高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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wh-+ever は no matter wh- で置き換えできる
wh-+ever は no matter wh- で置き換えできる
2017年9月24日(日)
御殿場市民会館にて 
「富士山頂の火口」
 ことしは初冠雪の来ないうちに7回目の「富士登山」が出来た。日の出の頃に「富士宮口5合目」に着くと富士山頂が朝日に赤く染まり始め、雲ひとつない真っ青な空を見上げながら登山開始。ここが標高2400Mだからあと1300Mを一気に登るぞ。まだ一軒だけやっていた6合目の山小屋「雲海荘」で缶コーヒーを飲んで出発だ。
 10日に閉山したので登山者も少なくて、7合目あたりで一人がぐいぐい追いついてきた。「健脚ですねえ。何時間で登る予定ですか?」と感心していうと、「今日が富士登山1700回目。有名な実川さんにはかなわないけどね。私は登り2時間半くらい。海抜ゼロの田子の浦からスタートして登ったこともあるし、小田原から箱根と金時山を越えて3日間で富士山頂に着いたこともある。」
 眼下に雲が湧き起こって雲海が広がってきた。やっと9合目の「万年雪山荘」に着いて空腹を感じる頃、先ほどの「鉄人!」がもう下ってきた。小山町の人で私と同じ年齢とはオドロキだ・・・。

 3年生EN君は前回、「徳島大」の英作文が難しかった。「ことばの学問の専門家である言語学者だけでは、現在の言語の問題には答えられない。」「〜だけで」は 〜aloneとやれば、 Linguists alone can't answer some present questions on language. と書ける。主語の後に注釈として , who are experts in linguistics, を割り込ませればいい。今日の英文では be to〜の構文が中心で、「お茶の水女子大」の「脳とコンピューター」の話が難しかった。The computer is yet to be invented that also smells, tastes, sees, and touches, ・・・で thatは何だろう。そのあとがすべて動詞の連続であることを見れば the computer にかかる関係代名詞だね。「物の臭いや味もわかり、見えたり触ったりするようなコンピューターはまだ発明されていない。」
 3年生のYAさんは前回Poverty is a great evil in any state of life; but poverty is never felt so severely as by those who have, to use a common phrase, “seen better days.” の和訳が難しかった。前半は、「貧困はどんな生活状態でもとても困った事だ。しかし・・・」となる。後半は「カンマカンマ」で区切った挿入部分が「よく知られた表現を使えば」の意味で、直後の「もっといい時代を見たことがある」の注釈になっている。引用符で囲ってあるね。挿入部分をカットすれば seenは当然 haveとつながるから「現在完了」の動詞なのだ。「比較構文」の never so〜 as・・に注意して、「・・のような人たちほど、貧困を厳しいものだと感ずる人はいない。」と訳せるとよかったね。今日はセンター試験の過去問で「語彙の配列問題」が難しかった。He arrived at the ticket office only (     ) for the show had already been sold out.「不定詞」の結果用法に、only to〜「しかし、その結果・・」というのがあったね。「しかし、そのショーのチケットはすべてすでに売り切れたと言われ(るだけだっ)た。」だから、 only to be told that all the tickets for the showがカッコに入る。
 2年生MU君は前回、「分詞構文」を使った書き換えをいくつかやった。 After he had read the newspaper, he lent it to her. は、接続詞と主語を消して「過去完了形」の動詞をHaving read 〜と書き換えればいい。今日は副詞節の whether 〜or〜「〜であろうと〜であろうと」を勉強した。「三重大」のWhether we like it or not, it is no longer possible for nations to shut themselves off from the rest of the world. は、「好きでもいやでも、国が世界の他の国々から身を閉ざす(鎖国する)ということはもはや不可能だ。」後半は「複合関係詞」の whoever、whatever、whenever、However などを勉強した。 それぞれwh-+everはno matter wh- で置き換えできる表現で、Whoever asks him, ・・・(誰がたのんでも)は No matter who asks him, ・・・ともいえる。
 1年生TA君は前回、「昔の人は短命だった」という英文を読んだ。 It is possible that many inventions were made by children while they were playing. 「多くの発明は子供たちによって遊んでいる最中になされたという可能性がある。」 make many inventionsが受動態で書いてあるから「作る」とは言わずに1語でinventと同じ「発明する」でよい。make a promise(約束する) make a plan(計画をたてる)と同じイディオムだ。今日は「文型」の復讐だった。一つの動詞がさまざまな文型に使われる例を学んだ。 Who made these sandwiches?「〜を作る」は第3文型、I’ll make you a new dress. 「〜を〜に作ってやる」は第4文型、I’ll make you happy. 「〜を幸せにしてあげる」は第5文型だ。
 来週10月1日(日)の御殿場教室は「森の腰中央公民館」に移します。もう10月になるね。2週間前にカナダ・バンクーバーに出発した大学生のYAさんは名門ビクトリア大学での留学生活が始まってずいぶん慣れてきたらしい。14人のクラスに入って半数近くの日本人同士で固まらないように気をつけているそうだ。それはいい。 尾上

(追記)6合目の「雲海荘」で休んだときに、赤い色のマウンテンバイクが置いてあるのが気になっていたけど、持ち主が分かった。7合目あたりでもう下ってくる白人のハンサムな若者あり。ドイツのベルリンから来たという。「私もフランクフルトに友人がいて昔ドイツ旅行したことがあるよ。あれは君の自転車だったの。よくガレキの道を6合目まで乗ってきたねえ!」
 にこやかに話す英語がとても上手で、今年が3回目の富士登山で、成田空港から自転車で出発。まず東北の仙台や秋田を周り、富士山に登山した後は関西まで走って、関空からドイツに帰国する予定、という。白い鉢巻をきりりと締めて日本人でもめったにいない「冒険野郎」だね。「ヒザががくがくですよ」といってさすっている。お互いの健闘をたたえ握手をして別れた。
 予測通り6時間かかり12:30に山頂の神社奥の院に着いた。荷物になるけど抱えてきたダウンコートが役に立った。朝食用にコンビニで買った海苔巻きが凍りかけている。岩場には大きなつららも下がっている。ここで満足して下山する人も多いけれど、やはり最高所「剣が峰」は目の前、あと15分くらいだ、頑張ろう。
2017/09/24 (Sun) 23:35


