「マティス展と母校の演奏会」
昨日20日(土)は小田急高速バスで東京に出た。地下鉄の乗り継ぎがうまくいって2時間で六本木の「国立新美術館」についた。マティスは大好きな画家で、昨年も上野の都立美術館で大きな「マティス展」があり見に行ったよ。今回はフランス南部のニースにある「マティス美術館」の所蔵品150点で、晩年の「切り絵」作品や教会の内装壁画がユニークで面白かったが、初期の有名な油絵や彫刻も多数展示されていて予想を超えて実に見ごたえがあった。この日は昔、島田商業高校で私と同じ英語科の同僚だった高島先生が趣味の油絵が公募展に入選し、「新美術館」に展示されているという知らせでそれを見るのも目的の一つだった。
午後は京王線で調布に行った。駅前の演奏会場「グリーンホール」で予定の母校オーケストラの第106回定期演奏会を聞きたい、というのが最初の目的だった。ワーグナー「マイスタージンガー」、グリーグの「ペールギュント組曲」とロシアの作曲家カリンニコフの交響曲1番だった。大学生のパワーはやっぱりすごい!弦楽器も管楽器も力いっぱいの演奏で交響曲の音響がホール内をとどろかす。アンコールの「くるみ割り人形」も楽しい演奏を聞かせてくれた。ハープも入って80人くらいの大編成だったから、60年前第1回の定演を40人くらいで開催した私たちには想像もつかない。上手になったものだ・・・
19日(金)は御殿場市民会館で「ひろがり学習塾」の開講式だった。「生涯学習」を主催する御殿場市教育長の来席のもと、「着物の着付け」「太極拳」「将棋」「フラワーアレンジメント」「陶器の絵付け」「写真教室」など27もの教室が出そろい、それぞれ講師の紹介が行われた。私も「英字新聞を読もう!」という教室を昨年に引き続き開催したいと案内したら、5人の女性が応募してくれた。学校を出てから何十年もたつのに、また新たに英語を学ぼうという意欲には敬意を表します。
昔、島田商業高校にいたころ同僚の先生が、外部で週刊誌TIME(タイム)を読む会を主宰していた。しかしレベルが高すぎて政治も経済も世界のニュースでは興味が沸かない。そこで始めるに当たってどの英字新聞でどんな記事を読もうか、と思案した。朝日新聞「天声人語」の英語版とか、「ニューヨークタイムズ」とかでは知的な好奇心だけでは長続きしない。しかし「ジャパンタイムズ」(略JT)は150年前明治の初期に在留外国人のために編纂された新聞が起源で、今もその趣旨が生かされている。風習・祭・食文化など外国人の好奇な目から見た日本の姿に気づかされて我々が驚くことが多い。それでJTの記事が中心になってきた。 尾上
