裾野市民文化センターにて
「ジガバチソウ」
「自我蜂草」なんて変な名前だけどれっきとしたラン科の花で、御殿場市印野の山野草の店「野之花」では一株1200円の高値がついていたよ。緑色の茎の先で、薄紫色の6枚の花弁がまるで踊っている人の細長い手足のようだった。ネットで調べたら河口湖の「富士山自然学校」という会社が主催する、「青木ヶ原樹海にジガバチソウを探しに行こう」という企画を見つけた。
しかしその企画に応募しても全く連絡がつかないまま実施日がきた。では自分一人で探そうか、と見当をつけてむかしギンランをさがしたことのある「天神峠」のスキー場に車で向かった。ここは「青木ヶ原樹海」をまっすぐ抜けて富士山に登って行く「精進湖口」登山道の1合目ですでに標高1350mもある。そうだ、ズバリだった!ここをウロウロしていたらジガバチソウに3株もめぐり会えたよ・・・!
1年生KA君は「関係詞」をやった。2種類あって、代名詞 he、she、it、 they の代わりに使うのがwho、which、thatなどの「関係代名詞」。もう一つの「関係副詞」は文中で then、thereなど副詞の代わりに使うもの。それぞれが直前の「名詞」を修飾するような節を作る。その名詞を関係詞の「先行詞」という。高校では「関係代名詞」にもう一つ whatを加える。What he says is true.(彼が言っていることは真実だ)は「疑問詞」の「なに?」と区別しにくいけれど、something which he says と同じなのだ。The tree which stands there is a pine.(あそこに立っている木は松だよ。)では which〜thereがSVの間に割り込む「わりこみ式」。I have a friend whose father is a writer. (お父さんが作家の友達をボクは持っている。)はwhose以下が本文につながるだけだから「くっつけ式」。このwhoseはhisのことだ。
3年生MIさんは、前回「大阪外語大」の過去問をやってみた。とてもうまく書けていたけど、「人に物を与える」は provide人 with 物 と書く。satisfyやfill、coverの用法と似ているね。入試の和訳も完璧だったけど、アメリカの野球でThe National League はナ・リーグ。The American League(ア・リーグ)と2リーグ制で、日本はそれをまねしてセ・リーグ(Central) とパ・リーグ(Pacific)に分かれている。男の子でも知らないかもね。今日は「否定」をやった。
むずかしい単元だけどこの入試問題もほぼ正解が出せたね。「彼が動いたとき始めて私は彼に気づいた。」は「〜のときにしか気づかなかった」と言い換えれば、only を使ってI noticed him only when he moved.だし、 「〜のときまでは気づかなかった」ならuntilを使って I didn’t notice him until he moved.でいいね。否定語句を文頭に出して「強調」すると、「倒置文」に変わって Not until he moved did I notice him. となる。前者も同様に、onlyが「否定」に感じられて Only when he moved did I notice him. のように「倒置文」になるんだ。
KI君は前回、「関係詞」を使う英文で入試問題を和訳した。「日本大」では・・・ , every publishing company I showed them to refused to print them. の構造がつかめずに誤訳してしまった。動詞refusedの主語が何かわかれば、I showed them to the company がSVの間の割り込文だね。Companyの後に関係代名詞のwhichまたはthatが省略されている。「その原稿を私が見てもらった出版社はどこもその印刷を断った。」今日は「仮定法」をやった。
日本語でも「さあ、もう寝た寝た」とか、「もう寝た方がいい」のように「過去」でもないのに「〜た」を使うよね。実はこれが「仮定法」で、「今、まだ寝てないのに・・」という気持ちを表す。It’s time you went to bed. (もう寝た方がいい時間だよ。)の went がまさにこの日本語と同じ働きだ。「仮定法」とは、「動詞」の語形のことだ。「仮定のムード、気分」を表すために使うので、「Ifのついた文のこと」じゃあないよ。
SEさんは前回、「関係詞」を使う英文を和訳した。とても正確な訳が出来るようになったけど、特に所有格の whose の代わりに of which を使うと難しかったね。To the habitual reader reading is a drug of which he is the slave. SV は reading is だから「読書はひとつの麻薬だ」と言っている。He is the slave of the drug.(彼は麻薬のとりこだ)が2つ目の文で、最後が of which に替わって主語の前に出たのだ。「読書が習慣化している人にとって、読書はその虜になってしまう麻薬のようなものだ」。ここを whose slave he is と書いてあればもっと易しかったかな。
今日の「仮定法」の入試問題ではほぼ正解がだせたけど、「仮定法未来」が難しかったね。If 文の中に助動詞のshould(万が一〜なら)か were to(あり得ないけど、仮に〜だとしたら)を加えることで、未来でも確実なことに反する仮定を表すよ。「名城大」の整序問題で、「私の知っていることをすべて彼に話したら、彼は驚くだろう。」は、If I were to tell him all I know, he would be astonished. この were to tell に「話すことは決してあり得ないけど・・」の気持ちが込められているよ。 尾上
(追記)偶然自力で発見!と言いたいところだけど、実は私が発見したのは同じような花の好事家。時折霧雨の降る山の中、登山姿でひとりカメラを首にさげて歩いている男性に「この辺にジガバチソウは・・・」と声をかけたら即、「では、ついてきてください」とあっさり案内してくれたのは山梨市から来たAMさん。私より遠くから来ているのにかなり詳しいらしい。スタスタと先に行く。私の特技は「ヒトの発掘」だね。
この時期、この「天神峠」近辺はラン科の花の宝庫らしいよ。始めて出会う花が「ジガバチソウ」に加えてさらに2種も。「イチヨウラン」は白い花弁の奥に紅をつけて緑の衣をまとった清楚な花で、まるで平安朝の宮廷女官のようだ。大きな葉が根元に一枚だけ出るから一葉蘭という。AMさんは何度も見に来ているらしく、この広大な樹海の中で的確に場所を覚えていたよ。
「コアツモリソウ」も始めての出会いだ。「三つ峠」で今月も見た「敦盛草」は花弁が10センチもある大きな赤い花だけれど、これはやはり「騎馬武士の母衣(ほろ)」のような丸い花弁が白くて赤い筋が入っているから、どちらかと言うと「クマガイソウ」の小型のようだ。大きなハート型の2枚の葉の間から長い茎をたらしてその先にかわいい花を咲かせている。ともに「野之花」では見たことないから栽培が無理なんだね。
2日後、山野草の仲間になったAMさんから電話がかかった。「今度の日曜日も一緒に樹海を歩きませんか?」だって。「もちろん、よろこんで!」