カンマで割こませた it would seem は文頭に
カンマで割こませた it would seem は文頭に
2017年9月21日(木)
裾野市民文化センターにて
「鎌倉サイクリング」
 平塚市の大学時代の友人が脳の手術をして入院しているので4ヶ月ぶりに見舞いに行った。今年の年賀状には、娘さんの代筆だけど「あと2冊くらい本を書きたい・・・」と言っていたのに、とうとう寝たきりになってしまった。手を握ったらふくよかで温かく血色も良い。声が出しにくいし眼も見えなくなっているので、もっぱら私が近況をしゃべりまくることで少しは喜んでもらえたようだ。もういちど元気になって、好きなテンプラを食べに外に連れ出したいな。
 病院の面会時間まで十分な時間があったので、車で湘南海岸を走り鎌倉まで行ってみた。「七里ヶ浜」の先の「材木座海岸」で自転車を組み立てて出発だ。今まで歩いたことのない東の山裾を走ってたくさんの初めてのお寺に参拝した。「鶴岡八幡宮」から小町通りまでくると人混みが想像以上。なつかしの「露西亜亭」をみつけてピロシキを2箇おみやげに買った。袋にロシア文字でПИРОЖКИと書いてあるよ・・・。

 3年生MIさんは前回、 「不定詞」の用法で「津田塾大」の英文に苦労したね。Doing your own thing sounds attractive, but it is a hard philosophy to live by. 前半は「自分のことは自分でやる、というのは魅力的に聞こえる」の意味。soundはlookやseemと違って「人の声や話し方」で判断するものだ。後半は live by the philosophy「そういう哲学に基づいて生きる」から変形したもので、さらに hard to〜が「〜しにくい」のイディオムであるとわかれば、「そういうのは守りにくい人生哲学だ」と訳そう。
 SEさんは前回、「京都女子大」の「テクノロジー」に関する英文が難しかった。The primary task of technology, it would seem, is to lighten the burden of work man has to carry in order to stay alive and develop his potential. カンマで割こませたit would seemは文頭に出しておけばよい。「科学技術の第一の仕事は、人間がこれからも生存しその能力を開発するために背負っていく仕事の重荷を軽くすることだ、と思われる。」
 KI君は前回、「東京学芸大」の「アメリカ人の開拓精神」を和訳した。All relationships, the American feels, should have a bit of love and friendship in them. は、ここでもカンマで割り込ませたthe American feelsは文頭に出せば「〜と、そのアメリカ人は感じている。」となる。「すべての人間関係にはそこにちょっとの愛とか友情があったほうがよい、と〜」最後のthemは複数だからrelationshipsのこと。すぐに「彼ら」とやってしまわないことが肝心。
 御殿場教室のYAさんが出席して「無生物主語」を勉強した。動詞のmake(〜させる)の主語が「人」ではなくて「物事」でも英語ではOKだ。「物事が人に・・・させる」のように表現する。The mere sight of a snake makes her tremble. 「へびを見ただけで彼女はふるえる」。remindも「人に思い出させる」の意味だからThis photo reminds me of a trip to Hawaii. 「この写真を見ると、私はハワイ旅行を思い出す。」のように訳せるといいね。1年生KA君はお休みした。 尾上

(追記)御殿場教室の1年生TA君は、先月夏休みの思い出に「冒険旅行?」に出た。未明に自宅を自転車で出発し7時間かけて「鎌倉」の「小町通り」に着いたそうだ。国道1号線をただひたすらに走り、真っ赤に日焼けして帰ってきた。帰りは松田から御殿場までほとんど上り坂だし、筋肉疲労もあってなんと11時間かかり、夜中過ぎの到着だったとか。よく走ったなあ!
 片道70キロも自転車で走るなんてそんな真似は出来ないけど、私も自転車で鎌倉を走ってみたかった。浜辺の一番近くにある「光明寺」の壮大な寺院には圧倒された。このあたりには鎌倉時代に活躍した僧・日蓮に関わるお寺が特に多く、「ぼたもち寺」の大きな提灯や、「妙本寺」の建築の見事さも感動だ。白いハギの花で埋め尽くされている「宝戒寺」まで来ると急に観光客が増えた。すぐ隣が鶴岡八幡宮だった。
2017/09/21 (Thu) 23:32


 「意味の拡張」
 「意味の拡張」
2017年9月18日(月)
三島ゆうゆうホールにて
「稲刈りの季節」
 サイクリングも兼ねて仲間の農場に登って行った。私たちの畑は7キロ離れていて「米軍滝ヶ原キャンプ」に近い。もうあちこちでイネカリが始まっていた。台風18号が接近しているから大急ぎの様子。大型の「コンバイン」で刈り取りそのまま脱穀し袋つめまでやってしまう。残りのワラは刻んで肥料のためにそのまま畑にばらまいてしまう。地主の娘さんは操作上手で一人でも出来てしまう。
 赤や白のヒガンバナが咲いている近所の田んぼまで来ると小さな「バインダー」を手押しして稲刈りをしている人が。旧式の「刈り取り機」のことだけど、藁を一把ごとにヒモで結わえてくれるすぐれものだ。そのまま竿にかけて「天日干し」ができる。「へえ、まだ現役なんですね。」と話しかけたら、「ただでもらったんですよ。どの農家もコンバインに買い換えてお荷物になっているから・・・。」

