久しぶりに山梨・南部町「佐野川温泉」の湯船につかって宿自慢の「うなぎ」も味わおうと、御殿場から発する国道469号線「富士南麓道路」で十里木の峠を越えて行った。途中富士宮市の世界文化遺産「浅間大社」に立ち寄った。塗り替えたばかりらしい楼門と拝殿・本殿が朱色に染まって実に美しい。徳川家康造営による拝殿の近くでは白い彼岸花が咲き始めていた。
参拝を済ませてこの大社のすぐ横からまっすぐに登り始める道路が「富士宮口登山道」だ。5合目2400mまで車やバスで楽に行けるし、登山者用に歩道を整備してないからここを歩く人はめったにいない。たまに、富士市の「田子の浦」海抜ゼロメートルから出発して山頂の「剣が峰」まで標高差3776mを全部自力で歩き通すマニアもいるらしい。これぞ本当の富士登山かな・・・。
2年生YAさんは前回「不定詞」の英作文がしっかり書けていた。今日は複合関係詞の whatever (〜するものは何でも)、wherever (〜する所はどこでも)で始まる節が主文の中で果たす役割を勉強した。When I was a boy, I read whatever I found interesting at the library. 複合関係代名詞Whatever は 先行詞+関係代名詞anything that をひとつにまとめた表現だから、「私は図書館で面白いと思った本はなんでも読んだ。」 I found the book interestingが基本文だから「面白い本を見つけた」と訳したらマチガイだ。さらに英作文と語句並べ替えにも挑戦した。
EN君は前回「助動詞」をやって、文法・語句整序が90%できていた。和文英訳となると難しくて、「学習院大」の「嵐の中を君は出かけるべきではなかったと私は彼に言った。」は I said to him, “You should not have gone out in the storm.” と「直接話法」でセリフのまま書けばいいけど、 I told him that で始めて「間接話法」で書くなら、主語を you から he に変えなくてはいけない。和訳では「広島大」の Old as he is, he still has the ability and the will to work. が難しかった。これは「譲歩文」の一つで 接続詞 as がthough の意味で使われる。「年を取っているが彼にはまだ働く能力も意欲もある。」で、この will は名詞で「意志」の意味。
大学生のYAさんは英検準一級の筆記問題をやった。ほぼ正確に読めていて70%の合格ラインを余裕で越えた。もう少し時間短縮できることが目標だね。Eメールの返事を書く自由作文も合格点をつけた。先週のNewsweekの記事から「火事になりやすいスマホ」をコピーしてプレゼントした。充電のコンセントはまめに引き抜かないとバッテリーが火を噴く心配があるそうだ。 尾上
(追記)3連休の初日の土曜日ということで「佐野川温泉」はほぼ満室だった。不景気が続く今どきでは熱海や箱根でも見られない光景だ。時折テレビ局の取材で放送もされるから「知る人ぞ知る」秘湯のひとつかもしれない。この宿を経営する私の実弟によると、TVのインタビューでの評判もいいそうで、最近もある有名人をつかって富士山周辺の温泉巡りを収録しに来たそうだ。
東京理科大の数学科を出た弟は私の2年下で、もう50年近く前になるけど「電気新聞」の記者をやっている時に、取材先の会社で知り合ったのが今の細君で乞われて婿に入った。山梨のその実家で温泉掘削をやって掘り当て、「温泉旅館」を立ち上げるというのでやむなく東京を捨てて脱サラで「板前修行」を始めた。
得意の「うなぎ料理」はそのひとつ。何軒もの「ウナギ屋」を食べ歩いては見よう見まねで調理法を覚えたらしい。「秘伝のタレ」のコツもどこかで仕入れたもの。学生の頃は私と比べるとお料理にさほど関心を示さなかったのにこの変わりようは。この日家内と頂いた「うな重」の美味いことといったら。仕入れたばかりの活きウナギを頭からさばいて蒸す。タレにつけながら炭火でゆっくり焼く。もちろん「肝吸い」と共に供するのだ。
都会の本格的な「うなぎ屋」と同じかそれ以上の「蒲焼き」がここで、こんな山奥の一軒宿で堪能できるとは。「うなぎの本場・浜松からもわざわざ食べに来るお得意さんもいるよ。」と弟が言うのも頷ける。跡継ぎの長男が打ってくれた「二八のそば」もつるつるっと胃袋に収まった。満足な幸福感をそのまま露天風呂に持ち込んだ。電話番号(055)667-3216「佐野川温泉」
