写真は北アルプスの「槍ヶ岳」3180m。先日NHKテレビで放映していた画像からのもの。日本では5番目の高さだけど百名山の中でも一番美しいと思う。アルピニストたちが「いつかは槍へ」と思う山。この8月私が安曇野の燕岳に登山した時も、曇天のために眼前に聳えているはずのその雄姿が望めなかった幻の山だ。紅葉の「天狗池」に映る「逆さ槍」が実に素晴らしいね。
来週はもう立冬というのに、今年は雨の日が多くて「天高く馬肥ゆる秋」を少しも味わえなかったね。先日は「富士登山」を計画して千葉・東京・横浜から集まってくれた大学の同窓たちも曇天で残念だったと思う。富士五湖の中で一番小さな「精進湖」から「青木ヶ原の樹海」の中を抜けて「五合目」のスバルライン終点まで、なだらかに斜面を登っていく登山道を案内してあげたかったのに・・・。
2年生のMIさんは最初に、上智大が提唱する新しい検定試験TEAPをプリントで少しやってみた。語彙力の問題は難しくて60%くらい正解だったけれど1年後には70%以上の合格点がクリア出来そうだ。努力を続けていこう。このTEAPは読む・書く・聞く・話す、の4技能をまんべんなく検査できる点で画期的だ。TOEFLがアメリカの大学が留学生に課す英語の能力を証明するものだが、こちらはイギリスの大学の留学生に要求される英語力を問う。上智大、聖心女子大などミッション系の大学が採用しているが,京都大学なども学生の学力試験に利用しているからこれからますます採用校が増えていくかもしれない。
SEさんは前回、「関係詞」を使う和文英訳をやった。「青山学院大」の「こんなに急ぐ必要はあるのかと疑問に思う時もある。」は個人が急ぐのではなく世の中の人が急いでいる、という意味なので「動作」のhurry up よりも「状態」の be in such a hurry のほうがいいね。後半は wonder if〜 だろうね。疑うdoubt ではダウト!と同じで「そうではないと思う」と強くなって疑問ではなくなるよ。 doubt that〜や doubt if 〜もあるけど。 doubt why とは言わない。
今日は「比較構文」で、 as 〜as possible、 as 〜as he can 「できるだけ〜」が、なぜそう訳すかを勉強した。 as it is possible to V 「〜が可能である限度と比べて同じくらい〜」の意味だから、「最大限に〜」となる。「立教大」の和訳で、 Prosperity in the United States is based on using things up as fast as we can, throwing away what’s left and buying new ones. が少々難しかったね。カンマの後の throwing は現在分詞なのか、動名詞なのか?分詞構文なら「投げすてる」の主語は「アメリカの繁栄」になって変だね。ここはいつもの and に注意すれば、直後の buying と前の throwing と,更に前の using の三つの動名詞が並列していて、A, B and C だとわかる。「アメリカの繁栄は、できるだけ早く使い切って、残っている物を捨て、新品を買うというやり方に基づいている。」
KI君は前回「仮定法・現在」の和訳をやった。It is necessary that rich nations be ready to help peoples of less fortunate countries. 「豊かな国々は恵まれない国々の国民をいつでも援助する気持ちが持つことが必要だ。」この動詞 be が原形であることに「違和感?」を感じなくてはいけない。「仮定法」つまり、「現実はそうではないのだが・・」という「気分」を込めているからね。現代のイギリス英語はこういうヤヤコシイ形を捨てて、助動詞の should を加えることで理解している。こんな古い形式がアメリカ英語に残っているのだ。今日は「比較構文」で not so much A as B (AというよりむしろB)の構文を勉強した。接続詞 as が「〜とくらべて」の意味だから、「BとくらべるとAの方はそれほど多くない」と直訳できるね。だから「AというよりもむしろBのほうだ」となるのです。not A but B 「AではなくてBだ」との違いに注意しよう。
三島教室のENさんが出席した。今日は「特殊な接続詞」をいくつか勉強した。SVとSVを見つけたら、その文頭に必ず接続詞がひとつあるはずだ、と考えよう。それが名詞のThe moment(〜するとすぐに) でも副詞のonce(一度〜してしまえば)やNow that (今ではもう〜なので)などでも。All we have to do is wait until he comes. は is の主語が all だから、「私たちがせねばならぬすべては彼が来るまで待つことだ。」の意味で、「待っているだけでいいのだ」と和訳できるとよかった。
3年生OHさんは、「基本時制」の入試問題で、語句整序問題を20題やってみた。「傘が裏返しに・・」は inside out という。「中側を外に」の意味だね。ちなみに、「上下逆さまに」は upside downというよ。後半は、推薦入試の過去問をやってみた。長文の内容を読んで、内容を英文で問う問題で答えは3択だから、なんとかなりそうだ。11月になっていよいよ推薦入試が始まるね。コツコツ学力を高めていこう。 尾上
(追記)知る人ぞ知る「精進口登山道」のすばらしい展望のコースを「3合目」から「5合目」まで一緒に歩こうと計画した。しかし朝からずっと濃い霧にすっぽり包まれて、富士山が見えなけりゃ登山する意味がないので、代案で用意しておいた「足和田山・紅葉台・青木ヶ原樹海」のコースに切り替えた。霧の中の尾根道を5時間歩いたが予想以上に仲間に好評だったよ。東海自然歩道だからしっかり整備されて行き交う人たちにも励まされたし。
昨日仲間の一人ON君からEメールでお礼状が届いた。「英語の辞書」の出版では業界1位のK出版社の編集長だったから校正もお得意で、わたしのこの「ブログ日記」には時折アドバイスをしてくれる。山から下ってきて4人で「お胎内温泉」で汗を流し、御殿場駅で別れる際に私の田んぼの新米を少々「おすそわけ」した、そのお礼のメールだった。
先日は「望露会」ではいろいろとお世話になりました。また、月曜日はお電話をいただきありがとうございました。早速、昨日いただいた御殿場のコシヒカリを賞味しました。お米の粘りといい味といい、ANAの機内食に採用されている訳がわかりました。富士山の伏流水で育っているからきっと外国人にも受けるね。貴兄たちがプロの指導を受けながら、丹精込めて育て上げ収穫された喜びはいかばかりかと思います。ぼくもワイフもほくほく顔で思わずお代わり。久しぶりで美味しいお米を味わいました。ワイフはお弁当に、ぼくはお昼もぱくつきました。山に温泉に、農業に料理に、そして塾にと八面六臂の活躍されておられる、それが貴兄のエネルギーの源泉だね。取り急ぎ一筆お礼まで。XX
こういうメールは本当に嬉しい。メールや手紙は短くても頑張って書くものだと思う。コミュニケーションによって人生がいっそう楽しくなる。映画「舟を編む」の主人公のように、いい編集者というのは相手の立場を深く理解できる人のようだ。なるほど、日本では最高最大の「露和辞典」を上梓まで導いたすごいヤツだ。