 3年生TAさんは「センター試験」の第1問と2問をやったらミスが2つだけ。すばらしい成績だった。さらに10月1日に予定のTEAP検定試験の準備のためにいくつか問題をやってみた。センターと同じような「語彙・語法」20題は難しいけど70%くらいとれた。表とグラフを読み取る問題は苦手なようで誤答が多かった。対策が必要だね。TEAPは英検の準一級レベルの問題で、AO入試や大学生の英語力テストに利用されている。スピーキングとライティングが課せられるから本当の英語力が試される。予備にいろいろ練習しておくと違うよ。来週もう一度やってみよう。
 1年生NI君は前回、長文で「青年海外協力隊(JOCV)」に参加の決意をする日本の若者の話を読んだ。他動詞のraiseは「(手、旗、給料)をあげる」から「(子供)を育てる」などにも使い、raise moneyとは大金を積み上げるから「募金活動」することだ。こういうのを英語学では「意味の拡張」と呼ぶよ。今日は複合関係詞の whatever(〜する物は何でも) whoever(〜する人は誰でも) whenever(〜する時はいつでも)などを勉強した。それぞれ anything whichとか anyone who、 at any time whenで言い換えが出来る簡潔な表現だ。後半は「命令文+and/or」の構文を勉強した。
 1年生のTAさんは、「不定詞」の働きをじっくり勉強した。名詞用法「〜すること」、形容詞用法「〜するための」の問題はほぼ全て正解だった。「並べ替え問題」では Everyone needs a goal to work for. が難しかったね。「なぜ forで終わるの?」「それは work for a goal(ある目標のために働く)のa goal を不定詞の前に出して「働くための目標」に言い換えたからだよ。」副詞用法には中学でやった「〜するために」(目的)のほかにも3つあるから今の内に覚えておきたいね。 尾上

(追記)「たった50坪だけど私たちも来月、7人の仲間で鎌で昔ながらの稲刈りをするんです。足踏み式の脱穀機も持ってますよ。」と私が言うと、「いいですね、頑張りましょう。春にレンゲを咲かせて肥料にし、私は無農薬農法でやっています。バインダーを譲る人がきっと又いたら連絡しますよ。」この夏のUG会の広告を名刺代わりに渡して、GOさんと友達になってしまった。
 8年前に畳2枚ほどの小さな田んぼを作って稲作を始めたころは、仲間と手作業で籾を藁から一本一本もぎ取っていた。3年前に足踏み式の「脱穀機」を仲間が千葉県のどこかから譲り受けて、古代式の農作業が急に文明化して昭和初期になった。50坪に広げたのはそれ以来で昨年の秋は進歩して50キロも収穫があった。地主さんにも褒められるほどの実りだった。
 それにしても稲作で苦労するのは「水」だ。「水源池」から出た共同の川につくった堰から引いた水が一番低い私の「たんぼ」に届くまでには、地主さんの田んぼ10枚を潤してやっと残りの水だ。何かの都合で元を止められたら自分で開けに行くしかない。ほっといて溢れさせたら付近が水浸しだから目が離せない。地主さんやそのご家族にお願いしたりぺこぺこ頭を下げることになる。つまり、農業特に稲作は「人間関係」が一番大切ということになるのだ。苦労するよ。
2017/09/18 (Mon) 23:54


What is it that・・・?(・・・なのは何なの?)
What is it that・・・?(・・・なのは何なの?)
2017年9月17日(日)
御殿場市民会館にて 
「アサギマダラ」
 足柄峠まで車で行って又「金時山」に登った。ゲートの手前から歩いて30分ほど神奈川県との県境を緩やかに登って行くといよいよ「猪の鼻」とも呼ばれる急傾斜が始まる。山頂「金時茶屋」の秀峰さんはここまで車で荷物を運び「リフト」に載せかえる。足の弱い85才の母親「金時娘」もこれに乗せることがある。小さな篭みたいなもので怖いだろうなあ。
 そこは小さなお花畑になっていて私の楽しみのひとつ。「クサボタン」が群生し釣鐘のような薄紫色の花を一杯にぶらさげてそこにアサギマダラが4.5匹とまって蜜を吸っていたよ。ステンドグラスのような美しい水色のまだら模様の羽根を持ち、台湾の方から海を2000kmも渡ってくるそうだ。「渡り蝶」というのかな・・・。

 3年生EN君は前回、「目的」の不定詞を含む英文が難しかった。 It is easy enough to see that technology fulfills this purpose when we watch any particular piece of machinery at work ・・で、when以下は第5文型で「どんな特定のひとつの機械が作動中の様子を見るだけでも」となる。 easy to seeは英語学で「tough構文」と呼ぶもので、The book is hard to read.(その本は読みにくい。)のように、不定詞が直前の形容詞を修飾する働き。冒頭のItはthat 以下をさす形式主語で、「科学技術がこういう目的を達する様子は十分理解しやすい。」今日の「センター試験」1、2問では100%全問正解だった。すばらしいね。
 3年生のYAさんもセンター試験の第1,2問をやった。少々ブランクがあったのに70%の高得点で、本人がビックリしている。自信を強くして勉強していこう。整序問題はひとつ難しいのがあったね。 I wonder what is making the noise upstairs.(何が2階で騒いでいるのかな?)までは組み立てられたけど、選択肢にIt isとthat が残った。「強調構文」を思い出したら、What is it that・・・?(・・・なのは何なの?)でwhatを強調すればいい。ただし、I wonderの後の「間接疑問文」だからI wonder what it is that is making the noise upstairs.となるよ。全国平均点を下げるための難問のひとつだね。
 裾野教室の3年生SEさんが出席した。「センンター試験」では語句整序の問題でミスをしてしまった。Does having pictures on a menu (メニューに写真がのっていることは)に続く語句はmake it easier (もっとしやくすさせる)で、itの中身の to decide what to order.(何を注文したらいいかを決めること)をつなげてできあがり。what to decide to orderではおかしいね。英文和訳では The primary task of technology, it would seem, is to lighten the burden of work man has to carry in order to stay alive and develop his potential・・・(テクノロジーの第一の働きは、人間が生存を続けその能力を伸ばすために背負っている、仕事という荷物を軽くすることじゃないか、と思われる。)で、カンマで挿入されたit would seemは文頭に出しておけばカンタンだ。
 2年生のMU君は、前回は「日米の医療の違い」についての長文を読んでほぼ理解できた。下線部訳では、It takes much time to understand what is wrong with us. このusは日本人のことだね。「どこが具合が悪いのか理解するのにたくさん時間がかかる。」 It takes (人) 時間 to〜(人が〜するのに・・時間がかかる)は大切な構文だ。今日は「譲歩」の接続詞even ifやeven though(たとえ〜でも)を勉強した。Hero as he is, ・・のようにthough のかわりに as でも「彼は英雄だけれど」の意味になる。
 今日は「UG会」10月〜11月の予定表を配付しました。各教室で会場変更が少しあるのでご注意を。「裾野市生涯学習センター」は夜9:30まで使ってもいいそうなので、他の日と同様に6:30〜9:30に変更します。3年生はいよいよ「センター試験」の願書提出が始まりました。本番まであと4ヶ月になったので、ますます準備に熱を入れなくてはいけないね。 尾上

