西湘バイパスの平塚まで友人の見舞いに行った。いつものように海抜800mの「乙女峠」を越えていく。R138で仙石原から先は「早川」の渓谷に沿ってぐんぐん下っていく。小学唱歌に歌われた「箱根の山は天下の険・・」はまさにこのあたりだろうね。渓谷全体が紅葉して実にみごとだ。
宮城野まで下ると橋を越えて右岸を走る。ここからは本当の崖っぷちの道で「かけはし」の上を車が走っているよ。「木賀の桟道」といって明治時代ドイツ人医師ベルツが気に入ってここに別荘を構えた。宮ノ下の「富士屋ホテル」の前で国道1号線に合流するまでが大好きな箱根路だ・・。
3年生EN君は前回、「九州大」の英作文をやった。「正直は最上の策である、ということわざがある。」は「ことわざにあるように」と言いかえて As the proverb says, という。Honesty is the best policy. は是非覚えておきたい。今日もセンター試験は80%の好成績だった。ミスをしたのは高校の授業では習わない少々レベルの高い問題ばかり。Only in my house do I feel safe and secure. で文頭に onlyを置くのはSVが疑問文のように「倒置」の文だから。「自宅でしか私は安全だとは感じない。」という意味で、little、neverやno sooner、hardly、scarcelyなどの「否定の副詞」が文頭に出たときの扱いと同じなんだね。
YAさんも「センター試験」の問題をやってみた。会話文はパーフェクトだったけど得意な「語句整序」の問題で失敗したね。It's no use regretting what you have done. (やってしまったことを後悔しても役に立たない)は、It’s no use crying over spilt milk. (こぼれたミルクについて泣きわめいても無駄だ、)という英語のことわざを覚えていないと。似たような日本語のことわざでは「覆水盆にかえらず」といって「後悔先に立たず」ともいう。後半は入試の英作文と英文和訳にも挑戦した。
2年生のMU君は「鯨の公式」 no more 〜than・・を勉強した。A whale is no more a fish than a horse is.(鯨は魚ではない。馬が魚でないのと同じだよ、坊や。)の例文からその名がついた。昔、子供がよく目にする大きな哺乳動物は馬だったのだろうね。A whale is not a fish any more than a horse is.と言ってもよい。後半ではno more than 〜とnot more than〜が数字の前につくと数字の強調の仕方が変わることを勉強した。noは直後の単語を否定するのに対しnotは後の語句全部を否定すると説明したね。
1年生のTA君は「仮定法」の問題をやってみた。学校ではまだ教えてなかったようで、このプリントで基本から勉強した。「もし仮に〜だったら」のように、「今」の事実や「昔」事実に反する「仮定」をする文では「動詞」の形が覚えづらいね。日本語で「さあ、もう寝た寝た!」といえば過去の意味ではなくて「寝た方がいいよ。」の意味で「仮定」の気持ちがこもっているでしょ。英語もこれに似ているね。「今」の逆を仮定するのに「過去形」を使うから。 尾上
(追記)平塚の病院に入院加療中の友人YA君は、東京の「武蔵工業大学」の教授として長らく教鞭をとっていた。私の3年後輩で東京外語大のドイツ語科から一橋大学の院に進学した秀才。「ドイツ語」「ドイツ文学」や「音楽美学」を講義して学生の人気が高かったらしい。三島の「日大・国際関係学部」でも教えていた。
外語大のオーケストラが初めて定期演奏会をスタートさせた時、YA君と私はホルンの1番・2番を吹いた間柄なのだ。その後私はチェロに転向して三島の「駿河フィル」や高校の吹奏楽部顧問として音楽活動を続けたけれど、YA君はもっと専門的にホルンの演奏と研究を続けて東京の「ホルン協会」や「トランペット協会」の会長まで引き受けた。
「音楽学者」としても名をなして、著書「音のアルカディア」では角笛つまりホルンの歴史と文化を熱く語ったし、「オルフェオ」ではイタリア旅行とオペラの歴史を紹介している。亡き愛妻エウリディーチェを「黄泉の国」まで探しに行く「オルフェウス」の物語は、自身が学生時代に得た最愛の伴侶を若くして失っているだけに、著者の切実な思いが伝わってくる。
3ヶ月ぶりに病床に見舞うと症状がさらに悪化しているらしい。鼻からカテーテルで栄養を胃に送り込んでいる。この夏「脳腫瘍」を手術してからすっかり寝たきりになってしまった。目も見えないので手を握って私から一方的に語りかけた。8ヶ月前に見舞った時には手を引けば何とか歩けたので、近所のレストランまでお寿司を食べに連れ出すことも出来たのに。何とかして回復させたいなあ。









