2018年3月29日(木)裾野市民文化センターにて
「伊豆の西海岸」
500mの高原で暮らしていると花の季節の訪れが半月遅いからじれったくなる。あちこちでいつもより早いお花見が始まっているとテレビでいうから、温泉にも入りたくて「西伊豆」にドライブに出かけた。久しぶりの修善寺では夏日のようで、鮮やかなレンギョウやスイセンの黄色、真っ赤なシャクナゲの狂い咲き。朱塗りの橋の向こうにギリシャ正教会の尖塔を包むような満開のサクラが。
「達磨山」の登山口の戸田峠を越えると海に向かって下り道はくねくねとサクラのトンネルをいくつもくぐる。車はまるで桃源郷のようなひなびた戸田の街に入っていった。天橋立のように砂嘴がのびている静かな入り江に開けた集落だ。半島の先端に「ロシア船」の記念館がある。江戸末期に下田から修理のために曳航したがここで難破したディアナ号の大きな錨が展示されて、「日ソ友愛の像」とロシア語で刻印されていたよ・・・。
1年生TAさんは前回、「関係代名詞」whichと「関係副詞」whereの違いを見分ける問題が難しかった。This is the point where you made a mistake.「ここが君が間違った箇所だよ。」はYou made a mistake there.のthereがwhereに変わってyou の前に出た。This is the village which I’d like to visit again some day. 「ここがいつかもう一度訪れたい村だよ。」は I’d like to visit it〜のitがwhichに変わったもの。今日は「代名詞」の総まとめをやった。特に「不定代名詞」で「2つ」のboth、either、neitherの違い、「3つ以上」のallとnoneの対比など、覚えきれないくらいの内容の詰まった単元だね。
三島地区では広告の反応が全くないので、昨日28日に沼津地区にも新聞折込の広告を追加で依頼した。それを見て今夜は一組だけ見学者があった。授業が毎回3時間では長すぎるとか、集中しきれないという意見もあるようなので、例えば7時から9時までの2時間にして会費の値下げをしてもいいと思っている。その方が参加者が増えるならば。
KA君はお休みした。 尾上
(追記)戸田から土肥、そして松崎まではくねくねとアップダウンしながら駿河湾の大海原を見下ろしながら海岸線の上を走った。満開のサクラの古木が並木になって広い海の青にピンク色が映えてなんとも美しい。仁科海岸の「沢田公園」の岩山には珍しい露天風呂があって、久しぶりに立ち寄ってみると一人旅の若者と一緒になった。静大の学生で浜松からずっと自転車できて伊豆半島を一周する計画という。「堂ヶ島」の島々と絶壁に打ち付ける大波のしぶきを見ながら潮風に吹かれていい湯だね!
松崎に入る手前で道が左に折れて下田に向かう。桜並木が何キロも続く那珂川に沿って松崎高校の先を更に行くと「道の駅・三聖堂」がある。ここで一休みして「ぜんざい」を食べた。園内には「旧大沢学舎」の白い木造と、これを建てた「依田佐二平」という人の銅像が立っている。江戸から明治時代にかけての偉人で、この大沢村の出身で国会議員まで務めた人だ。明治になって松崎に銀行や海運・製糸業などを振興し「豆陽中学」(今の下田高校)創設に携わったそうだ。
その依田佐二平(子爵)の旧家に行ってみた。築300年という「なまこ壁」のどっしりした瓦屋根で「有形文化財」に指定された観光スポットだが、実はここに昔私たちは夫婦で一泊したことがある。今は廃業したけれど、かつては「大沢温泉ホテル」という名門旅館で特に母屋の主人の部屋に泊めてもらったのは思い出深い。山懐につつまれた小さな集落で、旧家の前の川はちょうど「桜まつり」の赤ちょうちんが下がって、両岸は満開の桜の古木がはてしなく続いていた。河原にはゴザを敷きギター片手に子供たちと花見をする家族のほほえましい風景が。