(追記)金時山の山頂から今日は富士山の姿が見えないけれど山の花が目的だから気にしない。お目当てのシラヒゲソウは秘密の大岩の陰に3本くらい咲き出した。ゴツゴツした岩場を巡り歩いてもっと花を探す。青紫のトリカブトと赤紫のホトトギス。ピンク色のシオガマとヒゴタイ、黄色のアキノキリンソウのほかにシラヒゲソウの新たな群落も見つけて感動だ。
 先月末「乗鞍岳」で雪のように一面真っ白に群生していたウメバチソウは、丸い葉を茎が突き抜けて家紋の「梅鉢」のような5弁の花を咲かせる。シラヒゲソウはそれとそっくりだけど花弁だけはまるで仙人のヒゲのように糸状にちぎれて雪の結晶のようだ。友人と南アルプスの「鳳凰三山」に登った時に初めて出会った美しい花だよ。
2017/09/17 (Sun) 23:39


My work clothes need washing.   (洗濯の必要がある) 
My work clothes need washing.   (洗濯の必要がある) 
2017年9月14日(木)
裾野市民文化センターにて
「千頭星山のダイモンジソウ」
 楽しい「打ち上げ」が終わり東京に帰る仲間3人を「韮崎駅」で見送ったあと、真っ暗になった山道を一人でまた登って行った。山頂に建つ韮崎市営の「甘利山グリーンロッジ」は土曜日というのに宿泊客はほかに2組だけ。8時過ぎの飛び込みなのに老管理人の歓待を受け4人部屋を一人あてがわれた。曇り空になって期待した「満天の星」は望めず早々と寝床についた。
 前日は「大村美術館」にも寄ってみよう、と登山計画を短縮して早めに登山口に引き返した。「ちょっとここのロッジにも立ち寄ってみようか」と提案した。山登りの楽しみの一つは山小屋の主人や泊まり客とのふれあいだと私はいつも思う。「靴を脱いでゆっくりしてください。私がとったイチジクもどうぞ。コーヒーもご自分で淹れて。」ただの立ち寄り客にも気前のいい80才になるという管理人・・・。

 3年生MIさんは前回、「早稻田大」の英文が難しかったね。 In an age when reading for most people is a nonintellectual pleasure, and when at the same time there is a constant stream of books falling from the publishers’ presses, a book has only to be barely readable once in order to serve its purpose. ルールA and A’ に従えば and の後のwhen 以下は前にも whenがあるので共にage(時代) が先行詞だ。「出版社の印刷機から川のように絶え間なく本が流れ落ちてくるような時代」が、前文の「読書が知性のいらない娯楽であるような時代」と並列しているよね。「本はその目的に報いるためには一度だけかろうじて読めればそれだけでよいのだ。」
 SEさんは前回、「エベレスト山に初めて登った2人の男」の英文を読んで正確に和訳できた。その一人ニュージーランドの Sir Edmundはエドムンド卿と訳す。英国に功績のあった人物には、女王から名誉の「卿(サー)」という称号がもらえるのだ。映画俳優のチャップリンや歌手のビートルズももらったよ。ニュージーランドやオーストラリアも英連邦の一つだからエドムンド卿もね。今日の「センター試験」は80%の高得点だった。語法の問題でミスが少々あったね。 Solving the problem was more difficult than 〜 に続く語句が難しい。「比較構文」は日本語とずれていて注意が必要だ。thanは接続詞で「〜と比べると」の意味。「私たちが思っていたのと比べると」だから、than we had thoughtで、後に it would be difficult が省略されているのだ。
 KI君は前回、「結果」を表す不定詞の英文を和訳した。 It is discouraging to tell the truth only to find that we are not believed. は短いし単語も易しいのにヘンな訳になったね。「〜を知るだけのために真実を語ること」ではヘン。後半を「目的」として考えるのでなく「その結果・・・」とするのだ。「真実を言ったのに(その結果)信じてもらえないと知ることはがっかりする。」今日も「センター試験」の過去問をやった。語法の問題では、My work clothes need washing. (洗濯の必要がある)のように、「人」ではなく「物」が主語で動詞に needや wantを使うのは「〜が必要」という意味で、動名詞形の cleaning(掃除)とかrepairing(修理)、painting(塗装)などを従える。
 御殿場教室のYAさんは「疑問」に関する入試問題をやった。「なぜ?」のWhy were you absent yesterday? に対して、How come you were absent yesterday?は、「どうしてそうなるの?」の意味で実は、How does it come about that・・を短く詰めた表現なのだ。だから間接疑問文でSVの語順になることに注意が必要だ。さらにWhat time did you say he was coming here? は疑問詞が文頭に出ることに注意。答えが「〜時に」であって、「はい、言いました」ではないから。他にdo you think も「はい、思います」なんて答えないよね。しかし、do you knowだったら「はい、知ってます」とまず答えるから疑問詞が文頭にでることはない。
 御殿場教室の2年生MU君が出席した。前回は総合問題のプリントをやって「発音問題」が不慣れだったね。アクセントのある音節を高めに読んでみると覚えやすいよ。学校のテキストを日頃から予習・復習で声に出して読む習慣を身につけたいね。今日は「接続詞」の用法で、 As far as SV〜 と As long as SV〜 の慣用表現を勉強した。共に「〜する限りは」の意味で、前者は「私の知る限り」のように「空間的」に限定し、後者は「生きている限り」のように「時間的に」限定したり、単に条件のIfとして使うこともある。
 1年生KA君は前回、「 It を中心とする構文」を勉強した。It is〜 for人 to・・・や It is〜 that SV ではIt は「形式主語」の働きだ。It takes 人 時間 to・・や It costs 人 お金to・・(人が・・するのに〜(時間、お金)がかかる)の意味の構文で重要。これは「状況のIt」といって和訳しない。今日は「動名詞」を勉強した。writingは「書くこと」だけど、完了形のhaving written 「書いたこと」(昔)や、否定のnot のつけ方、受身形のbeing written 「書かれること」、having been written「書かれたこと」も自由に使えるようにしよう。 尾上

