・・・なので」と付け加えておこう。他はとてもよくできた。
 1年生のKAさんは前回英作文をやってみた。「明日雨が降っても・・」はEven if it rains tomorrow, で「明日」があってもwill rainとはしない。助動詞willは「〜だろう」の不確実な気分を表すよね。「〜すれば」のIfや「〜したとき」のwhenなどは「そういう場合の設定」だから、「はっきり」と現在形で表すのだ。今日は「マンガ」の吹き出しセリフを英訳してみた。頻繁に使う「〜がある、いる」の日本語は「存在文」と言って、英語では have〜を使えばいい。There is 〜は「特殊な倒置文」で特定のものには使えないから避けた方が無難だ。
 1年生のMAさんは前回「否定」で英作文をやった。「関東学院大」の「ジョンもケンもその問題を解くことができなかった。」は Neither John nor Ken could answer the question. 肯定で「AもBも〜できた」ならBoth A and B could〜でいいけど両方とも否定ならneither A nor Bだ。今日は1年生の文法をもう一度復習する第1回。「文の種類」では、「感嘆文」 How well he plays the guitar! は文尾のvery wellをHow wellに変えて文頭に移動。What a cold day it was yesterday! もIt was a very cold day yesterday.からの移動だ。MAさんは東高のボート部員で明日から天竜川のコースで合宿。早朝の出発なので一時間前に早退した。
 KI君は前回「宮崎大」の英文和訳をやった。Whenever a person who already has enough to live on proposes to engage in some everyday kind of job such as school-teaching or typing, he or she is told that・・・はカンマまでの節がとても長くて分析しにくいね。動詞のproposesの主語がa personとわかれば、「生きていくのにすでに十分な貯えのある人が、学校の先生とかタイプの仕事とかのような日常ありきたりの仕事につこうとすると、いつもそういう人は・・・のように言われる。」ここのenoughは代名詞で「じゅうぶんなもの」。今日は「青山学院大」の長文読解問題をやってみた。少々難しかったけど合格点はとれたね。 尾上

(追記)小学校時代から私は背は高い方だったけどスポーツが苦手で、休み時間に一緒に野球をやってもクラスメイトからへたくそ、と馬鹿にされていた。合唱部や吹奏楽・管弦楽ばかりの青春時代に一度だけ運動部に入った。外語大の新入生の勧誘イベントで「かつ丼」を食べさせるよ、の殺し文句に誘われてボート部に入部してしまったのだ。しかし間違いだった。埼玉の「戸田ボート場」にある合宿所での練習は、腕力・脚力の強化が中心でひょろひょろの私にはきつすぎて半年もたなかった。
 でも忘れられない思い出がひとつある。伝統ある「早慶レガッタ」の大会に貸し出したわが校の艇を引き取りに1年生仲間で浅草に行った。「隅田川」の川岸から4人で漕ぎ出した。その頃はまだ黒く濁っていた川水が「荒川」に入ると同時に澄み切って、夕焼け空に向かって「ピシャッ、ピシャッ」とオールをそろえて湖面を切りながらはるばる「戸田橋」まで漕ぎ続けたよ。なんともロマンチックな気分。
2018/08/19 (Sun) 23:12


「たとえどんなに難しくても」No matter how hard it is, ・・・
「たとえどんなに難しくても」No matter how hard it is, ・・・
2018年8月16日(木)裾野市民文化センターにて 
「タマゴタケ」 
 「三国山」のハイキングコースを歩いた。山中湖までいく手前の「篭坂峠」に登山口がある。村の墓地から40分ほど歩くと展望の良い「アザミ平」に出た。ここは「富士スピードウエー」と「富士霊園」の裏手になり、このガスがなければ真正面に「富士山」右手に「山中湖」が一望できるのに。お目当ての大型のフジアザミは?何もないなあ。若い芽も出てない。いつもここは花園でナデシコもいっぱい咲くのに。
 「三国山」にむかって少し歩いてみた。ブナの古木が次々と現れ大きな枝を腕のように四方に伸ばしている。まだブナの葉は青々しているけどカエデの黄色い葉がもう散り始めていた。秋になったらきっと素晴らしい紅葉の散策道になるだろうなあ。ここらでお弁当に、と立ち止まったら真っ赤なキノコを3本発見。今年最初のタマゴタケだ!まるで三世代の家族のようだよ。母親と娘とその傍らにはまだ殻に入った赤ちゃんまで。
 鮮やかな赤色だけど毒キノコじゃないよ。須走口五合目のキノコ名人によると「とてもおいしい」キノコの一つで、バターソテーにすると最高なんだ。もちろん持ち帰って私の口に入ったよ・・・。

