「ダイヤモンド富士」
この冬最後の「ダイヤモンド富士」を見たくて「山中湖」の「パノラマ台」に行ってみた。他県ナンバーの車が駐車場からあふれて40〜50台も路肩を占領しているよ。一番いい斜面にずらっと一列に並んでカメラを三脚に載せて、もうすぐ始まる自然の一大ページェントを待ち構えている。
例年にない寒さでこの冬は山中湖が半分凍結し、山の上から見ると東端の平野のあたりの湖面は結氷で真っ白だ。4:30いよいよはじまるぞ。夕陽が富士山頂にかかった。眩しい光が四方八方に分散し山頂で大爆発が起こっているような荘厳な瞬間だ・・・。
3年生EN君からも今夜は嬉しい報告。「第一志望の立教大に合格しました。明治大は80%取らないと受からないらしくダメでしたが。」でも良かったねえ。直前に「英検準一級」にも合格していたから心配しなかったけど。「立教は4月早々に英語クラスの振り分けテストがあるのでノンビリできません。大学が始まるまで3月もUG会に出席させてください」、とのこと。今日からTOEFLの模試問題をやってみよう。米国の大学や院に進学するには必須の検定試験だ。ビジネス向けのTOEICよりずっと難しいよ。英文和訳と英作文もそのまま続けることにしよう。
2年生のOSさんは前回「強調構文」 It is 〜that・・の勉強で和訳をやった。It was not until about the year 1100 that paper was made in southern Europe. 強調部分に注意すると「1100年頃になってはじめて南ヨーロッパでは紙が製造された。」という和訳がいいね。今日はプリント学習を中断して学校の期末テスト対策をやった。入試頻出問題集が文法や構文のかなり広い範囲で出題される。解説書を見ながら自習せよ、という課題だ。しかし、解説の膨大な中身はなかなか覚えきれるものではない。代名詞のmostやanotherで苦労していたね。most students(ほとんどの学生)に対してmost of the students(その学生の内のほとんどの人)は、mostが形容詞か代名詞かの違い。次回もおおいに質問してほしい。
1年生ARさんは前回総合問題をやってみた。「動名詞」を使う重要構文でinsist on –ing が難しかった。 She insists on my taking her to a nice restaurant. 「彼女は私に素敵なレストランに連れて行ってとせがんでいる。」 my taking(私が連れて行くこと)のmyは動名詞の「意味上の主語」と呼ぶよ。今日はARさんも期末テスト対策に切り替えたら質問を次々と投げかけてきた。英文法の入試問題集をやってみよ、という課題だから1年生で勉強した内容ではとても歯が立たないようなレベルの問題ばかりだ。学校の授業では時間不足で扱えないから将来のために自分でやってみろ、ということだね。いくらでも手伝うからこの「UG会」でどしどし質問していいよ。 尾上
(追記)山中湖で最高の自然の光景を堪能したあとは、須走にある食堂「山小屋」で夕食とした。ここの御主人はシーズン中には「須走口五合目」2000mの「東富士山荘」で登山者の案内やみやげものを売っている。私がよく利用する山荘で、昼食を注文しながら山の花の開花情報をもらったり付近で採集したきのこを鑑定してもらっている。11月から4月まで「ふじあざみライン」が閉鎖される期間はこの須走の街中でレストランを経営しているのだ。
私たち夫婦は御殿場南高での教え子の仲人をやったことがある。私が顧問をやっていた吹奏楽部で、打楽器とトロンボーンを吹いていた同級生の二人だ。その結婚から20年、その可愛い一人娘がこの春高校を卒業してイギリスの大学に留学することになった。そのお祝いということで、この日は夕食を共にしようと須走町内に住むそのYO君一家を「山小屋」に招いたのだ。
「ランカスター大学」は創立50年ほどの英国王室公認の公立大学。英国中部のランカシャーにあってロンドンから300キロ北だそうだ。まだ若い大学なのに英国のランキングではいつも上位に入る難関校だ。英国留学の検定試験をIELTS(アイエルツ)というがそれで英語力を伸ばし、娘さんは今月試しに受けてみた「早稻田」や「上智」にも合格したけどやはり「ランカスター」に行くと決めた。夢は「チャーミングな人間になるために・・」だって。いいなあ。