(追記)前日は2つ目の「奥甘利山」で引き返して正解だった。その先のゴールの「千頭星山」までは予想外の急傾斜でくたくたになったし、「甘利山」のような花畑もなく笹海の連続で単調だった。仲間たちからきっと不満をぶつけられただろうな。早朝6時前にロッジを出発して朝露がビッシリの笹海を歩くので膝から下がビショビショだ。
 奥秩父連山の上に朝日がでたけど乳白色の靄がかかって南側の富士山は墨絵のようだ。「千頭星山」には2時間少々で着いたけど林の中で展望がない。さらに先に進んで急斜面のガケを下り始めると眼前に突如姿を見せたのは「鳳凰三山」のひとつ「薬師岳」だ。高いなあ!その山頂に建つ「薬師小屋」には昔、横浜の友人と宿泊した思い出がある。
 一瞬の後にガスが湧き起こって鳳凰三山は雲の中に隠れた。東の空に目を移すと「八ヶ岳」が雲海に浮かび、主峰「赤岳」の稜線がくっきりと。ふと足下を見ると絶壁の岩場にダイモンジソウが咲いている。マイヅルソウもかわいい実をつけて色づきだしている。春にはここでイワカガミも咲いたのだな。
2017/09/14 (Thu) 23:57


「前置詞+関係代名詞+不定詞」
「前置詞+関係代名詞+不定詞」
2017年9月11日(月)
三島ゆうゆうホールにて
「ノーベル賞大村智博士」
 日帰り「白山温泉」は昨年も「荒倉山」登山のあとに利用した。今回も「甘利山」から下って韮崎市街地に向かう途中にあって便利だった。仲間4人と露天風呂に入ると、正面に「茅が岳」が聳えて「あの三角山にも登ったね。深田久弥の終焉の地だった。」休憩室には美術品の焼き物と油絵が掛かっている。実はこの温泉は美術愛好家でもあるノーベル賞の大村智博士が始めたのだ。
 実家の敷地の一角には更に「大村美術館」も10年前に建てられて韮崎市に寄贈されている。ここには大村先生の蒐集になる日本の「女流画家」たちの名画がいくつも収納されて、私の好きな「三岸節子」や「堀文子」「片岡球子」などの油絵がいくつも見られる。この夏一ヶ月ほどで改装が終わり横浜の友人がネットで調べてきて、今日9日(土)は丁度リニューアルオープンの日で無料だから是非寄ってみよう、と言う。「ひょっとしたら・・・?」
 受付で「今日大村先生がいらしていませんか?」と聞いてみると、「ええ、今ちょうど館内にいらっしゃいます。」との返事!私の勘が図星だった!ずんずん奥まで進むと、あの易者のような黒い丸い帽子をかぶった大村先生が「岸田麗子」の絵の前で来場者の数人に説明している。私もその取り巻きの仲間にちゃっかり入って、「ええ、知ってます。岸田劉生が描いた『麗子像』のモデルのお嬢さんですよね。」なんて、ちょっぴり知ったかぶりして先生と対話もしてしまった・・・。

 3年生TAさんは前回、「前置詞+関係代名詞+不定詞」が見慣れない形式で難しかったね。「京都府立大」の英文で、The acquiring of sufficient land on which to build new roads often seems nearly impossible.「〜に十分な土地の取得はしばしばほぼ不可能のようだ。」といっている。 〜の部分はto build new roads on (the land) 「その土地に新しい道を造るために十分」のことなのだが、最後の前置詞を関係詞とセットでon whichとして不定詞の前に出すことが出来る。今日も「センター試験」の過去問をやってみたら、苦手な発音も整序問題もすべてノーミスで80%の高得点だった。次回はTEAP検定問題の練習もやってみようか。いくつかの大学入試に役に立つから。
 1年生NI君は前回、「接続詞」を選んで空所を埋める問題が難しかった。「〜だけれど」は though とかalthough をつかう。「〜の間に」は while、「〜するように」(目的)はso thatでそれぞれ後にSVがくる。今日は関係詞の「非制限用法」というのを勉強した。「制限」は「修飾」と同じ意味で、 The car which was made in Japan・・「日本で作られたその車は・・」は which 以下がcarを修飾している、つまり制限している。しかし、The car, which was made in Japan, runs very well.のようにカンマで区切ると、後から追加説明するだけで、修飾していないから「非制限用法」と呼ぶのだ。「その車は、日本でつくられているが、とてもよく走るよ」のように訳すと良い。
 1年生のTAさんは前回、長文「日本とアメリカのクリスマス」を読んでほぼ正解だった。発音の問題は慣れていなくて難しかったけど。今日は「動名詞」を勉強した。動詞+ing の形で名詞の働きになって「〜すること」と和訳できる。They were angry about Tom being careless. ここで、being を動詞と考えればTom はその主語の位置だね。「トムが不注意であることに皆は腹を立てた。さらに、もし「昔不注意だったこと」ならhaving been careless と書けばいい。否定で「不注意でなかったこと」なら、not を-ing の前につければいい。尾上

(追記)「大村智記念室」がこの美術館に増設されて今日はこのお披露目でもある。2015年12月にストックホルムの音楽ホールで開催された「ノーベル賞授賞式」には娘さんと出席され、スエーデン国王の前でスピーチをする姿が展示されている。受賞証書や金メダルもケースに入って見ることが出来る。
 根っからのスポーツマンだった大村少年は、「韮崎高校」時代に裏山の「甘利山スキー大会」で優勝もしている。ゴルフも得意で、伊豆の「川奈ホテル」に行ったときにゴルフ場の土から採取した微生物が、あの画期的な新薬「エバーメクチン」発見のきっかけになったという。当時アフリカや中南米で猛威を振るっていた「寄生虫病」に、これは画期的な薬効を示す新薬になった。年間2億人の人の命を救っているというから「ノーベル賞」なのだ。
 単なる日帰りの「山登り」以上のものになった今日の例会。大村先生の温泉でしっかり汗を流した後には「打ち上げ」だ。あらたな居酒屋で、女将の手料理に舌鼓を打ちながら杯を傾けた。今日一日の健康を祝しまた一ヶ月後の再会を誓う。「私は一人で山頂ロッジに一泊して、明日もう一度計画通りに甘利山から千頭星山まで行きたくなったよ。鳳凰三山の雄姿が是非見てみたい。今夜は満天の星が見られそうだし、明朝のご来光も楽しめるし・・・。」(つづく)
2017/09/11 (Mon) 23:32