 2年生のTAさんは前回「接続詞」の英作文で、「いくら難しくても、その本を読まなければいけない。」がほぼ書けた。You must read the book however hard it is, では後半がeven if it is very hard「たとえとても難しくても」でもOKだけれど、疑問詞のhow(どんなに)を使うとno matter how hard it isとかhowever hard it isというのがよりよい英文だ。しかしかなり難しい構文だね。今日は「関係代名詞」の前にin、to、for、withなどの「前置詞」がついているような文を勉強した。
 2年生のKA君は前回「前置詞+関係代名詞」を勉強した。There are books from which you can learn both how to read and how to live. 「本の読み方と人生の生き方の両方を学ぶことのできる本がある。」ではfrom以下の節がYou can learn〜from them.「その本から〜を学ぶことができる」で、from whichに置き換えてbooksのあとに「くっつけ」たものだ。今日は「関係代名詞whatの慣用表現」を勉強した。something which・・を一語で表したのがwhatだから、私が買った「物」とか、私が知ってる「事」という日本語に相当する。さらに、日本の今の「姿」とか、〜にとって「大事なもの」、と訳せるといい例文も勉強した。
 MAさんは「形式目的語のIt」の働きを勉強した。第5文型でI think it easy to read the book.「その本を読むのは簡単だと思う。」のような文だ。動詞はbelieveやfindも使う。「熊本大」の英文 One can say things in a letter that one would never dare say in conversation. の和訳は「人は会話ならばとても言えないだろうようなことを、手紙では言うことができるのだ。」ここのwouldには注意しよう。「仮定法」で「〜だろうが」の意味をつかめるといいね。
 御殿場教室の2年生ARさんが出席した。The less attention we paid to his lecture, the more irritable he became. は難しい「比較構文」で the 比較級SV, the 比較級SV. だ。「私たちが講義に注意を払わなければ払わないほどますます先生はイライラしてきた。」 As we paid less attention to his lecture, he became more irritable.のように接続詞as「〜するにつれて」を使うほうがずっと簡単だけど。今日は学校の試験が9月の留学前に実施されるので、その対策に集中してプリントは次回に回した。
 SU君は「比較」で、前回は「原級」の as 〜asを勉強したので、今日は「比較級」 more 〜than と「最上級」のthe most〜を基礎から勉強した。busyのような短い単語なら語尾に-erか-estをつけるから busier、the busiestとなる。後半は「疑問文」の作り方をやった。「付加疑問文」は相手に確認を求める言い方だから、「肯定文」の後には, don't you? のように「否定」の疑問文を付け加え、「否定文」の後には、do you? のような「肯定」の疑問文をつけ加えるのだ。
 YAさんは前回「接続詞」の和文英訳5題ではかなりいい解答が書けた。語順配列で「夕食を食べようと席に着くとすぐに電話が鳴った。」は接続詞のas soon asを使えば簡単だけど、no sooner〜 than・・の構文で書かないといけないから We had no sooner sat down for dinner than the telephone rang. 「電話が鳴るより席に着くほうが早かった、なんてことはなかった。」つまり、ほとんど同時だった、ということになる。hardlyや seldomなどの否定の副詞は「neverと同じ位置」と覚えよう。今日は「前置詞+関係代名詞」が少々難しかった。声に出して読んでみると「文」の切れ目がわかって納得できるね。 尾上

(追記)前年のコンクール東海大会金賞受賞のご褒美に「海外遠征」をやった。2001年は「沼津東高校」が創立100周年に当たり、記念行事として吹奏楽部のアメリカ演奏旅行を提案したらOKが出た。沼津市の姉妹都市「カラマズー」を訪問し、現地の高校生と交流しホームステイも体験しようという試みだ。カラマズー市の3つの高校吹奏楽部との合同演奏は価値ある文化交流になった。
 作曲家のデル・ボルゴ氏もNYから招いてゲスト指揮者をお願いし、生徒にも私にも素晴らしい体験になった。帰途には東海岸に立ち寄りあこがれのNYCを訪問。コロンビア大学やハーレムを観光した後、NY湾を船で渡りあの「自由の女神」を見たよ。夜はブロードウエーをちょっと歩いてマクドナルドでイートインしてからあこがれのミュージカル「オペラ座の怪人」をみんなで鑑賞。小さな劇場に熱気がムンムンあふれていたよ。MU君も大興奮だったなあ。
2018/08/16 (Thu) 23:27


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