御殿場市民会館にて
「身延山に登る」
大学時代の仲間と12年前から始めたトレッキングの例会がいよいよ100回目に達したよ。この週末は4人が山梨県の身延駅に集合し、日蓮宗ゆかりの「身延山」1153mに登った。まず到着した巨大な山門は京都と並ぶ日本三大総門の一つだそうで、見上げるような実に堂々たる風格で圧倒された。
樹齢400年という名物のしだれ桜は終わっていたけれど、数百段の階段の上に位置する「久遠寺」の「本堂」や真っ赤な「五重塔」も実に見事な建築でどっしりしている。以前に「高野山」や「比叡山」で見た伽藍群と比肩できるみごとさだ。
ここから修験道らしい登山が始まる。先頃「四国八十八カ所巡り」を満願達成した横浜のAO君には嬉しい信仰の山だ。真っ白なシャガの花が路傍を飾る急峻な山道を登ること3時間。ニリンソウやカタバミの白い花にも励まされながらゆっくりと、日蓮上人の眠る「奥の院」にやっと到着。眼下に「富士川」の大河が・・・。
1年生のTA君は前回長文で「悩み相談」を全訳した。レストランでサービスの悪いボーイには、チップをどれくらい減らせばいいか、という相談。接続詞の because を見たら「なぜなら」と訳すクセを直そう。カンマで切れていないときには「本文」に対する理由として「〜なので」「〜だから」と先に和訳しておく。中学は「Why なぜ?」の答え方を「 because〜なぜなら」と教えることに問題がある。実はIt is because・・の略なのだから「それは〜だからです。」となる。前文の理由を述べる「なぜなら」に相当するのは等位接続詞の for だ。今日は「助動詞」でcan、may、mustにはそれぞれ2つ以上の意味があることを学んだ。will の過去形would にも「過去の習慣」で「よく〜したものだ」の意味や、「拒絶」の意味で「どうしても〜しようとはしなかった」の意味にもなるよ。中学でやったことのある I would like to watch TV. (テレビが見たいなあ。)だけではないね。
2年生MU君は「第五文型」の SVO+-ing と SVO+-ed を勉強した。I saw a bird flying over a tree.は「鳥が木の上を飛んでいるのを見た」で、「その情景」を見たのであって「飛んでいる鳥」を見たのではない。また、I heard my name called in the station. も「名前が呼ばれるのを聞いた」のであって、「呼ばれる名前」を聞いたのではない。I had some money stolen yesterday. も「お金が盗まれる」ような状況にさせてしまった」から、「お金を盗まれてしまった。」と和訳できる。
3年生EN君は前回「北九州大」の英文和訳「忘れっぽさ」が難しかった。 So common is it that ・・・と、So little do I rely on his memory that ・・・とは共に「倒置法」で書いてある。元に戻せば It is so common that・・・(そのことはあまりに普通にあることなので・・・)、と I rely on his memory so little that・・・(その人の記憶力にはあまり頼れないので・・・)となるでしょ。前者はSVCの倒置、後者は「否定」の副詞句 so little を文頭に出したために生じた倒置 do I rely (疑問文と同じ語順)になっているね。今日は「分詞」の文法・作文の入試問題をやった。
大学生のYAさんは「英検準一級」の長文を3つ読んでどれもかなり正確に読めていた。これなら合格だ。「翡翠の文化と歴史」「カナダの環境破壊」「ウィンブルドン・テニスの伝統」はどれも読みやすかったようだ。第4問は「英作文」で、日本のお正月の風習を外人に説明するEメールを書く問題。追加の読み物には Newsweek と The New York Times からコピーした「オペラ歌手の引退」をテーマにした。私の大好きなNYのMETオペラで、最高の人気を誇るがもう高齢のソプラノ歌手フレミングと、脳腫瘍を患うバリトンのホヴォロストフスキーの2人。だれも高齢や病には勝てないなあ。 尾上
(追記)身延登山コースの中程、昼食の頃合いに「丈六堂」という名の小さな僧坊が現れて中の女性にごあいさつしたら千葉の流山市から参加したON君と同郷だという。この縁側をお借りして弁当を食べながらこの尼さんの波乱の人生経験を聞いていた。世界一周もNYでの長い暮らしもパイロットになった息子のおかげで、今こうして山の静寂に包まれている余生がとても幸せ、と笑顔で語る。
予期せぬ出会いもあって記念の登山が成功し、これで古希の修行も十分だとして下山はあっさりロープウエーに切り替えた。関東随一という700mの標高差をずり落ちるように下っていく先にはあの立派な本堂と赤い五重の塔。さあ、今夜の宿「佐野川温泉」を目指そう。山間の秘湯の宿で100回記念の祝宴が待っているぞ。