make oneself understood in〜
make oneself understood in〜
2017年9月10日(日)
御殿場市民会館にて 
「甘利山のマルバダケブキ」
 9日(土)の朝、山梨県のJR「韮崎駅」に集合していつもの4人組で「甘利山」に登った。元気な老人たちが「還暦」から始めた「山旅」も13年目に入って少々くたびれてきた。無理をしないで「美味しい部分だけ」つまみ食いしよう、という山登り計画だ。
 私の運転する車で「甘利山」1731mのすぐ山頂下にある駐車場まで行けてしまった。登山に出発すると10分で展望台に着いて、「甲府」と「韮崎」の市街地が眼下に広がり感動だ。東には「八ヶ岳」や「茅が岳」「金峰山」、南には「富士山」が展望でき、いずれもかつて登ったことのある山を見つめ直すのは楽しいよ・・・。

 3年生EN君は「センター試験」の過去問をやってみた。第1問・2問だけだが今日は素晴らしかった。並べ替えで1問ミスしただけとは楽しみだね。英文和訳では「学芸大」が難しかった。アメリカ人が今も持つという「フロンテイア・スピリット」とはなにか。開拓精神と訳せば良いのだけど、東海岸に入植し西へ西へと「西部開拓」していったアメリカ移民の歴史を辿ればいい。今日は早めにプリントを全部仕上げたので、英字新聞の切り抜きを読んでもらった。「ポスト・イット」の誕生の逸話は面白い。
 YAさんも「センター試験」対策をやってから入試の英作文に取り組んだ。「鳥取大」「大阪大」「山梨大」の問題は難しかったね。どれも複雑な日本語をしっかり分析してSVを組み立てないといけない。「日本語が通じない外国に・・・」は、例のイディオム make oneself understood in Japanese を使うといい。「自分の考えを日本語で理解してもらう」という意味。難しい英文和訳にも前向きに挑戦した。
 2年生MU君、前回は「口語表現」で「会話」の受け答えが難しかった。Do you mind if I smoke?(タバコ吸ってもいい?)といえば、I’m sorry, but I’d rather you didn’t. (悪いけど吸わないでほしい)後半は「仮定法」で書いてある。今日は「接続詞」の so that やin order that が「〜するために」とか「〜するように」と、「目的」の意味の従属節をつくる場合を勉強した。SVに「助動詞」のcan, may、willがかならずついている。
 AOさんは「代名詞 it」の用法で It takes 人 時間 to 〜の重要構文を勉強した。「成城大」の The Milky Way is so large that it takes light about 100,000 years to travel across it. は、「天の川は、光が横断するのに約10万年かかるほどに大きなものだ。」「高知大」の入試問題では、接続詞のand に注意しないとうまく訳せなかった。 SV〜, SV〜, and SV〜 が分析できれば、3つの文が単純につながっているだけだ。
 1年生TA君は前回、「前置詞」を勉強し in spite of his wealth, (裕福なのにもかかわらず)、と instead of English (英語のかわりに、英語ではなくて) の違いを混同してしまったね。今日は「現在完了」を勉強した。ほぼ正確に理解していたね。やった行為が過去のことで、今と関わりがないときには「過去形」にしないといけない。「現在完了形」の動詞は、「過去」に関係するけどあくまでも「今」はどうかを表現するものだから。 尾上

(追記)「甘利山」は名にしおう花の山で、6月には山頂全体がレンゲツツジで朱色に染まるそうだが、今回はこのツツジの葉が紅葉し始めてそれも見事だった。ヤマハハコの白い花が斜面をおおって、そこにピンク色のハクサンフウロが一杯ちりばめられて華やいだ雰囲気だ。秋の代表ワレモコウやオミナエシの他にもウメバチソウ、トリカブトなど、秋の「甘利山」はまさに花の宝庫だ。
 360度の大展望を楽しみながら昼食にした。少々あっけないのでさらに歩を進めて「奥甘利山」1843mに足を伸ばした。マルバダケブキの黄色い大きな花が笹海のなかに背の高さに突き出して群生し私たちを迎えてくれる。笹や木々の緑とよいコントラストで美しい。
 初期の登山計画ではさらに「千頭星山」2139mまでの往復だったが、まだいくつも山をアップダウンしないといけない。どうも時間的にも体力的にも無理そうだ。早めに下山して「立ち寄り湯」に入ろうよ。あの「大村博士」の「白山湯」で汗を流そうか。(この後、2015年ノーベル生理学・医学賞の大村先生との出会いが・・・、つづく)
2017/09/11 (Mon) 1:01


Facts are to the scientist what words are to the poet.
Facts are to the scientist what words are to the poet.
2017年9月7日(木)
裾野市民文化センターにて
「トウヤクリンドウ」
 箱根仙石原に住む友人のKAさんから電話。「もしもし?いま木曽駒の頂上に来ています。周りはトウヤクリンドウが一杯ですよ。今日は素晴らしい天気で乗鞍岳や槍・穂高もよく見えます・・・」長野県のあんな高い山の上からも携帯電話が通じる時代になった。中継塔がますます増えているんだな。「そうか、やっぱり行ったの?うらやましいなあ。コマクサもたくさんあるでしょ?下りには宝剣岳にもぜひ登るといいよ。」
 JR飯田線の「駒ヶ根駅」からバスで山麓に向かい、「しらび平」のロープウエーに乗ればカンタンに山頂駅の「千畳敷カール」2600mに着いてしまう。この駅には「ホテル千畳敷」があるからうまく予約さえとれれば、来年は家内と久しぶりにここの1泊もいいなあ。カールは広大なお花畑で高山植物の宝庫。ゆっくり花を楽しみながら・・・。

