裾野市民文化センターにて
「キジを生け捕り」
先週の畑仲間の例会では急遽コムギの刈り取りになった。昨年末40坪ほどに播いたタネがしっかり育って実がついたと思ったらスズメの大襲来。まだ柔らかいうちが美味しいらしい。キラキラ光るテープも警戒するどころか止まり木になってよいエサ台。100坪もある大きなネットをスッポリ被せたら、4センチの編み目を気にもせずスイスイと通り抜けるし、もう万事休す。まだ早いけど刈り取ってしまおうよ。
それでも2羽のスズメが網に羽根をからませてひからびていた。ハトの羽根が網にひっかかって散乱していたのはカラスの餌食になったらしい。この日は私たちの目の前でキジのメスが走り込んできてネットに引っかかってしまった。「キジ鍋にしようか?うまいぞ・・・。」しかし優しい心根の仲間たちはネットを切ってキジを放してあげたよ・・。
1年生KA君は前回、「不定詞・動名詞」が出てくる英文を読んだ。Kate studied hard so that she could pass the exam. 接続詞の so that 以下は「目的」を表し「試験に合格するために・・・」と訳す。In order to pass the exam と不定詞を使っても書き換えできるよ。今日は「分詞」を勉強した。「現在分詞」-ingは「進行形」と同じように「〜している」、「過去分詞」-edは「受身」と同じように「〜された」に相当する。A sleeping cat や a broken watch のように名詞を修飾する。整序問題で「彼のスペイン語は通じないと思います。」は、 I’m afraid he can’t make himself understood in Spanish. 「自分の言葉をスペイン語で理解してもらうことが出来ないと思う。」のように、SVOCの文型で書くよ。
3年生MIさんは、前回「時制」(2)で「獨協大」の英文和訳をやった。This rather rude awakening, for both Japanese government and people, was the first step toward modernization. SとVの間をカンマカンマで区切ったfor以下の部分はどこの修飾語句だろう?これは本来「文頭」において全文を修飾する働きなのだ。だから「日本の政府にとっても国民にとっても、このようなどちらかというと礼儀知らずな目覚めさせ方(開国要求)は、近代化に向かう第一歩だったのだ。」今日は「関係詞」の入試問題をやった。 There are cases ( ) honesty does not pay. は2つのSVをつなぐ単語がほしい。「正直さが割に合わない場合がある。」(日本人もペイしない、と言うけどね。正直者がバカを見る、の意味だよ。)という意味だろうから、Honesty does not pay in the cases. という文を完成させて in which を前に出すかthereに置き換えれば 関係副詞のwhere でつなぐかだね。
KI君は前回、「話法」に関する和訳で、The doctors even predicted he could have brain trouble; for his head had an extraordinary shape. でミスをしたね。even は前述の「医者」ではなくてその後の部分に「〜さえ」を付け加える。セミコロンで一度文を区切って接続詞の for を「なぜならば」と訳す。「医者たちは彼が脳の病気を持っているかもしれないとさえ予言した。なぜなら頭が異常な形をしていたから。」今日は「比較」をやった。「東京理科大」の「彼女は私の3倍も多くCDをもっていることを鼻にかけている。」は、She is proud that SV で始めればいい。倍数表現は注意が必要だ。まず基本文を書くと She has many CDs. でしょ。これが私(の持っている)のと同数なら as I do を付け加える。同じ数にするには as many となるし、3倍なら更にそのasの前にthree times を置くよ。She is proud that she has three times as many CDs as I do.
SEさんは「話法」の和訳ですこし混乱した。「間接話法」 〜told him that・・で書いた文は日本語ではわかりにくいので「直接話法」 〜said to him,”・・ に直して和訳するととてもよくなるよ。 She said it wasn’t necessary to give me a check ― that she would remember me and she did. では She said, “ It isn’t necessary to give you a check ― I will remember you.” と書き換えできるとよかったね。「あなたに引換券をお渡しする必要はありません。あなたのことはわすれませんから、と言った。」となるよ。最後の did は「代動詞」と言って前述の動詞の代わりだから She remembered me. のことだ。「そして彼女は私の顔を覚えていた。」と訳そう。会話でYes, I do.を「はい、します」とは訳さないでしょ。今日は「比較」をやったら70%は正解だったね。「新しい先生は、先生というより友達みたいだ。」は、「似ている」のlike が形容詞だからmore をつけて比較級にできることが驚きだったね。 The new teacher is more like a friend than a teacher. と言えばいい。 尾上
(追記)大きなネットを片付けてから、カマを使って8人で「ムギ刈り」が始まった。2重にネットを被せた箇所もあるから半分くらいはなんとか食べられずに残っていた。昨年イネでも使った足踏み式の「脱穀機」を準備して早速脱穀したら2袋分になった。きっと10キロくらいかな。精粉したら2キロくらいだろうけど。また「うどん」を打ってパーティをやろうよ。蕎麦打ちのつなぎにも使えるし、パンも焼いてみよう。
この山のように残った茎も捨てるのはもったいないね。ムギで編んだ帽子をストローハットというけど、プラスチックのストローしか見たことのない人は、本当は麦の茎だとは知らないだろうね。長い午後、仲間たちとコムギの収穫と脱穀を全部終えて西の空を見上げると、ちょうど夕陽が山頂に架かって美しい「ダイヤモンド富士」になっていた。(壁紙の写真を見てね)