 3年生MIさんは前回、「関係詞 what」の慣用表現を勉強した。難しい英文がしっかり理解できて、すばらしい和訳が出来るようになった。しかし「法政大」の「科学と事実」は難しかったね。Facts are to the scientist what words are to the poet. は前半が趣旨で後半はその喩えになっている。このwhat がimportant(大切なもの)の代わりと考えればわかりやすいでしょ。「事実は科学者にとって大切なものだ。」の意味で「ことばが詩人にとって大切であるように。」今日は「会話表現」の入試問題を50題やってみたらどれも正しく答えが出せて90%くらいの正解率だったね。
 KI君は前回、従属接続詞のalthough(〜だけれど)を、等位接続詞の but と混同して和訳でミスをしてしまった。・・・, and although Germany was thought to be the center of medical studies, he selected Dr. Madsen of Denmark. 「ドイツが医学研究の中心だと考えられていたのに、彼はデンマークのマデセン博士を選んだ。」のように後に主文が書いてある。今日も「センター試験」の過去問をやってみた。第2問の整序問題では New information about diet shows us that what many people think is incorrect. が組み立てられなかった。shows、think、isとVが3つもあるからそれぞれSとVのペアを作ることが大切。「ダイエットについての新情報は、多くの人が考えていることが間違っているということを教えてくれる。」
 御殿場教室のYAさんが裾野教室にも出席した。週に2回参加したいとのこと。それはいいね。今日は「動詞の語法」の入試問題を55題やってみた。stopやfinish、quit、avoid、postponeなど「やめる」の意味の動詞は「〜すること」には動名詞 –ing形をとる。「今」やっていることだから共通している。しかしpromise to〜、intend to〜、offer to〜のように「未来」の内容には不定詞 to〜形をとる。ほぼ理解できていてそれほどミスがなかった。入試の英作文にも挑戦したら、SVを軸にしてシンプルな適切な英文がしっかり書けていたよ。
 1年生KA君は前回、「基本的な時制」の問題をいくつかやった。「〜した」は「現在完了形」にするか単に「過去形」にするか、その判断を覚えよう。今日は「受動態」を勉強した。be+過去分詞 の形で「〜される」という受身の意味になる。is am are was wereのどれを使うか、過去分詞形はどうか、とミスしそうな要素がたくさんあるね。「助動詞」がつくとき、「進行形」のとき、「現在完了形」の時など、高いレベルの問題にも挑戦してみた。 尾上

(追記)KAさんは「駒ヶ根」市街に宿泊したらしいが、私は9年前の2008年、山好きの家内と友人の3人で山頂2956mの「頂上木曽小屋」に一泊したことがある。7月下旬の梅雨明けの青空で「千畳敷カール」にはシナノキンバイの黄色い大群落に混じって、黒ユリ・高嶺グンナイフウロ・白山イチゲ・深山シオガマ・青ノツガザクラなどが咲き乱れていたなあ。山頂に近づくとピンクのコマクサが姿をあらわし、チングルマやウスユキソウの真っ白な群落が美しかった。
 山登りの楽しみはなんと言っても早朝の「ご来光」だ。未明に起きだして山頂に行ってみると神々しい朝焼けだったなあ。山頂標識が十字架のように見えた。山小屋に戻ってゆっくり朝食をとってからいよいよ「宝剣岳」縦走に向かった。屹立したその頂からは真下に千畳敷カールが広がって30年前の冬を思い出した。2月に家族4人で来た時にはお盆のような真っ白なゲレンデだった。子供たちもソリ滑りを楽しんだっけ。
 切り立つ壁のような「宝剣岳」の急斜面を無事通過して「極楽平」に着くと、岩の隙間ごとに千島ギキョウの紫とエーデルワイスに似たウスユキソウの白花が競演してここも大きな花園だ。カール底の千畳敷に下ってくると雪解けが一番遅かったらしい斜面には早春のショウジョウバカマやコイワカガミが首をもたげていた。春・夏・秋の花々が一度に見られる天国のような花園だった。
2017/09/07 (Thu) 23:16


「A and A'」のルール
「A and A'」のルール
2017年9月4日(月)
三島ゆうゆうホールにて
「乗鞍高原のヤナギラン」
 思い出がたくさんできた「乗鞍岳」に別れを告げ、シャトルバスでターミナルの「乗鞍高原」に着いた。ここは標高1200mの高原で、35年前に家族4人で来た時には一帯が牛の放牧場だった。特別に「牛舎」などはなくて車道にまで牛たちが巨体をゴロゴロさせていたなあ。今はすこし高いところの「市ノ瀬園地」で夏場に委託された牛が少数遊んでいるそうだ。あの時は新築の民宿「けやき山荘」に投宿して、まだ小学生の子供たちと夜空の星座をいつまでも眺めたなあ。牛たちに囲まれて。
 白樺の林に囲まれた一画の真っ白い花はソバの畑だ。人の背の高さにすっと伸びたピンクの花はヤナギラン。もう盛りを過ぎて先端にわずかな花を残すのみ。軸の部分がはじけて真っ白な綿毛が飛び出し、小さなタネを綿毛に包んで風にのせ子孫を増やす。まるでタンポポのように・・・。

 3年生TAさんはまた三島教室に戻った。前回は英文和訳を6題もやってかなり正確に出来たね。「京都大」の英文和訳が難しかったのは、またまた「andの扱い」のせいだ。「A and A'」のルールを忘れてはいけない。長い一文なので前半だけ書くとThe function of a science is to establish general laws covering the behavior of the events or objects with which the science in question is concerned, and thereby to enable ・・・, and to make ・・・. のように@to establish〜 と、Ato enable〜と、Bto make〜が「並列」していることが分かる。「科学の機能は、@〜を確立してA〜を可能にしてB〜を予想することなのだ」。だから、「当該の科学に関係のある事象や対象物のふるまいを網羅するような一般法則を確立し、そのことによって・・・」今日の「津田塾大」の英文にも A and A' に注意しないと和訳できない問題があったね。
 1年生NI君は前回、「前置詞+関係詞」の構文を勉強した。The hotel was near a beautiful lake. の文に She was staying at the hotel. を組み込んで一文に直すには、the hotelが共通なので、最後の部分をat whichに置き換えて文頭に出し、The hotelの後に割り込ませればいい。The hotel at which she was staying was near a beautiful lake.となる。今日は関係代名詞の what が「こと」「もの」と訳す場合の他にも、慣用表現で使われる場合を勉強した。 what Japan is nowのように be 動詞の場合は「日本の今日のすがた」と訳そう。
 1年生のTAさんは「受動態」を勉強した。 Those pictures were taken by a famous photographer. 「あの写真は有名な写真家によって撮られた。」のように be動詞の適切な語形の後に必ず「過去分詞形」を加えて「受動態」の動詞を作る。「助動詞」が必要なら must be taken のように書く。「進行形」で書きたければ  The book is being written.(その本は今読まれているところ)のように being を挟むと良い。「現在完了形」は have been taken のように書くよ。
 裾野教室のKA君が出席して、「文型」についての問題を解いた。和訳も並べ替え問題もほぼ正確に答えられたね。第4文型はSVOOで「人」に「もの」をあげる(give)、教えてあげる(teach)、見せてあげる(show)、送ってあげる(send)などのような文型だが、一方前置詞の to を使って第3文型では「もの」to「人」になる場合と、買ってあげる(buy)、つくってあげる(make)、取ってあげる(get)のように「もの」for「人」の順に書き換えできる場合とに分けることが出来る。 尾上

(追記)帰りはちょっと遠回りして「白骨温泉」に寄ってみることにした。「乗鞍スーパー林道」に入るともう「サラシナショウマ」の白い穂がゆれる山道だ。「泡ノ湯」旅館に行くとちょうど「立ち寄り湯」の時間で他県ナンバーが数十台も並んでいるよ。家内を車で待たせてひとり「カラスの行水」だ。白骨の名の如く、白濁のお湯は硫黄の臭いが強いし古木造りの浴室は黒光りして趣があるね。
 露天風呂に出てみると深山にすっぽり囲まれて、3本の木桶から白い硫黄泉が流れ落ちて打たせ湯になっている。「泡ノ湯」の宣伝写真に必ず見かけるシーンだね。ふと振り返ると隅の方に若い女性の顔がふたつ並んでいるよ。5.6人の男性たちは黙って話しかけもしない。ここは昔ながらの混浴だったな。もう一度振り返ると消えていた!女湯との間をカーテンで仕切っているだけのようだ。
2017/09/04 (Mon) 23:36


something with which to write は   something to write withと同じ
something with which to write は   something to write withと同じ
2017年9月3日(日)
御殿場市民会館にて 
「孤高の女王コマクサ」
 「乗鞍・白雲荘」の翌朝は屋根にたたきつけるような雨で目が覚めた。窓の外は濃霧で目の前にある「鶴ケ池」も見えない。ご来光を見に行くと言っていた隣室の女性もがっかりだろうね。朝食が終わったのに「長野高専」の生徒たちは出発せずにまだ食堂でぐずぐずしている。雨は止んだから外に飛び出していけばいいのに。
 山小屋から向かいの「バスターミナル」に移動すると今日の登山客たちが次々と到着し身支度している。このガスの中でも登っていく気らしい。次のバスが来るまで家内を支えながらガスと強風の中をすこしだけ散策してみた。ここ「畳平」は広大なカルデラの縁で、その底の大きな「お花畑」まで降りて行かなくても「鶴ケ池」の周辺を歩くだけで十分に様々な花が楽しめますよ、と聞いていたから。
 舗装道路の割れ目に濃い紫色のイワギキョウがずらっと一列に咲いて美しい。ドコンジョウ桔梗だね。湖畔の真っ白な大群落はウメバチソウで、黄色の絨毯はミヤマキンポウゲ。白いとんがり帽子はトウヤクリンドウ。斜面のガレキの中に点々と咲いているピンクの花は?女王格のコマクサだよ・・・。

 3年生EN君は前回、「不定詞」の形容詞用法の英文でちょっと勘違いした。He selected Dr. Madsen of Denmark, the highest authority on serology under whom to study. の後半はthe highest authority to study under (him)(その先生の元で勉強できる最高の権威者)と同じこと。something with which to write がsomething to write with (it)(それを使って書くことのできるもの:道具)とおなじであるように、「関係詞」を伴って前置詞をto不定詞の前に出すことができるんだ。今日も「センター試験」の過去問から第1問と第2問をやった。正解が70%ということは問題がいつもより難しかったのかな。もし反省点があったら今の内に片付けておこう。
 3年生のYAさんが久しぶりに出席した。3年生は先週から「センター試験」の過去問を始めたところでちょうど区切りがいい。発音、語彙、語法、会話、英作文など基本をしっかり固めていこう。英作文は難しいけれど繰り返し挑戦していくことが大事。私大対策の長文読解も「英文和訳」の練習で力がついていくよ。「千里の道も一歩から」。
 2年生MU君は、接続詞thatの特別用法をいくつか勉強した。まずはThe fact is that〜(実際は〜ということだ:SVCの文型)に対して I know the fact that〜(という事実を知っている:SVOの文型、the factとthat 以下が同格関係)のふたつ。ともにCやOの働きで「名詞節」だ。後半は「副詞節」をつくるthatを勉強した。中学でもやった so 〜 that・・・(とても〜なので・・・だ)に加えて、〜に名詞がくるときはsuch 〜 that・・・にもなるから注意しよう。文法と和訳の問題をやりきったね。
 1年生TA君と2年生AOさんはお休みした。 尾上

(追記)一泊した「白雲荘」の夕食には一人ずつ土鍋の「すき焼き」が出た。それもかの有名な「飛騨牛」を使ってうまみも十分。ごはんは飛騨高山のコシヒカリで、なんと小屋の主人が自分の田んぼで育てたそうだ。まだ新米には早く昨年の米だけど十分に甘みとねばりがあって美味かった。山小屋の食事でこんなに贅沢なのは初めて!
 食堂の壁に稲穂がひとつかみ飾ってある。「500キロもつくってる?どうやってモミのままで保管するの?私も昨年自分でつくったら50キロも獲れて、まとめて精米したから冷蔵庫に入らず、高温で半分は痛んでしまいぼそぼその不味い米になってしまったよ。」と話した。ご主人は、「収穫したら田んぼで天日干しをして、この山荘に運んでモミのまま保存してます。標高2700mだからとても涼しいでしょ。宿泊客には毎回モミから精米して炊きあげます・・・」やっぱりうまいわけだ。(つづく)
2017/09/03 (Sun) 23:48


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